ARMORED CORE6:Re.life in Kivotos 作:トリミングチキン
風を受けながら山より高くそびえるビルに向かう。
目的地はミレニアム学園、その象徴でもあるミレニアムタワーだ。
学園の敷地内にバイクを停め、以前もらった学生証(仮)で校舎に入る。
記憶を頼りにエンジニア部の工房に向かうと、何やら賑やかな声が聞こえてきた。
「腕パーツの出力を上げるべきじゃないか?」
「そうなると、装甲と関節部の強度が心もとない」
「これ以上重くすると機動力が落ちすぎる気がするけど…」
「いっそのこと、ジェネレーターを大型化させて全体の出力を上げてみてはどうでしょう!」
「だが、そのスペースをどう捻出する?」
チャティと部長のウタハ、他に黒髪と金髪の部員二人がオートマタをいじくりまわしている。
騒ぎながら機械を組み上げている様子はRADの連中を思い起こさせる。
チャティも随分となじんでいる。あいつも古巣と思い出しているのかもしれない。
しばらく眺めていると、チャティの頭部がこちらに回転した。
「よく来たなビジター。そろそろ進捗を伝えようと思っていた」
軽く手を振る。ほかの部員もこちらに気づいたようだ。
「調子も良さそうだな。チャティ」
ウタハは手に持っていた道具を置き、こちらに歩み寄る。
「それでどれぐらい進んでいるんだ、ウタハ部長」
「予定よりずいぶん進んでるよ。進捗は6割ってところかな。チャティも夜通し作業してくれてるからね」
「順調そうで何よりだ。詳細はチャティから聞く、少し借りて行ってもいいか?」
「もちろん。ちょうど休憩にしようと思っていたところさ」
「チャティ、来てくれ」
チャティと共に部室を出ようとすると、ウタハに呼び止められた。
「ところで、今日はどうやって来たんだい?」
「……バイクで来たが、それがどうした」
ウタハの口角がほんの少し上がったように見えた。
「いや、せっかくだから軽くメンテナンスしてあげようかと思ってね」
「助かるが、いいのか?」
「今回の依頼は私達も得るものが多かったからね。そのお礼みたいなものさ」
「なら頼もう」
キーを渡し、バイクの場所も伝え、改めてその場を去った。
ふと横を見ると、チャティは頭を抱えていた。
「……ビジター、帰りは電車にしておけ」
機械とは思えないほど、妙に遠い目をしていた。
嫌な予感しかしない。俺は選択を間違えたようだ。
屋外まで行った後、俺はベンチに座り、チャティは隣に立った。
周りに人、カメラや盗聴器などがないことを調べ上げ、アビドスで起こったことをチャティに話した。
それに加えてヘッドブリンガーや、ブルートゥのことも。
「随分と濃密な二日間を過ごしたようだな。楽しそうで何よりだ」
「言ってくれるな。シャーレの先生にも正体が割れた。問題が山積みだ」
ポケットから煙草とライターを取り出し、火をつける。
煙を垂らしているタバコを咥える。
「そっちはどうだった」
「あぁ、おそらくオレ達の素性を探るために来た生徒が一人いた」
「日が暮れたらそいつを探りに行くか」
肺いっぱいに入れた煙を吐き出す。
チャティがこちらを何か言いたげに見つめてくる。
「…なんだよ」
「ビジターも煙草を吸うようになったのか。子供の成長は早いな」
「子供扱いは止してくれ」
煙草を口から離し、手のひらに灰を落とした。
「……いや、お前から見れば俺はまだ子供か」
「そんなことはない。ビジターの成長を実感しただけだ」
「親みたいなことを言うんだな」
「別に保護者を気取ったつもりは無いんだがな」
沈黙が場を支配する。
空には雲がかかってきた。太陽も隠れている。
煙草の火を潰し、チャティの方を覗く。
カードの話をされてから、ずっと考えていた。
「……すまなかった。お前を生き返らせてしまって」
「なぜ謝る」
「……カーラは、お前のバックアップを取らなかった。生きるとはそういうことだと言っていた」
「確かにボスはそういう考えだった…」
少し間をおいてから続ける。
「だがオレは、今ビジターの役に立てている方がいい」
「でも、お前にとってカーラは親みたいなものだろ。俺は彼女の決断を無下にしたんだ」
「それに関しては思うこともあるが……ビジターも弟みたいなものだ。オレも、きっとボスもそれくらい許容範囲だ」
「嬉しいことを言ってくれるな」
「どのみち後悔しても意味はない。それでも責任を感じているなら、
「…そうだな」
立ち上がり、カードを取り出す。
「そういえば、二つほど作ってもらいたいものがあるんだが…」
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ミレニアム近郊の廃ビル。
その屋上でレイヴンの装備を身にまとい、獲物を待つ。
