呪いの王がBLEACH世界に足を踏み入れる   作:ジェネリックたい焼き

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呪術廻戦の映画とアニメの放送決定が嬉しすぎて咽び泣いてます。

それではどうぞ


VS死神達・・・③

 世界を断つ斬撃から救出された拳西は、突如現れた三名に困惑していた。

 暫く呆然と見ていた拳西だったが、ここに居るはずのない人物達を見て驚く。

 

「ッッ――破面が何でここに居やがる!!」

 

 腰に巻きついている夜一の腕を振りほどき、破面から距離を取って戦闘態勢を取る。

 

「(クソッ、面倒くせェ事になりやがったな…………俺一人であのバケモンに加えて破面二体か…………そもそもコイツも味方か分からねぇ今、少し厳しいかもな…………)」

 

 そう心の中で考え何もせず静観する夜一の方を向く。

 とここで口喧嘩をしていたグリムジョーが拳西の行動に目を向ける。

 

「あァ゙!先ずはてめぇから殺されてェのか死神!!」

 

 戦闘態勢を取った拳西を睨み付けガンを飛ばす。グリムジョーからすれば誰も彼も一護と戦う為の踏み台にしか思っておらず、戦う敵の質が良ければ良いほど本人からしてみれば喜ばしい為、隊長である拳西と戦えるなら大歓迎だ。

 

「(チッ、やるしかねぇか)」

 

 未だ卍解を解いていない拳西はグリムジョーを正面から睨み返す。

 

「ハッ、いい度胸じゃねェか!良いぜ、そのケンカ買ってやるよ!!」

 

 腰に提げた刀の柄を握り、抜こうとしたがそれは柄の先端を夜一とネリエルに押さえつけられることで叶わなかった。

 

 行動を阻止された事でグリムジョーの怒りのボルテージが上がり、声を荒らげる。

 

「何しやがるてめぇら!」

 

「少し落ち着きなさいグリムジョー」

 

「此奴の言う通りじゃ――――それとお主もスマンのう、信じられんかもしれんが此奴らは味方じゃ」

 

 未だ戦闘態勢を解かない拳西に向かって優しく言葉をかける。だが、先程の野蛮な様子を見て素直に信じられる筈がない。

 勿論夜一も言葉だけで説得できると思っていなかったが、ここで拳西の違和感に気付く。

 

「……?――それよりお主、腕の装甲が斬れてはおらぬか?」

 

「…………は?」

 

 思わず間抜けにもこう返してしまったが、改めて見てみると両腕の装甲の肘辺りが綺麗に切断されていた。

 

 という事は――――

 

「――――つまり」

 

 拳西が冷や汗をダラダラと垂らしながら夜一らの顔を見る。そしてその表情は諦めろと言わんばかりの表情だった。

 

「うむ」

 

 夜一が相槌を打ったと同時に装甲の切断箇所から延長された様に腕が綺麗に両断されて地に落ちた。

 その切断面からは血が滝のように溢れ出て足元に小さな血の池を作る。

 

 あまりの出血量に拳西は驚く。

 

「ちょ、ヤベぇんじゃねぇのコレ!?」

 

 拳西がそう叫んだのも束の間、夜一がどこからともなく二本の帯を取りだし、それぞれを惚れ惚れするような手腕で腕にきつく巻き付けた。

 

「よし、これで一応の応急処置は完了じゃ、幸い、切り口が信じられん程綺麗じゃったから後はそこらに居る治癒が出来る者の所へ行き治してもらえ――――それと腕は忘れるでないぞ」

 

 そう言った夜一は両腕を拾い上げ、肘から先がない拳西の残った腕に無理やり掴ませた、というか乗せた。

 

 拳西もこの腕を治癒するのが先決だと思ったのか、コクリと頷きその場から立ち去った。

 

 そして別れ際、夜一達に神妙な顔つきでこう告げる。

 

「俺はまだてめぇらのことを信用したわけじゃねェ――――ただアイツは強ェぞ、今までのヤツとは比べモンになんねェくらいにはな」

 

 その言葉は誰に向けて放ったのか、ともかくそれだけ言った拳西はどこかへ消えていった。

 

 そして、彼らは目的の者へと目を向ける。

 

 その者は余裕そうにそう問いかけた。

 

「何だ?まだ話していても良かったのだぞ?――――どの道、貴様らが俺に勝つ事など有り得んのだからな」

 

 本心から思っているその言葉にグリムジョーは怒る訳でもなく凶悪な笑みを浮かべ、ネリエルは相変わらず済ました表情で宿儺を見詰め、夜一は身体の調子を確かめるかのように手を握る。

