ダンジョンに進化するモンスターがいるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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第45話

ダンジョン20階層に戻ってきた俺達は異端児(ゼノス)達のいる隠れ家に向かった

 

中に入るとリドが立っており何故か武器を握り此方を睨んでいる

 

「お前、仲間か?」

 

俺だよ、リド

 

「その声、と言うかこの感じ。まさかガルムっちか!?何があった!?えらく小さくなって色も黒くなってるし尻尾とか光ってるぞ!?」

 

そうか、ガルムからフェイルーン=グルヴェイドなったの知らせてなかったな

 

進化したんだよ

 

「進化?」

 

俺は種族としての自分を極めると別の存在になれるんだよ、向こうでガルムを極めてフェイルーン=グルヴェイドになったって訳

 

「ほぉ、ってそんな事より!!クリフだ!!アイツはどうなった!?生きてるのか!?」

 

………………いいや、死んでいた。奴らは自国で『儀式』と称して仲間内や外部から持ち込んだモンスターなんかを使って戦士を育て上げていたらしい、クリフもその犠牲者だ

 

「………………そうか」

 

国なら俺が滅ぼした、正確にはまだ主神が生きているから滅んではいないが、大きく弱体化しただろう。国にいた人間は全て殺した、奴らの崇めているカーリーと言う女神は今上にいるらしい、奴を殺せばもう馬鹿な真似は出来ないだろう、殺しに行くか?

 

「……………………いや、止めておくよ」

 

そうか

 

「………………なぁ、ガルムっち」

 

もうガルムじゃないぞ

 

「ああ、そうだったな、じゃあグルヴェイドを取ってグルっちだな」

 

まぁそれで良い、それで?

 

「……クリフの憧憬(ゆめ)知ってるか?」

 

…………いや

 

「………暗くなった時に浮かぶ淡く光る玉が見たい、ってよ、それは玉だったり欠けてたり半分だったりするらしい」

 

暗い時に浮かぶ丸い玉で半分になったり欠ける…………月の事か?

 

「…………あれは月って言うのか、アイツは月が見れたかな?」

 

………………まぁ、その場で殺されたんじゃなくて遠くに運ばれたってんなら見れたんじゃないか?

 

「………………そうだな。グルっち、ありがとうな」

 

まぁ、俺も進化出来たしお互い様だ、あ!!

 

「な、何だ!?どうしたグルっち!?」

 

そういや街を出る時、人間からこんなもんを奪ったんだ

 

俺はドラウを呼びつけ持たせていた鍵を渡す

 

「なんじゃこりゃ?」

 

俺も詳しくは知らん、レイを囮に使った時クリフを捕まえた人間が使った隠し通路の鍵らしい。いるか?

 

「………………いや、グルっちがクリフを助けるついでに元凶っぽい奴を倒した様だし俺達はもう暫く身を隠す事にするよ、だからそれはグルっちが持っててくれ」

 

分かった、んじゃ、これで契約満了だな

 

俺はそう言い小さくなった前足を差し出す

 

「???」

 

握手だよ、俺の手を掴め

 

「こ、こうか?」

 

リドは俺の差し出した前足を掴み俺は上下に揺らす

 

またな

 

俺はリドにそう言い異端児(ゼノス)達の隠れ家を後にした

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