記憶喪失転生者のテイワット旅   作:Bocchi-kun

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 第九話

 今回もモナミside(過去編)は無しです。⋯何処かで書かないと⋯!

 ガイア達って、ライアーの奪還から何処に行ったんだろう?

 あ、第六話の最後の方のパイモンのセリフ「おい、吟遊野郎来てやったぞ!」の所の「吟遊野郎」の部分を消しました。話が噛み合わなくなる可能性があるので。


 誤字、指摘、感想、評価、良かったらお願いします。

 それでは、ゆっくりしていってね!





天空のライアーの奪還?

 

 

 

 

 蛍side

 

 

 

 あの後、私が行った部屋に鍵を持ったファデュイの人がいたので、もぎ取った。

 そして、部屋を出て中央に戻る。中央にはジンとディルックの姿があった。

 

 

「栄誉騎士、戻ってきたのか。私の方には鍵は無かったな」

 

「僕の方にも鍵は無かった。どうだ、そっちに鍵はあったか?」

 

「あった」

 

 

 そう言って私は鍵を見せる。

 

 

「そうか。後はあの二人だけだな」

 

 

 私たちは、パイモンたちが行ったであろう部屋を見る。するとジンが提案してくる。

 

 

「それなら、二人の場所に行かないか?このまま待っているより合流したほうがいいと思うんだが?」

 

「確かに、少々レイの事が気がかりだ」

 

 私も承諾して、私たちは歩き出す。部屋の前に着いて⋯中を見てしまった。

 

 

「なっ!?」

 

「くっ⋯!」

 

「っ!?」

 

 

 私たちはその光景に驚愕した。

 部屋の真ん中に倒れているレイ。それを揺さぶるパイモンの姿だった。

 

「⋯っ旅人たちを呼ばないと⋯!」

 

「パイモン!」

 

「っ、旅人⋯!?」

 

 

 私が呼ぶと、パイモンがこちらに気付く。そして私たちはレイのそばに駆け寄る。

 ディルックとジンはレイを運び壁にもたれ掛かるように置いて、状態を確認する。

 

「ディルック、レイの容体は⋯!?」

 

「調べないと分からん」

 

「⋯パイモン、何があったの?」

 

 

 その間にパイモンに、ここで何があったのか促す。

 

 

「⋯オイラが敵に攻撃されそうになった時、レイが⋯オイラを庇って雷元素の攻撃を受けたんだ⋯」

 

「パイモン、その敵は⋯?」

 

「その後、レイが倒したよ」

 

 

 その時、ディルックが立ち上がる。

 

 

「レイは大丈夫だ。背中に怪我をしているが気絶しているだけだ。雷元素を受けて、軽い電気ショックと衝撃で脳震盪を起こしたんだろう。時期に目を覚ますはずだ」

 

 

「良かった⋯!」

 

 

 全然大丈夫じゃ無い気がするし⋯パイモン?全然良くないからね?⋯と思ったけど口には出さない。

 そこでディルックが「ただ」と付け加える。

 

 

「雷元素の攻撃はほとんどが周りに影響を及ぼす。君が無事なのはレイが離れた場所で庇ったからだろう」

 

「⋯え?」

 

「パイモン?」

 

 

 パイモンが驚いた顔をしている。どうしたのだろうか?

 

 

「ある意味運が良いと言っておく」

 

 

 そこでジンが口を挟む。

 

 

「だがどうする?レイをこのままにする訳にはいかない。かと言って、このまま引き下がる訳には行かないし⋯」

 

「なら誰かが残ればいいだろう」

 

 

 確かにそれなら問題ないけど⋯問題は誰が残るか。

 

 

「オイラがの「駄目だ」こ、っ⋯」

 

 

 ディルックがパイモンの言葉を遮り、拒否を入れる。

 

「⋯(⋯パイモン)」

 

 するとジンが言う。

 

「なら私が残ろう。元はと言えば私がレイに協力をさせたんだ、私個人としても責任を取りたい」

 

「分かった。急ぐぞ二人共」

 

 

 私は頷き、ディルックについて行く。

 ⋯パイモンの方を見る。

 

 

「⋯っ」

 

 

 パイモンはレイを見た後、私の後ろを付いてくる⋯。

 

 そして、天空のライアーの部屋の鍵を開け私たちは中へ進むのだった。

 

 

 


 

 

 

 

 ジンside

 

 

 

「⋯すまない」

 

 

 私は気絶しているレイに謝まる。私は一体何をしているんだ。レイは見る限りまだ子供の上、記憶喪失、更に言えばテイワットに迷い込んできた子だ。⋯なのに模擬戦をさせたり、今回の件に協力させたり⋯本当に私は何をしているんだ⋯!