 

「(喜助のお陰で毒は抜けたようじゃな…………彼奴の腕は疑っておらぬが如何せんあの性格じゃ、また何か仕込まれておったらたまったものではない)」

 

 アスキンとの戦いで蓄積されたダメージは既に全快している。何やら浦原の方は「ちょっと今頑張ってるあの人に会いに行ってくるっス」とか何とか言ってこの戦いには参加しないようだった。

 

 正直、眼前の敵を相手するならば味方は多ければ多い程良いのだが、それに気付かぬ浦原では無い。なにか狙いがあるのだろうと結論付けそれ以上の思考は止めた。

 

「随分と調子に乗っておるではないか――両面宿儺」

 

「調子に乗るなどの低俗な問題では無い。俺は単純につまらんのだ、更木剣八も卯ノ花烈も(みな)殺した、その後から出てきた奴らは脆弱な者ばかり――――結局は変わらんのだ、仮面の軍勢(ヴァイザード)だ隊長だ等と下らん、俺から見れば皆有象無象にしか見えん」

 

「ぐっ…………」

 

 少し挑発してやろうと思ったら思った100倍くらいの返しが来て言葉を返せない夜一。

 だがグリムジョーはそんな事お構いなしとばかりに吠えてみせる。

 

「そうかよ!だったら俺らがつまんねェかどうか試してみやがれ!!」

 

 そう声を上げたグリムジョーは、地面を砕き割る勢いで宿儺の元へ強襲して腰に差していた刀を抜き放ち、それを力一杯宿儺へ振り下ろす。

 

 その刃に対し宿儺は頭上に片腕を持ってきて、その腕で防ぐ。斬魄刀は宿儺の腕と激しくぶつかり合い辺りに火花を撒き散らす。

 

 グリムジョーはその間も凶悪な笑みを浮かべていた。

 

「俺が黒崎をブッ潰す為の踏み台になりやがれ!!!」

 

 今まで柄を両腕で握っていたが、その片方を離しそこに力を込める。

 するのその手の平に溢れんばかりの光が集まり、それが宿儺の眼前に突き出される。

 

「――――」

 

 そしてその手から放たれた一筋の太い光に宿儺は抵抗する素振りを見せず、彼は強大な光の奔流に呑み込まれた。

 

 その着弾地点が凄まじい爆発を起こし辺りを白煙と砂埃が覆う。

 

 グリムジョーは既に後ろに飛び退いていた。

 

「どうだ!!俺の虚閃は!!ゼロ距離で喰らったんだ!てめぇもタダじゃ済まね――――」

 

 宿儺の方を見てそう言っていたグリムジョーだったが、白煙を手で切り払うようにして出てきた宿儺を見てそれ以上の言葉は出てこなかった。

 

「つまらんな、この程度の攻撃で俺に傷を負わせることなどできん」

 

 肩に被った砂を払いながらグリムジョーの事を煽る。そんな彼の身体にはかすり傷一つ付いていなかった。

 

「てめぇ……舐めやがって!!」

 

 一護に敗れた時から一時も鍛錬を怠ってはいない。それ故に一護と戦っていた時よりかは確実に強くなっているはずだった。

 

 だから目の前の光景を認められず再び宿儺に襲いかかろうと足に力を込めるが――――

 

「待ちなさいグリムジョー、今行ってもさっきの二の舞になるだけよ」

 

 その溜めた力を解放する前に、ネリエルに方を掴まれ静止された。そしてその横には夜一も居る。

 

「あァ゙!!俺に指図すんじゃねェ!!まずはてめぇからこ「少しは落ち着かんか馬鹿者!」――――ヅッ゛!」

 

 またネリエルに噛み付こうとしたので夜一がグリムジョーの頭を引っぱたく。だが、グリムジョーはそっちに噛み付く訳でもなく夜一のことを睨むだけに留める。

 何故ならば、あの胡散臭い下駄帽子の男との契約で『この戦いの最中、死神に協力する代わりに”黒崎一護と再戦できるよう取り計らう』というものを結んでいる為、今夜一を傷付けようものなら契約が成立しなくなる恐れがある為、今はただ睨むことしか出来ない。

 

 ――因みにこの契約に関しての事を一護は何も知らない…………

 

 そして落ち着きを取り戻したグリムジョーが宿儺にハッキリ聞こえるように口を開いた。

 

「オイ、てめぇ何で術を使わねぇ……?」

 

「今の貴様らには必要性を感じんな…………納得いかんなら俺をその気にさせてみろ」

 

