ダンジョンに進化するモンスターがいるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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第38話

冥府の番犬!! 冥府の茨!!

 

地面から生えた刺のある植物がアイズに襲い掛かる

 

アイズは植物が絡み付くよりも早くその場を離れ茨から逃れる

 

「ソイツは冥府の植物や!!ソイツに絡まれたら簡単には抜け出せん!!」

 

ロキがアイズに情報を叫びその傍らにはいつの間にか縛られたカーリーがいた

 

「ロキ貴様!!あの化物は冥府に繋がれていたのでは無かったのか!!アイツのせいで何もかも無茶苦茶じゃ!!」

 

「んな事は分かっとる、それにアイツはうちの知るガルムやない、同種の別人……いや、別狼や」

 

「冥府の番犬と同じ種族が他にもいたのか?」

 

「分からん。そもそもアイツをあそこに縛ったのはオーディンや、うちらはソイツがおるから近付いたらいかんとしか聞いてない、まぁうちは近付いて死にかけたけど」

 

「何をやっているんだ貴様、つまりアイツは貴様の知るガルムではなく2匹目と言うことか」

 

「ああ」

 

神々がそんな会話をしている間に俺はアイズを追い詰めていく、光魔法と闇魔法、更に混沌魔法を乱発し俺に近付かせない、仮に近付けたとしても冥府の冷気が鎧となり攻撃することは出来ない、詰みと言う奴だ

 

漸く復讐を果たせる

 

「ハァ……ハァ……ハァ……復讐?」

 

お前は忘れたのだろうが俺は忘れていないぞ、貴様に受けたあの屈辱を、あの時、ミノタウロスを追っていた俺を貴様は殴り飛ばし壁に叩き付けた

 

「ッ!!貴方…………あの時のコボルト……」

 

思い出したか、だが謝る必要はない。お陰で俺は強くなる為に意思を持てた、そしてこうして今お前を追い詰めている。俺は凄く気分が良い、後はお前が惨たらしく死んでくれ

 

「……………………それは出来ない」

 

アイズはそう言う

 

だが、貴様に勝ち目は無い、近付く事は出来ず遠距離攻撃も無いのだろう?それとも何か隠し球があるのか?無いなら貴様は死ぬ、確実にな

 

「……………………」

 

アイズは下がり顔を強張らせる、どうやら本当に隠し球は無いらしい

 

少しガッカリしたが案外復讐とはこんな風にアッサリとした物なのだろう

 

闇魔法:ナイトメア

 

最後に嫌がらせの為にアイズのトラウマを呼び起こす、俺とアイズ以外の全てが消え失せ世界が漆黒に染まる

 

アイズは何が起きたのか分からない様子で周りを見回し警戒する

 

赤い何かが見えてくると村の様な物が広がり燃え上がっている

 

「こ、ここは」

 

アイズの顔がみるみる悪くなり村の向こう側から黒い龍が現れる

 

「隻眼の………………黒龍!!」

 

龍を見た瞬間、アイズの体がガチガチと震える

 

『ギャオオオオオオオオオオオオオ!!!!』

 

「嫌ああああああああああああああああ!!!!」

 

黒い風がアイズを包む、今までの風と違い凶暴で荒々しく破壊的で破滅的、今までの様に優しく包むそよ風ではなく全てを破壊する鎌鼬

 

ああそうか、そっちがお前の本性か!!

 

アイズに念を飛ばしながら俺は笑みが溢れる

 

俺は心も体も獣だが、お前は人に化けた獣だったのか

 

「うわあああああああああああ!!」

 

「アイズたん駄目や!!」

 

ロキの制止も空しくアイズは俺に突っ込んでくる

 

混沌魔法:カオスランス!!

 

光と闇の入り乱れる槍がアイズに放たれアイズはそれを爆発するより早く弾き飛ばし俺に迫ってくる

 

ガキン!!と金属音が響き俺の攻撃が届く手前でアイズの前には小さな男がアイズの攻撃を槍で受け止めていた

 

「全く、遅いと思って見に来たらとんでもないのと戦ってるいるねアイズ」

 

「フィ~~ン!!!!ようやった!!ほんまにようやったで!!」

 

その男の名前と思わしき物を叫びながらロキは涙を流し両手を上げて歓迎する

 

「さて、うちの団員が大分お世話になったね狼君、ここからは僕達が相手をするよ」

 

達?

 

周りを見ると無数の人間に取り囲まれており俺は思わずフィンに念を飛ばす

 

ああ、駄目だよフィン

 

「駄目とは?」

 

「今さら命乞いか?」

 

緑髪の女が命乞いかと問うが俺は続けて念を飛ばす

 

だって………………だってこんなに集められたら楽しくなってしまうじゃないか♪

 

そう言い冒険者達に笑顔で殺気を向けた

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