記憶喪失転生者のテイワット旅   作:Bocchi-kun

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 後で色々書きます。(あせあせ)

 追記(何書こう⋯)
 ⋯もういいや(書くの面倒くさい)
 


 第七話 

 誤字、指摘、感想、評価、良かったらお願いします。

 それでは、ゆっくりしていってね!


例の件と旅人

 

 

 

 

 

 モナミside(過去編)

 

 

 

 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

 

 ⋯⋯⋯⋯⋯。

 

 ⋯⋯⋯。

 

 

 

 

 

「⋯はぁっブェッホゲッホ!?」

 

 何がどうなって⋯!?

 

 私の目の前には、天井の崩れた瓦礫の山があった。

 

「何で、私は生きて⋯」

 

 あの時、確かに私の上に⋯。

 そうだ、瓦礫が落ちてきた時に誰かに助けて貰ったんだ。

 ⋯その人は!?

 

 周りを見渡しても誰もいない。そして私の頭に最悪の想像が過ぎった。

 私は瓦礫に向かって叫ぶ。

 

「ねぇ!いるなら返事して!」

 

 私のせいで誰かが死ぬなんて嫌だ!生きているなら返事をして!お願い!

 

 そんな私の声が届いたのか、微かに声が聞こえた。

 

蒼華ちゃん⋯!」

 

「⋯え?」

 

 とても、とても小さい声が聞こえた。だけど、その声には聞き覚えがあった。

 その声は、今日初めて聞いた声で、その声は、今日友達になった声で⋯。

 そんなはず、ない⋯。そんなはずない!?

 

 だけど、そんな私の想いは届かず⋯。

 

蒼華ちゃん!」

 

 今度は、はっきりと私の名を呼ぶ声が聞こえた。だからこそ、私は聞き返す。⋯その、震える口で。

 

さな⋯?」

 

「あ、良かった⋯!蒼華ちゃん大丈夫!?」

 

 瓦礫の向こうから、早苗の安堵の声が聞こえる。

 なんで?⋯なんでなんでなんで!?

 

蒼華ちゃ「なんで!?私なんかを助けたの!?」⋯それはね」

 

 早苗は困ったような声で言う。

 

蒼華ちゃんが友達だから」

 

「っ!?」

 

「嬉しかったんだよ。蒼華ちゃんが友達なろうって言ってくれて⋯」

 

早苗⋯」

 

「だから、ね⋯」

 

 早苗の声が段々と潤んだ声になってきた。

 

「ありがとう⋯!」

 

「っ!」

 

 駄目だ!絶対に駄目だ!何としてでも早苗を助けないと!

 

早苗っ!待ってて、今助けるから!」

 

 私が瓦礫を退かそうと触れると⋯。

 

「い゙っ!?」

 

 とてつもなく熱かった。

 

「⋯無理だよ、蒼華ちゃん」

 

「あっ⋯」

 

 周りを見れば、そこは⋯火の海だった。

 左右を見れば、火。

 上を見れば、黒い煙。

 前を見れば⋯。

 

「あぁ⋯」

 

 まだ、火の手が回ってない廊下があった。

 

「例え、蒼華ちゃんが私の所まで来ても⋯」

 

「私は、動けないから」

 

「え?」

 

 今、なんて言った⋯?動、けない⋯?この、状況で⋯?

 

「私の足にね、瓦礫が乗っかっているの⋯」

 

 やめて、言わないで⋯

 

「だから⋯」

 

 やめて⋯やめてよ、やめてやめてやめてやめてっ!?

