ダンジョンに進化するモンスターがいるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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この話は【ロキ・ファミリア】視点で進みます


第63話

アイズの攻撃が狼を貫いた

 

血が溢れ出し狼の体が崩れ落ち2体のドラウグも動きを止め静寂が訪れる

 

「ハァ…………ハァ…………ハァ…………」

 

「……勝っ…………た?」

 

「やった!!…………やったよ!!アイズ!!」

 

「ハァ~、手間取りやがって」

 

【ロキ・ファミリア】の主要メンバーがそう言い疲労からその場に腰を下ろす

 

同時に他のメンバーが歓声を上げ互いに抱き合い喜び合った

 

「お疲れ様ですアイズさん、ポーションどうぞッす」

 

「ありがとう」

 

アイズはラウルからポーションを貰い中身を飲み干す

 

疲労と傷が癒え立ち上がるとフィンもポーションを飲み立ち上がった

 

「まだ終わってないぞ!!至急ギルドに使いを走らせろ!!状況を確認する!!他のメンバーはその場で待機だ」

 

フィンの指示で歓声に溢れていた場面が一瞬で空気が締まる

 

「ラウル、リヴェリアの様子は?」

 

「取り敢えずファミリアの本拠まで連れていって後はロキに任せました、切羽詰まってましたしロキはやる時はやる神ですから」

 

「そうか、君を酷使して申し訳無いが、リヴェリアが落ち着いていたら連れてきてくれないか?」

 

「え?」

 

嫌な予感(親指の疼き)が止まらない、まだもう一波乱ありそうだ」

 

「わ、分かりました、直ぐに行って来るッす」

 

ラウルはそう言い走り去っていくとフィンは振り返り次の手を考えるが、そこであり得ない光景を見た

 

「ッ!!こう言うことか」

 

フィンの視線を追いアイズも振り返るとそこには

 

「あ、アイ…………ズ」

 

大きな爪で体を抉られたティオナの姿があった

 

「ティオナ!!!!」

 

ズルリと爪が引き抜かれティオナは血を吐き出し倒れた

 

「何で…………確実に死んだ筈……」

 

剣を片手にアイズが声を絞り出すと頭の中に声が響く

 

死んださ、だが生き返った

 

「…………死者蘇生の魔法」

 

俺限定・回数限定だがな、しかし驚いたな。まだあんな隠し球があったとは

 

体を振るい欠伸を1つすると奴は臨戦態勢を取り無数の黒い槍をドーム状に産み出しアイズ達を囲む

 

「クッ、頭まで使ってきたか」

 

フィンは四方から向かってくる槍を見てそう呟く

 

当然だ、お前達の戦い方は学んだ、お前達の弱点もな、確かにお前達は1対1、もしくは少数の戦いは得意なのだろう。素晴らしい攻撃力だ、だがその反面防御力には乏しい、この様に四方から飛んでくる魔法を防ぐ手を持たない、だから広範囲攻撃を持つ者には酷く弱い、違うか?

 

「さぁ、どうかな?僕としては君の方こそこの数の魔法が幻覚等ではないかと疑っているがね」

 

フィンは会話で時間を稼ごうと会話を引き伸ばす、グルヴェイドの言うことは半分正解だった、この数の魔法を防ぐ手を持つ者は今ここにいるメンバーの中には居ない

 

面白い冗談だ、ならば受けてみるが良い!!

 

グルヴェイドの魔法が炸裂し辺りは爆炎に包み込まれた

 

【ロキ・ファミリア】の戦力は確実に削がれていた

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