 そう思い私は顔を上げた⋯そして見てしまった。

 

 

「これはっ⋯!?」

 

 

 レイより2mぐらい上の右辺りの壁に剣が刺さっていた。

 確かこれは、栄誉騎士がレイに渡していた剣だ。何故こんな所に⋯。

 私は先程パイモンが言っていた言葉を思い出す。

 ⋯庇った後に倒した?攻撃を受けて倒したのか?諸に雷元素の攻撃を受けたのら、動くのも辛いはず。そして壁の上の方に刺さっている剣、だとすると敵は飛ぶタイプのはずだ。

 動けなくて、飛ぶ敵、壁に刺さる剣⋯まさか⋯!

 

 

「投げたのか、剣を⋯!?」

 

 

 先程も言ったが、雷元素を諸に受けて動き辛いはず。にも関わらず、壁に刺さる剣と敵を倒す程の力と投擲能力⋯。

 

 

「一体君は⋯っ!?」

 

 

 その時、後ろから足音が聞こえた⋯。

 

 

 


 

 

 

 

 蛍side

 

 

 

 現在、鍵を持ってた人が言ってた「デットエージェント」と交戦している。

 

 ⋯正直面倒くさい。戦闘力自体は低いが、隙あれば透明化するから。

 それとパイモンはずっと上の空だ。きっとレイの事を考えているのだろう。

 

 

「はっ!」

 

 

 勘で攻撃するも、私の攻撃は空を切る。

 

 

「ハハハッ、どうした!そんな攻撃なんぞ当たらんぞ!」

 

「むっ⋯」

 

 

 煽られたような感じがして、少々頭にくる。それをディルックが宥めてくる。

 

 

「落ち着け、冷静に考えれば難しい相手ではない」

 

「⋯勝てないじゃなくて?」

 

「こんな奴に負ける道理がない」

 

「確かに、ねっ!」

 

 

 またも私の攻撃は空を切る。

 

 

「ハハハッ!ネズミ如きの攻撃なんて当た」

 

 

 デットエ⋯デットが話してる途中に突如その場所にドカーンッ!と轟音が響き渡り、そして煙が舞う。

 

 

「!?」

 

「⋯来たのか」

 

 

 ディルックは何か知っていそうだから聞こうとしたけど、その前に煙が晴れた。

 その轟音を響かせたのは⋯。

 

 

「⋯槍?」

 

 

 槍が刺さった場所には小さなクレーターが出来ていた。一体どんな力で⋯。

 それにただの槍じゃない。あれは水元素を纏った槍だ。

 ⋯そんな事が出来るんだ、私も今度やってみよう。それにしても、誰が⋯。

 と考えていると、その人物は私達の後ろから現れた。

 

 

「私は今⋯非常に頭に血が昇っている。直ぐに天空のライアーを渡すなら⋯無傷で返そう」

 

 

 

 綺麗な水色の髪と服、その服に西風騎士団の紋章⋯それは、モンド城の門番をしていたモナミだった。 

 

 

 

 そしてデットをよく見ると、デットに当たったのではなく足下に刺さっていた。

 

 

「⋯それは出来ないな。シニョーラ様に怒られるからな。⋯それに何故モンドのネズミがここに居る?もしや、そこのネズミの仲間か?」

 

 

 モナミは私たちを一見した後言う。

 

 

「⋯違うな、それに私は西風騎士団の役目ではなく、私個人の目的でここに居る」

 

「ほう?その目的は天空のライアーか?」

 

「それも違うな⋯強いて言うなら、ストレスの解消だな」

 

「⋯は?」

 

 

 ⋯え?ストレスって、あのストレス?⋯でもそれだけのためにここに来るのかな?

