連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの七海建人と申します。 作:馬鹿め!そっちは本体だ!
追記:キヴォトス屈指の酒飲みであるシグレを忘れていたため追加しました。
番外:ナナミン新生活準備編
シャーレの居住区。最上階の角部屋。その部屋が自分に割り当てられた住まいのようだ。
リンからカードキーを受け取り、居住区のエレベーターに乗って到着した後も、指紋や虹彩による認証とセキュリティは万全のようだった。
「(まだ1人しか使う人間はいないのに過剰なまでのセキュリティと設備だな)」
「先生、シャーレの見回りですか?」
「アロナさん。いえ、私に割り当てられた部屋……まあ家と荷物の確認です」
「おお!先生のお城ですね!」
「その言い方やめてください」
非常に優秀だが、まだ幼く抜けているところがあるアロナの発言をいなしていると自分に割り当てられた部屋の前まで到着したようだ。
「(荷物もあるということだがどういうことだろうか。まあ、入ってみれば分かるか)」
カードキーを読み込ませてロックを外して中に入ると、一目でかなり充実していることが分かり、生前使っていた家具に近いものが、家電も含めて既に配置されていた。
「おお~」
「ここまでとは……」
元よりそれなりにレベルの高いマンションに住んでいたつもりだったが、住むことになったここも独り身用としては過剰なまでの充実具合だった。リビングは充分に広く、テーブルは元よりソファーやテレビ、荷物が入っているであろう段ボールの数々を置いても充分にスペースが余っていた。
キッチンの方もビルトインタイプのコンベクションオーブンが備え付けられている3口のガスコンロであった。かなり多機能らしく、知らないツマミやボタンも多くあった。後で取扱説明書を調べるなり見つけるなりする必要がありそうだ。
「うひゃあ……すっごいですね……連邦生徒会長はどれだけ先生のことが好きだったんでしょうか」
「その言い方は私がヒモみたいなニュアンスになるのでやめてください」
「ヒモ?」
「……女の人の経済力に頼っているダメな大人のことです」
「じゃあ先生は違います!先生はしっかりしてる大人ですよ!」
「この状況じゃそう言われてもおかしくないんですよ……」
流石に冷蔵庫の中はカラだったが、そうでないともう飛び出してしまいそうだった。
若干逃げるように足を段ボールの山の方に向けた。
「とりあえず段ボールを開けましょうか」
「わあ!これこそまさにお引越しみたいですね!」
「お引越しですから」
■
「ふう……思いのほか私は色々ものが多かったんですね」
「お疲れ様です先生!すみません、私も手伝いたかったんですけど……」
「仕方ありませんよ。そもそも私の荷物なんですからあなたが手伝う理由もありませんよ」
「まあそうですけど……」
「お気持ちだけ受け取っておきます」
荷解きを終えてソファーに倒れるように座り込むと、アロナが手伝えなくて残念だったのか落ち込んでいた。七海は気に病む必要はないと慰めたがアロナは不満なようだった。
「それにしてもいっぱい本がありましたね……あんなにいっぱいの本、読み切れるんでしょうか」
「さあ?私も買うだけ買って読む暇がありませんでしたから、どうでしょうか」
「ここでならいっぱい読めそうですね!」
「まあしばらくは仕事も忙しくなりそうなのでお預けになりそうですがね」
「お仕事でしたら私も手伝えますから任せてください!」
「ふふ。ええ、期待していますよ」
晩酌をしていた七海が飲んでいたお酒を欲しがったアロナとひと悶着あったのはまた別のお話。
シッテムの箱を持ち歩いているということは実質同棲なんだよなあ……
アロナが物を食べれるのは公式の設定ではありませんが、ここでは食べれるものとします。
幼女系AI(OS)になっても誰かと一緒に食事くらい楽しみたいでしょうし。誰がとはいいませんが。なあアロナさん。
本文に書く暇(スペース)が無さそうので七海と酒に関する生徒の色々を供養しておきます。
いろいろ章が終わった後の生徒も込みです。実質お家デートだな……
〇黒服
「クックック、先生も酒の趣味がよろしいのですね。カスクストレングスからシングルカスクまで……先生ほどではありませんが、私もいくつか良いボトルを持っているので今度お持ちしましょう」
「それは構いませんが不法侵入ですよ。おもわず酔いが醒めました」
「それは失礼しました。すみません」
「クックック……ですがボトラーズも古酒も多く持っていますので、先生のお眼鏡に適うかと」
「そこまではこだわっていないんですが、まあ楽しみにしておきます」
「ポートエレン*1も持っていますよ」
「どれか飲みたいやつあります?」
〇アロナ
「すごーい!お酒の瓶がいっぱいですね!おっきな棚がほとんど埋まっちゃいました!」
「正直これがまた飲めるのは嬉しいですね。ここで集めるのは難しそうだったので連邦生徒会長に感謝です」
「ふふーん♪」
「何でアロナさんが誇らしげなんですか」
〇ハルナ
「これは……先生のコレクションですか?ウイスキーからラムにブランデーまで幅広く揃えて集めているのですね」
「分かってるとは思いますが成人するまではダメですよ。その時は1杯くらい良いのをご馳走しますが」
「あら♪でしたら18歳までの辛抱ですわね♪楽しみです♪」
「キヴォトスでは18から飲めるんですか?」
「はい♪先生と飲むお酒も、格別でしょうから楽しみですわっ♪」
「(ここではそういった年齢制限もまた違うのか……)」
〇ユウカ
「せ、先生!?こんなに高そうなお酒、他にもこんなに買ってたんですか!?」
「飲む量は気を付けてますし、ここに来る前に買った酒の方が多いですよ。封を開けてない瓶も多いですし」
「だとしても買いすぎです!この間だって衝動買いしたってお酒が何本もあるの知ってるんですからね!?先生がお金に困ってないことは知ってますが、買い過ぎも飲み過ぎも許しませんから!」
「あなたは私の奥さんか母親ですか……まあ肝に銘じておきますよ」
「奥さんッ!?!?」
〇シグレ
「お~……こりゃ、すごいね先生。ワインクーラーもあるし、おっきな棚2つ分も蒸留酒で埋まってる……」
「間違っても飲ませませんからね」
「ははは。そう口酸っぱく言わなくても高いお酒は私にはまだ早いよお~」ぐびっ
「そっちじゃない」
「へへっ。でも私が成人した時には一緒に先生と飲ませてほしいな~」
「……考えておきます」