記憶喪失転生者のテイワット旅   作:Bocchi-kun

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 特別編 その一(←多分、ね?)
 タイトルは、そのうち変えます。



 ※注意事項


 一⋯特別編はストーリー(本編)には一切関係ありません。
 
 二⋯特別編はもしも(if)、の世界です。

 三⋯特別編の内容は、タグには絶対に追加されません。


 以上が大丈夫な方は⋯

ゆっくりしていってね!(???)



 誤字、指摘、感想、評価、良かったらお願いします。




特別編
特別な日


 

 

 

 

 麗side

 

 

 

 PM 20:00

 

 

 

「今から王様ゲームをやろうと思う」

 

「⋯」

 

 

 モナミさ⋯モナミが壊れた。モナミはそんな事を言わないはず、絶対に⋯。

 

 

「⋯なんでみんなここに居るんですか?」

 

「モナミが面白いゲームをやるって言うから興味が湧いてな、俺も参加したくなったんだ」

 

「私も」

 

「オイラもだ!食べ物が沢山貰えるって言われたから来たんだ!」

 

「⋯何故、ここでやるんだ⋯」

 

 

 この部屋に居るのは、モナミ、ガイアさん、蛍さん、パイモン、団長さん、最後に俺。

 そして、団長さんが頭を抱えている理由だけど、この部屋、団長室なんだよね⋯。モナミさん、本当に何で団長室でやろうと思ったんだろう?

 因みに俺は、モナミさんに強制連行されたよ。急に引っ張るもんだから、びっくりしたよ。

 

 

「モナミは何で王様ゲームをしようと思ったんですか?」

 

「⋯何となくだ」

 

「え〜⋯」

 

「では、始める前にルールを説明する」

 

 

 ⋯え、始めるの?

 

 

「まず、この箱があるだろう?この箱の中に四つ折りにされた紙が、ここに居る人数分入っている。

 紙には、一から五の数が書かれた紙が一枚ずつあって、残り一枚には王様と書かれている。

 全員が順番に紙を引き、引き終わった後全員が同時に紙を開いて王様と書かれた紙を持っている人は⋯一から五に好きな命令ができる。っと言っても限度があるからな、気をつけろよ。

 そして命令を言いそれを達成すれば、そのターンは終わり紙を取った時の状態に戻して、箱の中に入れる。で、次に行くんだ。

 ⋯まぁこんな所だな、何か質問は?」

 

 

 ⋯知ってる、やった事あるから⋯でも、誰とだっけ?

 

 

「先程一から五と言っていたが、それは特定の人物には指定出来るのか?」

 

 

 団長さんが質問をする。

 

 

「出来ないな、だから紙に書かれた数を予想して当てるんだ⋯もしかしら、誰かのとばっちりを食らうかもしれないけどな。勿論、人に数を教えたり見たりするのはダメだからな。ただ、王様の人は名乗り出てくれ、ゲームが進まないからな」

 

「ふむ⋯分かった」

 

「他には?」

 

「⋯」

 

 

 みんな特になさそう。

 

 

「⋯無いな、では始めるぞ⋯の前に一つ忘れていた。紙を開ける時⋯王様誰だ、と言ってくれ」

 

 

 ん?あれ、王様だ〜れだっ!⋯じゃなかったっけ?

 

 

「モナ」

 

「⋯」

 

「⋯」

 

 

 モナミの名前呼ぼうとしたらめちゃくちゃ睨まれた⋯怖い⋯。

 もしかして、言いたくないのかな?

 

 

「どうかしたか?」

 

「いえ、何でもないです」

 

 

 モナミ⋯優しいのか優しく無いのか分からないし、やっぱり怖い。

 

 

「では今度こそ始めよう」

 

 

 そう言ってモナミは箱を振る⋯振り終わり箱の中に手を入れて紙を取る。

 

 

「私は取った⋯正直言って、取る順番なんてどうでいいけどな、次は?」

 

「次はオイラが取るぞ⋯これだ!」

 

 

 パイモンが紙を取る。そして、次に蛍さん、ガイアさん、俺、団長さんと言う順番で取っていった。

 

 ⋯まるで、(レイ)が複数いるみたいだ。この紙の中に混じってたりして⋯無いな。

 ⋯本当に無いよな?

