ARMORED CORE6:Re.life in Kivotos   作:トリミングチキン

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近頃ごたごたしていて小説を書く余裕がなく、投稿が遅れました。

本編どうぞ


彼の知人

また一日が始まる。

 

確か今日は自由登校日だったはずだ。

普段は受けられない昼の依頼でも受けに行くとしよう。

 

ホシノはまだ寝ている。もう七時だが、ホシノは登校しないのだろうか?

 

てきとうに買ったパーカーにそでを通しスニーカーを履きZIMMERMAN(ジマーマン)と仮面と他の服を入れたバックを背負う。

ガチャリと玄関のドアを開け暗い部屋を後にする。

 

町は砂漠近くだというのに寒々としている。

 

スマホで依頼を調べているとある依頼が目につく。

 

「指名の依頼が入っている。しかも緊急の襲撃依頼だ。相手は連邦生徒会、確か各校のまとめ役だな」

 

「標的はさびれたビル一棟、場所はD.U.の外郭、報酬は3000万、依頼人は狐坂ワカモ(災厄の狐)

 

連邦生徒会について多少調べてみようとスマホを取り出し検索する。

 

「現在はトップが何週間も表に顔を出していない」

 

「そのせいで各学校の治安も悪化、武器の不法流通や脱獄犯も増えている」

 

「ゲヘナの治安の悪さはそのせいもあったのか」

 

「ざっと見ただけだが連邦生徒会は弱っているようだな」

 

「襲撃するタイミングとしてはベストといったところか」

 

「やることもない。この依頼を受けるとしようか」

 

モモトークでチャティにメッセージを送る。

 

『依頼に行く。連邦生徒会を襲撃する。手助けは不要』

 

バックに入れていた軍服と仮面を身に着け、ヒナからもらったコートを羽織る。

コートの裏から銃を生成すれば、いきなり銃が出てきてもあまり違和感を持たれないだろう。

近くの不良からバイクを奪い取り目的地まで走らせる。

 

既にビル周辺は不良たちによって占領されていた。

 

「こいつらは依頼できたわけではなさそうだな」

 

占拠されているビルの中に入ろうと、入り口付近へ向かったところ不良どもが集まってきた。

 

「オイ!そこの変な仮面のやつ。ここは私達のッ」

 

そう言いかけた不良は突如撃たれ、意識を失った。

そしてビルの中から少女が現れた。

 

(わたくし)の客人です手出しは許しません」

 

するとすぐに周りの不良どもは俺から逃げるように離れた。

不良を撃ち抜いた少女は狐面をかぶりどこか暴力的で爆薬のような危うい雰囲気をまとっていた。

 

「あなたがレイヴンさんでいらっしゃいますか?」

 

「御託はいい、依頼内容を教えてくれ」

 

「大したことではありませんわ。ただこちらに向かってきている連邦生徒会の子犬たちの足止めをしてほしいのです」

 

「足止めはどれほどの時間だ」

 

「そうですね。あのビルの物を破壊できるまででいいのですが何があるかわかりませんし」

 

「まぁ多めに見積もって10分ほどでしょうか?」

 

「了解した」

 

「子犬たちはこの大通りの先の巡航戦車と交戦中ですので、足止めお願いしますね」

 

彼女が何なのかはわからないが、一般の人間には思えなかった。

一つ質問することにした。

 

「ところで、なんで俺を雇ったんだ?手なら不良たちで足りているだろ」

 

「私、人を見る目には自信がありますの。それだけですわ」

 

そういうと彼女はビルの中へ戻っていった。

俺も仕事を終わらせるため先ほど盗んだバイクに跨りワカモが指さしていた方向に走り出す。

 

走り出して数分もしないうちに不良たちの喚き声と銃声が近づいてきた。

そして巡航戦車や不良どもと戦っている生徒数人が見えてきた。

 

後衛の一人を見てみると見知った顔がある。

紅色の眼鏡、赤色の手袋にそのきゃしゃな体ににつかない巨大な救護バック。

 

「チナツか。風紀委員会の試験以来だな」

 

「他のやつらは誰かわからないがもう戦車も既にひっくり返っている。もう戦える状態の不良は残っていない」

 

