超絶次元ゲイムネプテューヌ おーばーどらいぶ!   作:白宇宙

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どうも、白宇宙です!

今回のお話で、いよいよ三作品大コラボストーリーもいよいよラスト!

天樹を討つべく手を取り合った宗谷達、そしてその先に待つ新たな始まりとは!

それではお楽しみください、どうぞ!


XXstage,Final それぞれのリスタート

 

 

 

ゲイムギョウ界全土を揺るがすかのような轟音と、凄まじい地響き、それが鳴り響いた瞬間、プラネテューヌ近郊に突如として芽生えた巨大な、余りにも巨大な大木である天樹にとてつもない衝撃が走った。

あまりにも太い幹が大きく揺れ、天樹全体が震えた。

 

その幹を、普通なら風一つ拭いても絶対に揺れることがないであろう、この大木を震わせた確たる証拠を、天樹の中心に刻みながら。

 

幹の丁度中間に位置する場所、そこにはしっかりと刻まれていた。

人間の拳の形をした、巨大なくぼみだ。

その幅は巨大な天樹の幹の半分以上を抉るほどに幹を抉っており、その一撃が秘めていた衝撃と威力をこれでもかと物語っていた。

この一撃は、最初で最後の超努級の一撃、この天樹が芽生えたのを狼煙に壮絶な戦いを繰り広げた者達が、この戦いが終わることを願って繰り出した、一撃だった。

 

世界そのものを揺るがすような衝撃と轟音、それがしばらく鳴り響いた後………世界を包み込んだのは静寂だった。

 

 

「っ! ……あれは……」

 

 

プラネテューヌで戦いを繰り広げていた紫の女神達はその手を止めて、天樹を見上げ…。

 

 

「なに……今の、一体何が起こったの?」

 

 

ラステイションにいた黒の女神はその音に反応し、何があったのかを疑問に思い…。

 

 

「………これは………」

 

 

ルウィーにいた白の女神は、その揺れの後に訪れた静寂に何かが起きたことを感じ取り…。

 

 

「……どうにも、もやもやしますわね……何かが起きた……いえ、もしくはもう起こってると言った方がよろしいのでしょうか……」

 

 

リーンボックスにいた緑の女神は空を見上げ、この世界に何かが起こるような……そんな一抹の不安を抱いた。

 

 

そして、この世界の四つの国を守護してきた女神達がゲイムギョウ界に響き渡った衝撃と轟音を感じとった直後、雄々しくそびえ立つ天樹の幹、その中央に穿たれたくぼみを中心に、徐々にではあるが………亀裂が入り始めた。

 

まるで意志を持ったかのように蠢いていた天樹も、今は活動を完全に停止した。

徐々に広がり始めた亀裂、それは音を立てながらどんどん広がっていく。

 

ぴしり、ぱきっ、とも言うような音を立てながら広がっていく亀裂、やがてそれは幹の上から根元へと放射状に広がっていき………静寂と共に崩れる様に、崩壊を始めた。

 

それは建物が倒壊する際の音とは比べ物にならないくらいの、まさに天地を揺るがす激震の音。

爆発のように炸裂するような発破音でなく、巨大な何かが落ちるような音でもない。

崩れることによって発生する断続的な音の激流と、それによって発生する衝撃の雪崩れ、そのとてつもない音と揺れを二度にわたってこのゲイムギョウ界に鳴り響かせながら……このゲイムギョウ界に芽生えた巨大な天樹は、いくつもの破片と、“四つの光”を四方にばらまきながら、倒壊した。

 

 

 

この天樹の崩壊が、この世界で巻き起こった三つの世界を巻き込んだ激闘が、幕を下ろした合図となった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ………っつぅ」

 

昏倒する意識の中で、宗谷は目を覚ました。

ぼんやりとする意識の中で、重い瞼を持ち上げた彼が最初に見た物、それはあたりに散らばる巨大な何かの欠片が地面に降り注いでいるという異様な景色だった。

その光景の中で目を覚ました宗谷はまだはっきりとしない意識を元に戻すべく頭を左右に数回振ってから、先程何が起こったのかを思い出そうとする。

 

「確か……俺は……」

 

「宗谷さん、大丈夫ですか?」

 

すると、不意に彼の耳に鈴の根のようによく通る女性の声が響いた。

その声に反応して、宗谷が声の聞こえた方向に目を向けると、そこには自身の愛する人が起き上がりながらこちらを見つめていた。

 

「……いーすん……大丈夫って……あ」

 

彼女の呼びかけに反応しながら、この時彼はやっと先程まで何が起こっていたのかを思い出した。

 