 

 

「全員取ったな⋯では」

 

 

「「「「「「王様誰だ!」」」」」」

 

 

 全員が紙を開く⋯二、か。

 で、王様は?

 

 

「オイラ、じゃない⋯!?」

 

「私も違う」

 

「俺も違うな」

 

「私もだ」

 

「レイは?」

 

 

 蛍さんが王様かどうか聞いてくる。

 

 

「俺も違うよ」

 

 

 パイモン、蛍さん、ガイアさん、モナミ、俺も違うとなると、残るは⋯。

 

 

「私、か」

 

 

 団長さんだ。

 

 

「団長さんは何を命令するんですか?」

 

「そうだな⋯最近執務が溜まってるんだ、誰でもいいから手伝ってもらうと思う。モナミ、こういった命令でも問題はないんだよな?」

 

「問題ない」

 

 

 そういえば、モナミって普通に団長さんにタメ口だよね?

 

 

「なら⋯四だ。四は誰なんだ?」

 

「俺は二だよ」

 

「俺は五だな」

 

「私は三だ」

 

「オイラは一だぞ」

 

「⋯ならあとは旅人だけだ」

 

「⋯」

 

 

 全員が蛍さんを見る⋯蛍さんの顔が真っ青。

 そして、蛍さんが紙を見せる⋯紙には四と書いてあった。

 

 

「そうだ、言い忘れていた。このゲームの命令は撤回は無しの上、絶対だ」

 

「え⋯?」

 

 

 モナミの言葉に、蛍さんは更に顔を青くする。

 

 

「⋯旅人、よろしく頼むぞ」

 

「⋯はい」

 

 

 団長さんも少し申し訳なさそうにしている。

 そこでガイアさんが笑い出す。

 

 

「旅、人、ふっ、あはははは」

 

「何を笑っているんだ?ガイアは西風騎士団として手伝ってもらうぞ?」

 

「ははは、は⋯?」

 

 

 そして天罰が下るガイアさん。

 ⋯因果応報ってやつかな?

 

 

「⋯とまぁルールはこんな感じだ。分かったか?」

 

「うん、分かったぞ。次はオイラが王様になって、へ、へへへ⋯」

 

「さぁ紙を四つ折りにして箱の中に戻してくれ」

 

 

 全員が戻し終わったら、モナミがまた箱を振る。

 そして、さっきと同じ順番で紙を取る。

 

 

「⋯では」

 

「「「「「「王様誰だ!」」」」」」

 

 

 今回は⋯四。で、今回の王様は?

 

 

「俺だな」

 

 

 ガイアさんだ。

 

 

「なん、だと⋯!?」

 

 

 パイモンが聞いたことあるセリフを言う。

 ⋯ナンだっけ?

 

 

「⋯ガイア、神の目を使ったか?」

 

「ん?いや使っていないが?」

 

「なら気の所為か?妙に肌寒くなってな」

 

 

 あ、すみません多分俺のせいです。

 ⋯あれ?モナミ普通にガイアさんの事呼び捨てしてない?

 ⋯もう分かんないや。

 

 

「ガイアは何を命令するの?」

 

「旅人、焦らせないでくれ。俺自身、正直当たると思っていなくてな⋯」

 

 

 う〜ん、ガイアさんが命令しそうなこと?⋯思いつかない。

 

 

「⋯これでいいな。モナミ、指定する人数に制限は無いんだよな?」

 

 

 ガイアさんが俺に向かってニヤニヤしてくる。

 ⋯なんか寒気が。

 

 

「あぁ無い」

 

「なら、四が⋯」

 

 

 俺が確定した。途轍もなく、嫌な予感がする⋯。

 

 

「三に⋯」

 

 

 三は誰だろう?俺が三に何かするのか、俺が三に何かされるのか⋯。

 

 

「お姫様抱っこをする⋯ってのはどうだ、面白そうだろ?」

 

「⋯はい?」

 

 

 はい?お姫様抱っこって、あのお姫様抱っこ?ガイアさんにしては簡単な命令だな、って⋯ちょっと待てよ?

