呪いの王がBLEACH世界に足を踏み入れる 作:ジェネリックたい焼き
原作の台詞って何処まで使っていいのかな………
そんな訳でどうぞ
黒崎一護がネルに連れられ虚圏へ向かった事を確認したユーハバッハは、宿儺へ会いに行き瀞霊廷へと共に侵攻する事を約束した。
――――そして今、瀞霊廷への侵攻を開始する。
「ここが瀞霊廷か…………」
原作で観たままの景色に少し気分が高揚する。中身はれっきとしたBLEACHファン。気分が高まるのは当然の事だろう。
「止まれ!それ以上進むことは許さん!」
――周りの景色を存分に堪能しながら進む。
「声が聞こえないのか!止まれと言っている!」
――ただ真っ直ぐに進む。
「これ以上近付けば女子供でも斬る!」
――雑音を無視して歩き続ける。
「うおおぉぉぉ!!――――――――」
雄叫びを上げた瞬間、その男――”可城丸秀朝”は頭のてっぺんから股にかけて、真っ直ぐ切断された。
やがて二つの身体は左右に裂かれ、辺りの地面を赤く染める。
「か、可城m」
二つに裂かれた死体に駆け寄った隊士の頭が飛ぶ。
そして次の瞬間、その場に居た裏梅とハッシュヴァルトを除き、全ての生物が頭と首が泣き別れになり死に絶えた。
その周囲は鉄の匂いが漂い、一面が赤に彩られていた。
◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇
「あらまぁ…………一体この気配は何なのさ………………」
左目が潰れている女物の着物を羽織った二対の斬魄刀を持つ男がそうぼやく。
先程、他の隊長らの卍解を奪った手段も気になるが、それを上回る程にこの気配の主が放つ存在感は尋常ではなかった。
「気になるか」
小さい銃を構えた初老の男性が問いかける。
「そりゃねえ、あんな邪悪な気配を出してるんだ、気にならない方がおかしいよ――――君達は何か知っているのかい?」
彼ら死神達と滅却師達は嫌という程感じていた――瀞霊廷内全域に届く程の邪悪な存在感を…………。
「我らもあの女性の事は知らん、ただ一つ分かる事といえば、陛下と親しい関係にあるという事だけだ」
「そうかい、君達でも知らないのか…………残念だよ」
その言葉を最後に、瞬歩を用いて斬りかかる。
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「なっ、なんなのよこの気配は!!」
見た事も感じた事も無い気配に、身体が震える。先程までは順調だった――――敵の卍解を奪って反撃の芽を潰し、敵の士気だって落ちてた。
それ故に有頂天になっていたにも関わらず、あの気配を感じた瞬間に背筋が凍り、”死”を連想させる。
本来ならば隙だらけなのだが、相対する狛村も 気配を敏感に感じ取っていた。
「………………」
狛村は人狼一族故、五感が鋭い。
そしてその動物の勘とも呼べるモノがあの気配の主に対して最大限の警報を鳴らしていた。
――――そのお陰で両者の戦闘が止まった。
そこからどの位経ったか……………………突如として、邪悪な気配を埋め尽くすかのように山本元柳斎重國の霊圧が瀞霊廷中に木霊する。
「ウォォォォオオオオ!!!――――立て!!!!元柳斎殿が立っておられるうちに早々に横たわることは護廷隊士として
これを感じ取り、立ち直った狛村は、部下達を鼓舞する。今、元柳斎は怒っている。それを瀞霊廷にいる者全てが感じる。
「押忍!!」「「「「はい!!!」」」」
勢いよく返事をした七番隊の面々。
「あぁ〜もう何なのよさっきから!!ワケわかんない!!!」
そんな様子を見て頭を掻きむしり、苛立ちを募らせる――――自身の命が脅かされていると思ったら何処からか凄まじい霊圧が発せられ、目の前の死神共が勢いを取り戻す。
何もかも思い通りにならなかった彼女は、あの気配の主に対して恐怖している心を誤魔化しながら目の前の死神に向かい合う。
「アンタらなんか…………死ね!!!」
今はいち早く目の前の障害を取り除く。
――――そうしないと、自分自身が安心出来ないから…………。
◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇
「……来たか――宿儺」
暫く歩いていると、ユーハバッハと合流した。
その間出会った死神達は、席官であろうと関係無く出会い頭に殺されていった。
宿儺が歩んだ道筋は、鮮血で色鮮やかに飾られている。
「(ああ、此奴がそうか…………――――)」
瀞霊廷へ来る前、宿儺はユーハバッハからある事を聞かされていた。
『私には先ずするべき事がある…………それ故に身代わりを送る――気付いても気付かぬふりをしておけ』
「(――――変身の餓鬼…………事前に言われなければ気付かなかったやもしれぬな…………それ程までに奴そのものだ…………些細な仕草も……言動も…………良くぞここまで模倣できたものだ………………)」
その完成度に思わず感嘆する。
Rのロイドは姿形以外に、その者の記憶と精神の全てをコピーしているという。
――宿儺すら欺ける可能性を秘めた能力。素直にこの力は有用だと認めた宿儺。
――それ故に惜しい、この者がこれから死ぬ事が
「(だが、どちらにせよ今生き残ったとしても『
そこまで思考した時、すぐ離れた箇所から物音が聞こえる。