そう、自分は……自分たちは今先程、この世界を飲み込まんと急成長を始めた天樹を止めるべく仲間たちと共に一か八かの賭けに出て、持てる限りの力をありったけ振り絞ってあの大木にぶつけたということを……。

その一撃を受け、天樹が崩壊し、自分たちはその衝撃に巻き込まれたのだということを…。

 

全てを思い出した宗谷は咄嗟にその場に立ち上がると周囲を見回した、あるのは天樹が崩壊した際にまき散らされた巨大な木片が散らばる地面だけ。

 

「メテオ! ヒロム! 紘汰さん! ブレイズ!」

 

先程まで傍にいた仲間はどこか、宗谷が彼らの名を叫ぶ、しかし、周囲は不気味なほど静かで宗谷の声が響くだけで返答は帰ってこない。

 

まさか………宗谷の嫌な予感にも似た感情が彼の脳裏を横切る。

 

 

 

だが、その時………

 

 

 

 

 

『極アームズ! 大・大・大・大・大将軍!!』

 

 

 

 

 

突然、宗谷の耳にその音声が聞こえてきた。

そして次の瞬間、彼の近くにあった木片の山の中から眩い光が溢れ始め……その山がまるで爆散するかのように弾け、積み上げられていた木片のピースを吹き飛ばした。

それらが吹き飛び、外へと光が溢れ出し、その眩しさに宗谷とその傍にいたイストワールが目を覆う。

しばらくして光が収まり、宗谷とイストワールの二人が目を覆っていた腕をどけると……。

 

「っ! 紘汰さん!!」

 

「ヒロムさんとメテオさんも無事です!」

 

そこには色鮮やかな果実の柄が刻まれた胸当てが施された銀色の鎧にその身を包み込み、背中に猛々しい黒のマントを羽織った鎧武の姿があった。

その姿は紛れもない、葛葉紘汰、仮面ライダー鎧武が持つ最強の姿、“極アームズ”である。

 

木片の山の中から姿を現した鎧武、その足元にはヒロムとメテオの二人が蹲るようにしてその場に座り込んでいた。

しかし、どこにも大きなけがはしていないようであり、命に別状はないようである。

 

それもそうだろう、なにせ二人は鎧武が守っていたのだから。

 

天樹が崩壊し、衝撃が彼らを飲み込んだその時、鎧武は咄嗟にこちらの方に向かって落ちて来る金色の鍵を手にしたのだ。

そう、彼の力を最大限にまで引き出す、黄金の果実の力を宿した鍵、“極ロックシード”を…。

崩壊した天樹と共に落ちて来るその極ロックシードを、彼は衝撃の波に呑まれながらも何とか手にするとすぐさまそれを使って極アームズへと変身し、咄嗟に近くにいたメテオとヒロムを守るために彼の中にあるオーバーロードの力を使って二人を守ったのだ。

 

鎧武によって大事に至ることはなかったメテオとヒロム、その二人にすぐさま駆け寄った宗谷とイストワールが二人に声を掛ける。

 

「おい、メテオ、ヒロム! 生きてるよな?」

 

「……勝手に殺さないでくれるか? そう簡単に死んでたまるかって、こっちはまだ元いた世界に帰ってないんだから」

 

「でも、紘汰兄さんのおかげで助かった………ありがとう、兄さん」

 

「気にするなよ、俺の弟と……その仲間だからな……まあ、全員とはいけなかったけど」

 

メテオの言葉に対して、どこか申し訳なさそうに返答を返した鎧武。

確かに、実際の所宗谷とイストワールの二人は取りこぼしていたのだから、そう主負うのも無理はないだろう。

だが、彼のおかげで自分の大切な友人が危険に会うことはなかった、そのことに宗谷は安心感を感じずにはいられなかった。

 

「紘汰さん……ありがとう、危ないところを助けてくれて……」

 

「………いや、それを言うなら俺の方もだ………あんな状態になった俺を、お前は助けてくれた………お前だけじゃない、メテオやそこにいるヒロムって奴も………だから俺の方こそ、言わせてくれ……ありがとうな」

 

「や、やめてくれよ紘汰兄さん……俺はただ、出来ることを」

 

「……素直じゃねぇのは相変わらずだなお前は、少しは誇らしくしててもいいと思うのによ」

 

仲睦まじくやり取りを交わす紘汰とメテオ、そしてそれを見ながら先程彼に言われたありがとうと言う言葉を胸に刻み、嬉しそうな表情を浮かべる宗谷とイストワール、そしてヒロム。

彼の事を救えたのだという実感を胸に刻みながら、ほっと、安堵の息を吐き、胸を撫で下ろす宗谷………だがしばらくして、彼はあることに気付く。

 

 

 

「………あれ、ブレイズは?」

 

 

 

そう、いないのだ。

 

