連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの七海建人と申します。 作:馬鹿め!そっちは本体だ!
溺れた時のように意識が混濁し、視界が白飛びした後の七海の眼前にはまたもや見覚えのない光景が広がっていた。
何ら変哲のない教室。近未来の街並みを見た後に見るとレトロにすら感じるが、小綺麗で整えられた現代的な教室。
異質に感じるのは、大きく崩れた窓側の壁の先に、蒼い海と積み上げられた机と椅子が広がっているせいだろう。
場所どころか世界観すら異なるようだが、かつての学び舎とその青春を思い出させる光景に七海は思わず息をのんだ。
己の知るものより新しく綺麗な学習机と椅子が規則的に並べられており、一番近い机には椅子に座ってうつ伏せで居眠りをする女の子がいた。
思わず自分以外の何者かがいることに警戒したが、まだ幼い印象を与えるその姿を見ると張った力は自ずと抜けた。
「くううぅぅ……Zzzz」
「(……この子は私より前に、”ここ”に吸い込まれたのか?)」
事実に即し、己を律する。既に多くの不可思議や不可解を
「(時間の流れは?ここは生得領域か?いや、そもそも今まで私以外の呪力を一切感じなかった……)」
「むにゃ……」
ここまで呪力を感知しようとしたことは何度もあったが、それらを感知することはできなかった。
「(生徒や町からも、残穢すら感じなかった……微弱なわけではなく、ゼロ……)」
「カステラには……いちごミルクよりもバナナミルクの方が……くうぅ……Zzzzz」
「(……原理は不明だが、この状況含めて連邦生徒会長の思惑なのでしょうね。気は滅入りますが、この子には一度起きてもらうとして……)」
そう言うと七海はネクタイを締めてスーツを正し、いまだ夢うつつの少女の元に歩み寄った。
「失礼します……お嬢さん、起きてくれませんか。」
「むにゃ、ううん……まだ、いっぱい……えぇ?」
七海が少女の肩を軽く揺らすと、ほんの少し現実に戻ってきたようだ。
頭上のヘイローがわずかに点滅すると、次第に形が整ってきた。
「あれ……あれれぇ?」
「おやすみのところ申し訳ありません。」
明るくなった少女の視界には、白いスーツと青いシャツに身を包んだ七三分けの男性が膝を付いてこちらを見据えている様子が広がっていた。
「こ、この空間に入ってきたってことは……も、もうこんな時間!?ええっと、ええっとお……!」
「落ち着いでください。そんなに急いでいませんから、急かしたりもしませんよ。」
「あっ、はいっ……すーっ、はーっ……ありがとうございます。すみません、テンパっちゃって……」
努めて穏やかに話す七海の声に、目の前の慌てていた少女は幾分か冷静になったようだ。*1
息を整えた後、その小さい体を椅子から離して立ち上がった。
七海もその姿を見て立ち上がるも、威圧感を与えないように少し膝を折った姿勢になった。*2
「よいしょっ……はじめまして!」
「ご挨拶ができてえらいですね。」
「こ、子ども扱いしないでください~~!!」ブンブン
「どう見ても子どもでしょう。」
漫画やアニメのように手を振る少女を、七海は暖かい眼差しで見守っていた。
そんな七海にムキになったように咳払いをすると、少女は自己紹介を始めた。
「オホン!……自己紹介がまだ済んでいませんので!私はアロナ!この”シッテムの箱”に常駐するシステム管理者であり、メインOS。そして、これから先生をアシストする秘書です!」
「ここはその”シッテムの箱”の中なんですね。それで……私の秘書?」
「はい!私はここで先生を、ずっとずーっと待ってたんです!やっと会うことができました。」
「私はあなたを随分長いこと待たせてしまっていたようですね。疲れておやすみになるくらいには……」
「い、居眠りしてしまっていたことは否定できませんが……」
天真爛漫な笑顔で体を揺らすアロナを見て、文字通りに受け取った七海は申し訳ない表情になっていた。そんな七海を見て、アロナは身振り手振りで慌てていた。
「何はともあれよろしくお願いします。はじめましてアロナさん。私は七海建人、本日よりここキヴォトスで先生を務めることになっています。」
