呪いの王がBLEACH世界に足を踏み入れる   作:ジェネリックたい焼き

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なんか意外とできました……

それではどうぞ


VS死神達・・・①

「宿儺が更木剣八、卯ノ花烈を破ったか――――見事なものだ…………なぁ、黒崎一護」

 

 ユーハバッハがそう問いかけた先には絶望した表情で倒れ伏す主人公の姿があった。

 

「最早私に宿儺以外の者共は必要ない」

 

 ――――聖別

 

 新世界城上空に神々しい鐘の音と共に青白い円環が現れ、それがジェラルドとハッシュヴァルトの元に降り注いだ。

 そしてその影響で二人は力と命を失い倒れ伏した。

 

 その作業を終えたユーハバッハはマントを靡かせながら背を向けて、尸魂界へと繋がる門へと歩き出した。

 

 そして潜ろうとした時、背後から恋次とルキアが階段を駆け上がって来ていた。そしてこの惨状を見て動揺する。

 

「しぶとい事だ…………だがもしお前達が追ってくるならば贅沢な死を与えてやる――――これから先の未来お前たちが最も大きな幸福を感じた瞬間を選び抜いて殺してやるとしよう」

 

 恋次とルキアが顔に冷や汗を滲ませる。霊王を吸収し、圧倒的な力を手に入れたユーハバッハはそこに居るだけでその者を恐怖させる。

 

「お前達はこれから先幸福を感じる度私の言葉を思い出すだろう……そしてその度に約束された死の恐怖に怯え続けるのだ――――永遠に」

 

 そう言い残し、ユーハバッハは尸魂界を終わらせる為に歩き出した。

 

「ま、待ちやがれ!!」

 

 半分までくぐった時、恋次がユーハバッハに刀を振るったが、それはこちらに見向きもされず腕一本で砕かれる。

 そんな光景に恋次は呆然としてしまう。

 

 そしてその際に何か喋っているようだったが、その言葉はその場にいる者達には聞こえていなかった。

 

 

 

 

◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇

 

 

 更木と卯ノ花を降した宿儺の耳にこんな声が届いた。

 

『最後の頼みだ……この地にいる全ての死神を殲滅せよ』

 

 その言葉が耳に届いた直後、唯一の友の気配がこの地から消えるのを感じた。恐らく瀞霊廷へと降りて全てを滅ぼすつもりなのだろうと宿儺は予測する――というか知っていた。

 

「そうか……最後か…………」

 

 そう呟いた宿儺の声には僅かに哀愁が漂っていた。

 結末を知っていながら、それが奴の決めた事だと自分に言い聞かせる。それが正しいのかは分からない………しかし最早事は始まっている。今更なんと言おうがどう行動しようが既に手遅れだ。

 そんな事をぼんやり考えながら宿儺は死神が多数集結している箇所に視線を向ける。

 

 そして身体の至る所を伸ばし、準備運動をしてグッと膝を曲げて力を溜め、思い切り地面を蹴って跳躍した。

 

 宙を跳ぶ宿儺は目標の者達を視界に収める。そして流れに身を任せて落下していく。下にいる死神共も異変に気付き、バッと上を見た。

 

 そして――――

 

 凄まじい轟音と共に、着地地点にあったジェラルドの遺骨を踏み潰しながらその地に降り立つ。

 死神共は急な来訪者に動揺する者や、瞬時に敵と判断し刀を構える者などが居た。そしてそんなに者達に宿儺は語り掛ける。

 

「――せいぜい抗ってみろ死神共――俺という存在にな」

 

 ――原作には無い、両陣営最後の戦いが今始まる。

 

 

 

 

 

 

 

奇跡(ザ・ミラクル)』というチートじみた能力を持つジェラルド・ヴァルキーと戦っていた死神達。

 その肉体を傷付ければ肥大化し、彼が持つ剣――希望の剣(ホーフヌング)を傷付ければその分のダメージが自身に返ってくるという理不尽極まりない力を前に、死神達は奇跡的に一人の犠牲者も出さず倒してみせた。

 

 まぁ倒したというには怪しいが………………。

 

