小説投稿経験が少ないので、読みずらいなど何かあればコメントいただけると嬉しいです。
小説の書き方を教えてくださるコメントも歓迎です。
今回スマホで書いてて、変なとこあったらすみません
「……なぁ、箒」
「なんだ? 」
決戦日当日。
ピットの搬入口前には、一夏と箒が並んで佇んでいる。
「どういうことだ?俺はISの事を教えてもらうはずだったんだが……この一週間、ISに乗るどころか基礎的な話すらしていない」
「……IS以前の問題だと、言ってあったはずだが? 」
「にしても程度があるだろ! 」
「うるさい! 大体、お前のISも無かったのだから仕方ないだろう」
「だからって、知識とか基本的なこととか、もっとやれることがあっただろう。訓練機借りるとか」
「……………」
「そこで目をそらすな!!!」
「アハハ…」
二人の言い合いは止まらない。幸い周囲には関係者しかおらず、観客の耳に入ることはない。
その様子を見て、僕――潮田渚は苦笑を浮かべた。
山田先生も同じように困ったように笑い、織斑先生は大きな溜息を吐く。
「ハァ…、織斑そこまで言うなら自分で訓練機を借りて教えてもらえば良かっただろう。
潮田は自分で訓練機、アリーナの予約をしに来たぞ。」
その言葉を聞いた織斑くんはこっちを向き驚いたような顔をしていた。
「渚!お前一人でそんなことしてたのか!なんで俺も誘ってくれなかったんだよぉ」
僕は気まずそうに頭をかきながら笑う。
「いやー、篠ノ之さんと特訓するって聞いたからー。アハハ…」
「だから人ばかりを頼らず自分でも行動しろ!」
織斑先生が怒鳴り、返事をした一夏の頭をぺしりと叩いた。
「それにしても一夏の専用機は来ないな…」
そう、篠ノ之さんが言うようにまだ織斑くんの専用機が届いていないのだ。
「仕方ないな。予定を変更する。潮田、お前とオルコットの試合を先に行う。準備をしろ」
「はい!」
僕はピットの奥に置かれた《ラファール・リヴァイブ》の前に立ち、手をかざす。
システムが起動し、装備が一斉に展開される。身体を覆う感覚に自然と息が整った。
「渚、頑張れよ!」
「うん!行ってくるね!」
カタパルトに向かおうとしたその時、ピットの扉が開き、二人の女子生徒が現れた。
「間に合ったわね!」
「何をしに来た。更識姉妹。」
入ってきたのは楯無さんと簪さんだった。
「ここ数日渚くんを鍛えていたのは私なので、最後の激励に来ました。手伝ってくれた簪ちゃんも一緒にねっ」
「ハァ……時間がない。言うなら早くしろ」
織斑先生が渋い顔で促す。
「渚くん、落ち着いて対処すれば簡単に負けることはないわ。特訓でやったことを思い出して頑張ってね!」
「な、渚くん!私はちょっとしか手伝えてないけど…、応援は頑張るから!」
「うん、助けてもらった2人に無様な姿は見せられないからね!頑張ってくる!」
その言葉を聞いた2人が頷くのを確認して僕はカタパルトに乗り、アリーナへと飛び立つのだった。
僕が姿を表すと、アリーナは歓声に包まれた。観客席にはうちのクラスだけではなく、他のクラスの人、それに加えて上級生らしき人も来ていた。
歓声を聞きながら少し上の方を見る。
そこにはブルー・ティアーズをまとったオルコットさんがいた。
「まずはあなたからですのね。本当なら祖国を侮辱した織斑一夏を早く叩きのめしたかったのですが……準備運動くらいにはなってくださる?」
「確かに僕はオルコットさんより知識も経験も少ない。でも――負けるつもりはないよ」
その一言に、セシリアの眉がぴくりと動く。
「第二世代機と第三世代機の差、理解していてなお勝つつもりですの? 愚かですわ」
「それでも勝ちに行く。――それこそ殺す気でね」
「フン!何を言うかと思えば…殺せるものならやってみるといいですわ!」
あぁ、ありがとう。
その言葉は僕に勇気をくれる。
ブザーが鳴り、戦闘開始。
「さあ、踊りなさい!
わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズが奏でる円舞曲ワルツで!」
ブザーがなるとオルコットさんは高らかに宣言した。
「いただきですわ」
その声が聞こえた瞬間、警告のディスプレイが表示される。
次の瞬間オルコットさんのライフルからレーザーが発射された。
僕は、レーザーを避けつつ武装の名前を呼び、ライフル武器の展開をする。
「今のは流石に避けれますか。
しかし、その武器の展開の仕方はさすが初心者ですわね」
オルコットさんはそう言いながらもレーザーを撃ち続けている。
オルコットさんのライフルが火を噴き、青い光が走り続ける。
僕はアリーナを縦横無尽に駆け、レーザーをかわす。
レーザー武器だからなのか1発1発の間隔が大きい。
特訓の記憶が蘇る――楯無さんの容赦ない実弾の雨、それに比べれば今の間隔なら余裕がある。
回避の合間に反撃を放ちオルコットさんのシールドを削る。
観客席がどよめく。
「嘘…?!」
オルコットさんの余裕が少し崩れる。
今の僕は、昨日少しやったとはいえ、ビット兵器への対策が不完全だ。
だからこそビット兵器が出てくる前にオルコットさんのシールドエネルギーを少しでも削っておきたい。
僕は避けながらもタイミングを見て撃ち返す。
それを予想していなかったのか、オルコットさんに命中し、今度はオルコットさんが避ける続けることとなった。
「くっ、男のくせに!」
ピットのモニター越しに、山田先生が感嘆の声を上げる。
「潮田くん、初めての試合で代表候補生相手にあそこまで……すごいです!」
先程届いた専用機『白式』のフィッティングをしていた一夏や近くにいた箒、渚が行く直前に来た更識姉妹もピット内のモニターを見ていた。
「渚、銃扱うの上手いな!」
「更識…姉の方だ。お前があそこまで鍛えたのか?」
「はい、と言いたいところですが、私が教えてあげたのはせいぜいISの効率的な動かし方と考え方ぐらいです。後は実践で渚くんが自分で調整していったのがほとんどです。
銃の扱いなんて最初からほぼ言うことありませんでしたよ」
「そうか…あれがあの教室の成果ということか」
そう言い千冬はより注意深く画面を見る。
後半の言葉は言葉を交わしていた、楯無にしか聞こえなかった。
織斑千冬もあの教室がどういったところだったのかはある程度知っていた。
実際千冬にも、ISを使った暗殺依頼が来ていたが、更識姉妹の暗殺の結果からISでの攻撃は通用しないことが判明し、白紙となっていたのだ。
「この調子なら、渚、勝てるんじゃないか?」
「相手は代表候補生だ。そう簡単に行くとは思えないが…」
箒がそのように言った瞬間モニターでは状況が変わりつつあった。
やはり、相手は代表候補生。
その状況は長くは続かなかった。オルコットさんは被弾覚悟でこちらにライフルで撃ってくる。
僕の方は1発受けるだけでもかなりのダメージを受けてしまうので射撃をやめ、また避ける。
その瞬間にオルコットさんの声が聞こえた。
「行きなさい、ティアーズ!」
オルコットさんがそう言うと、彼女のISから4基のビットが飛び出してきた。
それらが僕の周りを囲むと、そこからさらにレーザーが射出される。
避けた体勢を立て直すことができず、2発に当たってしまう。
そこからは立て直し、避け続ける。
レーダーでビットとオルコットさんの位置を確認しながらも、ラファールの機体情報も確認する。
シールドエネルギーの残りは89%
2発で約1割削られたことになる。
オルコットさんの方は、残り68%
確かに数値上は優勢だが、こちらは30発以上当ててこれ。火力差は歴然だ。
「このブルー・ティアーズを前にして、初見でこうまで耐えたのはあなたが初めてですわね。褒めて差し上げますわ。」
