SIDE スバル
扉が開く。
それだけのことが、今の俺にはやけに長く感じられた。
応接室に差し込む廊下の光。その向こうから姿を現したのは、小柄な少女と、落ち着いた雰囲気を纏った中年の男だった。
「いやぁ、堪忍なぁ。急に押しかけてしもて」
柔らかな笑みを浮かべ、少女が軽く頭を下げる。
紫色の髪に、商人らしい抜け目のなさを感じさせる瞳。見た目だけなら可憐なお嬢様だが、その中身が相当に手強いことを、俺はすでに知っている。
アナスタシア・ホーシン。
王選候補者の一人にして、カララギの大商会『ホーシン商会』を率いる女傑だ。
そして、その隣に立つ男は――。
「お久しぶりですな、クルシュ様」
「ラッセル・フェロー殿……」
クルシュさんが、わずかに目を見開いた。
王都の商業組合において大きな影響力を持つ男、ラッセル・フェロー。
俺にとっては、数日前にようやく話を聞いてもらえた相手であり、今回の交渉を成立させるための重要人物でもあった。
「アナスタシア殿に、ラッセル殿か。これはまた、随分と珍しい組み合わせだな」
「ふふ。うちらも、たまたま話が合うことがありましてなぁ」
アナスタシアはそう言って、ちらりとこちらを見る。
「なぁ、スバルくん?」
「……どうも。お待ちしてました」
俺が頭を下げると、フェリスがぎょっとした顔をした。
「ちょ、ちょっと待って! スバルきゅん、まさかこの二人が来るって知ってたの!?」
「……まあな」
「まあな、じゃないでしょ!?」
うるせえな。こっちだって、今すぐ叫びたいくらい緊張してんだよ。
予定通り来てくれたことには心底安心したが、それで交渉が成功するわけじゃない。
むしろ、ここからが本番だ。
「……ナツキ・スバル」
クルシュさんが、静かに俺の名を呼んだ。
「説明してもらおうか」
「……はい」
俺は姿勢を正す。
「実は、クルシュさんのところに来る前に、アナスタシアさんとラッセルさんにも話をしてたんです」
「ほう」
「白鯨討伐に協力することで、商人たちにも利益が生まれるんじゃないかって」
クルシュさんの視線が、アナスタシアへ移る。
「アナスタシア殿。卿も、その話を承知しているのか?」
「もちろんや。せやなかったら、わざわざここまで来ぇへんよ」
アナスタシアは笑った。
「もっとも、うちはまだ何も約束してへんけどなぁ」
……ですよねー。
わかってた。わかってたけど、改めて言われると胃が痛い。
「ナツキ殿からは、なかなか興味深い話を聞かせていただきました」
ラッセルさんが口を開く。
「ただし、私も同様です。商業組合を代表して、無条件の協力を約束できる立場ではありません」
「……はい。それも承知してます」
「ならば、よいでしょう」
ラッセルさんは小さく頷いた。
「本日は、その話が現実に検討する価値を持つかどうか、確かめに参りました」
俺は胸の内で、そっと息を吐いた。
よかった。
少なくとも、話を聞いてもらえるところまでは来た。
◇◇◇
「そもそも、白鯨っちゅう存在は商人にとって厄介なもんなんよ」
席を用意されたアナスタシアが、そう切り出した。
クルシュさんの許可を得て、俺たちの交渉は思いがけず大人数になった。
王選候補者が二人。王都の商業組合に顔の利く男が一人。そして、騎士や使用人たち。
……何この面子。
俺、場違いにもほどがあるだろ。
「街道を使う商人にとって、荷物が届かへんいうんは死活問題や。白鯨の出現を警戒して遠回りすることもあるし、護衛を増やさなあかんこともある。運が悪かったら、荷も人も丸ごと失う」
「それは理解している」
クルシュさんが頷いた。
「白鯨が長年にわたり、街道を行き交う人々の脅威となってきたことは周知の事実だ」
「せやろ? ほな、その白鯨がおらんようになったらどうなると思う?」
「……街道の安全性が高まり、交易が活発になる」
「そういうことや」
アナスタシアは満足そうに微笑んだ。
「荷を運ぶ時間も、護衛に払うお金も、今より抑えられるかもしれへん。商人にとっては、えらい大きな話やで」
その説明を聞きながら、俺は数日前のことを思い出していた。
最初にアナスタシアさんへ話を持ちかけた時、彼女は俺の言葉を聞いて笑っていた。
ただし、好意的な意味じゃない。
『スバルくん。それ、うちに何の得があるん?』
あの時の一言は、今でも耳に残っている。
白鯨を倒したい。
みんなを助けたい。
そんなことを並べた俺に、彼女は少しも頷いてくれなかった。
『ええこと言うてるとは思うよ。でもな、うちは商人や。人を動かすんも、物を用意するんも、全部お金がかかる。気持ちだけでは商売にならへんのよ』
