ダンジョンに進化するモンスターがいるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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第59話

「………………ゴフッ」

 

赤い血を吐き出し血溜まりが一際大きくなり呻き声が一瞬響く、それが彼女が最後に発した言葉にもならない声だった

 

「…………れ、レフィー………ヤ?」

 

フラフラとリヴェリアは俺の魔法に貫かれたレフィーヤに近寄る

 

その目に光は無く虚空を見ている、否、何も見ていない様だ、貫かれた穴からドクドクと血が溢れていた

 

「レフィーヤ!!レフィーヤ!!誰かポーションを持ってこい!!急げ!!」

 

「は、はいっす!!」

 

取り乱しレフィーヤを抱えるリヴェリアに俺は告げる

 

無駄だ、もう死んでいるよ

 

「嘘だ、まだ死んでなど…………」

 

まぁ、生きていたとしても長くは持たないだろう

 

俺の言葉を無視しリヴェリアはフルフルと震える手でソッとレフィーヤの遺体にポーションを流し込むがレフィーヤは起き上がる気配は無い

 

「レフィーヤ?レフィー…………あ」

 

そこで漸くリヴェリアは現実を正しく認識せざるをえなくなった

 

だから言ったろ、ソイツはもう死んでいる。何だ?血縁か?或いは愛弟子だったか?まぁ、もう単なる肉塊だ、諦めて次の弟子でも探せ

 

「ッ!!貴様ああああああああああ!!」

 

「待てリヴェリア!!」

 

「退けフィン!!奴は!!奴は私の手で!!」

 

「安い挑発に乗るな!!、奴は君の神経を逆撫でして此方の致命的なミスを誘っているんだ!!」

 

闇魔法:ナイトメア

 

向こうが言い争っている間に俺は更にナイトメアでリヴェリアのトラウマを刺激する

 

世界が真っ暗になりリヴェリアにはレフィーヤが何度も何度も貫かれ死ぬ瞬間を脳裏に浮かばせる

 

「レフィーヤ!!レフィーヤ!!」

 

「ラウル!!リヴェリアを下がらせろ!!」

 

「り、了解っす!!」

 

何時かの特徴の無い男、ラウルがフィンの指示に従いリヴェリアを引っ張り戦線を離脱しようとする

 

逃がすか!!

 

「そりゃあ此方の台詞だ!!」

 

俺が離脱する2人を追おうとするがベートから横槍を受け離されてしまう

 

時空間魔法:ポインター

 

闇魔法:アサルト

 

必中の魔法で2人を狙うが当たったかまでは分からない

 

逃がしてしまったものは仕方無いとベートに向かい合う

 

狼とも人ともつかぬ半端者め、次の犠牲者は貴様だ!!

 

「ほざけ雑魚が!!」

 

放たれる蹴りを避け爪で切り裂く、こいつに魔法を放つのは危険だ、強化系の魔法と攻撃魔法を放つとしても決定的な場面でないと

 

「ブモオオオオオオオオオオオオ!!」

 

アステリオスの方はマドラとドラウと共にフィンやアイズと戦っている

 

援護は互いに難しいだろうが、それは向こうも同じだ

 

身体影響魔法:ハイスピード

 

俺の牙と爪でベートを引き裂く

 

「ッ!!クソが!!」

 

しかしベートもスピードに物を言わせるタイプだったので致命傷には至らない程の傷しか負っておらず更に反撃してくる

 

一撃を食らった俺はバランスを崩し地面に倒れ込む

 

「ハッ!!その程度か!!」

 

言ってくれるじゃないか!!まだまだこれからだ!!

 

俺は体を振るい体を起こすとベートに向かって走り出した

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