超絶次元ゲイムネプテューヌ おーばーどらいぶ!   作:白宇宙

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今回から、TGS編がスタートします。
ちょっと、今回やっておきたいことがありまして、ノベライズ版のお話に入っていきます。

それでは、お楽しみください、どうぞ。


現れた白い謎、波乱のゲイムギョウ界ショウ編
stage,9 俺、準備します


えっと、こっちがこれで、あれがここで、これはあれで、それはそれで、あれは何?ここはどこ?

 

はい、お答えしましょう、ここはマハリク☆メッセと呼ばれる特別なイベント会場、そして俺がいるのはそのマハリク☆メッセに設置されたプラネテューヌの特設ブース。

何故こんなところにいるのかと言うと、それには深い事情がある。

 

 

と言うわけではなく、明日ここで開催されるイベントの前準備と言うところだ。

 

 

そのイベントとは・・・“超次元ゲイムギョウ界ショウ”、略してTGS。

 

 

いーすん曰く、四カ国の女神が友好条約を結んだことを祝って、前々から企画されていた一大イベントらしい。

なんでも、四カ国が集まってそれぞれブースを出し、いろんなものグッズを販売したり、ライブイベントを催したりして、みんなと平和を祝おうっていう魂胆らしいけど・・・しっかり収入は得るつもりらしい・・・。

 

とにもかくにも、俺はプラネテューヌのブースの設立にあくせく働いているわけで・・・。

 

「あー、帰ってきて二日目でまさかこんな仕事があるとは思わなかった・・・」

 

やけに重い段ボールをブースの中に置いて腰を叩きながら愚痴る俺に、近くで一緒に手伝ってくれていたネプギアが苦笑いを浮かべた。

 

「ごめんなさい宗谷さん、帰ってきて早々に・・・」

 

「いや、どっちにしろ向こうに残っててもいーすんに呼び戻されてただろうし、構わないさ」

 

「でもやっぱり男手があると仕事がはかどるわね、重い荷物もらくらくだわ」

 

そう言ってアイエフが俺より一回り小さめの段ボールを運んで来た。そう言われるのはありがたいけど、これでも結構しんどいんだぞ?もう何往復したのかわからないし・・・

 

「う~、重いです~・・・」

 

コンパさんが遅れてやってきて荷物を床に置いた、すると胸の二つの禁断の果実がプルンと揺れた。

良し頑張ろう!いいもの見れたし!まずはコンパさんの荷物運ぶのを手伝おう!!

 

「・・・あんた最近自重するの忘れてない?」

 

「なんのことやら」

 

 

 

たぶんこれで販売するものは最後だと思うんだけど、後は何の仕事があったかな?

今日はここで泊りだっていーすんも言ってたし、やれることはやっておきたいしな。

よし、一応荷物に運び忘れがないか確認しに行くか。

そう思って俺がブースを離れ、荷物置き場へと向かう途中・・・。

 

「宗谷さん、皆さんお疲れ様です」

 

噂をしたらいーすんが来た。

後ろにはこの会場の警備員さんたちが連れ添ってくれている。これでいーすんに何があってもたぶん大丈夫だろう、余程ヤバい奴が来なければ。

 

「いーすん、荷物はこんなもんでいいか?」

 

「はい、大方揃ったと思うのであとはブースの飾り付けと商品の設置くらいでしょうか?」

 

「あいよ、ところでいーすんはこれからどうすんの?」

 

「実は何やら外の方で不審者情報がありまして、今からそれを確認しに行くんです」

 

なぬ?不審者だと・・・

 

それはいかんな、下手をするといーすんが口に言うのもはばかられるほどのあんなことやこんなことになりかねない・・・

警備員がいるとしても、何があるのかは分からないし・・・よしここは、イベントの危険を防ぐため!いーすんのちっちゃかわいいきれいな体を守るため!愛と真実の萌えを貫く!ラブリーチャーミングな敵役な俺がそばにいてやらねば!

ということで・・・

 

「俺も行こうか?」

 

「結構です」

 

即答された!?