「仕事の時間だな」

 

俺は淡々とした足取りで静まり返った大通りに向かい、道をふさぐよように立つ。

青髪で前衛役の少女が少し息を切らしながら怒鳴る

 

「もう!まだいるの⁉いい加減にしなさいよ!」

 

彼女を含め周りの生徒が俺に狙いをつけ、俺もジマーマン(ショットガン)を構える。

 

「みんな銃を下ろしてくれ!」

 

ここでは聞きなれない低い声が響いた。

彼女たちの後ろから平然とした足取りで歩いてくる。

 

その男は体格も大きいとはいえず、ヘイローもなく

吹けば飛ぶような弱そうな男だった。

 

「先生!危ないですから下がっててください!」

 

”大丈夫だよ、ちょっと彼女と話しをするだけだから”

 

その男は生徒たちの制止を優しく振り払い俺に歩み寄ってきた。

 

”はじめまして、私はこれからここで先生をしていく…”

 

「挨拶はいらない。早く本題に入れ」

 

男の眉間にジマーマン(ショットガン)を突きつける。

それなのにこの男は一切の動揺を見せず平然と話し始めた。

 

”そうだねごめんね、じゃあ単刀直入に聞くけどウォルターって人の名前を聞いたことはある?”

 

知らないはずがない。俺の命の恩人、俺の飼い主、俺の。

俺の……。

 

「ウォルターを知って、いるのか…」

 

”うん、もう十年以上前だけど私に色々とお教えてくれたんだ”

 

「そうか……お前から見てウォルターはどんな人間だった」

 

”無口な人だったけど、とてもやさしい人だったよ”

 

”そういえばウォルターさんはキヴォトスに居られるのかい?”

 

「……ウォルターは、今は…」

 

その場は重苦しい空気と静寂に支配されていた。

首筋がひやりとする。声がうまく出ない。

体に力がうまく入らない、まだ受け入れられていないのか俺は。

もう数年たったんだぞ、もう忘れるべきだ。ウォルターもきっとそう望んでいる。

 

「死んだ、とっくのとうに。正確な死因は不明だ…」

 

”ごめん、…聞くべきじゃなかった”

 

「いや構わないさ、いつかは乗り越えなければならないんだ」

 

”君は…”

 

スマホを開き現在の時間を確認する。10分は経ってないが、こいつらがたどり着くまでの時間も考えれば問題ないだろう。

 

「もう時間だ、仕事は終わりだ。行きたければ行くがいいさ」

 

「俺はもう関係ない。先生、せいぜい死なないように気をつけろよ」

 

俺は盗んだバイクでアビドス近郊まで走った。

廃ビルの中でアビドスの制服に着替えバイクを手で引きながら行く当てもなく歩く。

 

ルビコンのことウォルターのこと、先生のことぼんやり考えながら俺は歩いた。

気づけば俺はアビドスの校門前にたどり着いていた。

 

「あれ、イツキちゃんバイクなんて持ってたの?」

 

ジャージ姿のセリカは巨大な袋いくつもを引きずり苦しそうな表情を浮かべていた。

そういえばこのバイク持ってきてしまったが、どうしたものか。

 

「……捨ててあったから、直して使っている」

 

「ふーん、イツキちゃんは手先が器用なのね」

 

「それは何を運んでるんだ?」

 

「これ?これは学校にあった廃材を集めてるの。これから売りに行くの」

 

「手伝おう」

 

「いいの!ありがとう。まだこの袋が何十個もあって気が遠くなってたのよ」

 

セリカから袋を二つ受け取り、セリカと共に運動場の中心に置く。

 

「ここにおいておけばいいのか?」

 

「いやもうちょっと下がって。もうすぐ来るはずだから危ないわよ」

 

「来るって何が…」

 

問いかける間もなくアビドスの校章が刻まれたヘリがとてつもない速度でこちらに向かってくる。

 

バラバラバラという音とともに俺を黒い影が覆う。

そして落ちるように着陸したヘリの操縦席にはアヤネが座っていた。

 

「イツキちゃん。来てたんですね」

 

「あぁ、手伝いに来た。アビドスにヘリを買う余裕があったのか」

 

