まさかのあのキャラが主人公!? ドレンが主役だ!!「俺の推し!」 機動戦士ガンダム二次創作作品    作:くまのすけw

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『ドレンとガイア』②

 

 某宙域・軍機密にて詳細は秘匿のこと

 

 

 ジオン宇宙軍巡洋艦・ムサイ級、MSドック区画にて――

 

 

 我らが少佐率(ひき)いるムサイ艦隊に、損耗(そんもう)したMS部隊の補強として、また新たに一個小隊が回されてきた。

 過酷な最前線にふさわしい、かなりの手練(てだ)れたちだ。

 そう。

 人呼んで、黒(・)い(・)三(・)連(・)星(・)!

 今や戦場のMS乗りで、この異名を知らぬものはいまい。

 おまけ乗り込むのは元は陸戦用の重モビルスーツ、ドムを宇宙戦用に改装改良した新型の機体だ。

 まことによろこばしいことではあるのだが、俺の内心はかなりビミョーなものだった。

 理由は……!

 

「くそ、新参者がいきなり旗艦(きかん)に乗り込んでくるだなんて、どれだけ自(・)信(・)過(・)剰(・)な(・)自(・)己(・)中(・)ど(・)も(・)なんだ! いくら名の知れたエース級だからと言って……特にあの真ん中のガ(・)ノ(・)タ(・)お(・)や(・)じ(・)!」

 

 そんな文句が自然と口からだだ漏(も)れる。

 新たな戦闘要員たちを迎えるべくブリッジからMSデッキへと降りた副艦長の俺は、浮かない顔つきでエアロックの解放サインを見上げていた。赤の点滅から緑の点灯に切り替わると、やがて分厚(ぶあつ)い気密(きみつ)ロックが解放される。大気のない真空状態の宇宙空間から酸素のある通常環境に移るには必須(ひっす)の手順だ。

 

 で、内側には思ったよりも少ないぽ(・)つ(・)ん(・)とした人影におやっと思うが、頑丈(がんじょう)なパイロットスーツに身を包んだすんぐりむっくりした、見た目やや小柄(こがら)な男が見るなりまっすぐこちらに向かってきた。

 

 無重力だから軽くフロアを一蹴(ひとけ)りしてひとっとびで頭から突っ込んできやがる!

 遠慮がないさまにげんなりして腰まで引けてしまう俺だった。

 めんどくさいのがこの顔に丸わかりだったろう。

 それでもあちらはい(・)け(・)し(・)ゃ(・)あ(・)し(・)ゃ(・)あ(・)と(・)ぬかしてくれる。

 

「よう! 出迎(でむか)えご苦労! 今日から世話になるぜ。部屋は当然こっちにあるんだよな? あと悪いが指揮官どのへのご挨拶(あいさ)はテキトーにそっちで済ませちまってくれ。そうだ、お(・)ま(・)え(・)さ(・)ん(・)の(・)推(・)し(・)のあの若い少佐どのにはだな!」

 

「勝手なことを! 部屋の用意はできるが、本来なら……」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 この旗艦ではなくて、僚艦(りょうかん)である二番艦に着艦(ちゃっかん)する予定だったはずなのを、無(・)理(・)矢(・)理(・)に(・)ゴ(・)リ(・)押(・)し(・)してきた横暴なヤクザまがいどもだ。

 そんなものだからこっちは内心むかっ腹(ぱら)で非難のまなざしを向けるが、ヘルメットのゴーグルをあげて素顔をさらす強面(こわもて)のベテランパイロットめは澄(す)ましたにやけヅラでせせら笑う。

 

「そう堅(かた)いことを言うな。オ(・)レ(・)と(・)お(・)ま(・)え(・)の(・)仲(・)だ(・)ろ(・)う(・)? な?」

 

「くっ、勝手なことを……! それにどうしてひ(・)と(・)り(・)だ(・)け(・)なんだ? ほかの二人は……」

 

