ISの時間   作:アイル123321

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誤字脱字があれば教えていただけると直したりできるかもです。
小説投稿経験が少ないので、読みずらいなど何かあればコメントいただけると嬉しいです。

小説の書き方を教えてくださるコメントも歓迎です。

今回スマホで書いてて、変なとこあったらすみません


修行パート


6話

金曜日まで、大きな事件は特になかった。オルコットさんに絡まれたり、織斑くんが篠ノ之さんに怒られていたりといった日常の騒がしさはあったが、一週間の授業は無事に終わった。

 

放課後、僕はアリーナに足を運ぶ。今日は、更識楯無さんに実践指導を受ける予定だ。

 

ISスーツに身を包み、【ラファール・リヴァイヴ】の前に立つ。

 

「ラファール・リヴァイヴにするの?」

 

背後から軽やかな声が響いた。振り返ると、更識楯無さんが笑みを浮かべ、扇子を手に歩み寄ってくる。

 

「はい。第二世代と第三世代の戦いになるので、防御力より機動力を重視した方がいいかなと思って」

 

「うん、それでいいと思うわ。

私もラファールの方をおすすめしようと思っていたもの。」

 

そう言いながら開かれた扇子には 「正解」 と書かれてある。

…また前見た時と文字が変わっている。あれってどうなってるんだろう。

 

「じゃあ、早速だけど時間もそんなにないし、やっていきましょうか」

 

「よろしくお願いします!」

 

 

「まずはどれくらい動けるかを確認しましょうか

適当に飛び回ってみて?」

 

僕と楯無さんは、すでにISを展開した状態でアリーナの中央に立っている。

楯無さんの専用機は光沢を帯びていて、近くで見ると威圧感すらある。

 

「わかりました。」

 

返事をすると同時に宙に浮かび上がった。

教科書に書かれていた基礎姿勢を意識しつつ、殺せんせーに抱えられて飛んだときの感覚を思い出してイメージを重ねる。

 

空中での前後左右の移動、静止、上昇・下降、さらには宙返りのような反転──ブースターの推力が腕や脚に微かに伝わり、体の揺れを確かめながら、一通りの動きを試す。

 

「…思ったよりかなり動けているわね。

空を飛ぶっていうのは慣れるまでかなり難しいことだけど…フフ、やっぱり殺せんせーが近くにいた影響かしら。

…渚くん、戻ってきて」

 

急に近くで声が聞こえ、思わず体がピクッと反応する。回線通信らしい。

僕は呼びかけ通り、楯無さんのもとへ戻った。

 

「うん、少しぎこちない所もあるけど、かなり動けているわ! でも、そのぎこちない部分を消していかないと、代表候補生相手だと厳しいわよ」

 

「はい……頭で動きを考えるだけでいいとわかっているんですけど、身体が先に動いちゃうんですよね」

 

「その気持ち、よくわかるわ。私もIS乗りたての頃は、更識家で叩き込まれた身体の動きが勝手に出て、ぎこちなかったもの。だからこそ、意識的に“頭で指示”するのが大事なのよ」

 

「わかりました。ありがとうございます。

この後も動き続けます?」

 

「うーん、そうね……想像よりも動けてたから、次のステップに行きましょう」

 

そう言いながら楯無さんの手にはライフルのようなものが出現する。

 

「…えっと、それは?」

 

「これで渚くんを撃つわ。避けながら機体操作を磨くの。遠距離武器はほとんどの機体が持ってるから、回避経験は無駄にならないわよ」

 

なるほど、確かに動きを完璧にするために実践的なことをするのはアリなのかもしれない。

 

「わかりました。

じゃあ、少し離れますね」

 

距離を取りながら、僕は楯無さんの方を向く。既に彼女はライフルを構えていた。

 

「じゃあ…行くわよ!」

 

その言葉と同時に、銃口から火花が散り、風を切る音とともに無数の弾丸が僕の周囲を飛び交う。心臓が跳ね、手に汗をかき、体が一瞬固まり、反射的に横へ跳んだが間に合わず、腕や脚に衝撃が走る。

 

「動きが硬いわ!それにまだ身体が先走ってる! 頭で動くのよ!」

 