 そんなこんなでやっと長く苦しい戦いが終わった死神達が安堵の溜め息をつき、休もうとしていた時、彼らに更なる絶望が襲いかかる。

 

 最初に気付いたのは未だ周囲を警戒していた朽木白哉、日番谷冬獅郎、平子真子らの三名であった。

 その者達は上から迫る強大な気配を敏感に感じ取りそこに視線を向ける。

 

「「「なっ!?」」」

 

 そこで見たものは、勢いよくこちらに落ちてくる異形の男だった。

 

 そして数秒もせずにその男が自分らの中心に凄まじい勢いで降り立つ。その影響か辺りには砂埃が舞い、その者の正確な姿形は未だ煙に包まれ分からない。

 

「下がっとき桃――――アイツはさっきのヤツより遥かにバケモンや」

 

 姿は見えぬもののその脅威を先程嫌という程見せられた平子の額に冷や汗がたらりと垂れる。

 

 それと同様に雛森も、今降ってきた者の強さを確かに感じとっていた。

 

 そして煙が晴れ奴がこう宣言する。

 

「せいぜい抗ってみろ死神共――俺という存在にな」

 

 邪悪な気配をビンビン感じさせる大男が全員の目に入った。何より目がいくのは四つの腕に腹につく一つの口だった。

 

「(アカンなぁ…………さっきアイツと戦ったせいで虚化の制限時間が僅かしか残ってへん…………こんな状態であのバケモンと戦うとか無理ゲーすぎるやろ!)」

 

 思わず心の中でそうボヤいてしまう。これは平子だけに関わらず、この場にいる全員が僅かながらに思っている事だった。

 

 彼らは先程ジェラルドと戦っていたので、それよりも更に強いと思われる宿儺の相手をしなければならない理不尽な状況に陥っているのだ。

 

「しゃーない、どの道戦うしかあらへんのや…………気合い入れてくで!お前達!!」

 

 平子が仮面の軍勢(ヴァイザード)達に鼓舞するように話しかける。

 

「なんでハゲに鼓舞されなアカンね「うし!」「ああ」「当たり前や」「ええ」「おう!」「うん!」――――だぁぁああああ、揃いも揃って何でウチの言葉にかぶせんねんこのアホども!!!」

 

 ひよ里が可愛らしく地団駄を踏み抗議する。本人は真面目に怒っているつもりなのだろうが小さいせいか全く怖くない。それどころか微笑ましくも見える。

 

「なんや締まらんやっちゃなぁ…………まぁそんなとこも俺ららしいといえばそうやな」

 

 そして未だに言葉を被せてきた者達に抗議するひよ里を、微笑ましそうな目で見つめる平子………………を信じられないような目で見つめる日番谷と白哉、そして砕蜂。

 敵が目の前にいるというのに何故あんな事が出来るのか三人には理解出来なかった。

 

 そして雛森はそんな自身の隊長を見て苦笑いしていた………………

 

 何より、この茶番を目の前で見せられた宿儺は心底呆れていた。怒るわけでも困惑するわけでもなくただただ呆れていた。

 敵がすぐ目の前に居るのにこの体たらく。宿儺からすれば信じられなかった。

 

 …………まぁそれを律儀に待ってあげているのも宿儺なのだが……………………

 

「………………」

 

 そしてとうとう耐えられなくなったのか無言であの煩い箇所目掛けて”解”を放つ。

 ちょうど間を割くようにして放たれたそれを、言い争っていた者達はすぐさま感じ取り回避した。

 

 信じ難い事に、先程まで喧嘩してたとは思えぬほど全員の気配が研ぎ澄まされた。全員いつでも戦闘を始められる。

 

 そしてそれを見た宿儺は笑みを浮かべ、己を取り囲む者達を見渡す。その目は未だ闘志を失ってはいなかった。

 

 そして全員が斬魄刀を構え、斬りかかろうとした瞬間、視界から宿儺が消えていた。その動きを捉えられたのは隊長格の者達のみそれ以外の者は宿儺が急に消えたようにしか見えなかった。

 