 その異名のとおり、元来は三人組の荒(あら)くれた凄腕(すごうで)パイロットたちのはずなのに、今はこのリ(・)ー(・)ダ(・)ー(・)格(・)しか見当たらないのに不可思議(ふかしぎ)に聞き返す。

 すると何食(なにくわ)わぬさまではぐらかしたふうなものいいする小隊長どのだ。階級で言ったら上官なのだがほとほと性格難(なん)ありな大尉どのは、いっそうにやけた笑いでぬけぬけと言ってくれやがる。

 

「さあな? 来て早々(そうそう)、デ(・)ッ(・)キ(・)の(・)ク(・)ル(・)ー(・)ど(・)も(・)と(・)何(・)や(・)ら(・)も(・)め(・)て(・)い(・)た(・)みたいだが、興味がないからほうってきた。ガキじゃないからどうとでもなるだろ。おそらくはオルテガのヤツがまた着艦をとちったんだろうぜ。誘導員をスカートで引っかけたとか? 図体(ずうたい)でかくて度胸はあるが何かとおおざっぱなのが玉(たま)に瑕(きず)だ……!」

 

「おいおい、そろいもそろって問題児だからって勘弁(かんべん)願う! そういうのを無難(ぶなん)に収(おさ)めるのが隊長であるおまえの役目じゃないのか? 着任早々、看過(かんか)できない! こっちの立場も考えてくれ、ノーマルスーツを着込(きこ)んで出ていくにも時間がかかるんだ!!」

 

 嘆(なげ)かわしげに声を荒(あら)げるこの俺、ドレンにベテランのあほんだら、もといエースパイロットのガイアは失笑(しっしょう)気味に肩をすくめる。ちっとも悪(わる)びれたそぶりがないのが本当に腹立たしかった。

 

「ほっとけ。乱闘なんかにゃなりゃしない。向こうにはマッシュもいるんだ。ま、あいつはあんな悪人ヅラして対人交渉はお手の物だからな? うまいことやり過ごすさ。いつものことだ」

 

「ああ、あの無愛想な隻眼男(せきがんおとこ)か……ほんとに大丈夫なのか?」

 

「くどい。それよりも上官に対しての敬意がなくはないか? オレのほうが上のはずだが? 階級が上がったって聞いたが、それでもまだ中(・)尉(・)ど(・)の(・)だろう、おまえさんは??」

 

 近頃は軍(・)務(・)以(・)外(・)で顔を合わせることが多いものだから自然とそのく(・)せ(・)が出ていたのは確かだが、こちらも艦(かん)を任(まか)される立場にはある。他の乗員たちの手前、そうそう弱腰(よわごし)には出られない。

 

 いまいましいこと相手はやたらなネームバリューがあるからやや分(ぶ)が悪いのは承知の上で、あえて強気(つよき)に出てやるのにあちらはからかいまじりで返してきやがる。

 

「噂には聞いていたが、あまりにも素行(そこう)が悪いだろう? 規律(きりつ)が乱(みだ)れるからやむをえない。艦の指揮(しき)を執(と)る人間からしたらな?」

 

「はん。指揮を執ってるのはあの若くて素性(すじょう)の知れない若造(わかぞう)だろう? 中間管理職はツライな! 赤(・)い(・)彗(・)星(・)てか? あんな派手なカラーリングで戦場に繰(く)り出(だ)すなんてな気が知れないが、おまえさんがそうまで熱を上げるならそれなり見所(みどころ)があるんだろうよ。ただし、いざ戦果を上げさえすればこのオレたちも推(お)すんだよな、なあ? このやたらにで(・)か(・)い(・)ケ(・)ツ(・)の(・)将(・)校(・)ど(・)の(・)は!」

 

「悪いがそこまで偉(えら)くはない! あとケツがでかいのは生まれつきで、おまえのためじゃない! 気安(きやす)く触(さわ)るな!!」 

 

 に(・)ま(・)り(・)と笑って手を伸ばしてくるのを、とっさにこの身体をひねって直撃を避ける俺だ。

 こいつ油断してると当たり前みたいに無造作にひとのケツをもんできやがる。

 

 よほど女に飢(う)えてるのか、よもやそ(・)っ(・)ち(・)の(・)気(・)があるのか?

