超絶次元ゲイムネプテューヌ おーばーどらいぶ!   作:白宇宙

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どうも、白宇宙です!

今回のお話は、お待ちかねのいる人もいることを信じてサービス回!
シンシアが加わったことで賑やかになった教会メンバーの裸のお付き合いが見所です!

そして、終盤には何やら不穏な空気が?

それではお楽しみください、どうぞ!


stage,90 わたしと裸のお付き合い

 

 

 

「……えぇ、予定通り、彼女を教会に潜入させましたよ……まあ、一応一人ではないですし、へまをすることはないと思います、心配は無用ですよ」

 

『そんなん言うたかてな~……あの子一人で他所へ行くなんて今までなかったことやし……事情が事情やからしゃあないのはわかっとるんやけどなぁ……やっぱり、お土産の一つや二つ持たせとくべきやったやろか……いじめられたりしてへんかな……』

 

「遠くへ引っ越した息子からの連絡がなくて不安になってるお母さんですかあなたは

……だから大丈夫ですよ、一応定期連絡では今の所うまくやれてるみたいです」

 

 

 

ここはとある一軒の宿泊施設の一室、そこで一人の女性が通信端末の音声のみでの通信回線を開きながら端末の向こうで会話に答える関西弁の女性と会話をしていた。

端末越しに会話をするのは見事なまでのプロポーションを惜しげもなくさらけ出してベッドの上に寝ころび、毛布を羽織る白髪の女性。

腰にまで伸びるその髪がベッドのシーツの上に広がり、出るところは出て引き締まる所は引き締まった絶妙ながらもとても豊満な体つきの象徴ともいえる胸のふくらみが彼女が動くたびに揺れて、非常に艶めかしい。

 

「なにせあっちには少年くんとイストワールがいます、既にそれなりの関係を結べてるから悪いように扱うこともないでしょう、そのくらいあなたにならわかると思っていましたが?」

 

『それはそれこれはこれやんか、あの子人見知りやし、そう言う気を使ってくれる人がおってもやっぱり心配になるもんやの! あのこはな、トランス、あんたほどお気楽ちゃうねんから』

 

「失敬な、寛大だと言ってほしいですね、身も心も……こんなに嫋やかな体を惜しげもなく晒せる人間、早々居ませんよ?」

 

『それはあんたが単なる露出狂の痴女なだけや』

 

通信端末越しの辛らつな返答に眉ひとつ動かさずに聞く、トランスのコードネームを持つ、古代女神の一人、ライラ。

彼女は向こう側からは見えないとは分かっていながらも、寝ながらえへんと胸を張り、豊かな膨らみを持つ二つのお椀型の双丘を揺らした。

 

「それよかエネミー、あなたとロボティックの方はどうなんですか? 一応こちらはシンシアと連絡を取っていましたが、あなたは彼女と連絡を取り合ってたはずでしょう?」

 

彼女が通信端末でこの場にいない同じ古代女神という境遇の仲間の一人である、エネミーのコードネームを持つヤエと連絡を取っているのは今現在彼女たち古代女神がそれぞれに分かれて“ある任務”を遂行しているためである。

 

この任務については彼女たちにとってかなり重要な物であり、そのために気を引き締めるために彼女たちは普段、休んでいるときや英気を養っている時に使う本名ではなく、行動を起こすときのみに用いるコードネームを使用して互いの名を呼び合ってる。

そうすることで気を引き締めているのだ。

 

今は仕事という認識を持ってその名前を使い、互いに今の状況を報告し合うライラとヤエ、するとライラの問いかけに対してヤエは端末越しにでもわかるため息を漏らしながら現状を報告し始めた。

 

『……こっちは今のとこ、収穫ゼロや……情報どころか影も見当たらん、なるだけ早く見つけたいんやけど……』

 

「……そっちも似たり寄ったりですか……」

 

『そうやなぁ……あと、ロボティックの方もおんなじみたいやわ、情報を手に入れやすい所に身を置けたみたいやけど今の所変化なしやって』

 