言葉は聞こえているけど、答える余裕はない。
僕はただ避け続ける。
昨日教えてもらった、2人の人が多数撃ってくのと、1人の人間が多数撃つ事は違うということ。
ならば何らかの規則、癖があるのではないかと。
それを見極めるためにも避けて観察し続ける。
何発かに当たりながらも観察し、分かったことが2つある。
1つ、最初の1発以外は常に死角にあるビットが撃って来ること
2つ、4つあるビットは同時に撃ち出すことはなく、1つ1つ撃ち出すこと
そしてもう1つ確認しておきたいことがある。そのために被弾覚悟で、オルコットさんを狙い撃つ。
すると周りにのビットは静止し、オルコットさんは僕の撃った銃弾を避け始める。
オルコットさんは少しずつ苛立ちを覚えているようだ。
やっぱりビット兵器を扱うのは集中力が必要。だからビット兵器とオルコットさん自身は同時に動くことはできない。
僕は撃ち続け、オルコットさんのシールドエネルギーを削っているが、このままでは先程と同じ展開になるだけだ。
これらの弱点を含め、これからの立ち回りを考える。
しかし、いくら考えても今の僕知識、技術だと解決策を生み出すことはできない。
息を整える。
ISで難しいなら、僕は第二の刃【暗殺の力】で――勝負をかける。
「鬱陶しいですわね! なら、もう一度――あら?」
その時銃撃はやんだ。
このタイミングで僕は手に持っていたものを投げつける。
「自ら隙を晒すなんて……ッ?!」
オルコットさんが振り向いた瞬間、目の前には僕が使っていたライフルが映る。
それを咄嗟に装備しているライフルで弾き飛ばし、予想外の行動をした僕を見るため、ライフルが飛んできた僕がいた方向をみる。
しかしそこに僕はいない。
予想外の行動に加え、相手が居なくなる。
これらのことで、オルコットさんは冷静さを欠く。
「どこに……?! 逃げたのですの!?」
動揺が走り、意識の波長が乱れる。
その時――
「――上だよ」
冷たい声。逆さまの渚が視界を覆う。
パァンッ!!
「な、ぁ、え、?」
そう、僕が使ったのはクラップスタナーだ。
ISを纏った人間に通用するかは分からなく、賭けな部分はあったけど、上手く決まって良かった。
僕は近接装備を呼び出しながら、オルコットさんと対峙する形に移動する。
「ごめんね」僕は静かに告げた。
「今の僕じゃ、純粋な技術じゃ勝てなかった。だから…こんな方法を使わせてもらった。」
ゆっくりと近づく。
「でも、オルコットさんとの試合が決まったからここまでISを扱えるようになった。
…もちろんまだまだだけどね。」
僕は苦笑いを浮かべながら、武器を構える。
「だけど、ここまで成長させてくれてーーありがとう!」
そう笑顔で伝えながら、心臓に当たる部分を突き刺す。
パァンッ!
「な、ぁ、え、?」
何が起こったのか分からない。
頭がチカチカして、痺れたような感覚になる。
「ごめんね、今の僕だと純粋なISの技術だけだと勝てなかった。だからこの方法を使わせてもらった。」
周りを上手く認識することができない。
身体を動かすことができない。
「でも、オルコットさんとの試合が決まったからここまでISを扱えるようになった。
…もちろんまだまだだけどね。」
潮田渚が近接武器を持ちながら近づいてくる。
にも関わらず未だに頭も身体も動かない。
「だけど、ここまで成長させてくれてーーありがとう!」
「あっ…!」
感謝の言葉が聞こえた。
何に感謝しているのか分からなかったが、それを伝えていた時の笑顔は一生忘れられないかもしれない。
そんな事を思いながら、衝撃を受けたセシリア・オルコットは意識を落としていった。
この段階で代表候補生にISだけの力では勝てません!
正直負ける展開も考えてたぐらいです。
ISで負けて総合力で勝ったみたいな