最後の最後に、心を通じ合わせて絆を結び、共に一撃を天樹へと撃ち込んだ5人目の人物。

仮面ライダーブレイズの姿が……。

 

その事に宗谷の呟きを聞いて他の4人も気が付いたのか、それぞれが目をあたりに配って、ブレイズの姿を捜索し始める。

すると、しばらくして宗谷の隣で辺りを見回していたイストワールの目が、ある物を捉えた。

 

「宗谷さん、あそこに……」

 

何かを見つけたイストワールが宗谷を呼んで指さした先、それに導かれて宗谷達はその先へと視線を向ける。

 

彼らの目の先にあった物、それは大きめの木片の瓦礫が散らばる中で一つだけ、木片の陰に隠れるようにして無造作に投げ出された人の脚だった。

座り込んでいるのか、投げ出されているその足が誰の物なのかはおのずと理解できた。

そこにブレイズがいる、そう判断した宗谷達はすぐさまその木片の後ろに隠れている5人目の仲間の元へと向かった。

 

「……ブレイズ?」

 

木片の所までたどり着き、その後ろを覗き込むようにして宗谷がその人物の事を呼ぶ。

そして、彼が覗き込んだ木片の陰に、その男は確かにいた。

木で出来た瓦礫に自身の体重を掛けるようにして凭れ掛かり、静かに目を閉じていた赤毛の男、その顔はなぜか今までの戦いの中で見せていた、鋭い眼差しが浮かび上がる冷徹な表情が嘘のように感じるような、彼が見せたこともない穏やかな表情だった。

 

そんな表情を浮かべながら、静かにその場に座り込んでいるブレイズ、彼は宗谷の声に気付いたのかゆっくりと目を開けると、視線をゆっくりと宗谷達へと向けた。

 

「………生きていたんだな」

 

「……あんたも無事だったみたいだな、ブレイズ」

 

宗谷達が生きていたことを確認して穏やかな微笑みを浮かべる彼の前に、宗谷は移動すると彼の目線に合わせてその場にしゃがみ込んだ。

 

「ありがとう、ブレイズ……あんたがいなかったら、どうなっていたことか……わからなかったぜ」

 

「………先程まで戦っていた相手に、よくもまあ、そんなことが言えるな………」

 

「本当の事だろ? 最後の最後に、あんたは俺達に力を貸してくれた……そのことに変わりはねぇし、それに……今更あんたを敵だとか、もう思うつもりはない……だから」

 

そして、宗谷はブレイズに自身の手を差し出す。

彼なりの経緯と、ブレイズへの感謝と、彼を迎え入れるという気持ちを込めて。

 

 

 

「……もう、あんたは敵じゃない……“仲間”に、なれると思うんだ」

 

 

 

その言葉に嘘偽りはない、彼はこの戦いを通して知った真実を……ブレイズの胸の内に秘めていた、想いを通して理解したのだ。

彼もきっと、自分たちとわかりあうことが出来ると……危機が迫った時は一緒に戦い、笑い、頼りになる、そんな絆を彼ともきっと結べるということを。

 

そんな思いを胸に差し出した宗谷の手、それをじっと見つめるブレイズは座り込んだまま自身の手を持ち上げてその手へと近づける。

 

 

 

「………愚者を、仲間とするか………貴様は、本当に………妙な男だ」

 

 

 

そして、ブレイズはその手をしっかりと握った。

 

先程まで拳で渡り合っていた物の腕を、しっかりと、確かに………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……もうお別れなんだな、お前らとは……」

 

それからしばらくして、宗谷達はプラネテューヌの街にいたネプテューヌ達や、元に戻った光実達と合流した。

そして、元の力を取り戻した紘汰も加わり、ささやかな大団円となったのだが騒動が集束した以上、これ以上この世界に留まるわけにはいかないとなって、ヒロムやメテオ達はそれぞれの世界に戻ることを決意した。

 

彼らにはまだ、やるべきことが残されているからだ……。

 

「そんなこと言うんじゃねぇよ宗谷、永遠の別れでもあるまいし」

 

宗谷の言葉に、ヒロムが明るい笑顔を見せながら言うと、それに同意するようにメテオもまた皮肉気な笑みを浮かべた。

 

「あぁ、信じていれば……またどこかで会えるさ……」

 

「………ヒロム………メテオ………おう」

 

彼らの言葉に宗谷は力強く頷く、するとメテオの隣にいた絵美が唐突にヒロムの方へと近づく。

その気配に気づいたヒロムが、一体どうしたことかと首を傾げていると一瞬の隙をついて絵美はヒロムの腕に抱き付いた。

 

「そうだよ! アタシもいつかヒーくんとまた会えるって……信じてるし!」

 

