連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの七海建人と申します。   作:馬鹿め!そっちは本体だ!

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どこまでで区切ればいいのか分からない今日この頃。
なんでみんなあんなに区切り良くテンポよくあれだけの文章が書けるんだ。
先人たちがすごすぎる。


納得できない理不尽で不平等な現実

「私たちは対策委員会です」

「私は、委員会で書記とオペレーターを担当している1年のアヤネと申します」

 

紅いメガネと横長の尖った耳が特徴的な彼女は奥空アヤネ。見た目に違わない真面目さで礼儀正しさを持つ生徒である。

戦闘時のオペレーター以外にも学校の施設の点検・整備・修理に加えて事務も行っている。

普段は温厚であるが、先輩方が暴走した時にはちゃぶ台返しまで行ってブチぎれてブレーキをかける一面もある。

 

「こちらは同じく1年の会計担当のセリカちゃん」

「どうも」

 

長い黒髪と猫耳を持ったスレンダーな少女の名は黒見セリカ。委員会においては会計を担当しているが、如何せんそのように扱われることは少なく、どちらかというとマスコット的なノリで対策委員会の主に先輩方から愛されている。

 

「2年のノノミ先輩と、シロコ先輩」

「よろしくお願いします、先生!」

「さっき、道端で最初に会って車にも乗せてもらって助手席でここまで案内してきたのが私」

「……あ、別にマウントを取ってるわけじゃない」

「誰と何に対してです?」

 

黄色いカーディガンを着た柔和な少女は十六夜ノノミ。対策委員会のお姉さん的存在であり、ついつい他のメンバーを先輩後輩問わずお世話せずにはいられない性格である。

実はかなりいいところのお嬢様でもあり、懐にしまわれたゴールドカードはその象徴にして対策委員会の命綱でもある。

 

青いマフラーを身につけた銀髪の狼耳の少女は砂狼シロコ。七海が初めて出会ったアビドス対策委員会の生徒であり、何気にキヴォトスの生徒の中で初めて七海の運転する車に乗せてもらったりしている。

後にこのことは彼女にとって最大の自慢の一つとなる。

 

「そして、こちらは委員長の、3年のホシノ先輩です」

「いやぁ、よろしくね、先生」

 

ピンク色の長い髪とオッドアイの、昼行燈な雰囲気を醸し出している小柄な少女は小鳥遊ホシノ。

普段は間の抜けた印象を与える行動ばかりであるが、その眼の奥には鋭いものが感じ取れた。

七海も1級呪術師として戦ってきた勘が、彼女に対して警鐘を大きく鳴らしたことからその実力も相当なものであることが伺える。

 

「ご覧になった通り、我が校は現在危機に晒されています……そのため”シャーレ”に支援を要請し、先生がいらしてくれたことでその危機を乗り越えることができました」

「先生がいらっしゃらなかったら学校はもう乗っ取られていてしまったかもしれませんし、感謝してもしきれません……本当に、ありがとうございます!」

 

「それが仕事ですから。それで、対策委員会というのは?」

 

「そうですよね、私からご説明させていただきます。対策委員会とは、このアビドスを蘇らせるために有志が集った部活です」

「うんうん!全校生徒で構成される、校内唯一の部活なのです!全校生徒と言っても私たち5人だけなんですけどね」

「他の生徒は転校したり、退学したりしてアビドスから出て行ったの。それで、学校がこの有様だから学園都市の住民もほとんどいなくなって、カタカタヘルメット団みたいな三流のチンピラに学校を襲われる始末なの」

「通りで来る途中全く人影が無かったわけです。なるほど、そこに付け込まれて、さっきのように襲撃され続けているといった次第だったのですね?」

 

ノノミとシロコが述べた現状とアヤネの言った有志という発言から、七海もおおまかな状況について察しも裏打ちもできたようだった。後で詳しく聞くにしても、何らかの事情での廃校寸前の状況。それに付け込んだ暴力組織による襲撃。日々消耗していく人とモノ。呼ばれた理由もそれに起因するのだろうと。

 

「そう。現状、私たちだけじゃ学校を守り切るのが難しい。在校生として恥ずかしい限りだけど……」

「いえ。むしろ良くここまで耐えていたなと思っていますよ。あれだけの勢力です、その人数と限られた物資で戦い抜いたことは間違いなく凄いことですし、立派なことですよ」

「ん……そう言ってもらえると嬉しい。ありがとう、先生」

「えへへ!ありがとうございます!」

「ふん、こんな学校の為に本当よくやってる方だと思うわ!」

「セリカちゃんは素直じゃないな~」

 