 そして次の瞬間には宿儺が日番谷の背後に現れ拳を振り下ろす。しかしそれを機敏に感じとっていた日番谷は、宿儺が現れた瞬間に振り向きざまに刀を振り抜いていた。

 

 宿儺の拳と日番谷の刀が拮抗し、激しい火花を散らしながらぶつかり合う。

 そして日番谷と同様に素早く反応した白哉が解号を唱える。

 

「散れ――『千本桜』」

 

 その言葉と共に、次の瞬間には刀身部分が桜の花びらの様に散り散りになり、無数の細かい刃が宿儺のみを襲った。

 

「チッ……」

 

 そして宿儺はその圧倒的質量に押し流されてしまう。

 

 そして壁に叩きつけられる寸前、花びらが弾け飛び、宿儺が中から両手を広げながら出て来た。

 

「………………」

 

 そして白哉はそんな様子の宿儺に難しい顔を向ける。

 何故ならば、彼の身体にはかすり傷一つ付いていなかったからだ。回復したのではない……これは――――

 

 ――秘伝(ひでん)落下(らっか)(じょう)

 

 これは相手の術が自身に触れた瞬間カウンターのように呪力を解放し身を守る術。

 

「存外悪くはない」

 

 五条悟が使っていた技に対してそう評価する。このような術無くともどうとでもなったが、試しに使ってみればああいった攻撃には非常に効果的だった。

 

 そして自身が叩き付けられる寸前だった建物の外壁を蹴り飛ばし、再び日番谷の元へ突貫した。

 そして日番谷の元へ向かう最中、僅かな時間ながら無数に斬撃を飛ばす。

 

霜天(そうてん)()せ!――『氷輪丸(ひょうりんまる)』」

 

 何か嫌な予感がした日番谷は、始解をして自身と宿儺との間に巨大な氷壁を一瞬にして生み出した。

 そしてその勘は当たっており、次の瞬間には氷の壁に深い切り傷が刻まれていた。

 

 だが、日番谷の視線の先にはもう既に宿儺は居なかった。一見見失ったかに思えたが、おもむろに日番谷が背後に向けて刀を一閃振り抜く。

 

「バレてんだよ、テメェの狙いは」

 

 そうして振り抜いた先には、鋒を摘む宿儺の姿があった。

 

「ククッ中々良い勘だ、氷の餓鬼」

 

 宿儺が摘む鋒から宿儺の腕を侵食するようにして氷で覆ってくる。

 

「覚えとけ、俺の名は日番谷冬獅郎――――護廷十三隊十番隊の隊長だ」

 

「知らんな、どうでもいい」

 

「そうかよ」

 

 日番谷が出力を更に高めると、氷の侵食速度は増していき彼の半身を凍らせた。

 そしてそれに追い討ちにかけるように白哉の千本桜が宿儺に殺到する。

 

 その攻撃に対し宿儺は、斬魄刀の鋒を摘んでいた手を手刀で切り落とし、後ろに跳ぶことで回避する。

 

 そして凍った身体を内側から少しづつ治していく。内部から氷が溶けていき、やがて全ての氷が溶けると壊死した細胞の治癒も始める。もちろん切り落とした手首もだ。

 

「回復手段を持ってんのか……」

 

 思わずボヤいてしまう日番谷。

 

「問題ない……回復する隙を与えぬほどダメージを与えればよいだけの話だ」

 

 白哉が再び花弁を宿儺へと向かわせる。生き物のように蠢きながら動き、それは四方八方に移動して動きの予想をさせない。

 

「(甘い香り…………?)」

 

 そして宿儺は自身の背後から速度を上げて向かってきた花弁に向き直り、それに道を切り開くように縦に斬撃を放つ。完全に眼前の花弁を壊したかに思えたが、突如として背に衝撃が走った。

 

「(何だ……)」

 

 それは宿儺の背を切り裂くかに思えたが秘伝・落下の情を用いていた為、傷はない。だが今はそんなことなど問題では無かった。

 

「チッ――(これは――――奴の斬魄刀の能力か…………忌々しい事この上ないな……)」

 

 宿儺はこの現象を起こした不快な人物がいるであろう場所に目を向ける。そしてその者と目が合い、あちらがしてやったりといった表情をこちらに向ける。

 