「ちょっ!? おい絵美!? そ、それに関しては俺も同意見だがそんな腕を抱きしめながら言うことか!? 当たってるから! なんか柔らかいの当たってるから!?」

 

突然の絵美の行動に戸惑いを隠せないヒロム、だが絵美はヒロムのその腕を放そうとはしない。

このままではいろんな意味でまずい、精神的でも、物理的な意味でも……そう考えたヒロムは咄嗟に助けを求めようとあたりを見回す。

 

すると偶然にもヒロムの目に少し離れたところに立つカズマの姿が目に入った。

 

 

「あ! お、おいカズマ! ちょっと、助けてくれよ!」

 

「………」

 

「……おい、カズマ?」

 

「ん………あ、あぁ……いや、悪い断る……ここで死にたくないんでね」

 

 

助けを求めたものの、正直期待していなかったとはいえどこか歯切れも悪くカズマに断られたヒロム。

だが、この時、彼はカズマに対して妙な違和感を感じた…。

 

そんなヒロム違和感を他所に彼女が二つの柔らかい物をヒロムの腕に押し当てているように感じるのは気のせいなのだろうかと宗谷はその光景を苦笑いを浮かべながら見守る。

 

「………帰る前にあいつ一度ぶっ潰してから行くか………」

 

「メテオ!? さっきまでの雰囲気は!?」

 

約一名、あまりにも恐ろしい表情を浮かべて物騒なことを行っている兄がいたが………。

 

だが、そんな兄の元に一人近づく人物がいた……アイエフである。

 

「ちょっと、これ……忘れものよ?」

 

「ん? ………あ、これ」

 

そう言いながらアイエフがメテオに差し出した物、それは彼女がこの戦いで偶然手に入れて無条件に借りてしまい、使用してしまった戦極ドライバーとドラゴンフルーツロックシードだった。

差し出されたその二つをメテオは受け取ると、これを自分へと返したアイエフの方を見つめた。

 

「もともとこれはあんたが持ってたんでしょ? なら、返すのが道理って奴よ」

 

「でも、これは俺が持ってても……それに、これはもうお前が……」

 

「いいのよ、気にしなくて、アタシはあくまで非常時だから借りたってだけだし……それに、アタシが持ってても仕方ないしね? たまに厄介ごととか起きるけど、この世界にはあんたの世界みたいにやばい組織がいるわけじゃないし」

 

恐らくアイエフなりの気遣いなのだろう、それにこれは本来メテオがもしもの時に役立ててくれとヴィクトリオン・ハートに言われて受け取った物だ、違う世界にいる人物が持っていてはその本来の役割を失くしてしまうことにもなる。

 

ここはアイエフの意思を尊重するべきかと判断したメテオは、渋々と言った様子でその二つを受け取ることにした。

 

「……わかった……本当の所は、あんまり使わないってのがいいんだけどな」

 

「メテオ……僕からもいいかな」

 

「ん? 今度はミッチか……どうしたんだよ」

 

すると、今度はこの戦いで洗脳されていたとはいえメテオと戦いを繰り広げることとなった光実が彼に話しかけた。

 

「……メテオ……僕は君に……」

 

「気にすんじゃねぇよ、ミッチ………そう言うのは言いっこなしだ、ぶっちゃけ割かし間違っちゃいないことかもしんないしな」

 

「でも僕は! ………君を傷つけた………一緒に過ごした、君を………」

 

申し訳なさそうに俯く光実、それに対しメテオはどこかやれやれと言いたげな表情を浮かべると彼の肩に手を置いた。

 

「気にしてねぇって言ってんだろ……“友達との喧嘩”なんか、いちいち気にしてられるかよ」

 

そう言って光実に笑みを見せるメテオ、彼なりに気を利かせた言葉なのだろう……あんなことがあったくらいで、仲間を見限ったりはしないという、彼なりの想いの表れなのだ。

何処かぶっきらぼう、だがそれでも……彼は絆を知ったが故に、それを大切にできる……。

 

「へっ……相変わらず可愛くねー言い方するな、お前は」

 

「なんだよザック、前からいちいち気にしすぎなんだよお前は! 俺は昔からこういう性格なんだよ!」

 

「いや自虐じゃねぇかただの」

 

「うっせぇ!」

 

そのメテオの言葉を茶化すように言ったザックとメテオは口喧嘩を始める、だがその表情はどこか楽し気で、嬉しそうな表情に見えた。

 

「………なんだが、昔より柔らかくなった気がするな………メテオ」

 

「………さしずめ、君たちとの出会いが彼を変えたのかもな」

 

「……え?」

 

