ダンジョンに進化するモンスターがいるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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第64話

吹き荒れる風に視界を塞がれ俺の首に剣が走る感覚を覚え意識を失う

 

完全に死んだな

 

俺はそう思うが焦りはない

 

対象:黒殻の黎獣フェンルーンの死亡を確認しました

 

特殊スキル:禁忌再生(ヘル・リフォージ)が発動します

 

不意に肉体に意識が戻り目を覚ます、そこには俺が死んだと思っている(実際死んでいる)フィン達の姿が映る、どうやら傷の回復に努めている様だ。俺はうっすら目を開けたまたま近くにいた人間に爪を突き立てた

 

「あ…………アイ…………ズ」

 

爪を抜きバタリと血を吐き倒れた人物の顔を見るとティオナだった

 

「何で…………確かに殺した筈……」

 

アイズが剣を持ちながら信じられないと言う表情で俺を見る

 

死んださ、だが生き返った

 

「……死者蘇生の魔法」

 

俺限定・回数限定だがな、しかし驚いた、まだあんな隠し球を持っていたとは

 

俺はグルリと周りを見回し魔法で辺りを包む。全員満身創痍、相手方にどれだけ回復の手段があるのか分からないが見た感じそう多くは無いだろう

 

闇魔法:コントロールダーク・アサルト×20

 

無数の闇の槍でドームを形成するとフィンが呟く

 

「クッ、頭まで使ってきたか」

 

当然だ、お前達の戦い方は学んだ、お前達の弱点もな、確かにお前達は1対1、もしくは少数の戦いは得意なのだろう。素晴らしい攻撃力だ、だがその反面防御力には乏しい、この様に四方から飛んでくる魔法を防ぐ手を持たない、だから広範囲攻撃を持つ者には酷く弱い、違うか?

 

「さぁ、どうかな?僕としては君の方こそこの数の魔法が幻覚等ではないかと疑っているがね」

 

フィンは冷や汗を流しながら俺の魔法について尋ねる、その中にはそうあってほしいと言う願望が滲み出ている

 

面白い冗談だ、ならば受けてみるが良い!!

 

俺の魔法が炸裂し辺りは爆炎に包み込まれた

 

辺りに土煙が舞い視界が塞がれる

 

時空間魔法:ロケーション

 

土煙の向こう側が脳内に刻まれる、どうやら全員無事な様だ、だが何故?手加減したつもりも当てないつもりも無かったのだが?

 

その時、フィン達から少し離れた場所に2人立っているのを見つけそちらを見る、そこにはリヴェリアがいた

 

「これは、リヴェリアの【ヴィア・シルヘイム】?」

 

「間に合った、とは言い難いが来てくれて助かったよリヴェリア」

 

土煙が晴れ闇の魔法を阻む様に現れた半透明のドームに彼等は安堵の息を漏らす

 

「無様を見せたな」

 

「それは僕も同じだ」

 

フィンはそう言うと魔法を防いだリヴェリアの更に前に出ると持っていた槍を俺に向ける

 

「君達…………いや、僕達に勇気を問おう」

 

フィンはそう言い全員に語り掛けた

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