ライフルを撃ち続けながらも、楯無さんは容赦なく指摘する。

僕は頭で動かすことを意識し、殺せんせーの超高速移動をイメージに重ねながら回避行動を続けた。

 

左後方に急旋回する。

ブースターの噴射で速度を上げると、楯無さんの弾丸が斜め上をかすめた。

風切り音が耳を突き、視界の端で残像が踊る。

ISの補助で反射神経は強化されているとはいえ、実際に高速で飛び交う弾丸を視認し、ブースターの推力で軌道を微調整しながら避けるのは至難の業だ。

相手の銃口の向きで予測して動くが、それでも何発も命中してしまう。

―さすが暗部出身のロシア代表、その経験値は僕よりはるかに上だ。

 

ISのシールドが弾丸を受けるたびに青白く光り、衝撃で微かに振動が腕に伝わる。風切り音が耳をつんざき、弾丸の軌跡が残像のように視界を横切る中、必死に回避行動を続けたが、急に銃弾の嵐がやむ。

 

「さっきより動き良くなってきたわね! 私の弾もかなり避けられてる」

 

「ありがとうございます!

でもやっぱり、打たれる方はなれませんね…

絶対防御とかがあるとわかっていても銃弾はやっぱり怖さがありますし」

 

「…そうね、私も忘れちゃってたけど、ISを纏っていたとしても、銃口を向けられるのも怖いことだものね。

生と死、殺す、助けるはあなたたちがよく考えたことだものね。」

 

「はい、暗部である楯無さんには及ばないと思いますけどね

それに避けようと思っても、銃弾は見えづらいし、距離を取ると相手の銃口や手元が見えなくなるので、避けるだけでもかなり難しいですね。」

 

「え?!もしかして、レーダーやハイパーセンサー使ってなかったの?!」

 

レーダー?ハイパーセンサー?

少し考えて思い出す。授業で習った装備だ。敵の位置を把握したり、ズームしたり、弾道を予測することもできたはずだ。

 

「あー、動きを完成させることばかり考えて抜けてました……あはは」

 

「…逆によくあそこまで避けられたわね。じゃあ、次はそれを使ってみましょう。レーダーは敵の動きを把握するため、ハイパーセンサーは弾道予測に使うの。表示の仕方はわかる?」

 

「えーっと、あ、はい、大丈夫そうです。」

 

意識すると画面が現れ、操作も教科書通りで問題なさそうだ。

 

「じゃあ、もっかい行くわよ!」

 

再び銃弾の嵐。

今度は視界とセンサー情報を同時に処理しながら、頭で機体を動かしていく。

最初は情報量に戸惑い被弾が増えたが、慣れてくるにつれて命中率は下がり、動きも洗練されていくのを感じた。

 

必死に頭と身体を連動させて避け続けると、アリーナに「残り10分」の放送が流れた。

 

「もうあと10分なのね。片付けもあるし、今日はここまでにしましょう」

 

「はい、ありがとうございました!」

 

僕はISを収納し、スーツを脱いで着替える。練習の疲労と充実感、そして今日克服できた動きと、まだ改善の余地がある課題を胸に抱え、寮へ帰る支度を始める。

 

 

------------------------------------------------------------------------

 

「…うぅん、あれ〜?なぎちゃんどっか行くの〜?」

 

「あ、ごめん。起こしちゃった?」

 

「ううん、大丈夫〜。

それでどこか行くの?」

 

「うん、クラス代表を決める試合も近いし身体動かそうと思って。」

 

「そうなんだ〜、頑張ってね〜」

 

そう言いながらまた布団に潜っていく。

もうそろそろ10時になるんだけど、まだ寝れるのか

僕は思わず笑みを浮かべてしまう。

少し軽くなった足取りで校門にむかう。

 

今は楯無さん特訓した次の日の土曜日

 

本音に話した通り、今日は身体を動かす予定だ。

そのために外出するので校門に向かっている。

 

「あ、すみません。お待たせしちゃいましたか?」

 

「いいえ、私も今来たところだから大丈夫よ」

 

開いた扇子には 「問題なし」 と書かれている。

そこにはジャージ姿の楯無さんがいた。

 

 

金曜日の帰り

 