「これは元からアビドスにあったものなんです。倉庫の奥深くにあって周りの荷物が邪魔で取り出せなかったみたいで、売られてなかったんですよ」

 

「なるほどな、この袋はヘリに乗せればいいのか?」

 

「はい。どんどん載せてってください」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どれだけ時間が経ったかわからないが俺たちはようやく全ての袋を運び終えた。

気づけばすでに太陽が落ちかけている

仕事をやり切り俺たちは夕日に照らされながら校庭に寝ころんでいた。

 

「はぁ~、やっと終わったわね」

 

セリカがため息と安堵の入り混じった声で言う。

 

「はい、お疲れさまでした」

 

「イツキちゃんもありがとうございました。助かりました」

 

「二人だったら終わりませんでした」

 

「構わないさ。これでいくらになるんだ」

 

「えっと。大体100万円行かないくらいですね」

 

「ちなみに利息はいくらなんだ?」

 

「毎月788万円です」

 

「とんでもないな」

 

冷静に考えると毎月八百万弱はとんでもないで済む金額では無くないか?

学生五人でどうやってそんな額を…

まぁいいか。

 

「これからはイツキちゃんもいるのでもっと余裕をもって借金を返せるようになりますね」

 

「あぁ期待しておけ」

 

「そういえばセリカはさっきから声が聞こえないが」

 

立ち上がりセリカの面の近くまで近寄る。

 

「寝ているな」

 

セリカの寝顔を眺めていると聞きなれた声が背後から発された。

 

「ビジター。今日は学校には来ないと思っていだぞ」

 

「チャティ。どこにいたんだ」

 

「お前にも手伝ってほしかったぞ」

 

「すまない。仕事の件でごたついててな」

 

「仕事って何ですか?」

 

皆の前で話している以上聞かれるのは仕方がないが、傭兵家業は個人が特定されると動きにくくなるからな。できるだけばれたくはない。

ごまかすしかないだろう。

 

「あぁー。……バイトしててな、これからバイトの時間なんだ。セリカは任せてもいいか?」

 

「わかりました。バイト頑張ってくださいね」

 

軽く砂を払いふらついた足取りでチャティが寝泊まりしている教室まで歩いていく。

 

教室には多少の椅子と机しかなかった。俺はてきとうな椅子に倒れるように座り込む。

 

「随分と疲れているな。ビジター」

 

「強化手術で出力は上がったが貯蓄できるエネルギー量はさして多くないからな」

 

「チャティ、それで今日は何をしていたんだ?」

 

「前回の依頼で使ったLCに人間用のコックピットと通信機を取り付けたこれでお前でも扱えるようになった」

 

「お前そんな改造なんかできたのか?」

 

「あぁ。RADはルビコンのジャンク屋だ。むしろ本業といってもいい」

 

「なるほどな」

 

「ビジター、今日は元気がないな。何かあったのか?」

 

「いや。少し昔を思い出してしまってな」

 

「そうか、今日は早めに寝るといい」

 

「チャティは何をするんだ?」

 

「俺もマークメイト(傭兵依頼アプリ)にアカウントを作ろうとおもってな。口座はビジターのと共通になるが構わないか」

 

「それは構わないがコードネームは決まっているのか?」

 

「いや特に決まってはいないが」

 

「なら『キング』はどうだ?」

 

「キング、ルビコン星系で活動していた傭兵だな」

 

「あぁ、ずっと受け継がれてきたんだ、ここで途切れてはもったいないだろ」

 

「……」

 

「ダメか?」

 

「いや、問題ない。ただ想定していない答えが返ってきて少し驚いただけだ」

 

「それじゃあそういうことで俺は帰る。じゃあな」

 

「あと表にあるバイクどこかにしまっておいてくれ」

 

俺は窓から飛び降りそのまま走ってホシノの家まで走った。




これからは本編に完全に乗れるのでだいぶ楽になりそうです。

この作品に1番期待している要素は?

  • ac6らしい戦闘や残酷な描写
  • キャラクターの掛け合いや日常の描写
  • 621の内面描写
  • シリアスなストーリー
  • アクション、バトル中心のストーリー
  • ここにはない
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