ARMORED CORE6:Re.life in Kivotos 作:トリミングチキン
これでいいのだろうか。
アコちゃんも危うい気がする。
窓から日が顔をのぞかせていた。
もう朝のようだ
確か昨日はこの部屋に案内され、ここの常識とこれからの予定を聞いてすぐ就寝した。
時計はP.M.3:00を示している。
これから形だけの入隊試験があるはずだがまだ1時間ほどある。
渡されたこの学校の制服に着替える。
そういえば金庫に入っていたあの赤いカードは何なのだろうか。
そう思い取り出してみる。改めてみると普通の赤いクレジットカードに見える。
赤いクレカなんか見たことはないがここでは普通なんだろうか?
たしか手紙には「望む結果を引き寄せる」と書いてあった。
これは、望むものを取り寄せることができるということか?
試しにACのベイラム製ハンドガンである
出てきた。人間サイズだ。なんだこれは。
ずいぶんと簡単に常識をゆがめてくれた。
こんな力が代償もなしに使えるならなぜウォルターは使わなかった?
カード...
もしやと思い。スマホで自分の口座の残高を見る。
COAMが減っている。コキュレットの値段の一万分の一ほどが口座から引き抜かれていた。
確かに代償はあるようだ。おそらく本来のサイズなら本来の値段なのだろう。
そんなことをしているうちに誰か来たようだ。コキュレットとカードをポケットに突っ込む。
扉がバンバンとたたかれている
「おい、時間だぞ扉を開けろ」
開けてみると昨日見た銀髪の少女がいた。
「銀鏡イオリだ。これからお前の入会試験を...」
イオリは俺の頭のほうをじっと見ている。
「なあ、お前キヴォトスの外から来たんだよな」
「あぁ。そうだが」
「ヘイローは無いはずだろ?」
おかしなことを言う。ヘイローはキヴォトス人にしか存在しない変な輪っかのことのはずだ。俺にはないことは昨日この少女も確認していた。
しかし、近くのガラスにはヘイローが浮いている俺の姿が反射していた。
多少動揺したが、もしかするとと思い体をたたいてみても特に痛みは感じない。膂力も上がっている気がする。
せっかくだ、少し俺の実力がどこまでやれるか試してみよう。
「試験内容は?」
「試験はやってるように見せるだけだから書類書いて終わりのはずだけど」
「実技試験にしよう。俺と君のタイマンで」
「えっ。やだよ委員長に怒られちゃうし。外の人間は撃たれたら怪我じゃすまないんだろ」
俺が死にでもしたら困るということか。先ほど出したコキュレットで手のひらを撃つ。
「これなら問題ないだろ?」
流石に痛いが穴が開くわけでもない。イオリもどうやらやる気になったようだ。
「面白い!いいだろう、ついてこい。訓練場にちょうどいい場所がある」
イオリについていくと大勢の風紀委員が訓練していた。
その内の一人がこちらに駆け寄ってきた。
「イオリ先輩そちらの方は?」
「入会希望者だ」
「これから対人訓練場使うから開けておくように言っておいてくれ」
イオリが突然立ち止まった。コンクリートとガラスで囲われたサッカーのピッチほどの大きさの部屋が前に見える。
中は道路にドラム缶や木箱、横転した車などの障害物が配置されている。
イオリにアサルトライフルを一丁と弾薬を渡された。これで戦えというとらしい。
「ここならちょうどいいだろう」
「チナツ!審判やってくれ」
近くにいたチナツにイオリが声をかける。
「えっ。イオリ、試験は形だけのはずでは」
心配そうな顔をするチナツに軽く状況を説明する。
「問題ない俺が許可した。どうやらキヴォトス人になったようだ」
「ルールは何でもありどちらかが降参か戦闘不能と判断されるまでが試験だ」
「イオリ。手加減はしてくれるなよ」
「ふっ当たり前だ」
チナツは困惑していたがもう俺もイオリも準備万端だ。チナツはしぶしぶ了解した。
「二人とも準備はいいですか。試験開始ッ」
合図とともにイオリも俺も物陰に隠れる。
イオリは今のところ攻撃してこない。様子をうかがっているのだろう。
悪いがズルをさせてもらおう。
物陰から飛び出しイオリが隠れた箇所まで走る。
タンッタンッ
斜め後ろから撃たれ。すぐに近くの車に隠れる。
イオリはすでに移動していたようだ。
イオリはすでに移動しているだろう場所はわからないが俺が見ている中で移動できる範囲は限られる。
赤いカードで手榴弾を出しピンを抜き投擲する。
あたりはしなかったがどうやらイオリはだいぶ動揺しているようだ。
文字どおり尻尾を見せた。
すぐにその場所まで詰め奴の面に連射した。
イオリは体勢を立てなおさずにこちらに発砲してきた。
だが精度はお粗末。後ろによけながらリロードを済まして連射しながら詰め寄る。
近づいた勢いのままライフルのストックで脳天を殴りつける。