彼女の連絡を受け、自分以外も状況は変わらずにいることを知ったライラは少々訝しげな表情を浮かべる。

出来るだけこの任務については早く終わらせたいのだが、これは長丁場も覚悟しなければいけないかもと思ったからである。

 

『それにしても……ほんまによかったんやろか? うちらが家から離れて』

 

ライラがそんなことを考えていると、不意に端末の向こう側でヤエが何かを心配するかのように呟いた。

彼女達を纏め上げている、この世界の特異の存在……“魔神”の異名を持つ青年、ヴィクトリオン・ハートの事である。

今現在、彼女たちが活動の拠点にしていたあの場所には彼一人が残っている形となっている。

 

「これはあの人が出した提案でもありますし、何より私達も合意の上で選んだことです……それに家には定期的に誰かが戻って様子を見に行けばいいって話し合ったでしょう? あんまり心配性が過ぎるとストレスでお肌が荒れますよ、いつも使ってる化粧水持ってますか?」

 

『なっ! 変な気回すなや! 余計なお世話やねん!』

 

あまりにも他の面子の事を気にかけているヤエの心を解きほぐしてやろうと冗談交じりの会話を行いながら、ライラはこれから先の事を考える。

 

 

 

今現在、自分たちは自分たちだからこそやるべき責任がある仕事に身を置いている…。

 

今後、厄介なことにならないように早いところ“あれ”を回収しないといけない……。

 

“あれ”が下手をしてなにか邪な考えを持つ者の手にでも渡ったら、面倒なことになるのは目に見えている……。

 

なによりこの世界にはまだ以前この世界に来襲して、消息を絶った“奴ら”が残っている。

一番最悪なのが、“奴ら”の内の誰かが“あれ”を見つけてしまい、何かに利用されてしまうことだ。

未だに息を潜めている“奴ら”よりも早く、“あれ”を見つけなければ……。

 

 

 

そんなことを考えながら、ライラはふと部屋の窓の方へと目を向けた。

外はもうすっかり夜の景色になっている、空は真黒な暗闇で覆われ街には転々とした明かりがいくつか広がっている。

 

 

 

「……まあ、どちらにせよ早く終わらせて帰りたいのは私も山々ですからね……何せこの国、一年中雪が降ってて寒いったらありゃしませんから……」

 

 

 

そして、彼女が今身を置いているこの国の代名詞ともいえるもの……夜空から地上へとゆっくりと降り注いでいる真っ白な白い粉のような雪。

まるで空から砂糖が降ってきているかのようなその幻想的な景色が一年中続いているこの国の夜の景色を見つめながら、ライラはベッドの上で毛布にくるまった。

 

 

なにせここはゲイムギョウ界の北に位置する国、ルウィー。

 

 

寒い国でいつものように裸で寝るのは、リスクが多い。

もしこの場にあの魔神の異名を持ってるくせに、妙に庶民的な彼がいたら絶対こういうだろう……“下着くらいつけて寝ておきなよ、風邪ひくよ?”……と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ふぅ」

 

今日一日の労働を終え、その疲れを癒すべく教会の生活スペースとは別の階にあしらわれた大浴場の湯船につかり、肩の力を抜くようにして息を吐いたイストワール。

湯気が立ち上る湯船のお湯が体に溜まった疲れをお湯の暖かさで溶かしてくれるかのような感覚を感じながら、イストワールは湯船の淵に背を預けリラックスの限りを尽くす。

 

ただでさえ普段からネプテューヌのことを見守りながら教会の仕事を熟しているのだ、こういう時くらいはしっかりと気を休めたいのである。

 

「………それにしても、最近は本当に激動と言いますか………いろいろなことが起きて大変です」

 

突然こことは違う世界を交えた壮大なスケールの事件に巻き込まれたり、その事件を解決したと思ったらまた別の騒動に巻き込まれて異世界に行ったり、それが終わってひと段落したら今度は新たな人員が教会に加わり、それによって今日の賑やかさがさらに増した。

 

