ISの時間   作:アイル123321

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誤字脱字があれば教えていただけると直したりできるかもです。
小説投稿経験が少ないので何かあれば教えていただけると嬉しいです。


2話

僕は自分のクラスを確認した後、そのクラス――1年1組ではなく、職員室へ向かっていた。

 

入学早々のことなので、正直かなり緊張している。

職員室のドアをノックし、中に入る。

 

「し、失礼します。織斑先生に用事があって来たのですが……」

 

すると、奥の方にいた女性が手を挙げて、こちらに向かって歩いてくる。

 

「お前が潮田渚か。」

 

この人が織斑千冬。

元日本代表のIS操縦者であり、第1回IS世界大会「モンド・グロッソ」の優勝者。さらに公式戦無敗記録を保持している、引退後もなお“最強”の名を欲しいままにするIS使いだ。

そんな織斑先生は、僕をじっと見定めるような視線で見ている。

 

――まあ、先月話題になったばかりの椚ヶ丘中学校出身で、しかも二人目の男性操縦者。無理もないか。

 

「はい、今日からよろしくお願いします。」

 

「礼儀はしっかりしているようだな……うちの一夏にも見習わせたいものだ。」

 

後半は聞こえなかったけど、第一印象は悪くなさそうだ。

 

「まあ、話したいことや聞きたいこともあるかもしれないが、昨日も連絡した通り、潮田に“お客さん”が来ている。案内する。」

 

そう。なぜか入学したばかりの僕に、お客さんが来ると昨夜知らされたのを思い出す。

 

 

 

入学前夜。

期待と不安が入り混じる気持ちで、配布された参考書を読んでいた時、リビングから母の声がした。

 

「なぎさー、IS学園の織斑さんって人から電話来てるわよー。」

 

……え、僕、入学前になんかやらかしたんだろうか?

そんな不安を抱えつつ、恐る恐る電話に出る。

 

「……はい、潮田渚です。」

 

『IS学園の織斑だ。夜分遅くに電話して申し訳ないな。』

 

「いえ、大丈夫ですけど……あの、僕、何か問題でもあったんでしょうか?」

 

電話口の向こうで、クスッと笑われたような気がした。

 

『いや、そうじゃない。君に伝えておきたいことがあってな。』

 

「伝えておきたいこと……ですか?」

 

『あぁ。実は明日、君にお客さんが来ることになった。』

 

「お客さん……ですか? 明日、入学するその日に?」

 

『あぁ。だから明日は8時半ごろに職員室に来てくれ。』

 

「わかりました。明日、伺います。」

 

『よろしく頼む。ではまた明日。』

 

 

 

そんなやり取りがあり、僕は職員室に来たわけだけど、今、織斑先生の案内で応接室の前に立っている。

中には、僕に用のある“お客さん”がいるらしい。

 

「私はここで待っているから中で話を聞いてこい」

 

僕は頷き、応接室の中に入る。

 

「失礼します。」

 

中に入ると、見知った顔があった。

 

――烏丸先生、ビッチ先生。

殺せんせーと一緒に僕たちE組を見守ってくれた、大切な先生たちだ。

 

「久しぶりだな、渚君」

 

「先月まで一緒だったから久しぶりって感じでもないけどね。」

 

「烏丸先生!ビッチ先生!」

 

思わず顔がほころぶ。

知っている人の顔を見るだけで、自然と緊張が和らいでいく。

 

「俺たちはいつまでも君たちの“先生”のつもりだが、今日は“政府の人間”としてここに来た。」

 

そう言いながらも、烏丸先生の目には、どこか温かさがあったように感じた。

僕は隣にいるビッチ先生に目を向ける。

 

「ビッチ先生も、ですか?」

 

「えぇ。今年度から烏丸の推薦で、日本政府のもとで働くことになったの。今は彼の補佐をしているわ。」

 

「さて――いきなりだが、渚君。お互い忙しい身だから、早速本題に入ろう。」

 

そう言って烏丸先生がテーブルに置いたのは、一枚の書類だった。

そこには僕の名前とともに、「IS適性者」「機体設計中」の文字があった。

 