 

「私を置い「やめてっ!」っ⋯」

 

「言わないでよ、そんなこと⋯」

 

早苗は⋯私の⋯初めての、友達、なんだから⋯」

 

「っ!?」

 

「私、今まで友達ができなかったんだ。人間不信で、臆病者。でも、この学校に来て少しだけ変わったんだ。担任と出会って、早苗と出会って⋯」

 

「⋯」

 

「私も⋯嬉しかったんだ」

 

早苗が⋯私の友達になってくれて⋯」

 

蒼華ちゃん⋯」

 

「ありがとう⋯!」

 

「私⋯」

 

「だからさ⋯助けるよ、早苗のこと!」

 

「っ、蒼華ちゃん!」

 

「うん」

 

「私死にたくない!」

 

「うん」

 

「まだ生きたい!」

 

「うん!」

 

「ずっと、ずっとずっと、蒼華ちゃんと友達で居たい!」

 

「うんっ!」

 

「だから⋯」

 

「助けて!」

 

「分かった。絶対に、助けるから⋯!」

 

 あぁ、早苗の泣き声が聞こえる。ま、そんな私も涙を流しているけどね。

 あぁ、ほんと⋯!

 

「人でも神様でも何でも良いから⋯!力を貸しなさいよ!」

 

 私が叫んだ所で意味も無いし、誰も来ない⋯いや、来れないことは分かってる。それでも私は叫んだ⋯。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なら、俺が力をか貸すよ⋯!」

 

 

 

 

 

「⋯え?」

 

 どうして⋯あなたが此処にいるの⋯!?

 

「麗、くん⋯!?」

 

 

 


 

 

 

 

 麗side

 

 

 

「ジン団長⋯と、誰だ?」

 

 

 いや、浮遊しているあんたこそ誰だよ。まぁ、誰だ誰だと聞かれたら⋯!答え(以下略)

 

 

「俺は、例の件?に協力する事になったレイです。⋯え〜っと?」

 

 

 そういえば、この名前ってあいつのだったな。まぁ本人は俺の名前って言ってたし、いいよな?

 

 

「レイって言うんだな!オイラはパイモン、よろしくな!」

 

「私は蛍、よろしく⋯」

 

「よろしく。蛍さん、パイモン、さん?」

 

「⋯」

 

 

 危ねぇ、考え事してて聞き流す所だった。それと、パイモン⋯に「さん」は別にいらないかな?

 ⋯蛍さん?こちらをじっと見るのはちょっと辞めてくださる?なんか怖いから⋯。

 

 

「お、オイラにさんは要らないぞ!?⋯で、でも、どうしてもって言う「うん。分かったよ、パイモン」な、ら⋯」

 

 

 う〜ん、まぁ、パイモンでいいよね。あれ、

パイモンどうした?まるで、自分に懐いた後輩が他の先輩に懐いた時のような顔になっているよ?

 

 

「⋯団長は何故ここに居るの?」

 

「先に言っておくと、僕が⋯」

 

 

 あ、例の件についての話かな?正直、俺が何か言えるわけでもないから黙って聞こう。

 

 

 


 

 

 

 ⋯。

 

 ⋯全く分からん!?ファデュイって何、初めて聞いたんだけど!?

 あぁ、これならモナミにもっと聞いておくべきだった⋯!てか、ファデュイとか言う組織?に氷の神様いるの!?⋯そういえば、モナミから氷の国について何も言ってなかったな?⋯何か言えない理由でもあるのかな?

 

 ⋯話を聞く限り、例の件は「天空のライアー」をファデュイ奪われて、それを取り返しに行くって感じなのかな?

 しんどいな〜。それって確実に戦闘になるよね?⋯大丈夫、じゃないよね?俺、実戦経験ないよ?⋯あ、レイの力ならいけるかな?

 

 

「⋯さぁ、これを」

 

「なんだこれ?」

 

 

 あっ、やべ。途中から全然話し聞いてなかった。

 パイモンとディルックさんの方を見れば、仮面を手渡しているのが見えた。⋯仮面?あ、俺も仮面もらった⋯。

 俺がそう思っていると、ディルックさんが説明する。

 

 

「正体を隠すための変装だ。ファデュイに見つかる前に被るといい。なにせファデュイはモンドにとって⋯厄介な異国の客人だからな。僕たちはトラブルを起こしに来たが、面倒なことは避けたほうがいいだろう?」

 

「確かに⋯」

 

 

 トラブルを起こすなら、正体を隠す為の仮面が⋯って、トラブルって戦う前提やないかい!?