 ゲームのメンバーの中の男は俺とガイアさんだけ⋯つまり俺は、モナミ、団長さん、蛍さん、パイモンの誰かを⋯お姫様抱っこするって事!?

 いやいやいや、それは流石にちょっと不味くないか?

 

 ⋯あれ、結局モナミって男性女性どっちなんだろう?

 

 

「ガイアさん、それは色々と問題が⋯」

 

「お、何だレイ当たったのか?それにさっきモナミが言ってただろ、命令の撤回は無しってな?」

 

「っ⋯四です」

 

「っ!?」

 

「なっ!?」

 

 

 駄目だった⋯ん?何で蛍さんとモナミは紙を凝視しているんだろ?

 

 

「ガイア、お姫様抱っこ、とは何だ?」

 

「オイラも知らないぞ?」

 

「ジンとお前も教えてやるからこっちに来い」

 

 

 ガイアが二人に手招きをして小声で話す。

 

 

「お姫様抱っこってのはな⋯」

 

 

 少し経つと、二人とも顔が赤くなり始めた。

 すると、団長さんがガイアさんの胸ぐらを掴んだ⋯掴んだ!?

 

 

「ガイア、なんて命令を出したんだ⋯!?」

 

「ジン落ち着けって、まだ当たったわけではないだろ?」

 

「確かにそうだが⋯すまない、少し取り乱した。私とパイモンではなく、モナミと旅人のどちらかが当た⋯ん?」

 

 

 あれ、蛍さんとモナミの様子が⋯。

 

 

「くっ何故こんな時に二が⋯!?」

 

「良かった、五だった」

 

 

 モナミは何でそんなに悔しそうにしているんですか!?

 え、蛍さん安心してる?まさか俺にお姫様抱っこされるの嫌だった?

 

 

「あ、レイ違うから⋯お姫様抱っこは流石に恥ずかしいから安心してるだけ」

 

「そ、そんなんだ」

 

 

 何だ、恥ずかしいだけか。逆に俺がお姫様抱っこされる立場だったら⋯恥ずかしいな。

 

 

「あとは⋯団長さんとパイモンだけ⋯って、見てないんですか?」

 

「あ、あぁ数字が分からない方がいいと思ってな⋯」

 

「おおおオイラもだ!?」

 

「パイモン、大丈夫?」

 

 

 パイモンがガイアにお姫様抱っこについて教えてもらってから様子がおかしい。明らかに動揺している。

 

 

「だ、大丈夫だぞレイ」

 

「ならいいけど⋯パイモン、数字は?」

 

「あ、まだ見てない⋯」

 

「もう、ジンもパイモンも同時に開けたら?」

 

 

 痺れを切らした蛍さんがそう提案する。

 

 

「そ、そうだな栄誉騎士、分かった」

 

「お、オイラもそれで行くよ」

 

 

 そして、二人が同時に開ける。

 

 結果は⋯。

 

 

「⋯一、だな⋯ふぅ」

 

「⋯三」

 

 

 団長さんが一、パイモンが三と言う結果になった。

 

 ⋯これからパイモンをお姫様抱っこ⋯ん?パイモンの大きさだったら普通の抱っこにならないかな?

 

 

「さぁ早くしろよ、レイ?」

 

 

 ガイアさんが笑いながら言ってくる。

 ⋯そんな人だったんだ。

 

 

「れ、レイ優しく、だぞ⋯」

 

「いや抱っこに優しくとかは、無いと思うけど⋯わっ⋯!?」

 

 

 俺が言っている途中にパイモンが急に横になり、体を預けてきた。

 それを俺は咄嗟に、命令通りお姫様抱っこで抱える⋯が、なんか違う気がする。例えだけど、赤ん坊を抱える時の感じがする⋯。

 因みにパイモンを左手で上半身、右手で下半身を抱えている。

 

 

「お〜、やるじゃないか」

 

「⋯」

 

「ふむ、これは⋯」

 

「っ⋯」

 

 

 ガイアさんは感心してるけど、内心では絶対に笑ってる。

 蛍さんは微笑ましそうに俺とパイモンを見てくるし、団長さんは何か納得してる。

 モナミは⋯何で悔しそうにしてるんですか⋯!?