 

 ぞっとしない俺は苦々(にがにが)しい顔つきで、その全身真っ黒なパイロットスーツに正面で向き合う。

 間近にこの顔を寄せようとしたら、ベテランの中年MS乗りはひとの身体にて(・)い(・)っ(・)!と蹴(け)りをくれたそ(・)の(・)反(・)動(・)で(・)無重力の室内を入り口までまんまとたどり着く。

 

 あっく、こいつめ……!

 

 艦内を移動するのに吸盤(きゅうばん)式のモバイルシューター(拳銃型の牽引(けんいん)装置)があるのだからそれで動けばいいものを、わざわざひとを足蹴(あしげ)にして! で、おまけに今さらそれを腰から抜き出して、あろうことかそいつをこっちに向けてくる大尉どのは、にやけヅラが完全に極(・)悪(・)人(・)のそれだ。

 

 ……ド(・)ビ(・)ュ(・)ン(・)! 

 

 迷わず引き金を引いて弾丸(だんがん)代わりの吸盤をこのひとの腰回(こしまわ)り、太いベルト部分に命中させる。

 頭のメットだったら迷わず本物の弾丸を撃ち返していたが、当てるなりにそいつでひとを身体ごと引き寄せる狼藉者(ろうぜきもの)に開いた口がふさがらない艦長代理だ。

 

 味方の人間相手にこんな無礼な使い方するか? いくら殺傷力がないからってガンタイプの獲物だぞ?? 親の顔が見たい。

 

「おまえっ、よくも!? くっ……!」

 

 強力な吸盤は銃身(じゅうしん)に巻き上げられない限りは解除ができない。

 いやが上にも至近距離で顔をつきあわせて、いかついメットの中でにやけヅラのやさぐれはタバコ臭い息でぬかした。

 

「とっとと案内しろよ。そ(・)の(・)無(・)駄(・)に(・)で(・)か(・)い(・)ケ(・)ツ(・)で(・)誘(・)導(・)し(・)ろ(・)。そうすりゃ迷うことないだろう。あとついでにおまえの部屋もな? はっは、せっかくこうしてご近所さんになったんだ!」

 

「ええい、好き勝手なことを! 荷物はまだないぞ? どうして俺の部屋を! だから、でかいからってひとのケツを気安くもむんじゃない! 俺は男だぞ?」

 

「かまいやしない。ケ(・)ツ(・)は(・)ケ(・)ツ(・)だ(・)。おまけ減(へ)るもんじゃなし、そっちもかまわないだろう? 兵士の士気を上げるのにこのくらいのサービスはお安いもんだ。女をあてがってくれっていうわけでもなし。何よりこのオレとおまえの仲だろう?」

 

「ど(・)ん(・)な(・)仲(・)だ(・)! ええい、いまいましい! いいからついて来い。案内はしてやる。だ(・)か(・)ら(・)ケ(・)ツ(・)に(・)さ(・)わ(・)る(・)な(・)!!」

 

 人目もはばからず声がでかくなるばかりの俺だ。

 相性(あいしょう)悪いエースパイロットめは、のどの奥をク(・)ッ(・)ク(・)と鳴らしながら悦(えつ)に入ったさまでしたり顔してくれる。

 

「ま(・)た(・)で(・)か(・)く(・)な(・)っ(・)た(・)な(・)? けっこうけっこう! それでこそのケツでかのドレンさまだ。中年太り大いにけっこう、楽しいったらありゃしないな? なんならこのオレのケツももんでみるか?」

 

「けっこうだ! セクハラだろう!! おい、あとのふたりはおまえがちゃんと面倒を見るんだぞ? このいかれたケツフェチのガノタめ!! もむなら仲間の臭(くさ)いケツでももんでろっ!」

 

「オレの名前はガイアだぞ? ふん、パイロットスーツで固めた野郎のケツなんざこのオレの趣味(しゅみ)じゃない。臭いのはお互いさまだ。もとよりおまえのケツはそんなにきれいなのか? くっく、フ(・)ェ(・)チ(・)ってヤツはむしろそのあたりに惹(ひ)かれるんだろ?」

 

 だったら屁(へ)でもこいてやろうか? 