正論だった。
腹が立つくらい、正しい言葉だった。
だから、俺は考えた。
どうすれば、この人たちが協力する理由を作れるのか。
その答えの一つが、白鯨討伐によって生まれる利益だった。
「……しかし」
クルシュさんの声で、俺は思考を現実へ戻した。
「白鯨を討伐することで交易が活発になるとしても、それは成功した場合の利益だ。討伐に失敗すれば、出資した者は損失を被る」
「そら、そうやね」
「しかも、白鯨の討伐は容易ではない。過去に幾度となく討伐が試みられ、その多くが失敗している」
クルシュさんはアナスタシアを見据えた。
「卿ほどの商人が、その危険を理解していないとは思えぬが?」
「もちろん理解してるよ」
アナスタシアは、あっさりと頷いた。
「せやから、今日はその危険をどこまで減らせるんか、聞きに来たんや」
そして、視線が俺へ向く。
「なぁ、スバルくん?」
「……はい」
「うちに言うたこと、ここでもちゃんと説明してくれる?」
来た。
俺は膝の上で握っていた拳を、ゆっくりと開いた。
「……白鯨が現れる場所と時間については、さっきクルシュさんに説明しました」
「うん。それは聞いとる」
「ただ、それだけじゃ倒せないってこともわかってます。だから、クルシュさんたちの戦力が必要なんです」
俺はクルシュさんを見る。
「そして、兵士たちを動かすためには、武器や食料、輸送手段が必要になる。そこを商人の人たちに協力してもらえれば、討伐の準備をもっと整えられると思うんです」
「……なるほど」
ラッセルさんが静かに頷いた。
「戦力と物資の調達を分け、それぞれに適した者が負担する。考え方としては、決して悪くありません」
「ありがとうございます」
「ですが、問題はその先です」
……ですよね。
「商人は、利益があると判断すれば金を出します。しかし、その利益が不確かなままでは、出資を決めることはできません」
「……はい」
「ナツキ殿。あなたは、白鯨が現れる場所と時刻を知っているとおっしゃった。それは、確かな情報なのですか?」
部屋中の視線が集まる。
俺は唇を噛んだ。
「……はい。俺は、そう確信しています」
「根拠は?」
「……詳しくは話せません」
ラッセルさんの表情は変わらなかった。
「それでは、信用を得るのは難しいでしょうな」
「……わかってます」
俺は俯きかけて、踏みとどまった。
ここで諦めたら、何のためにここまで来たのかわからない。
「でも、俺の言ってることが本当だったら、白鯨を待ち伏せできるんです」
「……待ち伏せ、ですか」
「はい。出現場所がわからないまま探し回る必要はない。最初から、戦う場所を決めて準備できる」
俺は顔を上げた。
「もちろん、それで絶対勝てるなんて言いません。でも、今までよりはずっと有利に戦えるはずです」
沈黙。
ラッセルさんは、しばらく考え込むように目を伏せていた。
「……なるほど」
そして、ゆっくりと頷く。
「少なくとも、検討する価値はありそうです」
その言葉に、俺の心臓が跳ねた。
……よし。
まだだ。まだ喜ぶな。
◇◇◇
「では、具体的な話に移ろう」
クルシュさんが口を開いた。
「アナスタシア殿。卿の陣営は、何を提供できる?」
「せやなぁ。うちの商会が持っとる輸送網と、物資の調達能力。そこらへんは役に立つと思うよ」
「兵力については?」
「うちにも護衛はおるけど、白鯨相手にどこまで出せるかは別の話やな。商会を守る人間まで全部連れていくわけにはいかへんし」
「当然だ」
「ただ、物資の輸送や集積、それから討伐後の流通については、うちの得意分野や」
アナスタシアはそこで、にっこりと笑った。
「もちろん、ただ働きする気はあらへんけど」
……出たよ、商人スマイル。
「では、卿の望む対価は?」
「まずは、費用の負担についてきっちり決めたいなぁ。それから、討伐が成功した場合の商売の話も、相談させてもらいたいところやね」
「討伐後の商売?」
「白鯨が消えたら、街道を通る荷の流れが変わるやろ? その時に、うちの商会が新しい取引を始めやすいようにしてもらえたら、ありがたいなぁ」
クルシュさんは、すぐには答えなかった。
「……それは、私の一存で決められることばかりではないな」
「わかっとるよ。せやから、今ここで全部決めようとは思ってへん」
「なるほど」
アナスタシアは笑みを深めた。
「まずは、お互いにどこまで出せるか。そこを決めてからやね」
……すげえ。
さっきまで俺が必死に話していた内容が、あっという間に具体的な交渉へ変わっていく。
同じように利益の話をしているはずなのに、俺とは全然違う。