「はい!存じ上げております!まだ体のバージョンが低い状態でして、特に声帯回りの調整が必要ですが……これから先生を頑張ってサポートしていきますので!よろしくお願いします!」
「何かしら調整が必要なのでしたらそちらを先に。先ほども申し上げましたが、私はあなたを急かしたりなんてしていませんよ。」
「あ、ありがとうございます。ですがそっちはまた別で更新できますので……!」
注意して聞くと僅かに舌っ足らずな声だが、七海は特段気にした様子は無さそうだった。むしろ、アロナに不備があることを聞いてそちらを優先するよう諭すまである。さっきから大人の余裕や寛大さに当てられ続けているアロナは満更では無さそうだが、たまったもんでも無さそうだ。
「えっと……あ!そうだ!形式的ではありますが、生体認証を行いますっ♪」
「うう……ちょっと恥ずかしいですけど、手続きですから。はいっ♪私の人差し指に、先生の指をあててください♪」
アロナは右の人差し指を立てると、左手で七海の右手を手に取った。
七海は困惑するも、ひとまず目の前の少女の言う通りに人差し指を立てた。
指の腹先が触れ合うと、アロナは微笑みながら話し始めた。
七海は別の光景を思い浮かべていたが*3、その様子を微笑ましく見守ることにした。
「うふふ。指切りして約束するみたいでしょう?実はこれで生体情報である指紋を認識するんです!画面に残った指紋を目視で確認するのですが、こう見えて目も良いのです!」
「……」
「(……あれ?意外とよく見えないな……?)」
七海と指を合わせてしばらく。アロナは目を細めたり、口をへの字にしたりして指紋の読み込み(目視)に難儀していた。七海は何となくお察しが付いたようだが、特段言葉にして出さないことを選んだ。
「(うーん……これでいいですかね?)」
「(まあとりあえずこれで大丈夫でしょう……多分)」
「……はい!確認終わりました!」
完璧に遂行したと言わんばかりに元気いっぱいで話すアロナに、七海は複雑そうな表情を浮かべたが、すぐに穏やかな顔つきへと戻っていった。
「分かりました。何か不備があるようならまた呼んでください。」
「へっ?あっ、はい!い、一応虹彩認証とかも可能……だと思いますのでいつでも!どうぞ!?」
七海は大人だったのでとやかく言うことはしなかった。すかさず後で
「早速ではありますが、やってほしいことが……」
■
「なるほど……先生の事情は大体把握できました。連邦生徒会長が行方不明になって、それに伴いタワーの制御権や行政権が失われてキヴォトスは今大混乱に陥ってると……」
「その通りです。ご理解が早いようで助かります。本当に優秀ですね。」
「え、えへへ……♪それほどでもお……♪」
七海に褒められたアロナは思わず頬を緩ませて、その頬を戻すように手を当てながらイヤンイヤンと身をよじらせていた。七海のアロナに対する認識は、”飲み込みが早くて理解も早く優秀だが、どこか抜けている幼い子ども”で固定されてきていた。
「連邦生徒会長から何か伝言を預かっていたり、あるいは連邦生徒会長の行方に関する何かを知っていたりはしませんか?」
「それなんですが……私はキヴォトスに関する情報の多くを知ってはいますが、調べようにも連邦生徒会長についてはほとんど知らないんです。彼女が何者なのか、どうしていなくなってしまったのかも……お役に立てず申し訳ないです、先生。」
連邦生徒会長の話題になると、アロナは一転してトーンダウンした。意図的に情報を抜かれたか、それとも最初から情報を組み込まれていなかったのか。詳細は分からないが、連邦生徒会長の行方を掴む手掛かりは見込めないようだった。七海もそれで事が済むとは思っていなかったため、落ち込むアロナを励ますように慰めの言葉をかけた。
「大丈夫ですよ。そもそも突然失踪したようですし、情報がないのも無理はありません。落ち込まなくて平気ですよ。」
「うう……ですが、サンクトゥムタワーの問題は私で何とか解決できそうです!お任せください!」
「それは良かった。では、お願いできますか。アロナさん。」