七海が純粋に、ここまで持ちこたえていたことを称えるとシロコは恥ずかしがりながらも、俯きがちに嬉しがった。他の面々も満更ではないようだった。

 

「もし、”シャーレ”からの支援が無かったら……今度こそ万事休す、といったところでしたね」

「だね。補給品も底を突いてたわけだし、流石に覚悟しなきゃだったよねー。中々、良いタイミングで来てくれたよ、先生」

「色々ギリギリなタイミングだったようですね。支援が間に合ったようで何よりです」

「うんうん!もうヘルメット団なんてへっちゃらです!大人の力ってすごいんですね♤」

 

「かといって攻撃を止めるような奴らじゃないんだけどね」

「あー、確かに。しつこいもんねアイツら」

「こんな消耗戦をいつまで続けなきゃいけないんでしょうか。ヘルメット団のこと以外も問題はたくさんあるのに……」

「アレ以外にも何か問題が?」

「あっ……えっと、その」

 

「まあまあ、そのことについては追々話そ?それより、今の状況を打開する計画をちょっと練ってみたんだ~」

「えっ!?ホシノ先輩が!?」

「嘘っ……!?」

「ちょっと~?そういう反応されると流石にちょ~っと傷ついちゃうよー?おじさんだって、たまにはちゃんとやるんだからさ」

 

アヤネが言い淀んだのを遮るように、ホシノが割って入ってくる。その話よりも今の現状を何とかする方向に舵を切りたかったのか、それともあまり聞かれたくない話なのかは定かではないが、七海はそれ以上追求しなかった。

もっとも、ホシノが計画を立てたということに1年の後輩2人は目を丸くして驚いていたが。

 

「……それで?どんな計画?」

「ヘルメット団は数日もしたらまた攻撃しに来るじゃん?ここんとこずーっとそういうサイクルで続いているからねー」

「……なるほど」

「先生、何か分かったの?」

 

「おっ?先生も同じこと考えてくれてた感じー?おじさん同士気が合うね~」

「私がおじさんであることは否定しませんが、あなたはまだ違うでしょう」

「あれ、おじさんそんなに若く見えちゃう~?まだまだ捨てたもんじゃないねー」

「そこ!漫才しないでよ!」

「したつもり無いんですが」

 

七海はそれとなくホシノの言わんとしたいことを察したようだった。

ホシノの返しとそれに対する受け答えが漫才のようだったのでセリカのお叱りは受けてしまったが。シロコとノノミは表情にこそ出さなかったがそこそこウケたようだった。

 

「うへ~、ごめんごめん。それで、先生に追っ払われて消耗しているタイミングの今、ヘルメット団の前哨基地を襲撃しちゃおっかなって」

「い、今ですか!?」

「うん、今。先生もいて補給とかも問題ない今だからこそだよ~」

「良いと思います!あちらもまさか、今から反撃されるだなんて夢にも思っていないでしょうから」

「なるほど。ヘルメット団の前哨基地はここから30kmくらいだし、今から行こっか」

 

ホシノの提案に2年生の2人は乗り気なようだった。こっぴどくやられて消耗しているヘルメット団に対し、対策委員会は充分な補給も終えて準備万全。さらにヘルメット団をコテンパンにしたその大人である七海までいる。勝算は十二分である。

 

「それはそうですが……先生の方はどうですか?」

「ホシノさんの案に同意します。ちょうど私も似たようなことを考えていたので。それに、相手の拠点がすでに分かっているのであれば手っ取り早い」

「よっしゃ、先生のお墨付きもいただけたワケだし、いっちょこの勢いでやってみますかー」

 

「善は急げ、ってことだね。ちょうど先生の乗ってきた車もあるし、それで行こう」

「はい!それでは~、しゅっぱ~つ!」

 

ノノミの掛け声に合わせて、対策委員会の4人は装備を準備して七海の車に乗り込んだ。

物資を運ぶために大型の車を選んだことが功を成して、七海以外の全員が乗り込むことができた。

 

「誰が助手席座るー?おじさんは到着までゆっくりおやすみしたいから後ろねーノノミちゃんにも膝枕してもらうために後ろきて欲しいなー」

「もう、仕方ないですね。それじゃあ他の子たちで……」

「私はさっき助手席に乗せてもらったから大丈夫。1年たちに譲ってあげる」

「わ、私は後ろの方でいいわよ!荷物とか揺れ過ぎないように見てるから!ヘタくそな運転しないでよね!先生!」

「じゃ、じゃあ私が乗りますね。先生もそれでいいですか?」

 

助手席にはアヤネが座ることになった。

 