その光景を見ていた光実とその兄、貴虎。

二人はそんなこと言いながらその視線を近くにいた宗谷と今だに絵美に抱き付かれて四苦八苦しているヒロムへと向ける。

突然の貴虎の言葉にどこか戸惑う宗谷、だがそんなかれに貴虎は向き直ると凛とした雰囲気を感じさせながらも、どこか誇らしげな笑みを浮かべて宗谷を見据える。

 

「………素直でない上に、不器用なところがあるあいつだ………だが、これからもあいつのことを思っていてやってくれ、あいつには君達のような“友”が……必要だ」

 

「………はい!」

 

「ちょっとややこしい性格してるけどね、けど悪い人じゃないから……気にしないで?」

 

「今回で散々理解したよ、あいつがシスコンってことはな………まあ、悪い奴じゃないっつーのもだけど」

 

貴虎の言葉にしっかりと返事をする宗谷、光実のフォローのような発言にため息交じりに答えるが最後にはそう言ってほほ笑んだヒロム。

絆の広がりはどんどん広がっていき、それはより硬くなっていく……この出会いも彼らにとっては運命のような物なのかもしれない……。

 

 

「あ、そうだ……ブレイズ!」

 

 

ふと宗谷があることを思い出したのか、少し離れた場所で自分たちの事を見ていたブレイズの方へと向かった。

 

「なあ、あんたはこれからどうするんだ?」

 

「………さぁな、戦う理由はもうない………だから、ただ生きるつもりだ………かがりが見れなかった景色を代わりに………」

 

そう言うとブレイズはコートのポケットに手を突っ込みながらゆっくりと歩きだし、宗谷の隣を通り過ぎるとザックと未だに口喧嘩をしているメテオの元へと近づいていった。

 

「ん? ブレイズ……」

 

それに気づいたメテオが彼の方を見ると、ブレイズは立ち止まらずに歩き続けてそのままメテオの隣を通り過ぎようとする…。

 

「………メテオ・ソルヒート………これだけは伝えておく………」

 

だがその間際で、彼はメテオにこうつぶやいた…。

 

 

 

「………何があっても躊躇うな………いざって時には迷わず行動しろ」

 

 

 

その言葉を言い残して、ブレイズはその隣を通り過ぎる。

一体今の言葉にどういう意味が含まれていたのか、メテオはふと疑問を抱いて再び彼に問いかけようと振り返る。

すると、そこへ宗谷も合流し二人は並んだままブレイズを見つめる。

 

「ブレイズ、今のって……」

 

「“達馬”だ」

 

咄嗟にブレイズに問いかけようとしたメテオの言葉を、途中で遮るようにしてあれは言い放った。

その言葉に、その場にいたメテオと宗谷、そして遠巻きに様子を窺っていたヒロムは彼の方へと目を向ける。

 

そんな彼らの方を振り返りながら、ブレイズは………いや………。

 

 

 

「俺の名は………“紅蓮 達馬”だ」

 

 

 

“達馬”は自身の名を彼らに伝えた。

 

業火の愚者と呼ばれたものが、この戦いを通して初めて手に入れた仲間たちに……初めて自身の名を明かしたのだった。

その事実に、どこか彼らは嬉しくなったのか微笑みを浮かべると、自然とブレイズの口元にも微笑みが浮かび上がった。

 

そして、再び彼らの方に背を向けながら達馬は空を見つめる……。

 

 

 

(………かがり………俺は、もう少し生きてみてもいいか? ………“残り少なくなったこの命”を………使う時が来る、それまで………だから、もう少し………待っていてくれ)

 

 

 

そんな思いを胸に、空を見上げる達馬の右手は………どういう訳か、まるでも炎が燃えた後に残る灰のように、黒く変色し始めていた………。

 

 

 

「さぁ、そろそろみんなの世界に帰ろうぜ」

 

オーバーロードの力を取り戻し、白い衣に身を包み髪の色が金色に変色し、体に銀色の鎧を身に着けた紘汰が右手を振り上げる。

すると、何もない空間にそれぞれ4つの時空の裂け目がファスナーのように開かれた、紘汰が自身の力を使ってそれぞれの世界に繋がる様にクラックを精製したのである。

これで彼らは元の世界に変えることが出来るが………。

 

「………ブレイ……達馬、あんたは俺達とは来ないのか?」

 

一つだけ多いクラック、その前に立った達馬に疑問を投げかけたのはメテオだった。

彼もまた同じ世界にいた人間、帰るならメテオと同じ入口に入ることもできるし、せっかく仲間になれたのならせめてと思い、メテオは達馬に問いかけるが達馬は首を左右に振る。

 

 

「………しばらくは俺達が生きた世界を回るつもりだ………これはその一歩目だから、分かれるならこの方が手っ取り早い」

 

「………そうか、また会えるよな」

 

