エロ星人、ダンジョンのある地球で繁殖する 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
宇宙船に戻った俺は早速地球人の遺伝子を機械でスキャンし、遺伝子情報を元に、肉体情報を更新する。
「あーあー……よし」
肉体改造装置に入り、改造を施したことで地球人の味覚や声帯、それに繁殖能力を手に入れた。
元々ファビアン星人の繁殖能力は強くは無い。
ただそれは男性に問題があるのではなく女性側。
卵子の排出周期が遅いのである。
なのでファビアン星人の繁殖は基本試験管の中で育てられる試験管ベイビーになってしまい、俺も試験管ベイビーとして産まれている。
ちなみにファビアン星人の生殖器は地球人に比べて小さくて早漏であるが、地球人の遺伝子情報と俺の理想とする男根を手に入れるため肉体改造装置に数値をぶち込んだ結果、ちんこの長さ30センチの極太イチモツが完成した。
金玉もデカく、人間の女性を孕ませるには困らない程度の生殖器能力を保有した。
肉体改造機械に入るために全裸になっていたが、服を着る。
全身ぴっちりのラバースーツの様な物を着用し、運動するためのトレーニングルームに移動する。
星間航行中に体が鈍ることのないようにとレクリエーションを目的とした宇宙船に取り付けられているトレーニングルームであるが、大きさはコンビニより少し広い程度。
部屋全体に重力を発生させてトレーニングをすることが出来る。
「とりあえず地球の重力の3倍に設定してっと……うお、重!」
全身がずっしりと重く感じるが、正常に動くことは可能。
適応能力がずば抜けているファビアン星人は高G環境であっても動くことが可能であるし、酸素のない宇宙空間でも数時間は活動することが出来る。
「よっこいしょっと」
床が動くタイプのランニングマシンに乗り走り始める。
現在の時速は40キロ。
陸上選手が100メートルの最高時速に近い速度で走っている。
それを高G環境かつ長時間。
「音楽でも聞きながら走るか」
俺は空中にパネルを出すと、操作をし、部屋全体に音楽をかける。
昨日インターネットを散策している時に拾ってきたアイドルの音楽で、とても心地よい。
地球人に近い聴力を手に入れたことで余計に音楽を楽しめている気がする。
そのまま走り続けること1時間。
次にサンドバックの様な器具にパンチや蹴りを入れる。
そして反射神経を測定する装置や重量挙げをする装置で測定をし、音楽を止めて部屋を後にする。
そのままシャワールームでミストの様な水を吹き付けられ汗を洗い流すし、部屋から温風が吹き付けられて体を乾かす。
ぴっちりスーツは着たままである。
そのままコントロールルームに移動して、先程測定したデータを見ていく。
「人間のデータを基準に俺の身体能力はどんな感じになっている?」
すると測定結果および人間のデータと対比が現れる。
筋力は人間の30倍、瞬発力10倍、持久力25倍……おおよそ超人と言える肉体になっているらしい。
ファビアン星人適応能力と人間のデータをチューニングした結果、人間が食べられる物はある程度の毒があっても食べられるようになった。
味覚も調整したことで、地球の美味しい食事を食べることもできるだろう!
「上々……あとは地球で生活するなら拠点と金か。あと多少の社会的地位があれば良い……ふむ」
俺はネットで見つけた冒険者と言う職業に着目する。
「外国人労働者でも成れる職業なんだよな……それでいて一流の冒険者になれば地位も名誉もいただける……俺にとって凄く好都合な職業じゃないか!」
俺はネットで冒険者についての情報を集めるのだった。
「ふーんなるほどねぇ」
冒険者には階級があるらしく、階級によって潜れるダンジョンの深度だったり色々特典があるらしい。
「階級は全部で十等級……10から始まって1に数が減っていくほど冒険者のランクが上がっていく感じねぇ……」
アルファベット表記や漢数字など元々は色々な等級があったらしいが、国際基準を作ろうというのでアラビア数字に落ち着いたらしい。
10階級は初心者……一般人が冒険者になる場合は基本この階級になるらしく、満13歳以上から冒険者になることができる。
俺がなるとしたらこの階級からスタートになる。
一応年齢を18歳にしていたが、もしかしたら結構年齢いってのスタートにみなされるかもしれない。
9級に上がるにはダンジョンでの活動実績が100万円を超えたらであり、週5、3時間の習い事やアルバイト感覚でも半年程度で上がるらしい。
9級は300万、8級は750万、7級は1500万、6級は3000万ときて、5級は1億とダンジョンで取れる素材の売却金額が貯まれば上がっていけるらしい。
5級から上は国際冒険者協会という冒険者を管理している人達の信用で上がっていくとのこと。
あとは抜け道として冒険者養成学校という学校もしくは専門学校を卒業すると、専門学校は7級、学校の場合は6級からのスタートとなるらしい。
初動の速度が全然違うのだとか……。
「うーん、10級からの場合は講習2時間受ければダンジョンに潜れるようになるのね……随分とずさんというか簡略化され過ぎてねぇか?」
そう思えてしまって仕方がない。
「10級の潜れる場所は主にスライムが生息しているのね……場所によってはスライムしか生息してないのか……ふむふむ」
スライムはネットによると液状モンスターで攻撃力はほぼ無く、大きさは小さいサイズがバスケットボールくらいで、大きいサイズだとバランスボールくらい。
動きもゆっくりで足は遅く、襲われても気絶でもしていない限り死ぬことはまず無いほぼ無害なモンスターと書かれていた。
「素材としてはスライムの核と液体部分が買い取り品で、スライムの核は洗浄効果があり、汚水に入れると浄化されるから下水道を管理している業者は数が欲しい。そして液体の方は加工すると液体燃料として利用可能で、リットル単位で取引される……か」
ネットにはスライム1リットル当たりの買い取り金額が書かれており、1リットル30円前後で値動きしていた。
核の方は1個100円らしいので、大きなスライムだと1体220リットル……6600円にもなるが、そんな重量を運べる人は居ないのでダンジョンの中に回収用のタンクローリーが入り、そこでもスライムの買い取りを行い、10リットルから30リットル程度のスライムを運搬し、買い取ってもらうことで利益を出しているのだとか……。
「なるほどなぁ……」
俺は機械に設計図を入力すると、3Dプリンターの様に部品が生成され、それを組み上げていく。
「テッテレーバキューム掃除機」
一見なんの変哲もない掃除機であるが、四次元のカプセルと自動仕分け装置に繋がっており、吸い込んだ物を分別して小さなカプセルに蓄えてくれる。
カプセルは250ミリサイズのペットボトルと同じで、それが8個付いているので、8種類まで仕分け可能。
ウイ──ーン
試運転してみたが、ちゃんと機能するし、カプセルを開けば、入っていた物体は元の大きさに戻る。
「にひひ、これでいっぱい稼ぐぞ……」
ゲスな笑いをする俺であった。
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