「別に誰が乗ったって同じでしょう。むしろおじさんの隣は罰ゲームでは?」

「それっておじさんのこと言ってるー?」

「私のことです。あなたはおじさんなんて歳では無いでしょうが」

「うへ~、先生に口説かれちゃったよー」

「だから!漫才しないでってば!」

 

微笑ましい光景であるが、彼女らが今から向かって行うのは襲撃である。

そして今から数十分後、無慈悲にもこの6名によってカタカタヘルメット団は再びボコボコにされる運命が待ち構えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

 

「……そろそろでしょうか」

「はい。カタカタヘルメット団のアジトがあるとされるエリアに入りました」

 

アビドスを発ってから10分と少し経ってからのこと。

七海がそれとなく敵の気配を感知すると、アヤネはそれを肯定した。

 

「半径15km圏内、敵のシグナルを多数検知!」

「おそらく敵もこちらが来たことに気付いているでしょう、ここからは実力行使です!」

 

七海が車から降りてサスペンダーから武器を取り出そうとすると、後ろから伸びたホシノの手によってそれは止められた。

 

「あー待って待って。先生はここでアヤネちゃんと一緒に、私たちの指揮おねがい。流石にここだと敵の人数も多すぎるし、私たちの流れ弾でフレンドリーファイア、なんてシャレになんないでしょ?」

「……分かりました。ですが勝てないと判断した場合はすぐに呼んでください」

「ちょっと私たちのことナメすぎじゃない?これでもここにいる全員、そこそこ腕は立つ方なんだけど?」

 

セリカが七海の発言に食って掛かるも、七海は気に留めた様子も無かった。そういった話には聞き覚えがあり、七海自身何度も言ったことのある言葉だからだ。

 

「ナメるナメないの話ではありません。私は大人であなた達は子供。私にはあなた達を自分より優先する義務があるというだけです。無論、あなた方が相応の実力を持っていることは理解しているのでそこは心配していません」

「任せて先生。すぐに片づけて学校に戻ろう」

「うんうん!取りこぼしが無いよう、ここで全員、お仕置きしちゃいますよ~!」

 

シロコとノノミは元気よく

 

「気合は充分のようですね。アロナさん、戦術支援モードに移行を」

『はい!了解です!敵の数と配置を分析中……完了です!いつでも行けます!』

 

「こちらも準備できました。それでは皆さん……出撃です」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「敵の退却を確認!並びにカタカタヘルメット団の補給所、アジト、弾薬庫の破壊も確認しました!」

 

そこからの展開は非常に早く、あっけないものだった。

七海とアヤネ、2人による指揮体制もありどんどん敵は倒されていった。

 

無論カタカタヘルメット団も抵抗しなかったわけではない。だが、先ほどかなり力を入れた襲撃が大人1人の活躍によって退けられたことによる士気の低下や消耗によって、自らのホームグランドであっても満足に戦うことはできなかった。

 

早い話が一方的な蹂躙である。

 

「これでしばらくは大人しくしてるはず。ん、先生」

「何です?」

「頑張って、全員倒したよ」

「?はい、そうですね」

「だから、褒めて」

「はい?」

「褒めて」

 

シロコはシッテムの箱をいじる七海に駆け寄っていった。普段と変わらないポーカーフェイスであるが、目と表情は期待で輝いていた。

 

「……よく頑張りましたね。ええ、よく戦ってくれました。ありがとうございます、シロコさん」

「それも嬉しいけど……行動でも示してほしい」

「まだあるんですか?」

「ん……」

 

シロコはそう言うと目を瞑って頭を七海の胸元に差し出してきた。その様子に七海は困惑して考えあぐねるも、無視するわけにもいかないため綺麗な銀の耳の間に手を伸ばした。

 

「♪」

「はぁ……一体こんなおじさんに撫でられることの何がいいんですか」

「シロコちゃんは強くて頼れる人のことが大好きなんだよね~。いやー、おじさんも昔はせがまれて大変だったよ~」

「まあ♪私もお願いしちゃいましょうか♪」

「わ、私はいらないわよ!というか、触らないで!」

「セリカさんの反応が正しいんですよ皆さん。ノノミさんもこっちに頭を差し出してこないでください。それとシロコさん、手を離してください」

「あはは……」

 

その後なんやかんやで全員の頭を撫でることになった七海であった。

アビドスに出向いた初日に全員の頭を撫でることになるとは思わなかった七海は深いため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん、お疲れ様でした」

「火急の事案だったカタカタヘルメット団の件が片付きましたね。これでようやく一息つけそうです」

 

車に乗って学校に帰り、教室に戻ると、各々が疲れ切った様子でそれぞれの定位置の椅子に座り込んだ。目の上のたんこぶでったカタカタヘルメット団のゴタゴタが片付いたことにより、切羽詰まっていた状況は幾分かマシになったようであった。