「すみません、楯無さん。少し相談いいですか?」

 

「どうしたの?」

 

「明日身体を動かしに、去年の、E組があった山に行って運動をしたいって考えてるんですけど、僕一人で行くのってマズイですよね…?」

 

「そうね、流石に渚くん一人で人気が無いところに行かせる訳には行かないわねー」

 

「はい、なので更識家の人に見張りというか、ボディーガードというか、そう言った人を手配していただけないかなぁって…

前日のこんな時間に言うのもあれなんですけど…」

 

「うーん、手配できなくはないと思うけど…」

 

楯無さんは考え込むようにして、黙ってしまった。

 

「もし難しいようなら、IS学園の中で運動すーー「私がついて行くわ!」ーる、ってえ?」

 

「だから、私がついて行くわ。もしなにか会った時IS使える人間の方がいいでしょ?

私これでもかなり強いから守りきって見せるわよ?」

 

「わかっていますけど、それでも…、IS学園以外でISを使ってもいいんでしたっけ…?」

 

「それはこの後織斑先生に許可を取っておくわ。」

 

「…でも迷惑になるんじゃ」

 

「そんなことないわよ、久しぶりにE組を見てみたいし、渚くんがどんな特訓するのかにも興味あるしね♪」

 

開いた扇子には 「興味津々」 と書かれている。

 

「…ありがとうございます!

では明日の午前10時に校門前で待ち合わせでいいですか?」

 

「オッケー」

 

 

 

僕は昨日のことを少し思い出す。

 

「改めて今日はありがとうございます」

 

「いいのよ、昨日言った通り渚くんに興味があるもの」

 

「その言い方だと昨日とは別のニュアンスになっちゃいますけど…」

 

そんなことを話しながら、僕たちは駅の方に歩き出す。

移動の最中は去年僕が体験したことを話したり、楯無さんからISについて教えてもらったりとかなり有意義で楽しい時間を過ごせたと思う。

 

「久しぶりね」

 

「楯無さんは去年の11月、学園祭と時以来ですもんね」

 

僕たちの目の前には3月まで僕が通っていた、椚ヶ丘中学校3年E組がある。

 

「中に入るの?」

 

「鍵は磯貝くんが管理しているので、今日は本当に身体を動かすだけですね。」

 

まぁ、クラスのみんなで押し付けたって言った方が正確だけど

 

「そうなのね。今日はどんなメニューで身体を動かすの?」

 

僕は少し考えながら答える。

 

「そうですねー、軽く準備運動した後はE組でやってた山でのフリーランニングをしましょうか。

身体を鍛えるだけじゃなくて、山の地形を意識して、的確に判断して走るのって結構頭も使うんですよ。」

 

 

かつての訓練。E組のみんなと駆ける、烏間先生に追われた、暗殺サバイバルをしたそんな記憶を思い出しながら僕は走る。

 

崖を飛び越え、枝の下を潜り、川にある岩を足場に、時には木の幹を蹴りつけてジャンブし、山を駆ける。

 

「ーーちょーまーー」

 

周りの地形の状況を確認し走りながら昨日律からもらった情報を思い返す。

イギリスの代表候補生、セシリア・オルコットの専用機。

 

ブルー・ティアーズ

射撃を中心にした第三世代のIS

第3世代兵器「BT兵器」のデータをサンプリングするために開発された側面があるって律は言っていた

 

「ねえ、まーー」

 

調べてもらって分かった主な武装は3つ

・スターライトmkll

・ブルー・ティアーズ

・インターセプター

 

スターライトmkll

巨大なレーザーライフル

精密射撃ができるようにスコープが付いた実弾ではなく、エネルギーをレーザーとして打ち出す、ISの主力武器

 

ブルー・ティアーズ

ビット型の武器

相手の死角から攻撃することが可能な遠隔無線攻撃機

理論上、最大稼働時にはビームの軌道も曲げることができるらしいけど、オルコットさんがそれをできた記録はないらしい

装備は6機。4機はレーザー、2機はミサイルを撃つことができて、4機のミサイルで追い込みをかけて、2機のミサイルで落とすことを得意としているらしい

 