それによって普段よりも感じる疲労感とかも最近は増えてきた気がする、特に前者の大騒動の事はまだ未だに精神的な疲労感が抜けないように思う。

だけど、その反面最近はその賑やかさの中にある、独特な楽しさもあることを彼女は自覚している。

賑やかになって、この教会もさらに活気づいたのは決して悪い事ではない、その証拠に自身の大切な人も最近は何やら充実しているような表情を見せることも前よりもさらに多くなった。

もともと気さくな人物ではあるが、彼の笑顔はイストワールにとっての癒しのような物でもあるのだから。

 

「……あとはネプテューヌさんがちゃんとお仕事してくれたら、言うことなしなんですけどね」

 

そんな中、まわりが充実してきた半面、いつものことではあるが本来の仕事を怠け気味であるこの国の女神である、ネプテューヌのことを思い浮かべて呟く。

あまり贅沢を言うつもりではないが、賑やかになった分彼女も悪乗りしてぐーたら生活に拍車がかからないかと心配になるのだ。

なにせ、ゲイムギョウ界において女神の力の源は、国民の女神への信仰心であるシェアであり、彼女が働かない事にはそれは溜まらないのだからあまり人任せにしていると減っていく一方なのだから……そろそろまた彼女に仕事をするように促そうか、と湯船のお湯を両手で救い上げながらイストワールが考えていると……。

 

 

 

―――ほらほら~、そんなに恥ずかしがらないで早く脱いだ脱いだ~!

 

―――やっ………あ、あの……自分で脱げ……ひあっ!? や、ぱ、パンツはだめぇ……!

 

―――よいではないか~、よいではないか~♪ ……うわぁ~! お肌真っ白だ~

 

―――ふ、二人ともあんまり強引にやるといけないことしてるみたいに見えちゃうから……ていうかもう、私はそう見えちゃってるから!

 

 

 

何やら脱衣所の方が急に騒がしくなった……。

聞き覚えのある声が……四人分くらいだろうか? なに事かと気になったイストワールがふと視線を脱衣所の方へと向けると、少し時間を空けてから脱衣所のドアがガラリと開いた。

 

「お先にいっちばーん! って、あれ、いーすん先に入ってたんだ」

 

「にば~ん! ……ほえ? いーすんが入っるから、あたし2番じゃないの~?」

 

「あ、お邪魔しますね、いーすんさん」

 

「ネプテューヌさん、それにプルルートさんとネプギアさんまで、皆さんどうしたんですか急に? 普段は部屋の近くにあるお風呂場を使うのに…」

 

いきおいよくドアを開けて入ってきたのは、手拭い片手に生まれたままの姿を晒す件のプラネテューヌの女神、ネプテューヌと普段は一本の三つ編みに結った髪を解き、ところどころ跳ねさせている髪をを揺らしながら同じく一糸まとわぬ姿となっているプルルート、その後ろには二人とは違ってタオルを体に巻き、普段は下ろしている髪をひとくくりにしたネプギアだった。

三人はイストワールに気付くと、それぞれの反応を示しながら珍しそうな表情を浮かべた。

 

 

このプラネテューヌ教会には普段ネプテューヌが暮らしている生活スペースに備え付けられたごく一般の家庭でよくみられるタイプのバスルームと、多くの客人を迎え入れた時のためと、気分的なリフレッシュを兼ねてネプテューヌが別の階に用意した大浴場が存在する。

 

普段はもっぱら生活スペースのバスルームを使うのだが、なぜか今日はこの大浴場を彼女たちは利用していたことが珍しく感じたのだ。

 

「そう言ういーすんもこっち使うの珍しいじゃん、なにかあったの?」

 

「私は、ただなんとなくいつもより足を延ばしてゆっくりとお湯に浸かりたい気分だったのでこっちに……ネプテューヌさんたちは?」

 

イストワールの問いかけに対してネプテューヌは少し間を開けてから口元に笑みを浮かべると後ろを振り返った、そして何やら遠くの方にいる者に対しておいでおいでと手招きをする。

