ダンジョンに進化するモンスターがいるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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第46話

異端児の隠れ家を出た俺達は二つ上の階層に上がりドラウの手の中にある『鍵』を見ていた

 

ダンジョンに隠し通路がある、まぁそれ自体は良くある話だろう、問題はそれがダンジョンの力で産まれた物ではなく()()()()()()()()物だと言うことだ

 

ここから上を無視して進む為に作った、そう言う話ならまぁ分からないでもないし物事は簡単だった、だが奴はあの時

 

『迷宮を造っている』

 

確かにそう言った、つまり人工ダンジョンがあると言うことだ

 

あるなら是非とも行ってみたい、問題は戻って来られるのかと言うことだ

 

お前ら地図書ける?

 

マドラとドラウに尋ねると頷く、書くこと自体は可能らしい。しかしペンと紙が必要だな

 

俺は街から紙と書く物を奪いマドラに渡す、ドラウは『鍵』を持たせているし戦斧を振り回す戦い方だから手が塞がるのは困る、血が飛び散って地図にかかるなんて事があるかもしれないからな

 

取り敢えず紙が一枚埋まったら帰ってくる様にするか

 

ダンジョンから出た時と同じ隠し扉を開け中に入る、前回はそこまでの余裕は無かったが改めて見ると此方の方がダンジョンって感じだな、地図を書いてるとは言え同じ様な造りだからな、曲がり角の時は印を付けておくか

 

爪で壁を引っ掻き✕印を付けながら先に進む

 

しかしダンジョンと言うにはモンスターが居ない、故郷のダンジョンと同じ安全地帯なのか?とするならば下に行けばモンスターがワラワラいるのか?

 

色々考える事もあったが思い付きで入っただけの為取り敢えず適当に歩いてみる

 

壁を見てみれば所々でドラウの持つ『鍵』が光る事があったがどうやらこの中にも隠し扉がある様だ

 

しかし変な道に入っても困るので今回は取り敢えずそのままの道を歩く事にした

 

暫く歩いているとトントンとマドラが俺の体に触れる

 

マドラの方を見るとマドラは此方に地図を見せてくる、マドラが見せた地図は枝分かれしカクカクしながらも一周していた、他に通っていない道も無いようだ

 

どうやら踏破するには『鍵』を持っている事が前提の様だ

 

紙にはまだ余白がある、取り敢えず近くにあった隠し扉を開き中に入る、特に何かあるわけでもなく行き止まり

 

別の隠し扉を開く、やはり行き止まり

 

行き止まり

 

行き止まり

 

行き止まり

 

都合五つの隠し扉を開いたがどれも行き止まりだった

 

最後と思われる扉を開けると行き止まりではなく下へと続く扉があった、どうやらここはまだ簡単な方だった様だ

 

同時にマドラが再び俺を呼ぶ。見てみると地図を書いていた紙が綺麗に終わっていた

 

一階層で終わりと言う約束だったからな、俺は帰る為階段に背を向ける

 

瞬間、階段の下から突風が突き抜ける、この風は知っている。そこにいるのか?

 

強風が吹き荒れる

 

計画変更だ。この風の出所を追う、今度こそ

 

俺は階段を下り風を追った

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