 

 

「れ、レイ//」

 

「パイモン?」

 

 

 パイモンが呼んだから見るけど、顔が赤い。熱⋯ではないのは分かってる。この顔の赤さは羞恥心から来るものだと思う。

 ⋯パイモン、何で目を閉じてるの?まさかとは思うけど⋯違うよね?

 

 俺はこの状態に助けを求めようと周りを見渡すけど⋯。

 

 

「レイ、覚悟を決めろ」

 

「「⋯」」

 

 

 駄目でした。

 ガイアさんは寧ろやれ、と促してくるし蛍さんと団長も息を呑んで見守るし、モナミは⋯。

 

 

「⋯」

 

「ッ!?」

 

 

 何でモナミ怒ってんの!?あの時よりかは軽いけど重圧を感じるし、少しだけ殺気も感じるんだけど!?怖いって、モナミさん!?

 ⋯あぁもうどうにでもなれ!?

 

 

「パイモン、ごめん!?」

 

「ふぇ?」

 

 

 パイモンが変な声を出して俺を見るが関係ない。

 

 俺はそのままパイモンに⋯。

 

 

 


 

 

 

 

「「「「「「王様誰だ⋯」」」」」」

 

 

 ⋯気不味い。さっきパイモンにあんな事をしたせいで、みんな気不味い。

 でも、モナミだけは少しだけ上機嫌⋯なんで?

 

 

「⋯」

 

 

 それで、今回は⋯。

 

 

「あ、俺だ」

 

 

 今回は俺が王様だった。

 

 

「麗か、なら安心だな」

 

「そうだな」

 

「確かにな」

 

「だね」

 

「うん」

 

 

 モナミのその言葉に、全員が頷く。

 え、なんでみんな安心するの?俺確かに雰囲気悪くしたくないから、そういう命令しか出すつもりないけどさ?あ、そうか、モナミは俺の事知ってるんだっけ、それなら納得⋯したけど、他のみんなが安心してるのは俺を信頼してるってことでいいのかな?

 ⋯だったら、この命令でいいかな。

 

 

「⋯決まりました」

 

「「「「「⋯」」」」」

 

 

 俺が出す命令は⋯。

 

 

「二が今度、俺の食材の買い物を手伝って⋯二に好きな料理を俺が作ってあげるってのはどうかな?」

 

 

 


 

 

 

 

 蛍side

 

 

 

「⋯どうかな?」

 

「なっ!?」

 

「なんだとっ!?」

 

「え⋯!?」

 

「なんだって!?」

 

「皆どうしたんだ?」

 

 

 上から順にモナミ、ガイア、私、パイモン、ジン。

 

 ⋯今、なんて言ったの?好きな料理を作ってくれる?本当に⋯?

 

 

「⋯レイ、今のは本当?」

 

 

 私は聞き返す。今の言葉が本当なら⋯また、食べたい。前に作って貰ったオムライスは言葉が出ない程に美味しかった。

 だけど今回は、好きな食べ物を指定出来る。食事で、これほど幸福な事は他にないだろう。それほどレイの料理が美味しいと言う事。

 こう思う私は完全に胃袋を掴まれたのだろう。

 

 ⋯今はレイの返事を。

 

 

「本当だよ。テイワットの食材や料理には興味があるから、誰かに俺が作ったテイワット料理を試食して欲しいんだ」

 

「⋯」

 

 

 ゴクリッ⋯。

 

 でも一つだけ不安がある、それは⋯私が手に持っている紙だ。幸い最初に開けたのはレイだけで、レイ以外は開けていない。

 

 

「それで二は誰?」

 

 そうだ、指定された数字は二、当たれば⋯。

 私は覚悟?を決めて紙を開く⋯結果は⋯。

 

 

「⋯四」

 

 

 ⋯終わった。

 

 

「あぁぁ⋯」

 

 

 私は膝と手を付き嘆く⋯これは一種の拷問だよ!?

