成り代わりギルガメッシュは星核ハンター 作:──
とある星系に漂う、すでに滅びた星『ウルク』。
そこに二人の人物が訪れていた。
一人は紫がかった髪にコートが特徴的な女性──星核ハンターカフカ、もう一人は機械で作られた鉄の鎧のような装備を纏った人物──同じく星核ハンターのサム──の二人である。
二人は過去にジグラットと呼ばれた王城に足を踏み入れようとしていた。
サムが呟く
「このような廃墟に、本当に人が?」
「えぇ、脚本にはそう書かれているわ。念のため、警戒を維持して」
「……了解しました」
サムが身構えたその時、廃墟と化した王城の最奥から声が響いた。
「……そう身構えずとも良い、我が許そう。なぜなら──」
「──っ!」
「我に無断でこの場へ足を踏み入れた貴様らを生きて帰す道理などないのだからな」
暗闇に包まれていたジグラットに黄金の光が満ち、複数の武具が二人へ向かって飛翔した。
サムはそれを弾き飛ばすと拳を構えた。
「……サム、拳を下ろして頂戴。──ギルガメッシュ、私たちはあなたを仲間として招待するために来たのよ。受け入れてはくれないかしら?」
「それを受け入れて、我に何の利があるというのだ?」
「脚本には、“金色の王は、旅の最後に本当の自分を得る”と書かれているわ」
玉座に座していたのはまさに金色の王。
金色の髪と赤い瞳の人物が黄金の鎧を纏ってこちらを睨みつけていた。
「あなたの経歴は知っているわ。貪欲の指令ティアマトを単騎討伐、しかしその余波でこの星は人の寄り付かない荒地となった。……そろそろ、その玉座を離れてもいい頃合いじゃないかしら?」
それを聞いたギルガメッシュはつまらなさそうな顔をしていた。
交渉は決裂かと思われたその時、サムはギルガメッシュと目が合ったような気がした。
次の瞬間、ギルガメッシュは肩を振るわせ、やがて大口を開けて笑い出した。
「……フフ、ハハハ──フフフハハハハハハハハハ────!!!!」
先ほどまでの声は威圧感に溢れた低い声と打って変わって楽しげな声で彼は笑った。
「よかろう、お前たちの脚本に乗ってやる」
彼はそう言って不敵に笑った。
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数日後、星核ハンターの拠点にて
「……ぐぬぬ、もう一戦!」
「よかろう、何度やろうと結果は変わらんが、我は機嫌が良いからな!フハハハハハハハ!!」
「あら、また銀狼とゲームをしているの?」
「調子に乗った小娘を捻り潰して立場をわからせてやるのもある種の優しさというものだろう?」
「──っ!お前……!絶対に負かす!」
「やってみるが良い!フハハハハ──!」
黄金の王は、それはもうご機嫌だった。