 

 言葉よりも実力行使のほうが良さそうだと顔つきよっぽど苦々しくなるばかりの俺だが、折(おり)しも腹のあたりがぐるぐるしだして内心でしめしめとほくそ笑む。

 

 だったらそうら……!

 

 ブ(・)ッ(・)!!

 

 それだから完全に油断していたのだろう歴戦の勇者の鼻(はな)っ面(つら)に臭(・)い(・)の(・)を(・)一(・)発(・)、お見舞いしてやるのだった。若干の沈黙のタイムラグの後、背後で慌てた気配が巻き起こる。

 

「ん? うあっ、くせっ!! ぐあ、おまえまさか、上官のこのオレに向かって? こんなの許されるってのか??」

 

「うるさい。お望み通りのことをしてやったまでだ。臭いのが好きなんだろ? むしろ感謝しろ。ケツ好きな変態ガノタに公私ともつきあってやってるこの俺の底なしの度量(どりょう)と辛抱強(しんぼうづよ)さにな!!」

 

「くっ、よくも言いやがる。オタクはオタクとしかわかり合えないんだよ。それこそが宇宙世紀以前から決まってるとおりにな。ならおまえも立派なオタクだ! この借(・)り(・)は必ず返すぜ?」

 

 どうやってだよ??

 

 呆れた顔でヘルメットの中のヤクザづらを見返してから、さっさと職務に立ち返る俺だ。

 こんなの相手してたらキリがない。

 

「いいさ、このケツにロックオンしてるんだろ? なら見失わずにしっかりついてこい! ただし間違っても触るなよ? でないとこ(・)の(・)艦(・)の(・)風(・)紀(・)が(・)乱(・)れ(・)る(・)!!」

 

「ハッハ、違(ちが)いねえ、軍人なんてバカばっかりだからな? 何よりそいつはこのオレさまだけのお楽しみなんだから、ひとに譲(ゆず)ってやる気もねえし」

 

「ああ、本当にバカばっかりだ! 少佐、助けてください!!」

 

 スキがあったらも(・)う(・)一(・)発(・)食らわしてやる! 

 

 そう心に決めてMSドックから居住ブロックへと向かう俺である。

 

 こんなバカどもとこれから戦場を渡り歩くのか……!

 

 やっぱりまとめて二番艦に押しつけてやれないかと考えを巡らせるが、そちらの艦長は嬉々(きき)としたさまで客人の来ないのを憂(うれ)いていたのを思い出す。

 

 ちくしょう、どいつもこいつも……!!

 

 問題だらけの最前線(フロント・ライン)、敵の新造艦を追尾する追撃戦が幕を開けた。

お話にどんな要素があればより面白くなると思いますか?

  • ロボットのリアルな戦闘シーン
  • キャラの戦場での活躍描写
  • キャラクターの心理描写
  • 戦場を離れた日常風景描写
  • ほのぼのシーン
  • お下劣な掛け合い
  • 感動的なストーリー性
  • おじさん同士の恋愛
  • キャラクターの裏切り
  • ゲイノベル的な性愛描写
  • 立場を超えた葛藤・愛憎劇
  • シリアスな死亡シーン
  • 厳密なオリジナル設定の踏襲
  • ファースト以外のキャラ登場
  • オレも仲間に入れてくれ!
  • オレもイラストなら描けるぞ!
  • オレこそガノタだ!!
  • もっとハチャメチャにやれ!!
  • 主役のアムロ・シャア・ララァ目線のお話
  • とにかくガチムチで汗臭い男の友情と愛憎劇
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