「はい!わかりました!それでは、今からサンクトゥムタワーのアクセス権を修復します!少々お待ちください!」
アロナはそう言うと七海の傍から数歩離れ、目を閉じて祈るような姿勢を取った。
それを皮切りに空気が一変するような雰囲気を感じ、七海の目元に力が入った。
「サンクトゥムタワーのadmin権限を取得完了……」
「先生!サンクトゥムタワーの制御権、無事に回収できました!」
先程までの、辺り一面を己の領域にした雰囲気とは打って変わってアロナは元気に飛び跳ねんばかりに七海の元に駆け寄った。あまりの変わりように七海は面食らうも、つい目の前の子どもの頭に手を置いて労った。
「ありがとうございます。よく頑張りましたね。」
「えへへ♪こんなのちょちょいのちょいですよ~♪サンクトゥムタワーはアロナの統制下にありますから、今のキヴォトスは先生の支配下にあるも同然です!」
「しれっと怖いことを言わないでくれませんか?本当に出来すぎたくらい優秀な子ですね」
満面の笑みで全身で喜びを振りまきながら、無邪気ゆえ何の気なしに恐ろしいことを言われた七海は思わず硬直するが、アロナのおかげで大前提となる問題は解決できたため、撫でる手は止めずに誉める言葉を出した。
「うへへ~♡……あっ。先生が承認してくだされば、サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管することもできますよ?もちろん先生がよろしければですが……渡しても本当に大丈夫ですか?」
「はい。ただでさえ先生として与えられた権限が多いのに、これ以上は私の手に負えませんから。もしそうした場合、キヴォトスにおける学園自治の前提も崩壊してしまいます。後のことは連邦生徒会に任せましょう。」
「ははあ……やっぱり先生は大人ですね。私はそこまで思い至りませんでした……」
アロナは本当に連邦生徒会に渡していいのかと、若干不安げに渋っていたが七海はそれをはっきり否定した。慕いがいのない
『ーーー
『ーーー
「……あなたもきっとなれますよ。いずれ、私以上の立派な大人に。」
「うーん……そうでしょうか。」
「ええ。きっと。」
七海のような考え方ができなかったと落ち込むアロナの背中を軽く叩き、優しく大人になれる日が来ると語りかけた。その言葉にアロナは元気を取り戻したのか、笑顔で仕事を再開した。
「えへへ……こほん、これよりサンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管します!」
「ええ。よろしくお願いしますね」
「先生もおつかれさまでした!あ、
■
「……はい。分かりました。」
意識が教室から現実の地下室へと戻るといつの間にか照明が点いており、周りにあった機械が動き出す音も耳に入ってきた。
辺りを見回すと、視線の先では何やらリンがどこかに電話をかけているようだった。リンは視線に気づくと電話を切り、七海の方へ歩み寄ると深々と頭を下げた。
「サンクトゥムタワーの制御権の確保が確認できました。これでようやく連邦生徒会長がいた頃と同じように行政管理が進められます。」
「お疲れ様でした、先生。」
「それはよかった。一応は何とかなりましたね。」
「ええ、本当に。キヴォトスの混乱を防いでくださったこと、連邦生徒会を代表して深く感謝いたします。」
「そうそう。ここを襲撃した不良たちと停学中の生徒たちはこちらから追跡・討伐いたしますのでご心配なく。」
「よろしく頼みます。」
頭を上げてその場を去ろうとしたリンだったが何かを思い出したかのように七海の方を振り返って再び近寄った。
「それでは”シッテムの箱”もお渡ししたので私の役目はこれで……」
「……あ、もう一つありましたね。」
「着いてきてください。連邦捜査部”
■
戦闘中は気にも留めていなかったし見る余裕も無かったがシャーレはかなり大規模な施設のようだ。銃火器がスマホと同じかそれ以上に普及しているキヴォトスらしく射撃場があったり、普通の学校のように実験室や図書室、体育館も収まっている。規模も大きいようで40人以上を収容可能な視聴覚室など桁違いである。