 その人物とは――――

 

「驚いたやろ、今のが俺の斬魄刀の能力や、『逆撫(さかなで)』言うてな上下左右前後全部逆に出来んねん――どや、スゴいやろ」

 

 ――――護廷十三隊五番隊隊長”平子真子”

 

 この現象は彼の斬魄刀の能力によるものだった。よく見ると彼の斬魄刀は柄の先端にリング状の持ち手がつき、刀身に小さな穴が空いたような形状となっていた。

 

 平子の”逆撫”は戦い慣れた者ほどこんがらがってしまう。視界に入った情報で反射的にそれに対応してしまうのだ。

 

 だがこの男は違った――――

 

「たかが目に見えるのもの全てが反転するからどうした…………そんなもの目を閉じれば良いだけの話だろう」

 

 スっと瞼を下ろして視界から入る情報を全てシャットダウンする宿儺。

 

 そこに日番谷が斬りかかる。視界を封じたことにより、その他の感覚が研ぎ澄まされてその動きをしっかりと捉えることが出来る。

 

 故にこの一撃は敢えて肉を斬らせ、その隙に大きい一撃を決めようとしたのだが、正面で防いだと思っていた筈の攻撃が背後に襲いかかった。

 

 ――その現象に宿儺は僅かに困惑する。

 

「あぁ、言い忘れとったわ――斬られる方向の感覚も逆やって」

 

 そんな中、研ぎ澄まされた聴覚に平子のそんな声がよく響いた。

 

「チィッ……!」

 

 舌打ちを零した宿儺は全方位に”解”を放つ。何が逆になっていようと関係の無い一撃。

 不可視の斬撃がその場にいる全員を襲う。ある者は周りを氷で覆い。ある者は周囲に花弁を散らしそれで弾く。そしてある者は自慢の素早さで範囲外から逃げるなど様々な対処方法を使い攻撃を凌ぐ。

 

 そしてそれが数秒続いた後、斬撃の嵐が止むと辺りは静寂に包まれていた。だがそれも束の間、彼の背後に高速で人影が現れた。

 

 そしてその人物、砕蜂が宿儺の背中目掛けて拳を振るう。

 

「――――無窮瞬閧(むきゅうしゅんこう)

 

 これは鬼道と白打を織り交ぜた格闘術。砕蜂の両肩と背中から捻れた突風が出現し、両腕にも渦巻くようにして風が吹く技。

 そしてその一撃が宿儺の背に吸い込まれるようにして叩き込まれんとした時――――

 

 宿儺は逆撫の効果を考え、衝撃が前に来ることを予期してそれに合わせて砕蜂にカウンターを食らわせんと身構える。

 

 しかしそれすらも罠――――

 

「あっ、また言うの忘れとったわ――――どれを逆にするかは全部俺のさじ加減しだいや」

 

 ――――宿儺の予想に反し、そのまま背に重い衝撃が走る。

 

「グゥ………!」

 

 ダメージは許容範囲内だ。だが、その衝撃が宿儺の体勢を狂わせる。

 そしていつの間にか前に居た日番谷が宿儺に斬魄刀を突き立てるようにして構えていた。

 

「終わりだ、両面宿儺」

 

 自身の心臓目掛けて突き進む一撃。心臓が傷付こうが、無くなろうが死にはいないが、動きに支障は出る。

 ましてや日番谷の斬魄刀の能力は氷に関するもの…………傷口を凍らされて更に動きに支障が出ては堪ったものじゃない。

 

 よって宿儺は未だこの戦いでは使ってこなかった”神武解”を振るう。

 

 彼らにはこの呪具の能力は伝わっていない――――

 

 そしてその動きを後ろで見ていた砕蜂と少し離れた所にいる平子の両名が嫌な予感を感じて声を張り上げる。

 

「避けろ!日番谷冬獅郎!!」「避けや!」

 

「――――ッ!!」

 

「少し、遅かったな」

 

 日番谷が気付いた時には時すでに遅し、無慈悲な雷撃が日番谷の身を襲う。

 

