ダンジョンに進化するモンスターがいるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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第40話

ドラウとジジイの斧が激しくぶつかり合い火花が散る

 

「クッ!!とんでもなく重い攻撃じゃのう、年寄りには堪えるわい」

 

「JYAMASURUNAAAAAAAAAAAA!!」

 

ドラウは斧を振り回しジジイに迫る、向こうは放っておいても問題ないだろう、リヴェリアもマドラの攻撃を警戒し下手に魔法を唱えられないでいる

 

残っている奴で注意すべきはベート、フィンだな

 

俺は戦況を確認し自分の戦いに目を向ける

 

「分かってるよなフィン?」

 

「ああ、それまでは頼んだよベート」

 

「ハッ、かなり癪だが仕方ねぇ。おいクソ狼、言葉分かんだろ?だったら大人しく俺に踏み砕かれて死ね」

 

ならばお前は俺の牙と爪に貫かれて死ね

 

俺の念を受けベートは大きく踏み出し俺に接近する

 

馬鹿め、アイズの体を良く見ていなかったのか?

 

俺は冥府の冷気を垂れ流しベートが近付かない様に牽制する

 

「アカンベート!!その冷気に触れるな!!アイズたんみたいに氷漬けになってまうで!!」

 

「知ったことか!!」

 

ベートはそう言うとなんと冷気を纏った俺に突っ込み蹴りを放ってくる、完全に意表を突かれた俺は面を食らい防御と回避が遅れまともに食らってしまうが大した痛みはない

 

だが当然ベートの方にはダメージはあるようで足が凍り付いていた

 

「ほれみい!!それは冥府の冷気や!!この世のどんな防寒装備でも防げんものやぞ!!」

 

ロキはベートにそう叫ぶがベートは何も言わず更に攻撃を繰り出してくる

 

2発3発と食らっている内に俺の感覚に変化が起きた

 

………………寒い?

 

今まで冥府の冷気をどれだけ纏っても寒さを感じなかった体がひんやりとした冷気を感じる

 

「やっと気付いたか?テメェの冷気貰ったぜ」

 

バキバキと氷が剥がれ鉄の長靴が現れる、その長靴付近には冷気が漂い靴に吸収されている

 

「ベートの第二等級特殊武器フロスヴィルト、その効果は魔法攻撃の吸収と変換、その威力は深層のモンスターすら倒す程だ」

 

自慢のつもりなのかフィンはつらつらと説明を続ける、どうやらあの鉄の長靴は特別な物らしい、そしてその効果は俺の魔法系を吸収し攻撃力を上昇させる、簡単な話こうだ

 

なら取り敢えず冥府の冷気は止める、更に

 

闇魔法:コントロールダーク・ダークネス

 

世界が闇に包まれ視覚を奪う

 

「…………………………」

 

ベートは何も出来ないのか黙って暗闇の中心に立っている

 

冥府の冷気を止めたお陰で長靴の冷気も消えている、最早手は無いだろう

 

俺は暗闇を走りベートの左斜め後ろから爪を振り下ろす

 

「………………うらあああああああああ!!」

 

しかしベートは冷静に俺の爪を蹴り飛ばし追撃する事無く暗闇に立っている

 

………………何故

 

「ああ?テメェ俺から視覚を奪った程度で勝てるつもりか?俺達は狼人(ウェアウルフ)、臭いと音で位置なんざ丸分かり何だよ」

 

「ベート!!良いぞ!!」

 

暗闇の中フィンの叫びが聞こえそちらにベートは走る、俺はダークネスを解く

 

闇が消えるとダークネスの範囲外にいたフィン達が此方に武器を向けている

 

「一斉掃射!!」

 

フィンの号令に合わせ全員が武器を振るい火や水や雷等多種多様な攻撃が飛んでくる

 

攻撃を避けると爆炎が降り注ぎ俺の視界を完全に塞がれた

 

煙が晴れるとそこには誰も居なかった

 

慌ててドラウやマドラにも辺りを調べさせ俺も周りを調べるが人っ子1人見付けられなかった

 

クソ!!アイツら最初っから撤退戦にするつもりだったのか!!

 

俺は悔しさから魔法を撒き散らし地形をぶち壊す

 

イライラしたままこの後の事をどうしようかと考える

 

クリフを助けられずアイズとの決着も着かず奴らには逃げられた、結果だけ見れば惨敗だ

 

暫くどうしたものかと考えた後せめてクリフの仇だけでも討とうと闘国テルスキュラに向かう事にした俺は残された【カーリー・ファミリア】の適当な奴に道を聞き出し闘国テルスキュラに向かった

 

数日後、闘国テルスキュラには血の雨が降った

 

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同日、俺はガルムとしての俺を極め次の存在へ進化する資格を得た




次回の投稿は8月4日になります、よろしくお願いします
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