「よぉ、俺も混ぜろや」
そこには、片方の肩に”ベレニケ・ガブリエリ”と反対側に、Lの”ロイド・ロイド”そして斬魄刀に腹を貫かれたままの”ジェローム・キズバット”が息絶えた状態で担がれていた。
「貴様がそうか………………!」
突如現れた乱入者に宿儺は笑みを浮かべる。
対象的にハッシュヴァルトは難しい顔を浮かべる。
「聖十字騎士団が三名も…………一体どうやって………………」
「どうもこうもねぇよ――――――」
そこから更木が淡々と三人の殺した状況を語る。この話を聞くに原作通りに殺したのだろう。
「これが更木剣八…………バケモノだと聞いていたが……成程な………………」
納得した様に呟くハッシュヴァルト。
「てめえにゃ用はねえよ青びょうたん――――――俺はここにテメェらと
更木はそう大声を出し、口を笑みを浮かべながら突貫する。
先ずは標的をユーハバッハに絞り、斬魄刀を振りかぶって眼前の獲物の頭をかち割らんとその刀を振り下ろした。
「陛下ッ!」
ぶつかった拍子に辺りに衝撃音が響き渡り、巨大な砂塵が舞い散る。
「甘いな…………私の見込み違いだったか…………」
砂塵が晴れると見えたのは、更木が思い切り振り下ろした刀を、静血装で強化した腕一本で受け止める光景だった。
それを見たハッシュヴァルトは僅かに安堵のため息を漏らす。
対する宿儺は心配する素振りも見せず更木剣八を、隅々まで観察していた。
呼吸、筋肉の動き、一挙手一投足を見逃さぬよう凝視する。
更木が刀を押し込もうと力を込める。
「ハァァッ!」
だがそれはユーハバッハの足元の地面を陥没させただけで、依然として彼にダメージがいった様子は無い。
「………………」
そして無言のまま、背後に数個の『大聖弓』を出現させ、一瞬の内に殺到させる。
更木はそれに瞬時に反応し、ユーハバッハから刀を退けて向かってくる矢を切り伏せるが、無数の矢がほぼ同時に襲ってきたので、いくつか傷を負ってしまう。
そして矢を薙ぎ払うことに気を取られた一瞬の隙に、ユーハバッハが目の前まで近付いて足を払い、体勢を崩れさす。そして無防備になった首へ貫き手を打つ。
「ガッ!」
喉を精確に打たれた更木は視界が暗転し意識を失って身体から力が抜けた。
そして倒れ込みそうな相手の首を、無造作に掴み取る。
「特記戦力の1、更木剣八――――それがこの様か…………脆い」
首を握る力を高めていく。その間も、ユーハバッハは意識を失った更木剣八を見つめる。
「どうやら私は、お前達を買い被り過ぎていた様だ――――――眠れ――尸魂界は終わりだ」
そう言い放ち、目の前の生命を絶とうと力を込めた瞬間、少し離れた場所から轟音が鳴り響く。
そしてゆっくりとその人物を視界に収める。
「千年ぶりじゃなユーハバッハ、それと――――」
先程から一向に手出しない女(?)に視線を向ける。
「――――宿儺――お主らの息の根をとめにきた」
堂々と、2人の前でそう宣言する元柳斎に両名は笑みを深める。
「ハッ…!」
そして次の瞬間、元柳斎の姿が掻き消えて背後に現れたかと思うと、そのうでのなかには意識を失った更木が居た為、ユーハバッハは驚きで声を上げる。
――――そして次の瞬間、元柳斎に三つの人影が差す。
「陛下の許にトップが単身乗り込むたァ――呑気な事だなァ!!」
「終ワリ……」
「くたばりやがれジジイ!!」
上から、ナナナ・ナジャクープ、エス・ノト、バズビーが宙から飛び出し、各々が攻撃を仕掛ける。
だがそれと同時に、視界に入った一人の女性を見て疑問と恐怖を感じていた。
「(あの女はあんなだったけかァ?)」
「(気配ガ変ワッテイル…………)」
「(あの刺青ヤロウは誰なんだよ!……なんでユーゴーはなにも言わねえ!!)」
全員が一人の女に意識を割かれながらも、攻撃の手は止めない。
だが、次の瞬間には斬魄刀の一振で天まで昇る炎柱に焼き尽くされていた。
――そしてその一撃で、辺り一帯が炎に包まれる。
「私の戦いに割って入るからそうなるのだ…………」
灼熱の炎の熱をその身に感じながら言葉を発する。
「………………」
元柳斎ら首を鳴らし、ゆっくりとこちらに接近する。その目は何かを問い掛けるようであった。
「何だ、何か言いたけな目d」
次の瞬間、元柳斎が目の前まで現れ刀を振り下ろす。
そしてそれを左腕で受け止める。
「陛下ッ!」
受け止めた腕は、両断はされていないものの、血が吹きでていた。
その地面に滴り落ちた血があまりの温度で蒸発する。
「変わらんなお主も……じゃが、部下を軽んじるその悪辣もここで終わるものとしれ――――お主もじゃ両面宿儺……」
先程から傍観に徹する一人の女に視線をやる。
「そういう貴様は随分老いたではないか――――」
口を開いた宿儺が元柳斎に流し目で視線を向ける。
「『解』」
そして唐突に手を前に突き出し、元柳斎目掛けて斬撃を放つ。
「甘いわ!!」
斬撃目掛けて刀を振るい起動を逸らし、宿儺に向けて突貫する。
元柳斎の首を狙ったその一撃は、宿儺が身体を後ろに逸らして回避し、その勢いのままバク転の要領で元柳斎の腹に蹴りを入れる。
――だが元柳斎はその蹴りを振り返り、刀の鍔で防ぐ。
ただ蹴りの威力が強く、後方へと吹き飛ばされてしまう。
吹き飛ばされている元柳斎を追う為っている最中、美しい顔に邪悪な笑みを浮かべながら宿儺も空を高速で駆け抜ける。