 

 

「⋯たった、それだけのために、ここに来たのか?」

 

「そうだが⋯何か問題があるのか⋯それにそんな事はどうでもいい。先程も言ったが私が冷静なうちに天空のライアーを渡せ」

 

「⋯チッ⋯いいだろう、天空のライアーはくれてやる」

 

 

 デットはそう言って消えていった。

 

 

「シニョーラ様は貴様らに制裁を下す・・・モンドの詩人は、子供が眠れなくなるほどの悪夢としてそれを詩に残すことだろう!」

 

 

 と思ったら、そんな事を言って今度こそ本当に消えていった。

 

 

「⋯ふぅ⋯ちょっと強めに投げたら少しスッキリした、な!」

 

 

 そう言いながら地面に刺さった槍を引き抜く。そして私たちの方を見る。

 

 

「お前ら、さっさとライアーを持って行け。私は帰る」

 

「いいのか、お前は西風騎士団だろ?」

 

「別にいい。⋯本当にストレスを解消しに来たからな」

 

「⋯西風騎士団の嫌いな所が増えたな」

 

「ふっ、褒め言葉として受け取っておくよ」

 

「待って」

 

 

 モナミが歩き出して帰ろうとするのを私は止める。

 

 

「⋯なんだ」

 

 

 私は気になっていたことを聞く。

 

 

「本当の目的は何?」

 

「⋯先程も言っただろう。ストレスの解消だ」

 

「⋯そう。質問を変えるわ、そのストレス⋯いや、怒っている原因は何?」

 

「⋯」

 

 

 私は気になっていた。モナミがストレスと言っていながら、発した言葉には怒気を含んでいた。

 

 

「⋯旅人⋯いや、蛍と言おうか?」

 

「なっ!?」

 

 

 なんで私の名前を!?⋯あの紙との条件を満たしていないし、レイが教えるはずもない⋯そもそも、意味がないと思う。ならどうして⋯。

 

 

「驚いているようだな」

 

「⋯当たり前でしょ。なん」

 

 

 私の言葉に被せるようにモナミが話す。

 

 

「今はその質問に答える義理はない。⋯先程の質問だが⋯」

 

 

 私はさっきの質問が少しどうでもよくなるほど、名前を知っていたことに疑問が湧く。

 

 

「その原因は蛍、お前にもある」

 

「え?」

 

 

 ⋯私?モナミと私は接点がほとんどない。それこそモンド城に入るときが出るときにしか会わない。恨まれることはしていないはず。

 ⋯待って、そもそもモナミはどうしてここに来たの?天空のライアーが目的ではないのなら、何を目的に⋯。

 

 そこまで考えてあることを思い出す。

 

 レイは私とパイモンの事をモナミから教えてもらったと言ってた。西風騎士団の中なら私はモナミより、ジン達の方が関わりがある。何故モナミなのだろうか⋯モナミの印象は良くも悪くも自分以外どうでもいいと言う感じだ。なのにレイに私達の事を話した。それにレイ同様私の名前を知って、た?⋯レイと同じ?

 

 

「⋯まさかモナミはレイと」

 

「そこまでだ。それ以上は言わないほうが身の為だ」

 

「っ!?」

 

 

 また私の言葉に被せ、今度は殺気を放って来た。

 

 

「この話は終わりだ。⋯そしてこれは警告だ。蛍、パイモ、ン⋯?」

 

 

 私達はパイモンを見る。パイモンは何かブツブツ言いながら、時折「レイ」と言う単語が聞こえる。

 ⋯怖い。私はパイモンに話し掛ける。

 

 

「パイモン?」

 

「ん、なんだ旅人?」

 

 

 パイモンは私の方を見る。⋯いつも通りのパイモンだ。

 

 

「あ、門番!なんで此処にいるんだ!?」

 

「⋯私は眼中にない、か⋯。蛍、パイモン⋯一つずつ忠告と警告をする」

 

「?」

 

「っ⋯」

 

 

 私は息を飲む。

 

 

「⋯一つ目、私を詮索するな。これは忠告だ。⋯二つ目、彼⋯レイに関わるな。これが警こ」

 

「あ゙?」

 

「!?」

 

「パイ、モン?」

 

 

 普段のパイモンなら絶対に発しないドスの効いた声を発した。

 それにモナミに敵意を剥き出しにしている。パイモン、レイとの間に一体何があったの⋯。

 

 

「なんでそれを言われなくちゃいけないんだ?」

 

「⋯」

 

「なんで黙ってるんだよ?」

 

「⋯史実が変わる(狂ってるな)