「カッ…………!」

 

 雷撃が直撃した日番谷は、白目を剥き膝をついてそのまま動かなくなった。

 

「――シロちゃん!!」

 

 そして不運にもその凄惨な現場を日番谷の幼馴染にして五番隊副隊長の雛森桃が目撃してしまう。

 彼の全身は酷い火傷でボロボロになり、辺りには肉が焦げた匂いが漂っていた。

 

「よくも……よくもシロちゃんを!!」

 

 そう激昂して宿儺に襲いかかろうとしたが、すんでの所で誰かに肩を掴まれて動きを止めた。

 大切な人の命が危ないというのに止められた為か抗議しようと後ろを向いて慟哭した。

 

「離して……離してください!!シロちゃんが……シロちゃんが……!!」

 

 目に涙を溜めて肩に手を置く人物に懇願する。そしてその顔をよく見てみると朽木白哉だった。

 

「あっ…………申し訳……ありません…………」

 

 自身が声を荒らげていた人物は隊長だと知り小さく言葉が出る。

 

 そんな雛森は光が無い虚ろな目だった。彼女の精神は既に回復しきっていると思われたが、自身でも自覚できぬほどまだダメージが残っていたようだ。

 

「気にしておらぬ、それよりも見よ…………彼奴の霊圧はまだ消えてはいまい――故に我等で気を引いている内に其方が回道を施せ」

 

 白哉が鋭い眼差しで日番谷の状態を観察する。そして雛森もまだ残る霊圧を感じ取ったのか目に光が戻る。

 

「――はい!!」

 

 そうして自身に出来ることを頭で繰り返し、元気よく返事を返す。それを見た白哉はこくりと頷き、宿儺を見据える。

 

「(奴はこれまでに無い程の強敵だ…………我等全員で力を合わせても勝てるかどうかは分からぬ…………だが、朽木家当主として、何よりルキアが誇れる兄で居られるように…………全身全霊を以て奴を打ち倒す)」

 

 動かぬ表情ながら目にはこれでもかと闘志を滾らせ刀を握る手に力を込める。

 

 ――未だ地獄は始まったばかりだ。




逆撫の攻略方法ですが、ゴリラ廻戦ということで目を瞑ってもらうことにしました。宿儺なら藍染みたいに対応できそうですけど…………正直これくらいのハンデがないとすぐ負けそうだし…………


【じゅじゅさんぽ】

 トテテテという擬音がピッタリな歩き方で新世界城中を走り回る裏梅。
 彼女の目的は宿儺が生前に愛用していた呪具”神武解”と”飛天”である。
 戦う前宿儺からは………………

『恐らく俺の呪具は二枚屋王悦が回収し隠し持っている筈だ…………それを見つけ出し俺まで届けろ』

 ………………と言い付けられているので、今は探し回っている途中だった。

 そして今、彼女は元は王悦の零番離殿だった場所に来ていた。
 ここに来るまでの道中、気色が悪い鳥の様な姿に変わった奇行種を見たり、毒々しい見た目のドームを視界に収めたりしていたが、漸くここまで辿り着いた。

「ふぅ、ここらに宿儺様が求めるものが…………」

 暫く歩き回っていると、パチッと弾けるように見覚えのある呪力を感じた。

「ッ――近いな…………」

 再びトテテテと擬音がつきそうな走りで、件の呪力の元まで辿り着く。
 そこには、街並みが全て作り直されたにも関わらず何やら水槽のようなものに入れられている”神武解”があった。

「もう一つは………………チッ見つからんか……」

 辺りを見渡して色々物色したりするも飛天は見つからず、取り敢えず神武解をその水槽から取りだし、丁重に懐に仕舞って戦闘を繰り広げる主の元へ駆け抜けていった。

〜終わり〜

 なんか思いついたからやってみました。本当は前話の方が良いんだろうけど………

追記
誤字報告ありがとうございます

この作品は1話大体5000文字位なのですが、どの位の文字数が皆様にとって丁度いいのか教えて頂きたいです。それを目安に執筆します(アンケート結果によって投稿頻度も変わります)

  • 1000文字前後
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