イオリは倒れた。終了の合図がないので追撃をする。
「試験終了!攻撃を止め銃を下ろしてください」
「そこの二人、イオリを救急医療部まで」
近くにいた風紀委員がイオリを担架で運んだ。
指示をし終えたチナツがこちらに近寄る。
「とりあえず、試験は終了です。おつかれさまでした」
「まさかイオリに勝つとは思いませんでした。委員長はいま執務室にいらっしゃるのでこのまま報告に行きましょうか」
アサルトライフルを近くの風紀委員に返してヒナの執務室に向かった。
途中風紀委員たちの視線が痛かった。イオリも相当の実力者だったのだろうか。
得体のしれないものを見る目だった。あんな目で見られるのは久しぶりだ。
ヒナの部屋に入った、相変わらず山のような書類の相手をしている。
風紀委員はブラックというレベルではないらしい。
「ヒナ委員長。例の試験ですが」
「どうかしたの?学生証に関してはアコに言って」
「それが、彼女に突然ヘイローが出たらしく。なぜかイオリと一対一の実技試験になってしまい、
そのままイオリを倒してしまって、それをほかの風紀委員にも目撃されました」
いきなりすぎてヒナも困り顔をしている。あんな顔をするんだな。
「わかった。詳細はその子に説明してもらうから戻っていいわ」
「はい失礼します」
チナツは一礼してから出て行った。
俺とヒナの二人だけの空間をしばらくの沈黙が支配する。
するとヒナがため息混じりに聞いてきた。
そして俺がこれまでの流れを説明した。
「なるほど。それを大勢の風紀委員が目撃してる。これじゃ事務仕事はできないと思っておいて」
「いや、ヘイローが出て体が丈夫になったし力も増した。それに事務仕事より戦場に出たいと思っていた」
「そう。風紀委員は年中人手不足だしね。しばらく待ってて、仕事が片付いたら一緒に学生証作りに行こう」
そうして一時間後。
ヒナとともに行政官の元まで歩いていると。ヒナが話しかけてきた。
「あなたほんとの名前はなんていうの」
「...621だ」
「数字の?」
「数字の」
「そうなんだ。いろいろ大変なのね」
てっきり信じてくれないかと思ったがどうやら察してくれているらしい。
この人は少し普通の人とは違うようだ。
いや、疲労で頭が回ってないのかもしれない。
「そっかその名前はふつう信じてもらいないわよね」
「苗字はなんていうの?」
「烏羽...」
なんとなく答えてしまった。なぜこの名を思いつき言ってしまったのかはわからない。
ルビコンへ行く前の記憶はないが、その時の物だったのか?
俺は俺が思うより昔の名に思い入れがあるのかもしれない。
「自分の名前を考えないとね。何か希望はある?」
ヒナは優しい声色で語り掛ける。不思議なほどに。
これまで数えきれないほどの罪を犯した自分にふさわしい名前など考えたこともなかった。何も思いつかなかった。
「外を歩かない。新鮮な空気を吸ったら?いい名前が思いつくと思うし」
だんだん暗くなっていく俺の顔を見て察したのだろうか。
校舎を出て近くの川沿いを歩いていると紫色の花が目についた。
「気になるの?その花は
「確か花言葉は『あなたを忘れない』。ほかには『追憶』だったかしら」
「初めて見る花だ。何故か惹かれてしまう」
そもそもルビコンでも他の
見慣れない花に見入っている俺の様子を見て少し笑って言った。
「…シオンはどう。あなたの名前」
俺は少し考えてから答えた。
「いい名前だと思う。ありがとうヒナ。手間をかけた」
「別にいいわ。これからよろしくねシオン」
さし伸ばされた手を人工皮膚でできた手で握る。
俺の人生で初めての握手だった。
ちなみにウォルターの貯金は再手術ですべて消えました
ウォルターはこれからの生活費も含めたつもりでした。
ルビコンの外で使ってたスマホが使えるのはご愛敬でお願いします。
この作品に1番期待している要素は?
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ac6らしい戦闘や残酷な描写
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キャラクターの掛け合いや日常の描写
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621の内面描写
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シリアスなストーリー
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アクション、バトル中心のストーリー
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ここにはない