 

「狂ってる?オイラが?」

 

「まぁいい⋯なら警告の内容を少し変えよう」

 

「⋯」

 

「レイを傷つけるな⋯分かったな」

 

「⋯言われなくてもわかってるよ。べーっ!」

 

「⋯私は今度こそ帰る」

 

 

 モナミは今度こそ本当に帰って行った。それにしてもパイモン変わりようと言い、口の悪さと言い⋯あ、口の悪さは元々だった。

 

 

「⋯オイラあいつ嫌いだ、ふんっ!」

 

 

 あ、いつものパイモンだ。

 

 

「⋯モナミは何しに来たんだ」

 

 

 ⋯ごめん。ディルックの事忘れてた。私達の会話ずっと黙って聞いてたんだね。

 

 

「ほら、他のファデュイが来る前に天空のライアーを持って帰るぞ」

 

 

 私は天空のライアーに近付き、手に取る。

 

 

「色々あったけど、やっと天空のライアーを手に入れた、な⋯っ!?」

 

 

 パイモン驚いた顔をして、入口の方を見ている。私とディルックもそちらも見る。

 そこには⋯。

 

 

「やはりモナミが言ってた通り終わっていたか」

 

 

 ジンさんと⋯。

 

 

「あはは⋯」

 

 

 苦笑いを浮かべながら、ジンに肩を貸して貰って歩くレイがいた。

 そして真っ先に動き出したのは⋯。

 

 

「レイ!」

 

「パイモン⋯!」

 

 

 パイモンだった。

 

 

「もう大丈夫なのか?」

 

「大丈夫⋯何だけど、何故か足が痺れてるんだよね」

 

 

 確かに背中の傷が治って、る⋯?それに、足が痺れるなんて⋯どういう事⋯?

 もしかして、あの紙の奴が何かした?

 

 

「オイラのせいで⋯」

 

「パイモンのせいじゃないって」

 

「わわっ!?」

 

 

 レイがパイモンの頭を優しく撫でる。パイモンは咄嗟に離れる。

 

 

「レイ、お、オイラの頭は安いもんじゃないぞ//撫でたければ沢山の食べ物を持ってきたまえ」

 

「じゃあ、今度パイモンに料理作るよ」

 

「⋯」

 

 

 パイモンがレイの言葉に口を開けて唖然としている。

 

 

「御取り込み中の所すまないが、早くしてくれ」

 

 

 ディルック⋯分かるけど⋯。

 

 

「そうだな。天空のライアーも取り返したのだから、ここにいる意味はないな」

 

 

 そう言って私達はこの部屋に出現した、秘境を出るためのゲートへと向かう。ゲートに立った時、パイモンいないことに気付く。パイモンは⋯。

 

 

「⋯」

 

 

 まだその場所で口を閉じて唖然としていた。ん?パイモン、いつ口閉じたの?

 

 

「⋯レイ」

 

「?⋯あ、パイモン!」

 

「⋯はっ!?」

 

 

 パイモンはレイの声で正気に戻り、慌てながらこちら(レイの側)に来る。

 

 

「帰るぞ」

 

 

 ディルックの言葉に全員が頷き、ゲートを起動して私達は秘境を出るのだった。

 

 

 






 今回は麗sideはなかったですね。皆さんは分かりますか?麗くんが、背中の傷について。
 足の痺れについては、単純に身体能力と体が追い付いてないからです。

 おや?パイモンの様子が⋯普通ですね!(重症)



 茶番

 蛍「私の非常食が⋯取られる!?⋯いや⋯非常食×レイ⋯ふふっ、アリかも」

 紙「やめなさい」

 パイモン「飯くれるならいいぞ」

 紙・麗「パイモン!?」

 モナミ「⋯なんなんだ、これは⋯?」
 
 ☆終わり☆



 誤字、指摘、感想、評価、良かったらお願いします。

 次回も、ゆっくりお楽しみ下さ〜い!
 まったね〜!


 追記

 誰か、サブ⋯タイトル、を⋯

 パイモンが雷元素を受けなかった理由も分かりますか?

 ※↓投票する際は必ず活動報告をご確認下さい。

モナミside(過去編)について。(モンド編で必ず終わらせます)

  • モンド編終了後に一括投稿。
  • 定期的に投稿。
  • 毎話投稿。
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