 

 

「準備は大丈夫か?」

 

「オイラたちはしっかり準備して来たから問題ないぞ!」

 

「⋯大丈夫」

 

「俺も大丈夫」

 

「私もだ」

 

「なら、行こうか」

 

 

 ちょっ、みんな歩くの速いって!?

 俺が皆に続いて店を出ようとした時⋯。

 

 

「ッ!?」

 

 

 背中に悪寒が走った。俺は咄嗟に振り返る。

 

 

「⋯ん、どうかしたの?」

 

 

 だけど、振り返った先にはニコニコと笑うウェンティさんしかいなかった。⋯気のせいだったのかな?

 

 

「いや、何でもないよウェンティさん」

 

「⋯そっか。行ってらっしゃーい」

 

 

 それに俺は返事をせず、逃げるように店を出た。

 ⋯閉まったドアを見詰める。

 

 

「レイ、どうかしたのか?」

 

「いえ、大丈夫です。」

 

 

 俺はそのまま団長さんの後をついて行く。

 ⋯ウェンティさんを見た時の顔、あの笑顔が俺には⋯とても、怖かった。

 

 

 


 

 

 

 今はモンド城を出て南の清泉町という場所⋯を通り過ぎて、更に南に向かっている。後、門にモナミさんがいた。⋯すごく怖かった。

 

 俺は蛍さんではなく(なんか気不味くなりそうだから)、パイモンに話し掛ける。

 

 

「ねぇパイモン」

 

「なんだ?」

 

「モナミの事、知ってる?」

 

「⋯あぁ門の人だな!それがどうかしたのか?」

 

「それで、パイモン達の事を聞いたんだよ」

 

「へ〜なんて言ってたんだ?」

 

「えっと、蛍さんが風魔龍を撃退してから栄誉騎士の称号を貰って、家族を探しているって」

 

「そうだぞ、旅人はすごいんだぞ!オイラたちは旅人のお兄さんをっ⋯あれ、オイラは?」

 

 

 え〜⋯これ、言っても良いのかな?も俺から言い出したんだし言うしかないよね、ごめんパイモン!

 

 

「⋯非常食」

 

「⋯」

 

「ん?もう一度言ってくれないか?」

 

 

 あ、地雷だった。

 ⋯蛍さん今ピクッとしたよね?絶対に何か知っているよね?

 

 

「分かった。⋯非常食」

 

「⋯」

 

「⋯」

 

 

 き、気不味い⋯。俺はパイモンのこと何も知らないからどうしよう⋯。そうだ、俺の話にすれば⋯いいのかな?

 てか、蛍さんが探している人ってお兄さんだったんだ。

 

 

「パ、パイモン」

 

「⋯」

 

「蛍さんがテイワットの人ではないって本当?」

 

「⋯本当だぞ」

 

「実はね、俺もテイワットの人ではないんだ。それも、記憶喪⋯」

 

「えっ!?そうなのか!?」

 

「ッ!?」

 

 

 うわ、びっくりした!?蛍さん急にこっち見ないでよ!?

 俺はパイモンの左を歩いていたのだが、パイモンの右側、蛍さんが急に俺の方を向いてきた。そして話しかけてくる。

 

 

「それが本当ならなんであなたは名前(・・)で呼ばれているの?」

 

「それは⋯」

 

 

 流石にこれは⋯と思っていると、右手に《b》クシャ《b》っと音がした。

 

 

「!」

 

「「!?」」

 

 

 蛍さんとパイモンが驚ろくのも無理はない。だって、俺の手に一枚の紙が現れたんだから。俺も二回目なのに驚いている。幸いディルックさん達には聞こえておらず、そのまま歩いている。

 俺たちが紙を見ると、文字が浮かび上がってきた。

 

[蛍と言ったな、俺はこいつのもう一つの存在とでも言っておこう]

 

「もう一つの存在⋯?」

 

 

 そこで文字は消え、また文字が記される。

 

 

[それで、(レイ)が異界人なのに名前で呼ばれる理由だが⋯我の力が影響している。その力を蛍、君に分ける事も可能だ]

 

「ッ!」

 

 

 なんで蛍さんに⋯はっ!?