「クハハッ」
元柳斎の上まで駆け上がり、両手を握り締めてハンマーのように振り下ろす。しかしそれを認識していた元柳斎は斬魄刀で受ける。
「全く……一人で何を楽しんでいるのだ…………」
それを見ていたユーハバッハは思わずそう呟く。
――陛下からは宿儺にバレないよう守護せよと命令されているのに、自身に存在するユーハバッハとして宿儺と過した記憶。――それがあの楽しそうな宿儺の邪魔ができないでいた。
地面に叩きつけられた元柳斎だがその身体には微塵も傷がなかった。
「のう、宿儺……お主は弱くなった――――千年前ほどの力を失い、ただの
その時、突如として元柳斎が宿儺の視界から姿を消した。
そして次の瞬間には、宿儺の身体は空に放り投げられていた。辛うじて腕を前に交差させ間に合った防御。――――だが攻撃を防いだ両腕は、骨が折れて剥き出しになっていた。
「宿儺様ッ!!」
――――驚いたように裏梅が叫ぶ!
裏梅も元柳斎の動きは捉えられていなかった。
彼女の目から見れば、突然空中に現れた宿儺の両腕が悲惨な状態になっていたのだから驚きはするだろう。
そして宿儺は勢いのまま見えなくなる程吹き飛ばされた。
「チッ」
裏梅は主の元へ駆け出した。裏梅は宿儺が死ぬなどとは思っていない。ただ主の傍に居ない従者など従者ではない。
ここに残ったユーハバッハとハッシュヴァルトの事など一切考えず、着地地点を逆算してその方向へ向かっていった。
◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇
「あらら」
京楽春水が空を凄まじい速度で吹き飛ぶ人影を見てそう呟く。
「あの女の子がそうなのかい?」
空を高速で飛行している物体に指を指して問いかける。
その先では、元柳斎に吹き飛ばされた宿儺が苛立ちながらも笑みを浮かべる複雑な表情をしていた。
「……………………」
問いかけられたロバートは黙りこくる。その表情は少し苦い顔をしていた。
ロバートとしても想定外だったのだろう。陛下のご友人である事に加え、先程発していた邪悪な気配負けるはずが無いと思っていたが…………敵の首魁に敗れた。
「どうやら、その反応を見るに正解みたいだね――――君達は山じいを舐めすぎだ」
その言葉と共に京楽は影の中に潜った。
◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇
「チィッ(勢いが落ちんな…………流石に指一本では無理があったか………………)」
未だ吹き飛ばされながらそんな事を考える。やがて落下してくると、下でこちらに向かって懸命に向かってくる従者の姿を捉える。
そして空中で身を捩って体制を整え、足音立てずに着地した。
「老いぼれめ…………」
忌々しそうにそう呟くが、その口は笑みを描いていた。
「ご無事でしょうか――宿儺様」
無事だと分かっているが一応確認をする。やはり、先程折られた腕も既に治っており無傷だった。
「……ん?」
その時、尸魂界中の水分が乾くのを感じる。
「これは…………」
裏梅もそれを感じ取ったのか手の平に氷を生み出すも、数秒経つと溶け始めて水へと変わってしまった。
「卍解か………………」
遥か遠くで片方の気配が膨らむのを感じた。それは元柳斎が卍解した事によるものだろう。だが事の真相を知っている宿儺からすれば滑稽にしか思えなかった。
そして宿儺はゆっくりとユーハバッハの元へ歩みを進める。
この辺りはパパっと終わらせたい……早く力を取り戻した宿儺が書きたい……
追記
誤字報告ありがとうございます
この作品は1話大体5000文字位なのですが、どの位の文字数が皆様にとって丁度いいのか教えて頂きたいです。それを目安に執筆します(アンケート結果によって投稿頻度も変わります)
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1000文字前後
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2000文字前後
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3000文字前後
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4000文字前後
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5000文字前後
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6000文字前後
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7000文字前後
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8000文字前後
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9000文字前後
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10000文字以上