それ以外にも居住区と呼ばれる区画があり、文字通りの住まいとして使える他にもトレーニングルームや休憩室に仮眠室、シャワールームや学生らしい自習室からゲームセンターまで入っているらしい。至れり尽くせりなキッチンが付いた食堂の外には家庭菜園まであった。まだオープンしていないものの、1階の方にはコンビニまであるようだ。
「私に与えられた権限以上に施設まで充実していますね。連邦生徒会長は私に何をさせる気なのでしょうか……」
「確かに、改めて見ると建物だけで凄まじい規模ですね。ですが、本命はこちらです。」
”空室”と貼り紙がされたガラス張りのドアの前で2人は止まった。
「ここがシャーレのメインロビーです。」
「長い間空っぽでしたけれど、ようやく主人を迎えることになりましたね。」
「七海先生にはこちらで先生のお仕事をしていただきます。」
綺麗に整えられたオフィス。封の切られていない段ボールがいくつか積み重なっており、ホワイトボードはまだまっさらだ。
七海はどこか懐かしさや苦い社会人時代を思い出しながら部屋を一望していた。
「なるほど。それで、私は何を?」
「シャーレは権限だけはありますが、これといった目標のない組織ですので……これといった強制力は存在しません。」
「ご説明した通り、キヴォトスのどんな学園の自治区にも自由に出入りでき、所属に関係なくどんな学園の生徒でも、先生が希望した生徒を部員として加入させることも可能です。」
「はー……そこまで行くと超法規的機関を通り越して無法ですね。」
「ふふっ。面白いですよね。一応は捜査部という名前ではありますが、そこに関しては連邦生徒会長も特に言及しておりませんでしたから。」
「聞いてみようにも、当の本人は失踪中ですから尚更……お互い苦労は絶えそうにありませんね。」
あまりの自由さと何も決まってなさすぎる肩書や組織に、七海はおもわずため息をついて天を仰いだ。その光景を見てリンも微笑みながら返した。連邦生徒会長の無茶や突拍子の無い物言いに辟易していた過去の自分と七海を重ねていたのかもしれない。かつて彼女から言われたのと同じように、普段の物言いを言ってくれた点も含めて七海に対しては悪感情ではない新たな感情がリンの中で交差していた。
「……我々は連邦生徒会長の捜索に全力を尽くしていますので、キヴォトスのあちこちで起こっている問題に対処できるほどの余力がありません。」
「寄せられてくるありとあらゆる苦情、支援物資の要請、環境改善、落第生への特別授業、部の支援要請……挙げていってはキリがありません。」
「連邦生徒会長の行方は
「あと、その問題の方もこちらで引き受けましょう。書類の形式などまだ勝手が分からないので最初のうちはそちらの手を煩わせるだけかもしれませんが……」
七海は優秀な秘書であるアロナでさえ連邦生徒会長については情報を持っていなかったことを踏まえ、捜索については消極的であったが自由度の高いシャーレの能力も踏まえて探してみることを約束した。あらゆる問題の解決に関しても、引き受けることにしたようだ。
「そう言っていただけて助かります。書類の方はそちらの机の上にマニュアルを含めて置いてあります。連邦生徒会からも人を送るので、当面はそう重く捉えなくても結構です。」
「そうそう。住居の方ですが、こちらの居住区の中に荷物も含めて運んでありますからご安心を。どこか別で住まいが欲しい場合は相談してください。先生の希望はできるだけ通るよう工面いたしますから。」
もう後戻りできないくらいの至れり尽くせり具合に七海は眩暈がしそうだった。
だが……呪術師や社会人時代よりかは、充実した仕事と生活が送れそうであるという期待感があるのも確かなようだ。
「これからよろしくお願いしますね、七海先生。」
「ええ。こちらこそよろしくお願いします、七神さん。」
リンが目の前の大人に対して右手を差し出すと、七海はそれを同じく右手で強く握りしめた。
「それと……呼び方なんですが、どうも名字で呼ばれるのは慣れなくて……名前でリン、とお呼びしていただけますか。」