インターセプター

接近戦用のショートブレード

だけどオルコットさんが射撃戦を主にするので滅多に使用せず、呼び出しにも時間がかかり、初心者がよくやる武装の名前を呼ぶやり方を使っているとの事

 

「渚くーー、聞こーーる?!」

 

後はオルコットさんの戦い方で気になったことを律から教えてもらった。

それはビット兵器を操っている時、スターライトmkllを使わないということだ。

 

ビット兵器はかなりの集中力を使う点から同時には使えない可能性があるとの事。

だけどあくまで可能性だからそこは試合の中で上手く確認する必要がある

 

「渚くん!!!」

 

考え事をしながら走っていたら、後ろから僕の名前を呼ぶ声が聞こえる。

 

「え?」

 

後ろを振り向くと楯無さんが息を切らしながら僕の方に走ってくる。

 

「えっと…?」

 

「何回も、呼んでたのに」

 

「え、あ、すみません!」

 

楯無さん少し歩きながら息を整えている

 

「…ふぅ、ふぅ。

まさか、私がここまで消耗するなんて」

 

「もしかして、ペース早かったですか?!

すみません!」

 

「いえ、大丈夫よ

私も体力には自信があったんだけどね…」

 

「ここは僕らのホームグラウンドですからね。僕も全く知らない山だったら楯無さん以上に疲れていたと思いますし、まずそこまで動けないと思います。

そう考えるとちょっと自分ペースで走りすぎました…」

 

「元々渚くんの運動の手伝いだもの、これでいいんだけど…流石ね。」

 

楯無さんも既に息を整え終わったようだ。

 

「まだまだよ、私もあなたの特訓に負けたくないもの!」

 

楯無さんの目が燃えている気がする。

国家代表だからこその競争心かもしれない。

 

僕は少し笑って、ペースを維持したまま木々の間を縫うように進み走り続けた。

 

 

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月曜日放課後アリーナ

 

楯無さんが撃ち続ける銃弾を避け続け、ISの動きを確認していた。

 

「うん、いい感じね。

じゃあ今度は渚くんが実際に武器使って見ましょうか」

 

僕は頷く。

 

「正直、武装の展開を1日どころか1時間ですぐできるようにするのは難しいから使う武器の名前を覚えて、声に出しながら展開する方法でいきましょうか

まずは比較的慣れてるだろう銃撃をやってもらいましょうか」

 

アリーナ内に的が複数展開される。

 

「まずは静止した状態で撃ってみて。ISを纏うと普段と少し感覚が違うはずだから」

 

僕は呼び出し、ライフル型の武器を構える。

うん、大丈夫だ。感覚は鈍ってない。

 

「それじゃあ、始めて!」

 

合図と同時に銃声がアリーナに響く。

照準を微調整しながら撃ち続けると、感覚が少しずつ馴染んでいく。

体感で三分ほど、全ての的を撃ち抜き終えた。中心を正確に射抜けたのは約四割。

 

「うーん、もうちょっと連射タイプの銃は練習した方がいいかもなぁ…」

 

「いや、ISでの銃撃初めてで9割命中させていて何を言ってるんだか」

 

なんか楯無さんに呆れられている気がする。

 

「ISでの銃撃の感覚は感じれた?」

 

「はい、大丈夫です。いけると思います。」

 

再度アリーナに的が展開される。

 

「では次は私があなたを撃つわ。そのうえでアリーナ内の的を撃ち抜いて。

もちろんこっちの銃撃は少しは手加減するわ」

 

「…正直かなり難しそうですけど、やります!」

 

銃弾の嵐は前回より減っているとはいえ、正確に撃ち返すのは至難の業。

レーダーとハイパーセンサーを駆使し、

 

周囲の状況を把握

飛んでくる弾丸を予測

自分が撃てるタイミングを見極める

 

その繰り返しで、最後の的を撃ち抜いた瞬間、楯無さんの銃撃が止まった。

 

「私の弾の約2~3割に命中しちゃってるけど…的には全命中して外した弾丸の数は約2割。

うん、悪くないわね!」

 

「はぁ……情報処理で頭が追いつかなくなりますね」

 

「最初はそんなもんだと思うわよ。

けどそれだとダメなんだものね。」

 