 ⋯みんなはどうだろう?最初にパイモンを見ると⋯紙が落ちてきた。それを見ると⋯。

 

 

「一」

 

 

 一と書いてあった。恐らく数字を見て絶句して紙を落としたのだろう。

 レイの料理で、一番のリアクションをしたのはパイモンだから。パイモンが外れたとなると、残りはガイア、ジン、モナミだけ⋯って、さっきモナミは命令が出せれた時、何故あんなに驚いた?レイの料理を食べたことがある?いや、無いと思う。だってレイにそんな暇はなかったと思うから。

 なら、と思ったけどモナミは何故かレイに執着している。だからあれ程までに反応したんだろう。

 

 それで、肝心のモナミは⋯あっ。

 

 

「三⋯だと⋯ふざけているのか⋯先程は三ではなく二だったのに対して、今度は二ではなく三だと?」

 

 

 小声だけど、隣だから全て聞こえる⋯怒ってるね。

 モナミも違うなら、もうガイアとジンのどちらかだけど⋯。

 

 

「くそっ⋯!」

 

「が、ガイアどうしたんだ?皆も何故落ち込んでいるんだ?」

 

 

 この様子だと、ガイアも外れた。残りは五と三だったからガイアは五、つまりジンが三。

 ⋯ずるい、でもガイアより全然良い。だってガイアだけ二回目になるから。

 

 

「ジンは知らないだろ?レイの料理がどれ程美味いか⋯」

 

「ガイアにそこまで言わせるとは⋯レイの料理は一体⋯」

 

「ジン、少しはレイの料理に興味が出て来た?」

 

 

 私はジンに聞いてみる。

 レイの料理は本当に美味しい、だからジンも興味を持ってくれたら嬉しいかな?

 

 

「あぁ、皆がこんな反応をするのだから余程美味しんだろうな」

 

「えぇ想像を絶するぐらい」

 

 

 別にこれは過言ではない。それほどレイの料理は美味しいって事。

 

 

「それ程なのか⋯」

 

「あ、あとレイの料理を食べたことがあるのは私とパイモンとガイアだけ⋯モナミは知らない」

 

「そ、そうなのか⋯ん?なら何故モナミはあんな反応を?」

 

「知らない」

 

 

 実際、私モナミの事を全然知らない。知る必要もないと思ってる。

 ⋯それにしても、モナミまだ小言言ってる。

 

 

「レイのりょ⋯ちょっと待てよ?一緒に食材を買いに行くってことは⋯買い物デート、だと⋯うぁぁ!?」

 

 

 ⋯モナミ、なのかな?⋯今のは見ても無いし聞いても無いから忘れよう。

 

 

「それで団長さんが二?」

 

「そうだな」

 

「じゃあその時になったらよろしくお願いします」

 

「あぁ楽しみにしている」

 

 

 ⋯そろそろ終わりかな。

 

 

「くっ⋯これでこのターンも終わりだな。次で最後にしよう」

 

 

 そこで、モナミは私に目配せをしてくる。

 

 今回このゲームをやっている理由だけど、ここに居るレイ以外は全員知っている。モナミが最初に話しかけてきた時は警戒したけど理由を聞いたら納得した。

 

 

「次か⋯長いようで短かったな」

 

「あぁ楽しみだ」

 

「次で、最後⋯」

 

「次は⋯オイラが⋯」

 

 

 まさか⋯今日がレイの誕生日だったなんて⋯。

 

 ⋯パイモン、もしかして忘れてないよね?⋯ガイアもあの時神の目を使って、氷の反射でレイの紙の数字見たの知ってるんだから。

 

 

 


 

 

 

 

「「「「「「王様誰だ!」」」」」」

 

 

 今回、レイは絶対に王様にならない。何故ならあの紙に頼んでいるから。あの紙は最初から箱の中にいた、それも六枚全部。だからレイが王様になることは無い。

 因みに、私とパイモンは紙の事を知っているが他は知らないので秘策がある、とだけ伝えている。多分、レイも紙もそれを知られたくないから。

 ⋯今思ったら、数字は全部紙が仕込んだという事⋯紙、許さない!