 

 今思えば、蛍さんは俺以外に名前を呼ばれていない。例え呼ばれていても旅人、栄誉騎士と呼ばれている。

 

 

[だが、条件がある。それはこいつの記憶を⋯まぁある程度取り戻せたらいいだろう。君にとってあまり悪い条件ではないはずだ]

 

「⋯どういうこと?」

 

 

 そうだった⋯!蛍さん達には自分が記憶喪失だってこと言ってなかった!

 

 

[それとパイモン]

 

「オイラ?」

 

[蛍と(レイ)を頼んだぞ]

 

「なんでオイラに頼むんだよ!」

 

[ハッ、それもそうだな。⋯蛍、最後のにもう一つ。君の名前呼んでくれる存在がここにも一人いるんじゃないか?]

 

「⋯」

 

「⋯」

 

 

 ⋯あの〜蛍さん?こっちを見るの、やめてもらえませんか?

 

 

[では、四人で仲良くしてくれ]

 

 

 ⋯四人?俺たちで三人、ディルックさん達を入れて五人。四人?

 

 

[それは後で分かる。(レイ)、ちゃんと記憶喪失のこと説明しろよ]

 

 

 その瞬間、手に持っていた紙がチリのように消えていった。

 言われなくても分かってるよ!忘れてたけど⋯。

 そういえば、モナミさんに旅人と言われる理由について教えてもらってなかったな。

 ⋯この紙の文章、俺の心読まれてない?

 

 

「レイは記憶喪失なの⋯?」

 

「あ、うん。そうだよ」

 

「そう⋯」

 

 

 あ、蛍さんが悲しい顔を⋯確かに蛍さんからしたら、記憶喪失で兄弟どころか家族や他の人達も覚えていないって見えるよね。実際義妹がいたような気がするだけだし⋯。

 考えていると、パイモンが話してきた。

 

 

「レイは旅人と同じ異世界人だったな」

 

「そうだけど」

 

「その⋯レイは何処までか記憶喪失なんだ?」

 

 

 何処までか⋯最近分からなくなったんだよな。主にもう一つの俺のせいで⋯!

 てか、やっぱりパイモンも旅人って言うんだな。

 

 

「⋯そうだな。特に人との記憶が無いな」

 

「っ⋯」

 

 

 ちょっと濁して言ってみたが、蛍さんには伝わってしまったようだ。早くこの話を終わらせないと⋯。

 

 

「まぁ別に良いじゃないか。俺はポジティブに考えているし、ふとした瞬間に思い出すかもしれないからな」

 

「⋯そう」

 

「じゃあ早く行こうか、蛍さん」

 

「⋯蛍」

 

「え?」

 

「だから、蛍」

 

「!」

 

 

 急に自分の名前を言ったから、びっくりしたよ。でも、そう言うことなら⋯!

 

 

「行こう、蛍!」

 

 

 そう言うと蛍は、笑顔で⋯。

 

 

「うん!」

 

 

 と言うのだった。

 

 

 

 

 

「⋯(オイラ、完全に空気だな)」

 

 

 


 

 

 

 

 モナミside

 

 

 

 これは、麗たちが出発した直後のこと⋯。

 

 

 

「⋯はぁ」

 

 

 私は今、モンド城の門番をしている。これが本来の立場だ。騎兵副隊長など仮の立場でしかない、そもそも西風騎士団には副隊長などなかったはずだ。私のようなイレギュラーのせいだろうだがな。

 

 だが、今はその立場が物凄く欲しい⋯!私一人だけなら良かったが、麗きゅ⋯ん゙っん゙ん!⋯麗が居るのなら話は別だ。

 

 今のストーリーは⋯ファデュイから天空のライアーを取り返しに行く所、だな。

 ディルック達がいるなら安心出来るが⋯万が一の可能性がある。だから私も行きたいのだが、ここを離れるわけには行かない。

 くっ!どうす、れ⋯ん?あれは⋯。

 

 

「⋯アンバー?」

 

 





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