Q.どうして神様転生で、スコアアタックを走らなければならないのか? 作:落陽 幽雪
何をやっていたのやら……読んでくれる人には申し訳ないです……
昨日の決闘も事もなげなようすで、あまりクラスで話題になることはなかった。一人の生徒が学園を去ることになったというのにだ、つまりここで意味するのはこの学園を去る者は毎年一定数以上いるということだ。
もし昨日の決闘でミルヒさんが負けていたら、少しは話題に上がるとしても、誰も彼女の事を騒ぎ立てたり、彼女がいなくなったことに何かを感じることもなかっただろう。
そんなこんなで今日もいつも通り
ちなみに神話や歴史を学ぶ理由としては、私やアルフレッドが使った魔法、
再顕魔法が対策されやすくとも使われる理由としてはやはりその圧倒的な強力さにある、私が使ったスコル・ハティがそうであるように少ない詠唱節数で一定以上の環境でその強さを発揮する魔法がある。アルフレッド使ったラウンズ・サンライズなんかは私の再顕魔法との相性が悪ければ私が一方的にやられていただろう、実際詠唱どころじゃなく防戦一方だったのだから折り紙つきである。
ちなみに、この世界にも得意な属性や苦手な属性の概念はある。主な属性は火・水・光・風・夢・雷・炎である(大噓)。本当のところはその人物によって固有に設定されている、アルフレッドなら太陽、ルクスなら光、ミルヒは強化である、こんな感じのばらけ方なので教える方も画一的な教え方は難しいだろうに、本当に教師陣には頭が上がらない。
今日は決闘は入れてないのでこの後はドフリーである、ド級のフリー、ドフリーだ、そしてこれは全てをあきらめさせる力。あの作品打ち切りだったが好きだったので単行本を持ってたんだよな。
アルフレッドもルクスも決闘があるって言ってたし、ミルヒはミルヒで何かやることがあるらしいから断られてしまった。こうなったら城下町をぶらつくくらいしかやることがない王立中央学園はその名の通り王城に近しい所に有るからファンタジーらしい城下町をぶらつくことができて案外楽しめる。
というわけで城下町である、何からするか迷っていたら、目の端にクレープ屋さんが映った。取り敢えず、クレープ食べながら何しようか考える事にした、時間はそこそこある劇場で演劇を見るのもいいし、このまま適当に食べ歩いてもいい。クレープを食べ終えて包み紙を捨てて出した結論としてはこのままぶらぶらと歩いていようというのが結論だった、決められなかったとも言う。
何をするか決められず、ぶらぶらと歩いていたら、とあるカードショップで小型の大会を行うようだった。
「カードゲームの大会、マジック&ドラゴンズ参加そろそろ締め切りまーす! 」
「参加するにはどちらに書けばよろしいのでしょうか? 」
「あ、はい! そちらのボードに名前を書いて店内でお待ちください。」
そういうわけでカードゲームをする事になった、マジック&ドラゴンズは原作にもあった要素らしく、この世界での数少ない娯楽であった、ゲーム内でカードゲームすることになるRPGと言えばF○8くらいしか思い浮かばないが何故カードゲームを追加しようと思ったのか小一時間販売元に問い詰めたい。
ちなみにゲーム性としてはシャ○ウバースとデュエル○スターズを足して2で割った感じである。デッキは50枚10枚のシールドを並べ先に10枚のシールドを壊した方が方が勝ちである、その時デュエル○スターズよろしくシールドから手札に加えるのだが、コストを支払えるなら即座にカードを使用できるルールがある。
なんで俺はファンタジー世界で、カードゲームの説明をしているんだろうか。それはそうと説明している間に対戦の時間がきてしまった。ちなみに俺のデッキは赤白ドラビートデッキである、対ヨロ!!
「対戦よろしくお願いしますわぁ! 」
「あぁ、対戦よろしくお願いします。」
対戦相手は腰に剣を下げた同じ学園の生徒だった恐らく
そんなこんなで12ターン目、相手のシールドは3枚、自分の場にはモンスターが3体、相手の手札は3枚、モンスターは1体相手の残りマナは4、シールドから防御札が出なければ私の勝ちだ。
「ドラゴンズ・ゼロ・アインでアタック」
「蛇竜アンフィスバエナでブロックだ」
パワー差でドラゴンズ・ゼロ・アインが破壊されるが問題ない、後2枚ある、押し通せ!