「これは、君のISに関する情報をまとめた書類だ。

ここにある通り、君には政府から“専用機”が与えられる。」

 

「僕に……専用機が?」

 

「そう。二人目の男性操縦者ってだけでなく、去年の“あの教室”での渚の働きを見て、渡すことが決まったのよ。」

 

「イリーナが言った通りだ。とはいえ、専用機はまだ制作中でな。

実際に君の手に渡るのは、だいたい1か月後の予定だ。」

 

「渚、どうしたの? 普通ならもっと喜ぶところなんだけど。」

 

ビッチ先生は僕の顔をのぞき込み、心配そうに声をかけてくれる。

僕は少しうつむいた。

 

「……あの教室での経験には、自信があります。

でも、いきなり専用機なんて……僕なんかがもらっていいんでしょうか。

それに、ISで戦うとしても、正面戦闘にはあまり自信がなくて……」

 

確かに僕はあの教室で才能があるって言われていた。

けどそれは正面戦闘じゃない。それで言えば業が一番だろう。

 

「……本当は、専用機を渡すときに伝えようと思っていたんだがな。

君の自信につながるかどうかはわからないが、君のISは――俺とイリーナ、そして“あいつ”の三人で設計した。」

 

「……え?」

 

「君がIS学園に進学するって決まってから、“あいつ”が篠ノ之博士を見つけ出して、ISのコアを譲り受けたんだ。」

 

「え!? 篠ノ之博士って……確か指名手配されていて、行方不明だったって……」

 

「そうだ。だが、あいつが交渉して、手に入れてきた。

どんな交渉をしたかまでは知らんがな。」

 

僕の知らないところで、とんでもないことが起こっていた…!

 

「そんな経緯があって、コアを一つ確保できた。

そして、それを元に俺たち三人で、君に合う機体を設計したんだ。

1年間、君を見てきた俺たちが、“君のため”に作った機体だ。

これは、俺たち三人の“信頼の証”だと思ってくれ。」

 

 

僕は、静かに口を開いた。

 

「……IS学園に男性操縦者として入学することに、不安を感じていたのかもしれません。

先生たちに信頼されているって、分かっていたはずなのに……

ここまで準備してくれたこと、本当に、すごく嬉しいです。」

 

僕は一度、小さく深呼吸してから、顔を上げる。

 

「だから……この信頼に、ちゃんと応えたい。

この専用機と一緒に、僕ももっと強くなります。

改めてこれからは“殺す”んじゃなくて、“守る”ために――僕なりの戦い方で。」

 

二人の先生は、僕の言葉に笑顔でうなずいてくれた。

 

「あぁ、君ならできる。何かあれば、遠慮なく頼ってくれ。」

 

「夢を叶えるためにも、あんた、しっかり頑張りなさいよ!」

 

「はい!」

 

心から、勇気をもらえた。

やっぱり僕たちの先生は、最高の先生だ!

 

 

こうして話を終えた僕は、応接室を後にした。

思ったより時間が経っていたようで、もう各クラスではホームルームが始まっているらしい。

 

今、僕は織斑先生に案内されて、1年1組の教室の前に立っていた。

 

「私と君がいきなり入ると騒ぎになるだろうからな。声をかけるまで少し待っていてくれ。」

 

そう言って、織斑先生は教室へ入っていく。

数分後、中からものすごい歓声が上がった。

 

――やっぱり、女性操縦者たちにとっては、憧れの存在なんだろうな。

 

 

『___よし、では入ってこい。』

 

 

教室の中から声がかかる。僕は扉に手をかけた。

 

中に入ると、たった一人を除いて、教室中の全員が女子。

しかも、上から下までジロジロと見られて、少し圧倒される。

 

「潮田、自己紹介をしろ。

他のものはもう終わっているようだからな。」

 

僕は一歩前に出て、胸を張る。

 

「はじめまして、皆さん! 椚ヶ丘中学校出身の潮田渚です。気軽に下の名前で呼んでください。

最近の趣味はフリーランニングです。

ISについてはまだまだ分からないことも多いので、いろいろ教えてくれると嬉しいです。よろしくお願いします!」

 

――僕のIS学園での始業のベルは今日から鳴る




キャラエミュが難しい…
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