成り代わりギルガメッシュは星核ハンター   作:──

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第八話

語り終えたギルガメッシュの前で、話を聞いていた面々は沈痛な面持ちを浮かべていた。

彼が語っているうちに、初めはその場にいなかった刃や星、サムも集まり、その場には星核ハンターの全員が集まっていた。

 

「どうした?シケた面をしおって、ここはたった一人で大災厄にとどめをさした我を讃えるべきところだぞ?」

「いや、そういう雰囲気じゃないって……」

 

酒を飲みながら語るうちに上機嫌になったのか、自らの過去を気にしていないような素振りで話すギルガメッシュに銀狼が冷静なツッコミを入れた。

 

「気にせずとも良い、我が許す。折角この我自ら語ってやったのだ、忌憚なき意見を述べるが良い」

『では、私から質問を。……今も、悔いているのですか?自分の選択と、結末を』

 

サムがそう質問した。

その意図は、自らと近い境遇の彼がどのように過去を見ているのかという興味であり、また彼との接し方や先ほどまでに聞いた話の扱い方を探る質問でもあった。

 

「気にしていないと言えば嘘になる。だが、我一人が生き残り、そして我は未来へ歩み出すことを選んだ。ならば、後ろを向いてばかりではいられんだろう。……故にお前たちに話しておくことにしたのだ。結局、いつかは語らねばならん話だからな」

 

彼がそう言い終わった時、次は星が勢いよく手を上げた。

 

「今はもう、未来を見てないの?」

「いや、度々覗き見ることがある。だが、あの頃のように常日頃欠かさず見ているわけではない」

 

それに、と前置きしてギルガメッシュは窓際を見つめる。

そこには両目に別々の色を宿した黒猫が彼を見つめていた。

 

「今この場において、未来を見通し預言する役割は、我ではなく彼奴であろう?」

 

ギルガメッシュは確認するように、もしくは問いかけるようにそう言った。

すると黒猫……エリオは一鳴きして何処かへと消えていった。

 

「……じゃあ、私からも聞いていい?カンパニーと星穹列車は、どうしても来なかったの?」

「さぁな、それは我すら知り得ぬことだ。やろうと思えば解明できるだろうが、裏切られた理由をわざわざ解き明かしたところで意味などない。確かな事は、〝ウルク・カンパニー互恵協定〟〝星穹列車補給協定〟、我が心を砕いて用意したそれらはなんの意味もなかったということだ」

 

ギルガメッシュは黄金の盃に麦酒を注ぎ、その水面を眺めながら言った。

 

「……じゃあ、あなたは何のために星核ハンターとして戦うの?」

「そうだな……」

 

カフカにそう問われたギルガメッシュは、しばらく考えて

 

「……人はいずれ訪れる終焉より先に多くのタスクをこなし、やり残しはないと心から言える生を送るべきだと説いた男がいた。受け売りの言葉だが、我もそれは悪くないと思った。それだけのことだ」

 

それは遠い昔、彼が彼になる前(前世)に見た言葉だった。

どこか遠くを見つめたギルガメッシュは、それ以上は何も言わずに黙って酒を飲むだけだった。

 

「……じゃあ、次は宇宙ステーションヘルタよ。もちろん、手伝って頂戴」

 

カフカはそれだけ言うと、ギルガメッシュに差し出されたワインを手に取った。

 

「ふむ、黙って酒を飲むだけでは些か賑やかさに欠けるな」

 

ギルガメッシュがパチンと指を鳴らしたその時、彼の宝物庫が開き、ジュースやらお菓子やら、普通なら冷蔵庫に収めるべきそれらが次々と銀狼や星の元に降り注ぐ。

二人が地面に落ちたそれを集めると、すぐさま賑やかな雰囲気が部屋に広がり始める。

その日は一日中、賑やかな宴が続いた。




終章レイドバトルも目前ですね。
モチベ爆上がりしております。

終章ネタバレ極力なしの一言感想なのですが
我らがマリーちゃんは絶対に全てが終わった後にみんなに抱きしめられてよしよしされる未来が訪れなければならないと思います。
この作品に出したいくらい好きですオルガマリー(たぶん出さない)
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