「さぁ、何を聞きたい?俺独自の検知から導き出された結論の類が火を吹くぜ」
「それじゃああの青鬼って何なんだ?」
「何って・・・んー・・・新人類?」
青鬼とは?って聞かれたらそりゃあ出てくる
「ソレは彼らが人類から派生若しくは進化したものだと?」
「そうだな。元々この屋敷内に於ける青鬼は薬物投与による後遺症が原因だ。*1ソレがこの館の【原初の青鬼】*2だな。まぁ同じ姿をしてたら見分ける事なんざ出来ないからドレが原初なのかは分からんが。んで、そこから感染拡大して行ったのがこの館だ。お陰で誰も住めなくなったんだよな、ここ。業者すら入れてないのはそこが原因だし」
すると卓郎が手を挙げる。ソレに対して「はい卓郎」と指名する・・・何だか教師っぽいな
「奴らから俺達は逃げるしかないのか?」
「そうだな。この家に武器になりそうなものが見当たらない・・・いや、俺が使えば武器に出来るものはあれど一般人が武器にするには難しいものばかりだしな。*3分かりやすい包丁とか銃火器とか置いてないし・・・」*4
そう愚痴ると美香が手を挙げた。
「青鬼?に弱点ってないのかしら?」
「あの大きな目玉が弱点だな。あそこを攻撃したらすぐに退却するのが奴らの習性だ。あとはこの館の青鬼自体に知性はない。*5だから奴らに見つかってないタイミングで箪笥やロッカーに隠れたらバレないな。それは今この場にいないたけしが証明済みだ」
「・・・今【この館の】って言いました?と言う事は他の場所にも居ると言う事ですか?」
「だな。そもそもこの・・・【青鬼細胞】とも呼ぶべき薬品は館の主人オリジナルじゃないんだ。提供されたもの*6なんだよ。つまり他の場所にも青鬼は居るんだ。ソレがどこなのかは書いてなかったから分からないが・・・まぁ今後も遭遇可能性があるって事だけ頭に入れておけばいいだろ」
「どうやったら私達は帰れるの?」
「んー・・・この後たけしと合流出来たら一箇所ショートカットできそうな場所がある。*7だからそこを試すのはアリだな。そこが無理なら・・・離れの地下から逃げるしかなさそうだな。・・・納屋には逃れないし」*8
・・・まぁ四階から脱出する方法もあるんだがそれは俺が一人になったらとかでもいいからな。アソコは出来るか出来ないかわからない場所だからな
「んー・・・扉の前から青鬼が動かない。コレは相手に知性があるな?*9しかし扉を壊そうとしないのは壊れないのか壊せないのか壊したくないのか・・・」
そういや一つだけ疑問が残ってるんだよな・・・たけしの件なんだけど。美香が青鬼になるのは分かる。アイツは直接喰われたから。同じ理由で卓郎も理解出来る。だがたけしは?アイツは青鬼に喰われてないだろう?なら何故青鬼化した?というか青鬼化の条件は?青鬼に喰われる事なのか【青鬼のテリトリー】で死ぬ事なのか?後者だとしたら例外が割と存在しているんだよな。謎の男*10とか、校長とか。あとは
「・・・あ、ライターオイルあるじゃん」
「そうですね。しかしライターは・・・」
「俺が持ってる。これで暗い部屋も探索できるようになったぞ。・・・青鬼が奇襲してきたら分からんがな。まぁ奴らは足音が大きいから分かるだろきっと」
「足音を殺してきたら?」
「お手上げでしょ。*12・・・目玉を攻撃してはみるがそれで捕まえた餌を手放すかは分からんぞ?」
「それでも試す価値はありますね」
んじゃ向かうか。