ダンジョンに進化するモンスターがいるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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第42話

撤退しオラリオの町まで戻ってきた【ロキ・ファミリア】は動ける幹部を集め会議を開いていた

 

「それでロキ、あの狼は何なんだい?」

 

フィンがロキに目を向け尋ねる

 

「アイツは冥界で門番しとるガルム、その同種や」

 

「同種?他にもいると言うことか?」

 

「ああ、冥界で番犬しとるガルムはオーディンが捕まえてきた奴でな、詳しいことは知らんが戦神が1人殺られたらしい。それもあってかオーディンはうちらに何があっても絶対近付いたらアカン言うたんや、まぁうちはそれ破って普通に会いに行って殺され掛けたんやけどな」

 

「何をしてるんだお前は」

 

ロキの言葉にリヴェリアは溜め息をつく

 

「兎も角、一度奴の能力を確認しよう。ロキ、君が知っている奴の能力は?」

 

「そうやな、まぁ言わずもがな身体能力、神としての本領を発揮できるうちを殺し掛けたんやから相当なもんや、後オーディンに聞いた話やけど空間を引き裂く爪を持つらしい、簡単な話瞬間移動出来る」

 

「…………身体能力は僕達も体験した通りだな、魔法も幾つか、闇の槍に辺りを暗くする魔法、更に一瞬触れただけでまともに動けなくなってしまう冷気の鎧、恐らくまだまだ能力を隠しているだろう」

 

「更に周りのスパルトイじゃ、ワシと同等の力を持つ斧持ちと詠唱を唱えない魔法、威力は兎も角速度はリヴェリアやレフィーヤ以上じゃ」

 

「更に斧を持った方は私の本気のウィン・フィンブルヴェトルを受けても向かってきた」

 

「ふむ、ロキ、君の意見は?」

 

「うちもバタバタやったからチラッと見ただけやから確証は持てんけど、恐らくあの骨2人組はスパルトイやなくてドラウグや」

 

「ドラウグ?」

 

「ヘルヘイムの戦士って考えたら良えわ、ヘルヘイムは霧と氷の大地で火を灯す事が出来ん世界や、やから炎の魔法ならひょっとするかもしれんな」

 

「成る程、奴らは炎が弱点と、リヴェリア」

 

「ああ、次奴らと戦う時はそうしよう」

 

「それと負傷した人員の状態は?」

 

「アイズとティオナは【ディアンケヒト・ファミリア】に連れていった、ティオナの方は傷も治ったが念のため1日入院させるそうだ、問題はアイズじゃな」

 

「例の冷気に触れた影響で治療が進んでいないらしい、水薬を飲ませて延命させているが肝心の霜や氷が何をしても溶けないらしい、呪詛に近いが呪詛でもない。正直、かなり危険な状態かつ手詰まりらしい」

 

リヴェリアの言葉に重い空気が流れる

 

「……………………しゃあない、この手だけは使いたく無かったんやけどな~」

 

そんな空気の中、口を開いたのはまたしてもロキだった

 

「何か考えがあるのかい?」

 

「まぁな、ほんまに不本意やけどな、フィンも着いてきい、此方が頼む立場やから最低限の礼儀は示さなあかん」

 

ロキはそう言って立ち上がりフィンは皆に「ちょっと行ってくるよ」と言い残し立ち去った為会議は終了となった

 

ロキに連れられたフィンは黙って先を歩くロキに尋ねる

 

「それで?何処に行こうと言うんだい?」

 

「そんな身構える事はないで、直ぐそこやしな」

 

ロキはそう言い暫くして足を止める、そこには嘗て【アポロン・ファミリア】の物だった建物が建っていた

 

「まさか、彼らに助力を?」

 

「正確にはその主神にや」

 

ロキはそう言うと扉を叩いた

 

「は~い、ちょっと待っておくれ」

 

声が聞こえ向こうから扉が開く、そこには黒髪ツインテールの女神、ヘスティアが現れた

 

「ゲッ!?ロキ、何の用だよ」

 

「何の用もこんな用もあらへん。ドチビ、いやヘスティア、うちのアイズを助けてやってくれ、頼む」

 

ロキはアイズを助ける為犬猿の仲であるヘスティアに頭を下げた

 

「……………………話を聞くよ」

 

普段の飄々とした態度ではない真剣な眼差しと雰囲気にヘスティアはそう言い2人を館の中に入れた

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