余りのことで俺は硬直してしまった・・・。今の今まで、いーすんと一緒に散歩したりするときは楽しそうに受け入れてくれたのに、なぜ!?いーすんは俺のことを嫌いになったの!?もしかして、俺がラステイションに残ったこと、まだちょっと怒ってるの!?

 

「いやらしい笑顔なのが丸わかりです、そんな人を一緒に連れて行くことはできません!」

 

そうやってぷいとそっぽを向くいーすんに、俺はその場でがっくしと崩れ落ちる。

最近、いーすんとのイベントが少なかったからな・・・ここで何かしらのイベントが起きるやもと考えた俺のバカ!裏目に出ちまったじゃねぇか!!

 

その場に四つん這いになり落ち込む俺のそんな頭に・・・何やら温かな感覚を感じた。

俺がふと顔を上げると・・・

 

「・・・私は大丈夫ですから、宗谷さんは皆さんの手伝いを頑張ってください」

 

やさしい笑顔でそう言われた・・・

ああ、ヤバい・・・なんかもう・・・なんかもう・・・

 

「あああああああああああ!!!」

 

「え!?ちょ、宗谷さん!?」

 

辛抱たまんねぇよそんなことされたら!こちとらいーすん成分が最近少なくて、ちょっと飢えてたんだよ!そんな優しい笑顔で俺にそんな優しい言葉をかけたら・・・もう我慢できないじゃないか!!ああいっそ抱きしめてしまおうか!!抱きしめていーすん成分を直接補給してやろうか!!でも待て!!それはさすがにダメだ!!下手をしたらより高感度を下げかねないから!!あくまで健全に!!不健全ダメ絶対!!それが俺のポリシー!!

 

「・・・あの宗谷さん、急に立ち上がって何してるんですか?」

 

「気にしないでちょっと萌えがカンストしてるだけだから」

 

ふう、ちょっと興奮しすぎていろいろトリップしてしまった・・・。

頭をブンブンしたり自分の体を自分の手で抱き締めたりゴゴゴゴって言う効果音が聞こえてきそうなポーズをとってたりしてたらそりゃあ気になるわな。

いかんいかん、自重しろ俺。

 

と、俺といーすんがこんなやり取りをしていると・・・一体どこ得おほっつき歩いていたのだろうか、ネプテューヌがやってきた。

手にはビデオカメラを持っている。

 

「ああ、ネプテューヌさんお疲れ様です」

 

「一体どこいってたんだ?」

 

「いやー、実は今ニヤニヤ生放送で明日のイベントの宣伝をね」

 

なるほど、だからビデオカメラを持ってるのか。

え?と言うことは今俺映ってる?どうしよう、ピースとかした方がいい?

 

「ところでいーすんはどこか行くの?」

 

「ええ、実は不審者がいたという報告がありまして・・・」

 

「なるほど、それは放ってはおけないね、私も付いていこうか?」

 

「あ、ネプテューヌさんならお願いできますね」

 

「ひどい!!俺が行こうとしたら即答で断ったのに!」

 

俺とネプテューヌの間にどんな差があると言うのか・・・。いーすんの残酷な言葉に俺はヨヨヨ、と泣き崩れると・・・

 

「せいっ」

 

「あだっ!?」

 

すっげー久しぶりな気がする本の角が俺のこめかみに!痛い!!ここはここでマジで痛い!!

 

「如何わしい事を考えている宗谷さんとネプテューヌさんでは天と地の差です」

 

・・・あ、そうゆうこと

すべてを決めるのは思っていることと性別だと言うのか・・・

 

「それに・・・宗谷さんにはブースの仕事があるじゃないですか」

 

「・・・あ、忘れてた」

 

「宗谷さん?」

 

「ごめんなさい!マジでごめんなさい!!だから本の角は堪忍して!!」

 

これ以上やられると、俺の頭が変な形に変形してしまう!!

俺の必死の土下座を横でネプテューヌがカメラで撮影してるが・・・背に腹は代えられない。

 

「え~、こんなかんじでいーすんとソウヤはとっても仲良しだよ!」

 

「ネ、ネプテューヌさん!?」

 

ネプテューヌGJ!

今のセリフで注意がお前にそれた!俺の安全が少し確保されたぜ!