 

 数字は⋯一、王様は⋯。

 

 

「私だな⋯」

 

 

 モナミだ、そしてまた目配せをしてくる。人さし指をレイにだけ見えない様に立てる。するとモナミは頷く。

 

 

「では、一はこの目隠しを付けてもらう」

 

 

 私は紙をもう一度見る。

 ⋯そこには、一ではなく⋯三と書いてあった。

 私は事前にレイと同じ数字になるよう、紙に頼んでいた。だから一から三に変わった。

 なら、レイの数字は⋯。

 

 

「俺だね」

 

 

 予定通りレイに当たった。

 

 

よし⋯じゃあ麗はこの目隠しを付けてくれ」

 

「分かった、けど何のために?」

 

「それは秘密さ」

 

 

 そう言ってモナミは、レイに目隠しを付けて椅子に座らせる。そして今度は私たち全員に目配せをすれば、全員が頷く。

 

 

 

 ⋯さぁ、今回は私たちが王様だ⋯!

 

 主役はレイなんだけどね⋯。

 

 

 


 

 

 

 

 麗side

 

 

 

 数分後⋯

 

 

 どうも目隠しをされました麗です⋯誰に言ってんだろ?それにしても、さっきから凄いガチャガチャッ音がするんだけど⋯あ、音が止んだ。

 

 そしたら、目隠しを外された感覚があった。

 

 

「うっ、眩し⋯くない?⋯え、暗っ⋯!?」

 

 

 目の生理現象で眩しさを感じるどころか、部屋が真っ暗だった。真っ暗と言っても、窓から入る月明かりで少しだけ見える。

 

 

「え、みんな何処⋯?」

 

 

 俺がみんなを探そうと立ち上がろうとすると⋯。

 

 

 

 

 

「「「「「レイ、お誕生日おめでとう!!!」」」」」

 

 

 

 

 

「うゎっ!?⋯え、え?⋯ええぇぇぇぇ!?」

 

 

 急に電気が付いたと思ったら、みんなから誕生日を祝われた。

 

 

「だ、団長さん今日何月何日ですか!?」

 

「今日は10月6日、レイの誕生日なんだろう。なら、盛大に祝わないと思ってな」

 

「団長さん⋯!」

 

 

 俺の誕生日は確かに10月6日だ。けど、誰かに教えた覚えは無い。

 俺はまさかと思いモナミを見ると。

 

 

「⋯ふっ」

 

 

 ⋯と、笑った。

 モナミ⋯さんっ!

 

 

「⋯あ」

 

「やっと気付いたか⋯麗の為に用意したんだ」

 

 

 周りを見渡すと壁や天井に誕生日用の装飾が施されていて、目の前の机には⋯ケーキが置かれていた。

 あの数分で⋯。

 

 

「おいおい、泣いてるのか?」

 

「ガイアさん⋯だって⋯!」

 

「だったらほら、泣け泣け」

 

「ガイアさ、ちょ!?」

 

 

 ガイアさんが俺の頭をグシャグシャに撫で回してくる。

 

 

「レイ、お前が主役なんだ。男なら泣いてないで笑え!」

 

「ガイアさん⋯はい!」

 

 

 俺は涙を拭き、みんなを見る。

 ⋯深呼吸をして、その言葉を言う。

 

 

 

 

 

「みんな、ありがとう!」

 

 

 

 

 

 ⋯夜はまだ、始まったばかり。

 

 

 






 ⋯終わった。
 本当に長いようで短い。

 ⋯あ、後日談みたいな会話をします。


「⋯う〜頭痛い」

「ごめん、パイモン⋯目瞑ったまましようとしたら、まさか頭突してしまうとは思ってなくて⋯」

「レイは悪くない。オイラの方が⋯」

「⋯」

「⋯」

「「あんな命令したガイア(さん)が悪いじゃ(ん)ないか!?」」

「え、俺?」

 終わり。


 もうちょっと書いても良かったんですけど⋯自分の気力がちょっと、ね⋯?

 何話そうかな〜⋯あ、今(10/6(月)20︰00〜23:00)原神(直接加入)やってま〜す。(荒らし)もOK!
 ⋯誰も来ないと思うけど⋯え、何やるって?別に聖遺物厳選(世界ランク5)とフィールド素材集めだけど?

 ⋯誰も来なかった⋯一人で寂しく聖遺物厳選してました⋯。


 ⋯よし!(何が?)
 ⋯最近この小説に手抜きを感じる様な気がする。


 誤字、指摘、感想、評価、良かったらお願いします。

 では⋯いつか出るかもしれない特別編を、お楽しみにね〜!
 ⋯ももも勿論本編もねっ!
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