 

「そうだね。これでやっと、重要な問題に集中できる」

「うん!先生のおかげね!これで心置きなく、全力で借金返済に取り掛かれるわ!ありがとう、先生!この恩は一生忘れないから!」

「私は要請を受けて来ただけですから。その言葉はむしろ、私をここに呼び出したアヤネさんに言ってください」

「わ、私はただお手紙を先生に宛てて送っただけで……」

「でなければ私はここにいませんでした。今こうしてアビドスが何とかなったのはあなたの功績でもありますよ」

「うわーお、大人な対応~。これじゃおじさんじゃなくて”おじさま”だね」

「その言い方やめてください」

 

「無駄話はこの辺にしておきましょう。それで……借金返済というのは?」

 

 

「「「「「!!」」」」」

 

 

「あっ、わわっ……!」

「その、それは……」

「ま、待ってアヤネちゃん!それ以上は……!」

 

七海が話を切り出すとセリカはしまったという風に口元を押さえて狼狽えた。

アヤネがそれを話そうとするのを遮るようにして止めるあたり、余程知られたくはないことであったようだ。

 

「話したくない内容であれば構いません。ですが、差し支えないのであれば教えてください」

「わ、わざわざ話すような内容でもないわよ!なんでもない!忘れて!」

「いいんじゃない?別に隠すようなことでも、罪を犯したってわけでもないんだからさ」

「け、けど……!」

 

ホシノはセリカと対照的に七海に事情を話すことに前向きなようだった。

どうやら委員の間でも、その話題についての捉え方はまちまちであるらしい。

 

「ホシノ先輩の言う通りだよ、セリカ。私は、先生は信頼できる大人だと思う。じゃなきゃこうして私たちのことを助けに来てくれなかった」

「そりゃそうだけど!でも先生だって結局部外者じゃない!」

「確かに先生がパパっと解決してくれるような問題じゃないよ?でもこの問題に耳を傾けてくれるような大人、先生以外にいる?」

「う、うう……!」

「悩みを打ち明けてみたら何か解決法は見つかるかもしれないよ?それとも、セリカちゃんには何か他にいい方法があるのかなー?」

 

ホシノが瞑っていない方の目でセリカを見つめると、セリカは言葉に詰まったようだった。

 

「でっ、でも!さっき来たばかりの大人でしょ!?今まで大人たちが、この学校がどうなるかなんて気にも留めたことなんてあった!?この学校の問題は今までずっと、私たちだけでどうにかしてきたじゃん!なのに、なのに今更、大人が首を突っ込んでくるなんて……!」

 

泣き出しそうな震えた声色でセリカは声を荒げた。七海はどこか思うところがあるように静かにその様子を眺めていた。

 

「私は認めない!!」

 

 

ガラッ!!

 

 

「セリカちゃん!?」

「私、様子を見てきます」

 

セリカは耐えられないといった、憤怒と悲しみの表情を浮かべてドアを力任せに開けて飛び出していった。

 

「……」

「……ごめんね先生。素直じゃない所はあるけど、セリカちゃんも悪い子じゃないんだ」

「気にしてなんかいませんよホシノさん。セリカさんの言うことはもっともです。実際私も部外者、支援要請を請けて来ているだけの連邦生徒会の役人に過ぎませんから」

「助かるよ。それで、簡単に説明するとね、この学校には借金があるんだ。まあ、そこまではよくあるありふれた話なんだけどね、問題はその額」

「でしょうね。世の大半の企業がそうであるように、何かしらの負債を持っているのはありふれた話です。ですが、アビドスはそういうわけではない、あるいはその範疇を大きく超えているのでしょう?」

 

七海は証券会社で働いていたこともあり、企業の在り方に対する知識も多少あった。

だが、セリカやアヤネ、ホシノの話し方や対策委員会の空気からそこはかとない何かがあることも察しが付いているようであった。

 

「察しが早くて助かるよー。ぶっちゃけた所9億円もあるんだよねー」

「……9億と、6253万円です」

「これはアビドス……いえ、私たち”対策委員会”が返済しなくてはならない金額です」




ドラム缶ガニを何とかして捌いている間に数日経ってました。Insaneは何とかクリアできましたが、フェス限の固有3以上のアタッカーが3人必要だったの今考えてもおかしい。

クルミが最適タンクなのも含めて、本当にキャラとその育成ありきの高級ボスって感じでした。まあカニって高級食材だし?

ドレスハルカは合同火力演習でも輝けそうだから引いてよかった。これで140枚は俺のもんだぜ~(デンジ)

結構あったはずの秘伝ノートがないなった。
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