「………時が来ればな………その時は敵ではなく、仲間としてこの命を燃やすまでだ」

 

 

達馬はそう言うとコートのポケットに手を突っ込んだまま、彼らを見送ろうと佇む宗谷とイストワールの二人へと目を向け、そしてそのままゆっくりとその場にいる全員へと順に視線を巡らせていく。

そして、最後に自身が入ろうとするクラックへと視線を戻すと口元に再び微笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

「………ありがとう………」

 

 

 

 

 

一歩を踏み出す前に、達馬ノ口からそんな呟きが零れたが、その時には既に他のクラックの前に立っていた者達はクラックの中へと足を踏み入れていた………。

 

 

 

 

 

 

「………行っちゃったな、みんな」

 

「行ってしまいましたね………」

 

時空の裂け目へと入って行き、彼らがいるべき本来の場所へと戻っていったのを確認した宗谷とイストワール、そんな二人を後ろで待機していたネプテューヌ達が出迎える。

 

「さて! まあ、なんにせよこれにて一件コンプリート! ゲイムギョウ界はにほんばれだね!」

 

「お前どこでそんなセリフを……まあいつものことだからいいか」

 

「でも、私達のいる世界以外にはメテオさんたちやヒロムさんみたいな人達がいるんですね……」

 

「……えぇ、きっと世界は……まだまだたくさんあるのでしょう……」

 

今回の事件を通して再会を果たした仲間、新たな出会いを果たした者達、今日の事を思い浮かべながら宗谷達は再び、またどこかで彼らと出会えることを願って微笑みを浮かべる。

 

 

 

……“絆”という、深い関わりを結んだ……仲間たちと……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いやはや、なーんかまたすごいことに巻き込まれちゃったもんだね、ヒロム?』

 

「あぁ……そうだな」

 

自分たちの世界へと戻ったヒロム、クラックを偶然にも見つけた森の中に戻ってきた彼は今日の事を自身の中にいるもう一人の自分と振り返りながらプラネテューヌへと変える帰路につき始める。

 

『それにしても絵美ちゃん可愛かったね~…性格的にも、肉体的にも将来有望だったし~、絵美ちゃん女の子同士とかいける口かな~? ねえ、ヒロムはどう思う?』

 

「………」

 

『………ヒロム?』

 

冗談交じりに主人格であるヒロムに話を振ったヒロミ、だがそれに対してなぜかヒロムは返答を返さずにただ黙々と歩を進めて歩き続けるばかりだった。

ただ単に答えるのがめんどくさいというわけではなさそうだ、なにかちょっと妙な考え事をしているような……そんな雰囲気に近い。

 

『……どうかしたの、ヒロム?』

 

「………いや少しな………改めて思ったんだが」

 

そして、そう呟きながらヒロムは虚空を見上げる………その心中にあるのは、今回であった“神殺し”と呼ばれるものの存在と………その神殺し同士が繰り広げるという、戦いのあまりの壮絶さ………。

 

 

 

「………ヒロミ、俺達はもしかしたら………かなりややこしいイベントが起きる“ルート”を選んじまったのかもしれないぜ?」

 

 

 

それらのことを踏まえて、“本当にこれで終わったのか”という不安を胸に抱きながら……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戻ってきたんだな……俺達の世界に」

 

「うん、間違いなくね」

 

紘汰の作ったクラックを通って自分たちが元いた世界へと戻ってきたメテオ、絵美、カズマの三人。

戻ってきたのだという実感と共に、先程までいた世界での出来事を振り返ってメテオは一瞬のような、それでもかなり長かったような今回の出来事に思いを馳せる。

 

「………また会えたんだ………次も会えるよな………宗谷、イストワール、ヒロム………シンシア………」

 

再会した友、出会った新たな仲間、そして……愛する人。

再び彼らと出会えることを胸に、メテオは再び歩き出す………もちろんその中には、もう一人いることも忘れてはいない。

 

(………お前ともな………達馬)

 

同じ神殺しという力を持ち、最後にはわかりあえた3人目の神殺し……何が起こるかわからないとはよく言ったものだが、まさか彼とそうなれるとは……本当に、思いもしなかった。

そして、それを成し遂げてしまったあの世界の友にも、本当に驚かされたものだ……。

 

………天条 宗谷………誰よりもやさしく、誰かを思うことが出来る彼だからこそ………。

 

やはり、彼こそがあの魔神が言っていた“後継者”となる存在なのかもしれない…。

 

そんなことを考えながらメテオは絵美と共に、帰路に付こうと歩き始める。

 

「さて、早く帰るとするか……おい、カズマ! 遅れるなよ!」

 

「そうそう! 今回はアタシの事助けてくれたけど……それでポイント稼いだとか思って、調子に乗らないでよ!」

 