「おもしれェ…………!!!」

 

 先程頭を引っぱたかれた事など忘れ、顔全面に喜色を浮かべたグリムジョー。そして小さく鋭く息を吐き、地面を翻す勢いで蹴り飛ばして一瞬で宿儺に肉薄した。

 そしてその背後にはグリムジョーの突貫を予測してすぐさま後を追っていたネリエルと夜一の姿があった。

 

 そしてグリムジョーは剣を横薙ぎに一閃する。更に、それに合わせて夜一は宿儺の右斜め後方に瞬歩で移動し、雷拳を放ち、ネリエルは宿儺の左斜め後方に響転を用いて移動し、こちらは斬魄刀を縦に一閃する。

 

 ――そしてそれらの行動を全て把握していた宿儺。

 

 三つの腕でその攻撃を防ぎ、先ずは正面に居るグリムジョーの腹に、残る一つの腕で一撃――――加えようとするが、その一撃は横から姿を見せた夜一の拳に叩き落とされる。

 そして勢いのまま夜一の回し蹴りが宿儺の顔面を襲う。吸い込まれるように入ったその一撃で宿儺が鼻血を出す。

 

「チッ……!(イイのが入ったと思うたが鼻血だけしか出せんとは……中々硬いのう…………)」

 

 そんな事を考えていた夜一だったが、その一瞬の思考が宿儺の前では隙となり得る。

 夜一の顔面にお返しと言わんばかりに宿儺の拳が放たれるが、その拳を今度はグリムジョーが先程のお礼といわんばかりに蹴り上げた。

 

「やらせねェよ!!」

 

 そして前の二人に意識が取られている最中、宿儺の脇腹にヒンヤリとした皮膚の様な感触とほんの僅かな液体の様な感触がした。そして宿儺の耳に凛とした声が届く。

 

「コッチの虚閃ならどうなのかしら」

 

 ――――『王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)

 

 宿儺の脇腹に手を付け、正真正銘ゼロ距離で放つ十刃(エスパーダ)にしか放つことの出来ない『王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)』その容赦ない極太の極光が宿儺を呑み込む。

 その光線は宿儺に命中しても威力を落とすことなく斜線上の物を丸い形にくり抜くように消し飛ばした。

 

 宿儺のすぐ側にいた筈の二名はというと、既に巻き込まれぬよう後退していた。

 

 やがて光が治まるとそこには全身に火傷のような傷を負った宿儺が居た。

 

「かはっ……」

 

 少し咳き込むと口から血が溢れ出てくる。

 見た目は重傷を負っているがこの程度で死ぬとは思っていないので、ネリエルも夜一達の所まで下がろうとしたのだが、唐突に腕を掴み取られる。

 

「ぐぅっ…………」

 

 その握力は万力のように強く、ネリエルは思わず呻き声を出してしまう。

 そして宿儺の傷口から薄い白煙が立ち上がる

 

「――”王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)”と言ったか?中々に良い一撃だ――――だが、この程度では俺の命には届かん」

 

 その宣告と共にネリエルの掴み取られていた腕が握り潰されようと更に圧力が加わる。ミシッ、メキッと腕が嫌な音を立てる。

 

「くっ……」

 

 このままでは至近距離で何らかの攻撃を食らってしまうと考えたネリエルは、腕を引き戻そうと藻掻くが一向に解ける気配がない。その間も骨は嫌な音を奏で続けている。

 

 もう自身で腕を切り落としてしまおうかと思っていた時、宿儺の背後に二つの影が現れる。

 

 その二つの影はネリエルを助けようと宿儺に向けて攻撃を放つ。

 

「――『雷王拳(らいおうけん)』!!」

 

「死にやがれ!!」

 

 夜一は雷を纏わせた貫手を放ち、グリムジョーは心臓目掛けて斬魄刀による突きを放つ――――が、宿儺は何の未練もなくネリエルの腕を離し、上に跳んだ。

 

 そして三者共それを追うようにして跳び上がる。ネリエルは腕の骨が折れかけたのにそれを無視しての突撃だ。

 だがこのままでは届かないと思ったのか夜一が二人に向けて声を張り上げる。

 

「グリムジョー!!ネリエル!!」

 

「チッ…………!」

 

「ええ…………!」

 

 名前を呼ばれた二人はそれぞれ真逆の反応を見せながらも、夜一の足の裏をそれぞれ一本ずつ両手で支え、思い切り上に投げ飛ばした。

 

 これで擬似的に宙を蹴った夜一は宿儺の居る高さをも超えて、高速で回転しながら宿儺にかかと落としを決める。

 