「二枚目のドラゴンズ・ゼロ・アインでアタックですわ! シールドは2枚破壊。」
「シールドチェック……有効札はないな」
「なら最後に灼銀竜ブレイズ・ノヴァで最後の1枚を破壊ですわ!」
「悪いな悪運が強いみたいだファイナル・シールドバースト、この効果はこのシールドが最後に破壊される時にのみ発動出来る、山札の1番上をシールドとして置き、自身は墓地から1枚コストを支払わず召喚してよい。」
「な、なんですのその強運、というかよく入れてましたわね!」
「俺が蘇生するのは、もちろん俺の切り札! 《終焉ノ竜ドグマー》コスト15、通常なら召喚不可のカードだ」
「インチキ効果も大概にしていただけます!? 」
そのあとなんやかんやあって負けた、あれは運負けだろう、いや、最後の札からあんな化け物出てくると思いませんわよふつう。
「いい勝負だった、またやろうシェルラルカ嬢。」
「あら、名前知られてたんですのね。もうやりませんわよ。」
「あぁ、なんせ俺も今年の
そう言ってその
「あなたのお名前をお聞きしても? 」
「シグルド・ドラグハーツだ、ちなみにお前と同じ
「よし、シグルドさん、今日は暇ですわよね。わたくしの付き人として連れまわしてやりますわ。」
そういうと困ったように彼は首を振った。
「それは困る、俺は君と違って次の試合が残っている。」
「それくらい待ちましてよ。」
「えぇ……」
そうあきれたような声を出した騎士をよそ眼に、シェルラルカはカードショップを物色していた。
俺、シグルド・ドラグハーツは驚いていた。今日はマジック&ドラゴンズの新弾発売日だったので自分のデッキを持ってカードショップに来てみると、そこには先日悪目立ちしていた少女である
そして、俺の期待通り一回戦で彼女と戦う事になり、見事にシールドに埋めていた逆転呪文を踏んでくれた事により返しのターンで勝利を収めた。
結局、優勝するまで勝ち上がった事により、だいぶ長い時間をかけてしまった。その間いろいろと物色していたようだが、途中で新弾剝き始めた時はついにやること尽きたんだなと思うが、それでも待っていた彼女の思惑に付き合うように買い物に付き合うことにした。
買いだめしているという茶菓子から始め、茶器やこれから来る夏に向けた夏用の涼しげな服など、まるでデートかのように、彼女のプライベートの買い物に付き合わされることになった。この買い物で分かった事と言えば、彼女は思ったよりも庶民的な性格をしている、ということだった。買うものは全て市井のものでも買える店で、量は多かったがそれでも女の子が買うにはちょっと多いかなというくらいだった。
「君は案外、庶民派なんだな。」
気がつけばそんな言葉を口にしていた、それは彼女から持たされた紙袋でそろそろ前が見えなくなるほどになってきたころだった。
「まぁ。親がそうだったってところもありますが……、そろそろ荷物がいっぱいですわね、荷物は預けてカフェにでも入りましょうか。」
そういうと彼女は郵便局の方へ歩いて行った、ついていくと彼女は荷物を全て自身の寮に持ってきてもらうように依頼していた。その後、彼女は路地裏に入っていくので、ついていくと隠れ家的なカフェにたどり着いた。中にはあまり客は入っておらず、二人組の客が二、三組程度居るのみだった。
「おじさま、最奥の席借りますわね。」
「あいよ、注文の時はいつも通り付属の鐘を鳴らしてくれ。」
カフェの内装はアンティーク調で統一されており、そろそろ初夏だというのにカフェの店内は空調が効いているのかとても涼しかった。最奥の席に着くと彼女は薄手のカーディガンを羽織った。
「このカフェ、いつもこのくらいの温度設定なんですわよ。冬は暖かくていいのですけど。」
そう言って彼女は勝手知ったるように、テーブルに立てかけられていたメニューをこちらへとよこしてきた。
「お勧めはホットコーヒーと季節のスイーツのサンドイッチですわ。」
そう言われてメニューをめくってみると案外いろいろな軽食がメニューには載っていたサンドイッチからパスタ、グラタンなど気になるメニューもいくつかあったが、そこまでお腹は空いてなかったので言われた通りにホットコーヒーとサンドイッチを頼むことにした。
「全く、メニューに無いものを頼むのはやめてくれっていつも言ってるのによ。」
「でも用意してるのでしょう? それにこの店は私の支援が無ければ潰れてるんですしいいでしょ?」
急に悪役令嬢みたいなこと言うなと思った、それに彼女のわざとらしい口癖が気になってしまいそのふとした疑問をぶつける事にした。
「君は、いや、君の振る舞いは少し変だ、何というか無理をしているような……。」
そこまで行ったところで遮るように手のひらをこちらに向けてきた。
「私自身、無理があるのは分かっていますわ、でも、今は聞かないで、これはお願いです。」
「承知した、こちらこそすまない、踏み込み過ぎてしまった。」
二人の間に少しの間の沈黙が流れていく。
「あ、そうですわ、どうですか、ここのサンドイッチは」
沈黙を破ったのはシェルラルカの方だった、気まずくなった雰囲気を霧散させるように、彼女はそう聞いてきた。それに対して俺はサンドイッチを一つ口に含みサムズアップで返した。
その後は軽い世間話を交えつつ、互いの学科で学ぶ学友について話し合った、それぞれ
話が盛り上がってきたところで、辺りが段々と暗くなってきていることに気づき、そろそろ店を出て学園の寮に帰ろうといったところで、カフェの代金を支払いカフェを出ることにした。
帰り道、あたりが薄暗くなり段々と人の顔が見えなくなってくる黄昏時、帰ろうとしていた俺達の耳に飛び込んできたのは悲鳴のような叫び声だった。
「きゃぁぁああ!! 強盗よ!!」
それを聞いた瞬間、俺と彼女は走り出していた、悲鳴の場所につく頃にはもう漁り終わったのか目出し帽を被り大きな袋を背に背負った二人の被疑者が今にも走り去ろうとしていたところだった。
それを見てからの行動は早かった彼女は指を銃の形にして強盗の方に向け、俺は居合をするときのように腕を腰の横にセットした。
「 噛みつき 縛られろ ハウンド!! 」
「 剣気 一の型 斬閃 」
シェルラルカの手から放たれた狼が強盗に噛みつき、着弾地点に鎖が絡みつき拘束する。もう一方、俺の振り抜いた腕から発せられた剣気による飛ぶ斬撃により足にけがを負った強盗は足を踏み外すように地に転がった。
「その剣気とやらは魔術じゃないんですわよね? 」
「あぁ、分類的には気という技術体系の一種らしい。」
「可能だったら私にも教えてもらえます? 気が向いた時にだけでいいので。」
「あぁ、構わないが教師のように上手く教えられるとは思はないでくれよ。」
その後、身動きが取れなくなった強盗二人は、やって来た衛兵に引き渡され、盗まれた商品は無事に返却されたようだった、これにて一件落着である。