エロ星人、ダンジョンのある地球で繁殖する   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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龍神ダンジョン 2

「ゴブリンより下の階層ってどんなモンスターが湧くとかあるの?」

 

 スミレが俺に聞いてくるが、俺もネットの情報しか知らないが、確かゴブリンより下の階層は角ウサギやコボルトという犬のようなモンスターが湧くらしい。

 

 あとは少し強いゴブリン……ホブゴブリンや魔法を使うゴブリンリッチ等のモンスターも稀に湧くと聞いている。

 

 ちゃんと防具をしっかりしていればこの階層までは命の危険はほぼ無く、ソロでも大人であればまず負けることは無い階層とされていた。

 

「私達それよりも1つ前の階層で命落としているんだけど……」

 

「それは……まぁしゃあないんじゃないか?」

 

「もっと慰めてくれたって良いじゃん」

 

 マユミがそう言うが、慰められても事実は覆らないし、俺にはブラックジョークにしか聞こえなかった。

 

 で、次の階層に進んでみると、なんかでかいモンスターが湧き出たゴブリン達を捕まえてバリバリ食べていた。

 

「オークじゃん」

 

「5階層より下のモンスターのハズだよね?」

 

 オーク……ゴブリンを3メートルサイズにして筋骨隆々にした様な姿のモンスター。

 

 棍棒を持っている事が多く、オークのフルスイングする棍棒が当たれば普通の冒険者でも大怪我を負うことが多々ある。

 

 挑む推奨も5級以上とされており、間違っても8級や9級の冒険者が挑んで良い相手では無い。

 

「武装急げ!」

 

 俺がそう叫ぶと3人は武器を構えた。

 

『銃で対応します!』

 

 スミレが言うが、俺はそれを止める。

 

「近接武器が効かなかったらまずいから試し斬りする」

 

 俺はポーチから小型の懐中電灯の様な物を取り出すと、スイッチを入れた。

 

 ブォンという音と共にビームの剣が現れる。

 

 ビームソードである。

 

 オレンジ色に光るそれを近くで食事中のオークに斬りつける。

 

 すると焼け焦げる臭いと共に、オークの体が切断され、オークは痛みで死亡していた。

 

「よし、ビーム系の武器はちゃんと効く! 射撃して蜂の巣にしてやれ!」

 

『はーい』

 

「「了解!」」

 

 スミレは機関銃を、ミキはショットガンを、マユミは拳銃を取り出して射撃を開始する。

 

 ビームや氷の弾丸はオークを次々に肉片へと変えていく。

 

 5分もすると、近くに居た50体ほどのオークは肉塊へと姿を変えていた。

 

「ふう……強いとされているオークを一瞬で……」

 

『やっぱり武器性能が段違い』

 

「これ僕達には手に余る武器だとおもうけど……」

 

 じゃあ近接戦闘で戦ってみるか? 

 

 と俺が聞くと首を横にブンブンと振る。

 

 バトルスーツを着ているスミレも首を振っているのが面白い。

 

「でもダンジョン配信系のVチューバーやるんだったらこんな射撃戦していても動画映えしないからな。近接戦闘に慣れないと」

 

 俺は彼女達が肉塊に変えたオークからバキューム掃除機で死体と魔石を回収する。

 

 オークの魔石は巨大スライムの魔石と同じく拳くらいの大きさで、色が紫色に光り輝いていた。

 

「これ回収して何に使うの」

 

 ミキに聞かれるが、成分を分析して、バトルマシンの仮想敵として戦闘できるようにしたり、メイドゴブリンならぬメイドオークを作っても良いかもしれないと説明する。

 

「筋肉質な女性になりそう……」

 

 マユミの発言に同感である。

 

 ただメイドゴブリン達の知能的に強化改造を施しても中学生程度の知能なので、知能が高いとは言えないオークの場合でもどうなるか……。

 

 やっぱり知能が高い人間を俺好みに改造するのが一番手っ取り早いかもしれない。

 

 オークが大量に居る2階層というのは危険でしか無いので間引きを実行する。

 

 1時間もすればオークの数も激減し、階層全体がスッキリした。

 

 ガシャンとバトルスーツを脱いたスミレが

 

「オークの魔石大量に回収したけど、どれぐらいで売れるのかな?」

 

 と聞いてきた。

 

 ダンジョン内だと電波が繋がらないので、ネットで調べることができない。

 

 俺も今日オークと戦うことを想定してなかったので金額は知らなかった。

 

 するとマユミが答えてくれた。

 

「確かオークの魔石は1個1万円とかだったはず……換金率的にはそんなに美味しくないモンスターだったとおもうけど」

 

「なるほど」

 

 強さの割にはってやつかな? 

 

 既に4時間以上連続で活動しているので、今日はここまでにしてダンジョンから脱出するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 換金を行うために竜崎さんを呼び、トレーの上にスライムの核、ゴブリンの魔石、そしてオークの魔石を置いておく。

 

「2階層オークの巣窟になってたんですが……」

 

「オークの巣窟!? そんな上層までオークが上がってきていたんですか! 大丈夫でしたか?」

 

「ご覧の通り、沢山倒してきましたよ」

 

「そ、そうですか……ご無事で何よりです」

 

「間引きの時は1階層だけを間引いていた感じですか?」

 

「いえ、3階層まで間引きを行ってもらっていたはずなのですが……それこそ1ヶ月前に間引き作業をしたはずなのですが」

 

「1階層もスライムとゴブリンで満員電車みたいになっていましたが」

 

「それは普通なので大丈夫です」

 

 いやいや、大丈夫じゃないだろ……と突っ込みは置いておいて、このダンジョンの管理体制ずさん過ぎる……。

 

 まぁこれだけずさんだったら俺達が何やろうと問題にはしないだろうな。

 

「集計終わりました。124万5260円になります」

 

「結構いったな……」

 

「ところでゴブリンやオークの他の部位は……」

 

「こんなのがうじゃうじゃいるところで採取できる余裕あると思う? 魔石回収するのだけでも頑張ったんだよ」

 

「それはそうですね」

 

 お金は4等分して俺達のカードにチャージされてダンジョンから離れるのであった。

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