ついでに顔を赤くしたいーすんが見れたし、一石二鳥だ!

 

「もう!早く行きますよ!宗谷さんも仕事、ちゃんとお願いしますよ!」

 

「把握した」

 

「じゃーねーがんばってねー!」

 

そんな感じで不審者調査に行った二人を俺は正座で手を振りながら見送った。

さて、いーすん成分も補給できたことだし、ブースの設立頑張るか!

明日はゲイムギョウ界ショウの開催だからな、たぶん今日よりも大変になりそうだし、うっし!頑張るか!

 

 

 

 

 

 

 

 

荷物に運び忘れとかがないかを確認しに、会場の正面口から出て、脇の荷物置き場の方に来たわけだが、すごいな・・・もう既に並んでる人がいる。

 

やっぱこういう大イベントとなると徹夜して並ぶ人とかいるんだな、どの世界にも。

一瞬いーすんとネプテューヌがなにやらカメレオンみたいなでかいやつと話してたり、幼女にしか見えないチラシ配りのゴスロリちゃんをどっかに連行してたりとかしてたけど、これは向こうの仕事なので俺は俺の仕事に専念することにしてその場はスルーしてきた。

まあ、行ってもいーすんに注意されるのが落ちだしね?

 

そうこうしてるうちに荷物置き場に到着・・・でも、やっぱりほとんどの荷物は入れちまったみたいだな、もうがらんとしてる。

 

ん?いや待て・・・

 

 

「・・・なんじゃこりゃ?」

 

 

もう既にカラーコーンとかしか置かれていない場所にぽつんと置かれた謎の袋が一つ。

大きさは・・・大人の人間ぐらいのサイズか?

形は、みの虫の様で、中央にはチャックがある・・・寝袋か?

 

怪しい、と言うより、不思議なものを見た気分で俺はその寝袋に近づいてみる。

特に何の反応も見られない・・・。

中に何か入ってるのか?だとしたらこれもブースの中に入れるべきか?

いや、でももし危険な何かとかだったら危ないしな・・・ドラマとか映画だと爆弾とかこっそり置かれてたりとかな。

 

 

・・・もしそうだとしたら相当やばくね?

 

 

おいおいおい、もしこれ爆弾とかだったらどうすんの?俺が解体とかしなきゃいけないの?素人の俺に?そんなん無理に決まってんだろ!!

 

と、とりあえず中身だけ確認するか・・・。

もしかしたら中身空っぽって言うオチかもしれないし・・・むしろそうであってくれ。

 

俺が心の中で必死に願いつつ、ゆっくりと寝袋のファスナーをつまみ、息をのんでゆっくりとファスナーを開ける・・・。

 

最初に見えてきたのは・・・白い・・・糸?

 

細く、長く、いくつもが束なっていたそれを俺は最初そう思ったがよくよく見るとそうでもないことに気付いた。どうやらこれは、髪の毛の様だ・・・。

 

 

 

・・・・・・え?髪の毛?

 

 

 

なんかこの時点で嫌な予感がするんだけど?

なに?今日のお話はサスペンスか何か?推理物でも始めたの?今日から・・・。

えー・・・やだよ俺?そんなどこかのじっちゃんの名をかけられるくらいの高校生探偵でもないのに、そんなの無茶ぶりにもほどがあるって・・・

 

本当ならここで何も見ないふりをしておきたいんだけど・・・念のため確認しておこう・・・もし本当に死体とかだっても、アイエフとかに相談するとしよう。うん、そうしよう、彼女、諜報員だしこう言うのは得意でしょ。

 

俺はもう意を決するとかそんなかっこいいものではなく、ほぼ押し付けに近いものを心の中で思いつつ、ファスナーを一気に下した。

 

 

 

「すぅ・・・すぴぃ・・・」

 

「・・・ゑ?」

 

 

 

おっと、表記が間違ってしまった。

そのくらい驚いたということにしてくれみんな・・・。

 

簡潔に説明しよう、寝袋の中身・・・それは白く髪が染まったミイラ化死体・・・と言うわけでなく・・・。

 

 