「そうですね、オルコットさんは射撃タイプのISですし、ビット兵器を積んでいるので1方向からの射撃でこれだとかなりキツイかもですね…」

 

すると、楯無さんが感心したように話す。

 

「ちゃんと調べているのね。感心感心。」

 

「情報がないと対策も作戦も立てられないですからね。」

 

「とはいえ、多方向の射撃を体験させるのは難しいわねぇ」

 

アリーナの扉が開く音がして、僕たちはそちらを振り返った。

 

「……お姉ちゃん、ちょっといい?」

 

そこには更識簪さんが立っていた。どうやら楯無さんに用事があって来たらしい。

 

けれどオープンチャンネルで話していたからか、僕たちの会話を耳にしたらしく、簪さんは少し迷ったように視線を泳がせ――

 

「……その、1方向からしか増えないけど…その射撃……わ、私も、手伝える……と思う」

 

小さな声でそう言う簪さんに、僕は思わず目を瞬かせた。

どちらかと言うと控えめな性格の簪さんが自分から一歩踏み出してくれるなんて。

 

「まぁ、簪ちゃんじゃない!簪ちゃんも手伝ってくれるの?ふふ、渚くんモテモテね」

 

楯無さんは楽しそうに扇子を開き、「仲良し」と書かれた文字を見せてくる。

 

「そんなんじゃないよ!た、ただ……な、渚くんの役に立ちたいし……」

 

小さな声だったけど、僕の耳にははっきりと届いた。

 

「ち、違っ……! 私はただ、練習になるなら……」

簪さんは顔を赤くして俯いたが、それでも言葉を飲み込まずにいてくれた。

 

――正直、助かる。

簪さんが加わってくれるなら、数は足りないけど二方向の、複数方向からの攻撃になる。

 

それだけでも、僕にとっては大きな一歩だ。

 

「ありがとうございます! 二人が相手をしてくれるなら、すごく練習になると思います。

簪さんもありがとう!」

 

思わず頭を下げると、楯無さんが「いい返事ね♪」と笑い、簪さんは小さくうなずいてくれた。

 

アリーナに再び緊張感が漂う。

正面には楯無さん、そして右斜め後方には簪さん。

二人が同時に銃口を向けてきた瞬間、背筋に冷たいものが走った。

 

「いくわよ、渚くん!」

「……は、はいっ!」

 

一斉に放たれる光弾。

正面からの銃撃を避けようとすると、今度は横からの射撃が迫る。

咄嗟に急旋回してかわしたが、視界の端で青いシールドが一瞬光った。

 

「やっぱり……難しい!」

 

一方向の訓練では得られなかった緊張感。

二方向からの射撃を同時にさばく感覚は、確かにセシリアさんとの戦いに近づいている。

 

それでも、必死に弾道の隙を縫って的を撃ち抜いていく。

最後の標的を破壊した瞬間、シールドエネルギーは危うく底を尽きかけていた。

 

「…これじゃあ4方向、もしくは6方向、最大7方向の攻撃なんて避けることが」

 

「そう悲観しないの!」

 

「イテッ」

 

いつの間にか近くに来ていた楯無さんにチョップされる。

 

「いくら仲良し姉妹の私たちでも考えていることは100%一致はしてないのよ。

けどセシリアさんはひとりで全てを操作しなきゃいけない。

今回みたいに別の人がそれぞれ打つ方が避けるのは難しかったりするのよ」

 

「う、うん、そうだよ渚くん。

これだけロシア代表と一応…日本の代表候補生の射撃相手にこれだけ動けてるんだもん!

だ、大丈夫だよ!」

 

「…ありがとう。楯無さん、簪さん

明日僕頑張るよ!」

 

シールドエネルギーがほぼそこを付いている上時間もあと15分程度しかないので、これで終わることにした。

 

終わったあとはシャワー、ご飯を食べて最後に、律が集めてくれた、ブルー・ティアーズとテスト段階の「白式」データを頭に入れて眠りにつく。

 

明日はいよいよ織斑くんとオルコットさんとの試合だ。

手伝ってもらったし、ここまでやってきたから簡単に負ける訳にはいかない。

 




オリジナル展開というか、そういうのムズい
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