クルシュさんもアナスタシアも、相手が何を望んでいて、どこまで譲れるのかを探っている。
その会話に、俺はなかなか口を挟めなかった。
「ラッセル殿。商業組合としてはどうだ?」
「私個人としては、白鯨討伐による経済的な利益は十分に理解しております」
ラッセルさんは穏やかな声で答えた。
「ただし、組合に所属する商人たちへ協力を求めるとなれば、相応の説明が必要です。誰が費用を負担し、失敗した場合にどう扱うのか。それを曖昧にはできません」
「もっともだ」
「また、物資を集めるには時間がかかります。ナツキ殿の情報が正しいとして、討伐までにどれほどの猶予があるのか。それも重要ですな」
その言葉に、俺は思わず身を乗り出した。
「時間については、俺が伝えた通りです。そこから逆算すれば、準備に使える日数もわかります」
「ふむ……」
ラッセルさんは顎に手を当てた。
「それならば、まずは必要な物資と数量を整理するべきでしょう。調達できるかどうかは、その一覧を見て判断できます」
「……!」
思わず、顔が明るくなった。
「じゃあ……!」
「勘違いなさらぬように」
ラッセルさんは、俺を見て小さく笑った。
「私は、協力を約束したわけではありません。ただ、商売として成立する可能性があるならば、検討を進めるべきだと申し上げているのです」
「……はい!」
それでも、十分だった。
何もなかったところに、ようやく道が見え始めたのだから。
「……ふむ」
それまで黙って話を聞いていたヴィルヘルムさんが、静かに口を開いた。
「クルシュ様。差し出がましいようですが、一つよろしいでしょうか」
「構わぬ。申せ」
「もし、白鯨の出現場所と時刻が正しいのであれば、討伐の機会としては、これ以上ないほど貴重なものとなりましょう」
その声は、いつも通り落ち着いていた。
けれど、俺にはわかった。
ヴィルヘルムさんの目の奥に、静かな炎が灯っている。
「……白鯨は、長きにわたり多くの命を奪ってきました」
彼は一度、目を伏せた。
「私もまた、あの魔獣に対し、果たすべきことがございます」
部屋の空気が、わずかに重くなる。
誰も軽々しく口を開かなかった。
「……承知している、ヴィルヘルム」
クルシュさんが静かに答えた。
「卿の願いも、私が背負うべき責務も、忘れてはいない」
「……ありがとうございます」
ヴィルヘルムさんは深く頭を下げた。
俺は、そのやり取りを黙って見つめていた。
この人が白鯨を憎む理由を、俺はまだ詳しく知らない。
けれど、その言葉に込められた重さだけは、痛いほど伝わってきた。
◇◇◇
「……ナツキ・スバル」
しばらくして、クルシュさんが俺を呼んだ。
「はい」
「卿の提案について、理解はした」
俺は背筋を伸ばす。
「白鯨の出現に関する情報を提供し、我々が討伐の主力を担う。そしてアナスタシア殿やラッセル殿の協力によって、物資と輸送の不足を補う」
「……はい」
「その上で、討伐後にはロズワール領へ向かい、魔女教への対処に協力してほしい。卿の望みは、そういうことだな?」
「その通りです」
クルシュさんは静かに頷いた。
「筋道は見えた。だが、現段階では、まだ正式な同盟を結ぶことはできぬ」
胸が、少しだけ沈んだ。
「……やっぱり、ダメですか?」
「そうではない」
クルシュさんは首を振った。
「卿の提案を、真剣に検討する価値があると判断したのだ」
「……え?」
「ただし、確認すべきことが多い。白鯨討伐の戦力、物資の調達、各陣営の負担。そして、エミリア陣営との正式な契約」
彼女は俺を真っ直ぐに見据えた。
「これらを詰めずに同盟を結ぶことはできぬ。だが、条件が整えば、我々が協力する道はある」
……条件が整えば。
その言葉が、胸の奥にゆっくりと染み込んでいく。
拒絶じゃない。
少なくとも、門前払いではなくなった。
「……ありがとうございます!」
俺は勢いよく頭を下げた。
「まだ礼を言われる段階ではないぞ、ナツキ・スバル」
「わかってます! でも、それでも……!」
言葉がうまく出てこなかった。
ここまで来るのに、どれだけ苦労しただろう。
何度も断られた。
何度も疑われた。
それでも、レムが支えてくれた。アナスタシアさんが話を聞いてくれた。ラッセルさんが、検討する価値を認めてくれた。
そして今、クルシュさんが交渉を続けると言ってくれている。
「……スバルくん」
隣から、優しい声が聞こえた。
顔を上げると、レムが微笑んでいた。
「よかったですね」
「……ああ」
俺は、小さく頷いた。
「……本当に、よかった」
その時だった。
「なぁ、スバルくん」
アナスタシアが、こちらへ声をかけてきた。
