ダンジョンに進化するモンスターがいるのは間違っているだろうか? 作:寝心地
隠し扉の方角をチラッと見る、ゾロゾロとモンスター達が出てきているのが見える。
『殺して…………死なないで…………殺して…………死なないで…………殺して…………殺して……殺して…殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺してよ!!!!』
ああ、まただ、殻の声とやらが頭の中で響く
人間と戦う度にこう騒がれちゃ集中出来ない、そう騒がなくても願いは叶えてやるよ
「離れろおらぁ!!」
ベートの蹴りを避け1度建物の屋上から路上に降りる、ドラウもフィンとの競り合いを止め俺の後ろに降りマドラがその横に付きドラウと俺に速度上昇の魔法を掛ける
身体影響魔法:ハイスピード
俺も自分達に魔法を掛ける
「ここからが本番ッ!?」
フィンが本気を仄めかした瞬間、向こうも異端児達の存在に気付いた様だ
「ガレッ…………~~ッこれが狙いか!!」
隠し扉からやってくる異端児達にフィンは初めて表情が歪む、慌てていたのか普段の慣れからか焦ってもう居ない筈のガレスにまで対処を頼もうとした程だ、丁度良い、この状況利用させて貰おう
どうした?モンスターが地上に現れるのは予想外だったか?
「予想はしてたさ、でも同時に予想外かな?君達は一体何者だ?」
彼らは
「………………さぁね」
簡単な話だ、これは君達が植え付けた
「人となった………………」
「モンスター…………」
俺の演説に呆気に取られる物が大半の中フィンだけは冷静に聞き返してきた
「………………本当に人となったのか甚だ疑問だね。君達が本当に人となったと言うなら何故リヴィラの街を破壊した?歩み寄ろうとしなかった?」
歩み寄った結果がこれだ、お前達は彼らの仲間を捕え金の為に売り払い儀式と称して殺す、彼らは言葉を話せると言うのにその言葉には耳を傾けない
「…………まるで見てきた様に言うんだな」
見てきたからな、知っているか?闘国は俺が滅ぼした
「「「「ッ!?」」」」
ここで俺は意志疎通の範囲をオラリオ全体に広げ念を飛ばす、やったことは無いため実際はどこまで広がっているか不明瞭だが恐らくオラリオ全体に届いているだろう
奴らは彼らの仲間を儀式とやらの為に殺した、だから俺も滅ぼした、納得がいかないと言うなら教えて貰おう、彼らとお前達は一体どっちが怪物でどっちが人間だ?対話が出来る彼らはモンスターか?、仲間の死を嘆く彼らはモンスターか?その言葉を戯れ言だと、モンスターが油断させる為の甘言だと切り捨てるお前達は人間か?そんな目新しいモンスターを金と言う陳腐な物の為に売り払う行為は人身売買と何が違う?人殺しと何が違う?
俺は言葉を畳み掛ける
断言しよう。彼らは人間だ、そして対話を望んでいた、だがお前達はその席に着くどころか武器に手を掛け切り刻んできた、それでも尚伸ばした手を、今回貴様らは切り飛ばした。これは正当な復讐なのだ、分かるか?これは、お前達が選んだ戦争だ
「ウッ、ウオエエエエエエエ!!」
俺が問うとアイズは頭を抱え胃の中の物を吐き出す、どうやら余程受け入れ難い事の様だ
「アイズ!!」
「ブモオオオオオオオオオオオオ!!!!」
瞬間、地面から漆黒の体を持つミノタウロスが現れた
敢えて言おう、主人公君、一体どの口が仲間やら感情やら嘆きやら言ってるんだい?