エロ星人、ダンジョンのある地球で繁殖する 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
私の名前はメイドゴブリンA……通称Aちゃんと皆さんから言われています。
身長130センチ、体重38キロのEカップ……緑色の肌に額には小さな角があり、ゴブリン的な性質を併せ持っています。
私はゴブリンの遺伝子から作られましたが、ゴブリンは好きではありません。
人の言葉を話すことも無ければ、性行為ばかりするようなモンスターと人の言葉を話し、娯楽を楽しみ、生産活動もできる私達メイドゴブリンはゴブリンから進化した存在。
ただ人間さん達に比べると少々頭が弱いのが悩みどころ。
難しい事は分からなくなるから言われた事や興味があることをやる日々を送っています。
朝起きると、私は黒のピチピチスーツを着用し、首に人間に擬態するチョーカーのスイッチを入れる。
すると肌の色が人間に近い色になり、髪も黒く小学生の様な容姿に変わる。
「うん、バッチリ!」
私が準備していると、私の娘達も起きてきて、朝の準備を行う。
私は人間に擬態するのが好きなので、毎日擬態しているけど、娘達は必要な時にしかやらない。
そのままシャワーを浴びて眠気を覚ますと、朝食の準備に取り掛かる。
と言っても機械に材料をセットして切られた野菜を炒めたり、並べたりするだけ。
最近は料理の種類に合わせて機材が作られるので、私は覚えられる範囲覚えて、料理を作る。
今日の朝食はハンバーガーとフライドポテト。
昨日セッティングして朝に焼き上がるように調整したパンを半分に切り、カッティングされたトマト、レタス、玉ねぎを載せる。
Bが焼いていたパテを入れてチーズを載せ、隣で待機していたCがソースを注入して紙の箱に入れる。
Dが揚げていたフライドポテトを添えて朝食のハンバーガーセットの完成である。
そうこうしていると他の人達が起きてきた。
「おはよ~」
「おはようございますアマさん!」
今挨拶したのはアマゾネスオーガのアマさん。
私達と同じモンスターに人間の知性や声帯、社会性を植え付けられて、更に人間に近い容姿を与えられた新しい種族のモンスターである。
あまりモンスターという単語を仲間に私は使いたくは無いが、分類上モンスターに当てはまってしまうので、モンスターと表現する。
「おお、ハンバーガーじゃん! いただきます」
「ちょっとちょっと、まだご主人様達が来てないよ。もう少しで来るから我慢して」
「えー、良いじゃんちょっとぐらいさ〜」
「じゃあこれでも食べていてくださいよ」
私がアマさんに渡したのは蒸したじゃがいもであった。
塩を振ってはいたが、それだけである。
「おお、じゃがいもか! うめえんだよなこれ!」
「アマさん何でも美味しいって言うじゃん」
「何でもじゃねぇよ。宇宙食のレーションは好きじゃない!」
アマさんが蒸したじゃがいもを頬張っていると、ご主人様達がやってきた。
「おはよう」
「おはようございます! ご主人様!」
「お、今日はハンバーガーか、簡単な料理は慣れてきたか?」
「はい! ミキさんに習って少しずつ料理が上手くいくようになってます!」
ご主人様の三國様は私の頭を優しく撫でてくれた。
これが嬉しくてたまらない!
スミレさんやマユミさんも席に座り、朝食をいただく。
ハンバーガー35個ほど作っていたが、ご主人様、ミキさん、マユミさん、そしてアマさんはよく食べるのであっという間に無くなってしまった。
「「「ごちそうさまでした!」」」
コップ等の食器は食器洗浄機に入れると、あっという間に洗い終わり、洗浄機から取り出して種類ごとに棚に入れていく。
Bは食材や紙のゴミを纏めると担いでゴミ捨てに、CとDは昼食の準備に取り掛かった。
それらが終わるとだいたい7時半くらいになる。
そしたらお掃除ロボットのスイッチを押して掃除を開始する。
この時間くらいにはご主人様達はダンジョンに向かい、アマさんはトレーニングルームでトレーニングに励むことになる。
「お掃除ロボットがほとんどやってくれるからラクラクです!」
床はお掃除ロボットがやってくれるので、私達は棚の上とか掃除ロボットの届かない範囲を掃除したり、お風呂場のお湯を一旦抜いて、ブラシでゴシゴシと掃除をします。
掃除が終われば自由時間。
お絵かきをしたり、ゲームをやったり、動画を観たりして遊びます。
「スミレさんからサムネイルを作って欲しいって言われてましたし、サムネイルの絵を作るです!」
ゲーム配信の動画を一通り見た私はそれを元に絵を描いていく。
「こんなかんじ? こんな風にはどうですかね?」
絵を描いているとあっという間に時間が過ぎて、お昼ご飯の時間になります。
お昼ご飯は袋のラーメンにチャーハンです。
ラーメンを茹でて、器を温めておいて、粉末スープを器に入れて、茹で汁を注ぐ。
その後に麺を入れてトッピングのメンマともやし、刻みネギを載せたらラーメンの完成です。
BとCとDが私がラーメンを作っている間にチャーハンを作り、アマさんとご飯を食べます。
「うん! 美味い! 沢山食べれそうだ!」
「いっぱい食べて元気な赤ちゃん産んでください!」
「おう!」
アマさんのお腹には赤ちゃんが宿っていて、私達みたいに数を増やしていくらしい。
ただゴブリン由来の私達とは違い、出産までの日数は1ヶ月かかってしまうのだとか……。
人間に比べるとそれでも十分に早いですがね。
昼食を食べたら午前中の続き……も良いですが、少し運動したくなりました。
トレーニングルームにあるゴルフシミュレーションで遊んでいきたいと思います!
私だけでなくBも一緒にやってくれるようで、得点を競います。
「負けないよ」
「私もお母さんに負けない!」
ご主人様が作ってくれた伸縮するゴルフクラブで長さを調整して、プレイモードをゴルフコースに設定し、プレイスタート。
最初は普通に打っていくが、カップが近づくと、距離に合わせてカップが打席の前に出現し、コース形状に合わせて傾斜も再現される。
「ご主人様の謎技術のこだわりよね……えい」
パターというグリーン上で使われるゴルフクラブに持ち替えて、ゴルフボールを転がす。
ボールはコロコロと転がり、カップの中に入っていく。
「よし! ボギー!」
どうしても私達メイドゴブリンはパワーも身長による遠心力も無いので遠くに飛ばすことができない。
ただグリーン上に入れてしまえば、器用な私達はだいたいボールをカップに入れることができる。
「お母さんナイスショット!」
「Bも続けー」
「うん!」
Bはダブルボギーでこのコースは私の勝利。
次のコースに移動する。
2時間ほど遊んでゴルフシミュレーションから出てくると、バトルシミュレーションをしていたアマさんとばったり出会った。
「アマさん、バトルシミュレーションお疲れ」
「おう、鍛えてマスター達と一緒にダンジョンアタック出来るようにしないと!」
アマさんはオークの怪力を備わっているので、大剣を担いで相手を攻撃するのが得意。
アマゾネスオーガの元となったオーク達に武器があるならアマさんは負けないくらいの強さは手に入れていたが、それではまだ納得していないらしい。
「私達も将来ダンジョンに潜るのかな?」
「どうだろう……でもメイドゴブリンのお前達でも元となったゴブリンには勝てる強さはあった方がいいと思うぜ!」
確かに、それはそうだ。
私達も鍛えてダンジョンに潜れる様に頑張ろう!