今までに、おそらく人生の中でも、この人マジで美人だよな、とリアルに思えてしまうほどの女の人でした。

 

 

いや、まあ、俺は今までにも女神の四人とか、たくさんのきれいだったりかわいい女の子と接する機会がここ最近多かった訳ですが・・・

 

この人はその中でも素直に思える・・・・・・マジで美人だと。

 

たぶん、見た目の年齢はベールさんとかと同じくらい。顔つきは俺の様な日系人と同じタイプだ。目を閉じてる状態だけど・・・顔の一つ一つのパーツがまるで彫刻や絵のようにきれいに収まっている。

しかも、美人ではあるが、今のあどけない寝息が合わさり、むしろ美少女とかの類とかにもあてはまるかもしれない・・・。

 

と、最初の第一印象では・・・そう思ってたんだけど・・・。

 

その顔から下、彼女の服装を見て・・・俺はもうなんといっていいかわからない感情に呑まれた。

 

・・・何でジャージ?

 

何でこんなにきれいな人なのに・・・何で白のジャージ?髪か?その白い髪に合わせてなのか?だとしてももっといい服選ぼうよ・・・ジャージって・・・休みの日のOLじゃないんだからさ・・・。

 

さっきまでの俺の感動を返してくれよ・・・。

 

俺がどうしていいか、この感情をどこにやっていいのか、二重の意味で困っていると・・・彼女の二つの瞼が小さく震え、ゆっくりと持ちあがった。

 

「・・・あ、起きた・・・」

 

俺が反射的にそう言ったのと同時に目の前のジャージさんはゆっくりと体を持ち上げて、片目をこすりながら眠そうにあくびをひとつして、あたりを見渡す。

 

「・・・んぅ?」

 

そして、不意に彼女の二つの瞳が俺をとらえるとじーっと俺の方を見つめてきた。

 

・・・きれいな人なのになぁ・・・。

 

ただ彼女がジャージじゃなかったらもっとドキドキしてたんだろうけど・・・なんでだろう?現実を受け入れたくないのか、俺は妙に冷静でいれた。

 

「・・・・・・はっ!?今日は!!今日はTGSの開催日じゃないですか!!」

 

俺の顔をしばらく見ていると、彼女はとたんに何かを思い出したのか急に寝袋から抜け出して覚醒した様子であたりをきょろきょろと見渡すと途端に慌てだした・・・。

忙しいなこの人・・・。

 

「あれ!?誰もいない・・・まさか、もうみんな会場に!?あああああああ!!私としたことが!!まさか当日に寝過してしまうなんてぇぇええ!!!い、今からでも間に合いますかな!?よし!いざゆかん!!超次元ゲイムギョウ界ショウへ!!会場であの人と握手!!」

 

誰とだよ?

 

なんて思っていると、その人はちゃっちゃと寝袋をコンパクトに畳んで・・・どうやってんのそれ?ちょっと俺もなんか欲しいんだけど・・・。

寝袋をどこかにしまうと、会場の中に入ろうとしてか俺の横を通り過ぎた。

 

慌てて俺は彼女の肩を掴んでそれを制止する。

 

「あの~、ちょっと待ってもらえますか?」

 

「なんですか離してください!私にはいろいろと忙しい、そりゃもうなまら大変な事情があるんです!グッズとかグッズとかグッズとかイベントとか!!」

 

「ほとんどグッズじゃないっすか・・・あー!もうとりあえず落ち着いて!!」

 

俺がそう言って彼女の肩を引いて体の向きを百八十度回転、彼女の肩をバシンと叩いて彼女の眠気を覚ます。

 

 

「はぅんっ!?」

 

 

妙になまめかしい声を出してとりあえずは落ち着いてくれた様子のジャージさん。

 

・・・って言うか待って?