「確かに基本的にみなさん下の名前で呼び合っているようですが……いいのですか?」
見た感じ10以上も年の離れている*4自分に名前を呼ばれるのはどうかと思い、名字で呼んでいた七海だが、名字で呼び慣れておらず名前で呼んでほしいとまで言われてしまって困惑してしまった。
それでもまだ年の離れた子供、しかも女子生徒を名前で呼ぶ*5ことには忌避感があった。
「ええ。特段構いません。名字を使うのは書類以外ではあまりありませんから……」
「そうですか。では、リンさん。改めてよろしくお願いします。」
「はい♪先生。」
七海は自分の過ごしていた世界とあまりにも異なる常識の前提にどこか歯痒そうな表情だったが、リンはなぜだかほんの少し上機嫌だった。
「それでは私は今度こそここまでです。ああ……仕事に関しましては今日でなくても結構ですよ。まだまだ期限は先の書類ですし、本日は先生もお疲れでしたでしょうから。」
「お心遣い感謝します。まあそこそこにやっておきますよ。」
「頼もしいですね。やはり彼女が選んだだけのことはあります。」
「はた迷惑な話ですよ。」
そうは言う七海だが、どことなく満更でも無さそうだった表情をしていたことを知るのはリンだけであった。
■
「ええ。連邦生徒会がサンクトゥムタワーの制御権を取り戻したことを確認したわ!」
「ワカモは自治区に逃げてしまったようですね……後は担当者に任せましょう。」
電話越しに報告を受けるユウカと、小競り合いを納めてライフルを手入れするハスミが七海に気づくと4人がすぐに駆け寄ってきた。
「皆さん、お疲れ様でした。」
「あっ!先生、お疲れ様でした!先生の活躍、結構SNSに上がってますよ!このままキヴォトス全域に広まって、どこもかしこも先生の話題で持ち切りになるかもしれませんね!」
「あの戦闘を撮られてたんですか?」
「そのようですね。一般市民か不良たちかは分かりませんが……良くも悪くもシャーレの知名度向上に役立つかと。」
ユウカが喜々としてスマホの画面を向けると、七海はそれを複雑そうな表情で見ていた。ハスミは特に気にしているわけではないが、シャーレと先生が注目されることに関しては満足げな様子である。
「戦車を壊すところは無いようですけど、それでも先生が前線で戦ってる姿はもうだいぶ拡散されてますね。」
「映像で見てみてもやはり追いつけませんね。」
戦車を壊すシーンが無かったことにどこか残念そうなスズミと、七海の動きを分析しようと動画を何回も再生するチナツも否定的では無さそうだった。
「これでお別れですが……近いうちにぜひトリニティ総合学園の方へ。トリニティの街並みはきっと先生も気に入られるかと。」
「自警団の方も、色々穴場を知っていますから……良かったらいらしてください。」
「そうですね。近いうちそちらを訪れますので、その時はよろしくお願いしますね」
「私も今日のことを風紀委員長に報告しに戻ります。ゲヘナ学園にいらっしゃった時は是非とも風紀委員会を訪ねに来てください。」
「分かりました。チナツさんも道中お気を付けて」
「ミレニアムサイエンススクールにも来てみてくださいね!私が色々案内してあげますから!それではまたお会いしましょう!先生っ!」
「はい。その時は是非ともお願いします。」
その後、解散しようとした4人であったがチナツのことを名前で呼んでいたことに気づいたユウカが七海を呼び止め、チナツを含めた全員がそれぞれ七海に自分の名前を呼ばせた後で、4人はようやく解散して学園へと戻っていった。
長かったな。プロローグも一応これで終わりです。次回作にご期待ください。
次はシャーレの業務や生徒との絡みを中心にした番外編です。アビドスまでの繋ぎも補完するため全くの別世界ではありません。ここでナナミンには仕事と学園をちょっと周らせようかと。
色々経過した後の、本編には繋がらない話も書くかもしれませんが。
なんかリンちゃんがちょっと卑しかった気がするけどヨシ!どうせ苦労人同士くたびれたオフィス仲間同士だから問題ないやろ。名字呼びの未来は俺が殺した(伏黒甚爾)
まあ名前で呼ばせた方が分かりやすいし、名字より名前の方が多いもんね。