エロ星人、ダンジョンのある地球で繁殖する   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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マユミの独り言

「はぁ……三國さんに従わないといけないって頭が勝手に考える……歯向かうこともできないし……」

 

 私の名前はマユミ。

 

 ファビアン星人……自身を宇宙人と名乗る三國吾郎に蘇生させられた地球人だった女である。

 

 私が馬鹿やったせいで親友のミキとスミレを巻き込んで死んでしまい、今は宇宙人の性奴隷をしています。

 

 蘇生の際にゴブリンの成分が混じって、私の肌は緑色、額には小さな角が生えているし……。

 

 現状私達が拾われて4日が経過して、なんとなく立ち位置というか分かってきたことがある。

 

 まずファビアン星人の三國さんは高い技術力を持っている。

 

 私達からすればダンジョンの素材で作られる原理不明のアーティファクト……魔道具。

 

 それ並みの道具を簡単にぽんぽん作り出せる。

 

 今私の使っている掃除機や着ている服、そして姿を人間に化かすチョーカーやスマホなんかも三國さんが作った道具である。

 

 彼からすれば片手間で作れる道具が、私達の理解の及ばない技術で作られているのが分かる。

 

 こんな道具を簡単に与えてくれるから優遇されてはいるのだろうが、基本与えられる道具は皆に平等に渡されているので、私達は基本同じ感じのポジションにいるのだろう。

 

 正直私はゴブリンに犯されていた時にまだ生きていたのだが、三國さんは構わずに回収して、結局窒息死。

 

 その時の意識が暗転する瞬間をギリギリ覚えているので、正直三國さんにミキやスミレみたいに蘇生を感謝する気持ちは湧いてこない。

 

 というよりトドメ刺したの三國さんだし……。

 

 ただ、その感情を差し引いても、私は他の地球人より面白いことに関与できている優越感を感じている。

 

 だって宇宙人の性奴隷だよ……普通の状況じゃない。

 

 未知に対する好奇心が私の心を満たしてくれる。

 

 それに三國さんとの性行為は普通に気持ちが良いし……生前は処女だったけど痛みは無く、快楽が頭に来るようになっている。

 

 恐らく痛みを脳が遮断しているのだろうが、これがもう気持ちよくてしょうがない。

 

 私自身一度スイッチが入ると、私の方から求めてしまうことがある。

 

 ゴブリンの成分が混じってしまったからか、それとも元から淫乱だったのか……今となってはわからないが、まぁ良い。

 

「とりあえず将来的には私が頑張ってミキとスミレは解放してもらうようにしないと……こうなった原因は私だしな……」

 

 そんな事を考えながらスライムを吸引していく。

 

 ノズルを差し込んでスイッチを入れる簡単な作業である。

 

「ミキがスライムの核を食べるようになっていたな……三國さんが精密検査していたけど、異常は特に無かったって判明したんだっけ」

 

 ミキにスライムの核与えると喜ぶから10個くらい渡すとして、だいぶタンクに溜まったかな? 

 

 外部からだと掃除機のタンクの内容量がわからないのが欠点であるが、不便でも無いので特に改良の要望はしなくていいだろう。

 

「あ、またスライム見つけた」

 

 結構スライム狩りをしているが、スライムを狩っている人をそう言えば見かけない。

 

「そう言えば全然このダンジョンスライム狩りをしている人いないんだな」

 

 そう思い、近くを歩いている冒険者の夫婦が居たので聞いてみると、地形が湿地だからここよりも別のダンジョンで稼ぐ方が10級の人は効率がよく、あと午前中は10級の人達は休日じゃなければ学校だし、上の階級の人は稼ぎが良い別の階層に行っているから、午前中からスライム狩りは気合い入っているねと言われてしまった。

 

「ああ……そっか……今日平日か」

 

 私も生前だったら中学校に通っている時間。

 

 そう考えるとライバルが居ないから平日の学校ある時間は稼ぎ時か? 

 

 とりあえず午前中のスライム狩りを終えて、他の2人と合流する。

 

「今何万?」

 

「私28万」

 

「僕27万」

 

 私含めて目標金額の30万まであと少し。

 

 半分引かれるとは言え30万のノルマを超えれば後は自由にしていいって言われているので、どうするか話し合う。

 

「あと数万だったら1時間もしないで達成できるしこのままやっちゃう? それとも一度区切ってご飯にする?」

 

 私が提案するとミキは

 

「うーん僕はこのまま続けてもいいけど」

 

 スミレも

 

「私もこのままいけるよ」

 

 ということでもう少し頑張ることに決めた。

 

 

 

 

 

 

「お、若い姉ちゃんがスライム狩りしてるべ」

 

「若すぎねぇか? 高校生……いや、中学生にも見えるべな」

 

 なんか若いチャラチャラしたお兄さん達に絡まれた。

 

「姉ちゃん不登校ってやつか? 学校は行っておいた方がいいべ」

 

「んだんだ!」

 

 ここ千葉県だよな……こんな訛りが酷い人居るんだ……。

 

「私これでも18歳超えてます」

 

 勿論超えてないが、身分証は18歳を超えていることになっている。

 

「若ぇな! なぁ姉ちゃん俺達とデートしねぇ? デート!」

 

「そんなスライム狩ってないで俺達と遊ぼうや! な! な!」

 

 うわぁ……面倒くさいのに巻き込まれたな……どうするか……

 

「今日友人と来ているので勘弁してくれませんか」

 

「またまた、嘘だべ」 

 

「えー遊んでいこうぜー」

 

 そう言われるが、田舎のヤンキーみたいなお兄さん達とは遊びたくない。

 

「なーなーいいだろー」

 

「なぁ兄貴、もう我慢できねぇべ! ちょっと力ずくでもバレねぇべ」

 

 なんか恐ろしい事を言い出したぞ……こういう時って……あ! 

 

 私は腰のベルトを操作して光学迷彩を起動する。

 

「き、消えた!」

 

「姉ちゃんが見えなくなっただべ!」

 

 私は彼らが混乱している隙に逃げるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 フードコートに移動した私とミキとスミレは食事をしながら、さっきのヤンキー風の兄さん達の話をした。

 

「えー、ナンパされたのマユミ! すごいじゃん」

 

「全く凄くない。凄く面倒くさかった」

 

「どうやって逃げたの?」

 

「光学迷彩機能使って逃げた」

 

「ああ、なるほどその手があったか」

 

 光学迷彩は、このスーツを着ている人からは見えるが、着ていない人からは見えなくなる。

 

 今日は長崎ちゃんぽんを啜りながら話していると、視界の端に先程逃げた兄ちゃん達が見えた。

 

「あ、ヤバい……居るんだけど……」

 

「ちょっと私達も光学迷彩した方がいいよね」

 

「え? まだ僕食べてるんだけど……」

 

「光学迷彩しながら食べなよ。絡まれるよ」

 

 ミキは渋々光学迷彩を起動し、私達は彼らが何処かに行くことを願うが、なかなか行ってくれない。

 

 ミキにご飯を急いで食べさせて、私達は絡まれたら面倒くさいので、直ぐにこの施設から出て、宇宙船に戻るのであった。

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