そう言いながら、少し後ろにいるはずのカズマの方を振り返りながら彼を呼ぶ二人………。

 

だが、その声に返事は帰ってこなかった………。

 

 

 

「………カズマ………?」

 

「………え?」

 

 

 

自分たちから少し離れた場所、自分体が歩いてきた道の丁度ど真ん中で……彼は今まさに、倒れていたからだ……。

 

 

 

ピクリとも、動かずに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『まったく……あまりにも予想外なことをしてくれるわね……あなたは』

 

「………僕なりにできることをやった、それだけだよ」

 

どことも知らぬ建物のとある一室、暗がりの中でぼうっと光が浮かび上がる様に照らされているその部屋の中で一人の青年が金髪の長髪に白い衣を身に纏った女性と会話をしていた。

 

『……神殺し同士の戦い、“創造の審判”は敵となる者を倒して初めて成立する……和解なんて、結果誰も予想がつかないわ』

 

「………かもしれないね」

 

『………彼を………紘汰を助けてくれたのには感謝はしているわ………ただ、今回のあなたの行動は……正直に言うと、甘すぎる気がするのも確かよ』

 

今回のこの騒動の終息、ブレイズとの和解をするという選択を取るための行動をとったこの世界の魔神と呼ばれる存在、ヴィクトリオン・ハートに彼女……メテオ達を見守る存在である、セレーナは少し厳しめな目つきを向けてそう伝える。

 

『今は確かにこれでもいいのかもしれない……ただ、問題はその後よ……この先に起きる審判の中で、メテオはどれだけ苦しむか……』

 

この“創造の審判”と呼ばれる戦いはあまりにも壮絶で、それ故に苦しみも悲しみもたくさんの困難が立ちふさがる、それを知っているからこそセレーナ彼に“甘い”と言ったのだ。

しかし、それに対してヴィクトリオン・ハートはセレーナにそう返答を返すといつものような優しげな表情で彼女を見つめ、どこか申し訳なさそうに頭を掻いた。

 

「……確かに、僕は甘いのかもしれないね……でも、放っておけなかったんだ……彼の事も」

 

『……ブレイズの事も?』

 

「………うん………勝手にこんな行動をとったのは申し訳ないとは思っている………けど、どうしても………放っておくことはできなかったんだ………かつて僕の世界に現れた“新・犯罪神”………彼女のように」

 

そう言うとヴィクトリオン・ハートはセレーナに背を向けて部屋の奥へと歩き始めた、その後姿をセレーナは咄嗟に追いかけようとする。

 

 

 

『ちょ、ちょっと……どこに?』

 

「………僕は、救うよ………例えどんな強敵であっても、その敵に少しでも救える可能性があるなら………僕は救うよ………そうでないと、“彼女も救えない”………」

 

 

 

最後にそう言い残したヴィクトリオン・ハートはそのまま部屋の外へと出て行ってしまった。

例え、立ちはだかる強敵であっても、少しでも可能性があるなら救いの手を刺し伸ばすというその思い…。

彼の中にあるこの思いに、セレーナは戸惑いを隠せなかった…。

 

「セレーナちゃん……」

 

するとそこに、もう一人の人物が現れた。

セレーナとどこか似ている服装をしているが、幼さの残る見た目をした少女……始まりの女、舞である。

セレーナは舞を見ると、どこか申し訳なさそうな微笑みを浮かべる。

 

『……ごめんなさい、何でもないの……』

 

「でも、あの人と……」

 

『………喧嘩ではないわ………ただちょっと、分からないだけよ』

 

そう言ったセレーナはどこか考えるようにその場に俯く…。

一体、彼が誰かを救うことへのこだわりを持つのはなぜなのか……すべての世界の出来事を知ることが出来る彼女でさえも、“それだけ”は分からないのだ。

 

彼が辿ってきたこの世界での歴史、その中で彼がやったことも彼女は理解している……だが、その中のどれを見返してもそれに行きつくような事象がないのだ。

 

一体どういうことなのか……セレーナが途方に暮れていると……。

 

 

 

「………あの………」

 

 

 

そこに一人の少女が現れた、シンシアである。

セレーナを心配してか、彼女に声を掛けたシンシアにセレーナは咄嗟に微笑みを浮かべて彼女を出迎える。

 

『……どうかしたの、シンシア?』

 

「………ごめんなさい………わたしが、あの時………写真を………」

 

どこかびくびくとした様子でセレーナにそう打ち明けたシンシア、その際にセレーナは彼女の腕に巻かれた包帯を目にして、何かに気付く。

 

