エロ星人、ダンジョンのある地球で繁殖する 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
シャワールームで僕達は体を洗うが、三國さんから服着たまま入れって言われて、服着たままミストシャワーを浴びることになった。
一応ボタンを押してTシャツ姿からピチピチ黒スーツの姿に変更したが、服を着たままシャワーを浴びるというのは不思議な感覚に感じる。
僕は胸を触ってみる。
プルンプルンと冷たい感触と胸特有の弾力、押し込むと胸の中に手が入り込む……体の一部素材にスライムを使ったって言っていたので、胸とか尻とか関節とか……スライムの液体が体の不足部分を補っている。
お陰で私の内臓系もスライムの成分が入り込んで伸縮するようになっているっぽい。
三國さんが僕に射精した時、お腹が妊婦みたいにボテ腹になったし……。
朝起きたら精液は体に吸収されてなくなっていたけど。
僕は真っ先にゴブリンに殺されてしまったので記憶は無いが、スミレとマユミの2人はゴブリンに輪姦されていた記憶が残っているらしい。
性に対する行為がトラウマになりそうだが、肉体改造されたせいか、記憶をいじられているせいか、はたまたコピー人格だからか三國さんと性行為してちゃんと快楽を感じられていた。
まぁそもそもマユミがダンジョンの規則を破って次の階層に行かなければこんなことにはならなかったのだが……。
僕の肉体もそうだが、今居る空間や三國さんが作る超技術で彼が本当に地球人じゃないっていうのがよくわかる。
モンスターの性質を持った人間なんて聞いたこと無いもの。
それにこのスーツ。
一瞬で見た目が変わるが、こんな技術見たこと無いし、首輪……見た目はチョーカーだけど、これも姿だけでなく質感も変えられるから恐ろしい。
今はオフになっているけど、人間の見た目に戻れるならそれが僕的にも良いし、人間社会に戻れるならそれが一番だ。
……死んだ影響か両親の顔や名前も思い出せないけど……。
結局のところ今の僕達は三國さん……ファビアン星人だっけ?
彼のペットでしかない。
性処理できる愛玩動物って言うと獣姦している変態に感じるかもしれないが、異星人である僕達と性行為している時点で普通の感性からは外れているだろう。
ファビアン星人が性行為できる相手なら姿や種族は問わない変態なのかもしれないが……。
三國さんの加護を今失ったら僕達は生きていくことができないだろう。
中学中退の学力で冒険者としても最下層の10級。
三國さんは一応高校卒業扱いに改竄したと言っていたが、この体でもある。
普通に働くのも無理だろう。
となると三國さんに媚び売って冒険者としてのレベルを上げていき、彼に切り捨てられたとしても生きていける基盤を作っていくしかない。
これが僕の目標……になるのかな?
まぁ利用できる所は利用していくつもりだ。
こんな超技術……冒険に役立てる道具も作れるだろう。
なるべく早く成り上がっていきたいものである。
シャワーを浴びた後に僕達に彼からスマホが手渡された。
「地球の最新機種より高性能なスマホだ。これ無いと辛いだろ?」
「いいんですか?」
「そのスマホ、一応この世界のスパコン並み処理速度と容量に特殊なバッテリーで稼働しているから充電いらずだ。一応アプリを入れようと思えばどんなアプリでも入るようにしてあるから。あとコイツにバリア機能付けているから身体に影響が出る攻撃を受けたりしても防いでくれるからダンジョンにも持っていけ」
僕が、ダンジョンだと地球の電波が通らなくなるから通信ができなくなると伝えると、そのスマホからも強めの電波を放っているから、同じ階層に居れば通話やメッセージは送り放題だと伝えられた。
それに初期から入っているアプリにメッセージチャットが入っていて、メッセージを送信できるようになっていた。
既存チャットアプリとほぼ変わらないけど……なんかもう僕達をデフォルメしたキャラクタースタンプが作られているんだけど……。
正直スマホは助かる。
前のスマホは三國さん曰く回収できなかったと言われたのでゴブリン達が持っていってしまったか、落としたのか……。
地図アプリを起動すると、千葉の真ん中やや南の位置に僕達は居るらしい。
市街地まで15キロ以上ある森の中……というか僕達が死ぬ前に行ったダンジョンまで50キロ近く離れているんだけど……。
「そもそも東京に向かおうと思っていたが、通りすがりに大きなダンジョンがあったからな。本当にたまたまそのダンジョンにしただけだ」
と三國さんは言う。
半径20キロ圏内にダンジョンは5箇所もある。
別に死んだダンジョンに潜る必要は無い。
移動も大変だろうし……。
「移動? フライングマシンに乗れば時速500キロで移動できるぞ」
そんな移動手段が!
僕達はそのマシーンを見せてもらうと、エイの尻尾を縦にしてハンドルとし、車体の下部分に半球状の物体が4つ十字形に並んでいた。
「初心者でも簡単に飛行できるけど、落ちたら危ないからシミュレーターで操作感に慣れようか」
と三國さんに言われたので、30分ほどで即席のシミュレーターを作ってもらい、乗って操作感覚を学んでいく。
イメージはゲームのスティックを倒した方向に進んでくれる。
なんならスマホで目的地を設定しておけば座っているだけで勝手に到着してくれるほぼ全自動運転のマシーン。
操作感覚と言ってもゲームを遊んだことがあれば誰でもできるし、風や雨はバリア機能で防いでくれるから濡れることも無い。
着陸する時に下が見えづらいから車とかにぶつけないようにするのに注意が必要だけど、それだけだし、空を飛んでいる時は光学迷彩で他の人からは見えなくなる様にも出来ている。
1人1台作ってくれたので、シミュレーターを1時間ほど遊んだら、外で近所の空を飛び回っていた。
「空を飛ぶってこんな感じなんだ……」
揺れも無いので、本当に座っているだけで移動してくれる。
三國さんは座っている方が楽なら座椅子を置いて背もたれにもたれかかった方が楽かなと言われたので、改良を施された。
「500キロってどれくらいの距離だ?」
僕は空を飛びながらスマホで検索してみると東京から大阪を飛び越えて兵庫まで行ける距離。
飛行機で羽田から大阪の空港まで1時間半……それよりも少し早く到着することが出来る。
三國さんにワープ装着や転送装着みたいに目的地に一瞬で到着出来る機械の方が便利じゃないのかと聞いてみたら、地球から月に移動するみたいに短距離かつ間に障害物が少なかったらそれでも良いらしいが、地上をワープすると地上の建物も時空の歪みで消し飛ぶ可能性が高いから使えないのだとか。
ちなみに三國さん的にはこのフライングマシンは自転車感覚なので、車みたいな本格的な移動マシンを作ればマッハ20で飛行出来る乗り物も作れるらしい。
マッハ20だと東京からニューヨークまで30分を切る計算になる。
そんな乗り物をぽんぽんと作れる三國さんはやっぱり地球よりも高度な文明を築いている宇宙人なのだと実感する。
何か地球の方が勝っている物は無いのか聞くと
「娯楽は地球の圧勝。ファビアン星人全く娯楽無いから。マンガもアニメも小説もゲームも無い。娯楽が沢山ある地球の方が文化は発達していると思うよ」
と、言われた。
あー、彼にとってダンジョンに潜ることも娯楽の一種なのだと僕は認識するのだった。