「……はい?」
「一つだけ、聞いてもええ?」
「何でしょう?」
彼女は笑っていた。
けれど、その目は少しも笑っていなかった。
「スバルくん、なんでそこまでして白鯨を倒したいん?」
「……え?」
「さっきから聞いとったけど、スバルくん自身には、あんまり得がないように思えるんよ」
……ああ。
そういうことか。
「白鯨を倒したら、クルシュさんたちは名誉を得られる。商人たちは街道を使いやすくなる。でも、スバルくんは?」
アナスタシアは小さく首を傾げた。
「エミリア様を守りたい。それはわかる。でも、そこまで必死になる理由が、うちにはまだようわからへん」
俺は、しばらく黙っていた。
理由なんて、いくらでもある。
エミリアを助けたい。
レムを守りたい。
村の人たちを死なせたくない。
ベアトリスも、ラムも、ロズワール邸のみんなも。
そして――。
「……友達に、胸を張って会いたいんです」
俺は、ゆっくりと答えた。
「……友達?」
「はい。俺の友達、すげえ奴なんですよ」
思い浮かぶのは、銀青色の髪をした、一人の男。
口が悪くて、態度がでかくて、いつだって自分のやりたいように生きている。
なのに、不思議とみんなから頼りにされている。
あいつがいるだけで、何とかなる気がする。
そんな男だ。
「……そいつに、ずっと憧れてたんです」
俺は小さく笑った。
「でも、憧れてるだけじゃダメなんだって、最近ようやく気づいたんですよ」
アナスタシアは、黙って俺を見つめている。
「そいつみたいにはなれない。でも、俺にだってできることはある。だから、今回はそれを証明したいんです」
「……なるほどなぁ」
アナスタシアは、少しだけ目を細めた。
「ずいぶんと、不器用な理由やね」
「……自覚してます」
「ふふ。せやけど、嫌いやないよ。そういうの」
そう言って、彼女は笑った。
俺は、少しだけ肩の力を抜いた。
……エリス。
今頃、お前は何してんだろうな。
きっと、相変わらず偉そうにしてんだろう。
ベティーにお茶でも淹れてもらいながら、呑気に本を読んでるかもしれない。
そんな光景を想像して、思わず苦笑した。
……待ってろよ。
今度こそ、ちゃんと胸を張って会いに行くから。
◇◇◇
その後も、交渉は続いた。
具体的な物資の数量や輸送手段、費用負担について、クルシュさんとアナスタシアさん、ラッセルさんが意見を交わしていく。
俺にできるのは、白鯨の出現に関する情報を整理し、必要な時に説明することくらいだった。
……正直、途中から難しい話が多すぎて、頭が痛くなってきたけどな。
それでも、席を立つつもりはなかった。
俺が始めた話だ。
最後まで、責任を持って向き合わなきゃいけない。
「……ナツキ・スバル」
やがて、クルシュさんが再び口を開いた。
「はい」
「卿には、まだ一つ重要な役目が残っている」
「……役目?」
「エミリア陣営との正式な合意だ。ロズワール辺境伯の承認を得ずして、我々は契約を結べぬ」
……そうだった。
ここで話がまとまったとしても、エミリア陣営側の承認が必要になる。
「……わかってます」
「それと、卿の予測した日時に白鯨が現れなかった場合、我々が費やした準備は無駄になる可能性がある。その責任をどう扱うかも、決めねばならぬ」
「……はい」
「その上で、もう一度聞こう」
クルシュさんが、真っ直ぐに俺を見る。
「卿は、本当に白鯨が現れると確信しているのだな?」
俺は、一度だけ目を閉じた。
白い霧。
巨大な影。
耳をつんざく咆哮。
あの恐怖を、忘れられるはずがない。
「……はい」
目を開く。
「必ず、現れます」
クルシュさんは、しばらく俺を見つめていた。
「……よかろう」
そして、静かに頷いた。
「ならば、我々もその可能性を前提に、準備を検討しよう」
……!
「ただし、正式な決定は条件が整ってからだ。卿も、それを忘れぬように」
「……はい!」
俺は、深く頭を下げた。
まだ、何も終わっていない。
白鯨は倒していない。
魔女教だって、これからだ。
エミリアにも、エリスにも、まだ会えていない。
それでも。
ほんの少しだけ、前に進めた気がした。
誰かの強さに頼るだけじゃなく、自分で考えて、自分の足で立って。
俺は、ようやくここまで来た。
……なあ、エリス。
お前が積み上げてきたものには、まだまだ届かない。
それでも、俺だって。
少しくらいは、積み上げられたんじゃねえかな。
そんなことを考えながら、俺はもう一度、目の前の交渉へと向き直った。
戦いは、まだ始まってすらいない。
けれど、その戦いへ続く道が、今ようやく開かれようとしていた。