日が落ちた。だが、周りはビルや街頭の光で照らされている。
学園の敷地内はなおさらだ。
カラス面をかぶる。
「チャティの情報によると、そろそろだな……」
ピンク髪をなびかせた少女が目に映る。
恰好が派手なのもあり、探さずとも自然に目につく。
右手にはショットガンを一丁。
話によると戦闘能力はミレニアムのエージェントにも引けを取らないそうだ。
(聞いてはいたが、とんでもない格好だ。ゲヘナの行政官もびっくりだろうな)
最速で鎮圧するためには高火力を不意打ちで叩き込むことが最適解。
『
この襲撃のためにチャティにトリガーとハンドルを備え付けてもらった。
見た目だけならヒナの
こいつが不意打ちに最適であることを俺は身をもって知っている。
(ビルの真下まで来たら弾丸を撃ち込んで、落下しながら踵落としを入れるか……)
目標は突如立ち止まり、周囲のを見回している。
いきなりこの地点で警戒を始めるのは不自然だ。
(……あいつ、俺の襲撃が来るのを知っていたのか?)
すると一言呟いた。
「隠れてないで出てきなよ」
(バレたか……!)
弾速の遅いスタンニードルランチャーではこの距離で当てるのは難しい。
背中に背負い、懐のコキュレットを二丁取り出す。
ビルから飛び降りた。
彼女の目前に立ちはだかる。
面を覗き込むと想定とは異なり目を丸くしていた。
突如、後方から野太い声が響いた。
「おい!」
振り返るとガラの悪そうな連中が集まっている。
数は10名もおらず、武装も大したことはない。寄せ集めのチンピラ集団といったところか。
「なんだてめぇ!俺達はそこのセミナーの犬に用があんだよ」
生徒はおらず、ただのロボ市民のようだ。
「何黙ってんだよ!」」
そのリーダー格と思わしき奴がこちらに近寄り、胸ぐらを掴みかかってきた。
「変な面つけやがって!」
コキュレットを仕舞い、顔を殴りつける。
面にひびが入り、後方に吹き飛ぶ。
「……こんなことで喧嘩するつもりは無かったが、仕方がない」
スタンニードルランチャーを下ろし、袖をまくる。
「数日はまともに飯が食えると思うなよ」
目前の二人が銃を構える。
踏み込んで距離を詰め、左右の拳で同時に殴り抜く。
コキュレットを右手で構える。
奥にいる四名の頭部を狙う。
四発撃つ。
最後の一人に対して左手で首を掴み、勢いのまま地面にたたきつけた。
周囲にいるのは俺と彼女の二人だけだ。
左手にもコキュレットを握り、本来のターゲットの方を向く。
「……助けてくれたの?」
彼女はそう問いかけた。
(そんなつもりは無かったが、結果的にはそう見えるか……予定は変更だな)
コキュレットを仕舞い、彼女へ近づく。
「余計なお世話だったか?」
「いや、こんな夜に戦いたくなかったから助かったよ」
口ではそう言っているが、おそらくあの程度難なく制圧できただろう。
襲われた側だというのに感情に揺らぎが見えない。
コキュレットを仕舞い、スタンニードルランチャーを拾う。
「私は
「独立傭兵のレイヴンだ」
「すごく強いんだね。10秒もかからず制圧するなんて」
「それを仕事にしているからな」
エイミはスマホを差し出してきた。
「モモトーク交換しよ。お礼もしたいし」
連絡先を交換したのちに問いかける。
「そういうことなら一つ聞きたい」
「なに?」
「明星ヒマリという人物を探しているのだが、どこにいるか知らないか」
「部長をか……何か大事な用でもあるの?」
「あぁ、早急に解決したい問題があってな」
エイミは少し考えこんだ後、返事をした。
「……そういうことならいいよ。ついてきて」
エイミの案内でミレニアムに戻り、何やら見知らぬ部屋に連れてこられた。
体質的に仕方ないけどエイミの恰好が一番やばいよね。
この作品に1番期待している要素は?
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ac6らしい戦闘や残酷な描写
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キャラクターの掛け合いや日常の描写
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621の内面描写
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シリアスなストーリー
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アクション、バトル中心のストーリー
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ここにはない