 回転で上乗せされた威力のかかと落としが宿儺に突き刺さる。

 そこ攻撃は頭上で腕を交差させて防いだが、隕石の如き勢いで大地に叩き付けられる。

 

 宿儺が落下した地点は大きく罅割れ辺りには砂塵が舞っていた。

 続けて地面にふわりと舞い降りた三名は砂塵を見つめる。

 

 油断は出来ない、彼はまだ術式を使用しておらず、それに加え恐らくまだ手札を隠している。

 

 未だ宿儺を包み隠すように舞う砂塵だが、唐突に砂塵が霧散し、一筋の雷がこちらに突き進んでくる。

 

「「「――――ッッ!!」」」

 

 眼前の敵の行動に注視していたおかげか雷速の一撃をそれぞれが跳ぶ事で回避する。

 だが回避した地点にもそれぞれ雷による一撃が次々に飛んでくる。

 

「チィッ!」

 

 皆空中で身を捩り紙一重で雷撃を躱す。そしてそのまま着地した三名はお返しとばかりに着地した瞬間そのままのステップで、三方向それぞれから一斉に襲いかかった。

 

「――学ばん奴らだ」

 

 宿儺は先程同様一人ずつ着実に潰そうと考える。勿論仲間内で庇い合う事も考慮した上でだ。

 

 ――だが、彼らも先程とは違った。

 

 それぞれの攻撃を丁寧に捌き、先ずはグリムジョーを潰そうと脚を振り上げるが、それは身体を半歩逸らすことで躱される。

 ネリエルや夜一も同様にだ。

 

 そこで宿儺はある考えに至る。

 

「(此奴らは俺との戦いを経てこの短期間で急激に成長しているという訳か――――それに加え連携も先程とは比べ物にならん程までに洗練されている――――)」

 

 頬に夜一の拳が突き刺さる。グリムジョーの、ネリエルの斬魄刀が肉体に傷をつける。

 それぞれ3人が互いの邪魔にならず高速で連撃を繰り出していた。

 

 即興にも関わらず思わず息を飲んでしまう様な連携。

 

 その攻撃に宿儺は防御は出来るが反撃することが出来ない。

 必ずそれぞれの攻撃を防ぐのに最低三つの腕が必要となり、その最中時折混ぜられる虚閃。

 

 その連携攻撃に宿儺の肉体に少しずつ傷がついていく。

 

 故に宿儺はこの状況から抜け出すため自らの呪力を術式に流し込んだ。

 

 ――――『解』

 

 それぞれの者達に多数の斬撃が放たれる。破面達は斬魄刀を身体の前に持ってくる事と、硬皮(イエロ)で被害を最小限に抑え、夜一も同様に腕を身体の前で交差させる事で致命傷を避ける。

 

 そして攻撃の手が緩んだ瞬間、グリムジョーにネリエルに夜一に、瞬きの間に続けて重い突きの蹴りを放つがそれぞれが前に出していた斬魄刀と両腕で防がれる。

 

 ダメージは少ないが遠くの倒壊して山のようになった建物にそれぞれが吹き飛ばされる。そして各々がそこに静かに着地した。

 

 そしてグリムジョーがあくどい笑みを浮かべて宿儺に聞こえるように声を上げた。

 

「使ったなァ――術を!!!いいぜ、この時を待ってたんだ!!!――――(きし)れ」

 

 グリムジョーが斬魄刀の側面に五指の爪を突き立てる。

 

「――――(うた)え」

 

 それを見たネリエルが斬魄刀を地面と水平に保つ。

 

「――――瞬閧(しゅんこう)!」

 

 そしてその場のノリで術を発動しようとした夜一の身体から黄金色の雷が弾ける。

 

 全員の気配が変わった。宿儺はその変化を機敏に感じとり、そしてそれぞれ三方向に居る者達を黙って見渡す。その間僅かについた傷を治癒する。

 

 そして三者の力が解き放たれた。

 

「――――『豹王(パンテラ)』!!!!」

 

「――――『羚騎士(ガミューサ)』!」

 

「――――『雷神戦形(らいじんせんけい)』!!」




宿儺ってこんな煽る方でしたっけ?自分で書いててちょっと疑問に思いましたが気にしないことにしました。

それと皆が同時に技を出すのってカッコイイですよね。

この作品は1話大体5000文字位なのですが、どの位の文字数が皆様にとって丁度いいのか教えて頂きたいです。それを目安に執筆します(アンケート結果によって投稿頻度も変わります)

  • 1000文字前後
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