今肩を叩いた衝撃で分かったんだけど・・・何この人?すっげーでかいんですけど・・・。

ベールさんやコンパさんも凄いと思ったけど・・・この人それ以上かもしれない・・・

まさか爆乳が本当に存在しているなんて思いもしなかった・・・。

 

「・・・」(もう一発バシンっ

 

「ひにゃっ!?」(ぽよよんっ

 

おっと・・・つい揺れる二つのふくらみをもう一度見たいがためにもう一発余計に叩いてしまった。

 

でも、これで眠気は覚めたことだろう、頭もすっきりして俺の目も保養になって万々歳のはずだ。

 

「あう~・・・肩が痛い・・・」

 

「とりあえずはそれで眠気も覚めたでしょう?」

 

「ええ、まあはい、眠気覚ましドリンクとエナジードリンクを同時に飲んだ時ほどではありませんが・・・」

 

「なんでそんなことしてんだよ・・・あんた受験生か?」

 

「いえ別に?」

 

なら余計に気になるわ、普段何してんだよ・・・。

と言う突っ込みは心の中にしまうことにして、俺はとりあえずブイホを取り出して今の時間を彼女に見せておく。

 

 

「今はまだTGSスタートの前日です、だから寝過してはいませんし、まだ何も始まってはいません、さらにここは正面入り口じゃなく、脇の荷物置き場です」

 

「あらま、これはうっかり・・・いやぁ、楽しみなことの前ってついつい浮かれてしまいまして・・・」

 

「楽しみにするにしてもこんなとこで寝ないでください・・・それに、せめて服装はちゃんとしてくださいよ」

 

「え?何でですか?結構楽で動きやすいんですよ?直ジャージ」

 

「ああはいはいわかりましたから・・・・・・今なんと?」

 

 

 

 

 

「直ジャージですよ?今、現在、ナウ」

 

 

 

 

・・・what?

 

・・・てことは何?

この人・・・今・・・下を一切つけていない、と?

 

 

・・・・・・・。

俺はもう、どうすればいいのか分からなくなった・・・。

初めてだぞこのパターン、こんなにきれいな白髪美人のジャージさんが・・・恥じらいもなく直ジャージと断言?

そんなもんいくら俺でも対応に困るわ!!

 

 

「よかったら見ます?」

 

「すんませんもっと恥じらいを持ってください!!」

 

 

すんなりと、首元のファスナーをつまんで、よかったら味見いかがですか?みたいな乗りでそう言って来たジャージさんを俺は必死で制止した。

 

そうだ!この人に足りないのは恥らいだ!!だからこんな美人さんでも萌えられないのか!?これが二次元とリアルの差なのか!?いや、でもなんでだ!?こんな状況なのに彼女が直ジャージと言った瞬間、俺の中で何かが!何か萌えとは違う別の感情が芽生えた気がする!!これは一体何だ!!俺にも理解できないこの感情は一体何なんだ!?

 

 

「・・・外なのに・・・見たいなんて・・・・・・言っておきますけど・・・私だって恥ずかしんですからね?」

 

「ぐっはぁぁぁああああっ!!?」

 

俺は突然の不意打ちに後ろにのけぞり、何かを吐き出したかのような錯覚にとらわれた。吐血とかそんなエフェクトが似合うくらいに・・・。

 

今度は何だ!?そんな恥じらいの色を見せてファスナーに手をかけて、あんたは何がしたいんだ!?そんなに見せたいのか!?男と言う生き物の恐ろしさを知らんのか!!?

いや、そうじゃない!!この人絶対俺をからかってる!!絶対からかってる!!だって今一瞬見えたもん!!めっちゃしてやったりと言いたげな顔してたのが見えたもん!!

 

俺はなんとか体制を戻して、ジャージさんに食って掛かる。

 

「あの!からかうのはやめてくれませんか!?」

 

「いやぁ~すみません、あまりにも面白い反応してくれましたからつい♪」

 

「やっぱからかってたのか!」

 

「あ、見たかったんですか?それなら・・・」

 

「やっぱいいです!!」

 

俺は慌てて視線をそらし目に入れないようにしつつ拒否する。

あくまでそう言うのは健全な間柄に限る!!不健全ダメゼッタイ!!

 

俺が必死にその意思を表現してると、それが通じたのかジャージさんは首の下、鎖骨あたりまでおろしていたファスナーを上げてくれた。

 

「もう冗談ですよ♪そんなに真っ赤になっちゃって、いやらしいこと考えてそうな顔してた割にウブですね?」

 

「うるさい!俺はこういう状況になれてないだけだ!!」

 

俺がそう言うと、ジャージさんが突然俺の耳元まで近づいてきた。

こ、今度は何する気だ!?