そう、この騒動の終結を迎えるきっかけとなった、達馬の写真……あれは、達馬が封印されていた古代女神である彼女たちのシェアクリスタルを手に入れようとした際の戦いで彼女が偶然にも見つけ、回収したものだったのだ。

それを見たヴィクトリオン・ハートはそこから彼の中にある苦しみを感じとり、この結末を迎えられるように手引きしたのである。

 

どうやらシンシアは先程のセレーナとヴィクトリオン・ハートとのやり取りを見て、何やらよからぬことをしてしまったのではないかと思っているのだろう。

それを感じたセレーナは不安そうに震える彼女の近くまで近づくと……。

 

 

『………大丈夫、あなたは何も心配しなくていいわ………』

 

「……でも、わたしのせいで……メテオが辛い思いをしたら……」

 

『………安心しなさい………彼は、強い子よ………そう簡単に終わるような子じゃない………彼を信じてあげて?』

 

 

そう言ってセレーナは優しくシンシアを抱きしめた…。

これは、彼女の中にある優しさもあってこその結末……これ以上彼女が、自分たちの事に関わって苦しむ必要はない……彼女には彼女の辿る道もあるのだから。

 

優しく子を諭す親のように、シンシアの背中を撫でるセレーナ。

すると、その際にシンシアは彼女の腕の中であることを呟いた……。

 

 

 

「………バッドエンドは嫌いだから………」

 

 

 

その言葉にセレーナは抱きしめていたシンシアを放すと彼女と目を合わせる。

 

『……え?』

 

「………あの人も、わたしたちも………もうバッドエンドは………“見たくないから”」

 

バッドエンドは見たくない、その言葉に隠された意味にセレーナは何かを感じ取った…。

 

彼が救うことに拘る理由……それに至るまでを知ることが出来ない原因……この言葉にそれが隠されているのだとしたら……。

そう感じたセレーナはすぐにシンシアをじっと見つめて、問いかけた……。

 

 

 

『……シンシア、教えて……あなた達が辿ってきた歴史の中で……どうして“空白の時間”があるのかを……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこは、とても静かで豊かな自然が満ち溢れる空間だった。

地に生えた草木は風に揺れ、その近くを流れる小川のせせらぎが静かに響き渡り、空に浮かぶ雲も、とても優雅に漂っている。

とてものどかで、落ち着いたその空間………そこに、一人の青年がある物を前にして立っていた。

 

青年、ヴィクトリオン・ハートは口元に微笑みを浮かべながら目の前にある物を見つめている。

 

彼が見つめているものは、一言でいうと……“棺”のようにも見えた。

 

何処か機械的だが、シンプルなデザインが施された四角い棺。

それを静かに見つめながら、ヴィクトリオン・ハートは来ていたジャケットのポケットからある物を取り出す。

 

 

 

「……これだけは、取り戻すことが出来たよ……すべてが終わったらどうするか君に尋ねるつもりだったけど……こうして取り戻してしまったから」

 

 

 

棺の中に向けてそう言いながら、ヴィクトリオン・ハートはその手に持っていた物を両手で持つ。

それは彼がこの戦いの中で天樹を芽生えさせるべくブレイズが手にしようとしていた5つの古代女神のシェアクリスタルの内、シンシアが懸命に取り返した一つだった。

それをまるでペンダントのように仕立てた彼は、それを両手で持つとゆっくりとその棺の中に入れる。

 

 

 

「………やっぱりこれは、君が持っているべきだ………」

 

 

 

棺の中、その中で横になっている人物の首元にそのペンダントを掛けたヴィクトリオン・ハートはどこか申し訳なさそうな表情を浮かべながらその人物の顔を見つめる。

棺の中で横になり、静かに目を閉じているその人物の頭をヴィクトリオン・ハートは優しくで撫でる。

 

 

 

「………次の“超級の試練”まで………まだ、もう少しかかりそうだ………けど、必ず彼を導いてみせるよ………だから、君は安心して休んでて………」

 

 

 

 

 

 

 

 

「………“うずめ”………」

 

 

 

 

 

 

 

 

その棺の中にいる人物……長い赤髪を左右に束ね、静かに目を閉じたままでいる少女……“うずめ”にそう伝える……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幾重の世界が交差したことで幕を開けた物語は、こうして一度幕を閉じた…。

 

だが、これは新たな物語の始まりに過ぎない……。

 

そう、まだそれぞれの物語は……“終わっていない”。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?

いやー、リアルの事情もあったとはいえ、ソルヒートさんや紅蓮龍蒼さんには長いことお待たせさせて本当に申し訳ありませんでした(汗
しかし、何とかこの物語も完走することが出来ました!

さてさて、次回からはネプおばも新展開!
新たな物語に向けて、走り出す!

それでは次回でお会いしましょう!
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