TSヤサグレVTuberは輝きたい   作:恋狸

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※以前諸事情で削除したもののリマスター版&続きとなります。
またよろしくお願いいたします。


TSヤサグレ合法ロリは嘆く

「何でこんなんなっちまったんだろうなぁ」

 

 今世で何度発したかも分からない言霊を紡ぐ。

 現実を嘆いても憂いても悲観しても、鏡に映るもんは何も変わんねぇ。

 

 身長140cm。

 腰まであるくすんだ金髪。

 貧乳。

 チート能力、何も無し。

 19歳。ニート。

 TS転生済。

 

 これが今世におけるあたしのステータスである。

 何だこの一部の性癖にしか刺さらなさそうな厨装備は。おまけに成長期も人生も終わってる。

 属性が過多なんだよ、属性が。

 

 顔は整っている代わりに童顔。

 身長と相まって完璧な合法ロリが誕生している。

 

「転生っつったって、何でTSなんだよ……。流行りか? ミーハーのノリで性別変えんなよクソが」

 

 あたしを転生させた神なんてものがいるのかは分からないが、文句の矛先が無いと感情の整理がつかない。よって、神はいる。

 グチグチと文句を言いつつ、自分の人生にケチをつけ始める。

 

「大人の価値観持ったまま小学生とかできるわけねぇだろ。中学生のノリも高校生のキャピキャピした感じも無理だわ。勉強ももう忘れてるし、全部がはじめましてだよコンチクショウ」

 

 勉強で無双できたのも中学2年生までだった。

 どうやらこの体は運動神経が絶望的なようで、運動面では毎回ドベが良いとこだったし、そもそもノリが分からんすぎて友達が一人もいなかった。

 高校に入って「わぁーー、ちっちゃくて可愛い〜!♡」みたいなマスコットキャラに成り果てたが、あまりにコミュニケーション能力が無さすぎて3ヶ月で飽きられた。現実は無情である。

 

 これも全て努力を怠ったのが原因であり、こうして己を省みてもまともな人生を歩めていないのは明白である。今ニートだし。

 

 ……仕方ねぇんだよッッッーー!!!

 このナリじゃあ、小学生と見間違われて舐められっし、営業、接客業は全滅。かと言って、ネットで何かやっていけるスキルも何もない。

 そのくせくだらないプライドが蔓延しているせいで、自分の容姿を使った商売に行くことを避けていた。

 多分ネットの顔出し配信者とかやりゃ、ある程度は需要あんだろ。でも、顔出し配信はリスクあるし安売りしたくねぇから却下。

 

「……VTuberなるものがあったな、そういや。あれなら顔出ししなくても済むし、何より面白さと影響力、企画力とか己の実力で勝負できんのが良いな」

 

 ふと思いついたのが、VTuberという職業(?)だ。

 あれも配信の一種だが、二次元アバターを使用するために顔出しがない。だからこそ、イラストの綺麗さや好みによる差はあれど、純粋な実力で勝負できる界隈である。

 

「よっしゃ、いっちょVTuberの天下取ってやんよ」

 

 どこからその自信が湧いてくるのかあたしですら分かんねぇけど、とにかくあたしは謎の自信があった。

 そのため、勢いのまま有名事務所に申し込んだ。

 

 

 

『30分ほどの配信を送付してください』

 

「なん……だと……」

 

 なぜか書類と一次面接が受かったあたしは、メールで送られてきた課題に頭を悩ませることになった。

 

 

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