反射的に俺が身構えた時・・・

 

 

 

「気に入りました・・・あなたのこと、見ていますからね?」

 

 

 

 

は?

彼女はそれだけ言うと、すぐに俺から離れた。そして正面の方にかけて行きながら俺の方に向かって手を振っていた。

 

「また機会があればお会いしましょう!ウブ少年くん!」

 

誰がウブ少年だ!!

と、本来ならここで抗議したかったんだが・・・

 

なぜか俺は・・・何もできず、耳の奥でこだまするあの言葉の意味をしばらく飲み込めないまま、そこで立ち尽くしていた。

 

「なんなんだ・・・あの人・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、しばらく俺は荷物置き場で立ち尽くしていたわけだがなんとか再びみんなと合流、作業を再開することはできたが・・・何分あんなキャラの強い人と出会ってしまったせいかさっきより作業の手間がかかってしまった・・・。

でも、あまり気にしてばかりはいられない、明日は本番なんだ!気持ちを入れ替えなきゃ!!

 

と言うわけで、本日、ゲイムギョウ界ショウ、略してTGSがスタート!

俺のいるプラネテューヌブースは・・・

 

 

 

「はい!すらまん20個入り三つですねお会計はこちらになります!次の方どうぞ!」

 

「は、はいぃ、こちら全部で・・・えっと・・・」

 

「慌てず騒がず列は乱さず、一列にお並びください!最後尾はこちらになりまーす!」

 

 

予想以上に大変だった・・・。

 

開始と同時にものすごい数の人がなだれ込んで来てこっちのブースにもかなりの人数がやってきた。俺とアイエフとコンパさんの三人でなんとかブースを切り盛りしてはいるが・・・これさばき切れるか心配になってきたぞ・・・もっと人員よこしてくれよ。

アイエフとコンパさんが会計、俺は列の整備とてんやわんや、コミケとかのイベントでもこんな感じなのかな?

ブースの人の大変さが身にしみてわかる・・・。

 

しかも、こっちがくそ忙しいって時に、肝心の女神であるネプテューヌはネプギアと一緒にどこかに行ってるし、あいつ本当ちょっとはこっち手伝えよ!昨日もそうだったけど!

 

 

それにしても、このマハリク☆メッセってだいぶ不思議な所みたいだな・・・。

今朝いーすんから聞いたんだけど、どうやらここはシェアエナジーの供給が不安定な場所らしい、磁場やらなんかは知らんが、ここは女神の力が十分に発揮できない場所らしいのだ。

でも、それなのにここいら一帯はモンスターの影響が全くない場所でもあるという不思議スポットなんだよな。

 

でも、一応念のためにということで、各国のブースには“シェアブースター”と呼ばれる特殊な装置がつけられているそうだ。

このブースでの国民の信仰がそのままシェアとなって女神に力をくれるわけだが・・・

うちのシェアブースターのシェアの溜まり具合はあまり喜ばしくないようだ。会いも変わらず少なめ・・・こんなに人はいっぱいなのにな・・・一人あたりのシェアってどんくらいなんだろう?

 

「ああ、もう・・・人手が足りないにもほどがあるわ!ちょっと宗谷、あんたネプ子とネプギア探してきて!」

 

「え?でもいいのか?ただでさえ大変なのに・・・」

 

「だ、大丈夫ですぅ!ここは私とアイちゃんでなんとかするですから」

 

 

アイエフ・・・コンパさん・・・

すまねぇ!行ってくる!俺、必ずあいつらを見つけてくるから!!

 

俺は最後尾の看板を近くに置いて、あの二人を探すべくその場を後にした。

 

 

 

「あ、ねぷねぷです」

 

「やっほー」

 

「・・・宗谷は・・・もう行っちゃったわね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はこの日、TGSに参加しました。




いかがでしたか?

次回は宗谷のネプテューヌ探し、というなの・・・?

次回でお会いしましょう、それでは!
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