すると、それに合わせて後ろにいたネプギアの後ろから、何やら小柄な影がひょっこりと顔を出した。

 

その人物の姿を湯気が立ち上る中、何とか目を凝らして視認したイストワールは少し驚いた表情を浮かべた。

 

 

「って、シンシアさんまで連れて来たんですか!?」

 

「どう! 主人公・オブ・主人公の栄冠を原作で持っているこの私が企画した本日のサプライズゲストを見たご感想は?」

 

「………あうぅ………」

 

 

驚くイストワールを他所に、なぜか鼻高々と自慢げに言うネプテューヌ、細かな発言にツッコミを入れるのは野暮なのでスルーはしたものの、ネプギアの後ろに隠れてタオルを片手に恥ずかしそうにこちらの様子を窺っているシンシアはさすがにスルーできない。

あのただでさえ人見知りで恥ずかしがりやなシンシアが、こうして大人数の入る大浴場に連れてこられただけでも本人にはかなり勇気のいることなのだと思うが……。

 

「驚きましたが……まさかネプテューヌさん、あなたシンシアさんを無理矢理連れて来たのですか?」

 

「ちょっ! そんな人聞きの悪いこと言わないでよ! 強引な押しの強さに定評のある私でもさすがにそんな鬼畜の所業になりえることはしないよ!」

 

「……ではどうやって?」

 

「ちゃんとお誘いしたんだよ~、みんなでお風呂で流しっこしよ~ってね~」

 

「シンシアさん、最初はちょっと迷ってたんですけど……後はお姉ちゃんがいろいろ言いくるめて……」

 

「……結局強引に事を運んだのですね……」

 

ここに至るまでの経緯の中でおそらくではあるがシンシアが口下手でまともに面と向かって話せないのを逆手にあわあわと慌てるシンシアをネプテューヌとプルルートの二人が徒党を組んで強引に言いくるめてきたという光景を何となく頭の中で思い浮かべたイストワールは少し長めのため息をついた。

 

「まったく、シンシアさんは人見知りなんですからあんまり無茶をさせないであげてください、教育係をしてるアイエフさんに怒られますよ?」

 

「え~、でもせっかくこれから一緒にこの教会で働きながら暮らしていくんだし、それなら裸の付き合いくらいはして当然でしょ?」

 

「なんなんですかその変な価値観は……別に必ずしもしていいというわけでもないでしょうに……」

 

ネプテューヌの根も葉もない言葉に訝しげな表情を浮かべるイストワール、すると今度は視線をネプギアの後ろに隠れるシンシアへと移した。

持っているタオルを使って、なんとか必死に体の前の方を隠そうとしていた彼女はイストワールの視線に気づくと少し間を開けてから、びくりっ、と体を震わせて慌ててネプギアの後ろに隠れた。

 

「あの、シンシアさん? 無理に一緒にお風呂に入らなくてもいいんですよ? あんまりあなたもこういうのは慣れていないでしょうし……何でしたら、上の部屋のシャワールームもありますし」

 

彼女を気遣ってイストワールが提案する。

それを聞いてかシンシアはネプギアの背後からちょっとばかり顔を覗かせると、湯気で僅かに曇っている中でもはっきりとわかるくらいに顔を赤面させながらも、首を左右に振った。

 

「………だ、大丈……夫……」

 

「大丈夫って、ネプテューヌさんに何を言われたのかわかりませんけど真に受けることもないんですよ?」

 

「……あれ、いーすんそれ何気にひどくない? まるで私がシンシアにろくでもないことを吹き込んだみたいに聞こえるんだけど……」

 

「ねぷちゃん、シンシアちゃんになにかいけないこと教えたの~……?」

 

「教えてない教えてない教えてないから!! だからぷるるんその目やめて!? 変身5秒前の感じのその目元に影付けてる表情やめて!?」

 

イストワールの言葉のせいもあってかやたらにネプテューヌが悪役っぽい立ち位置になる中、シンシアはイストワールの言葉に再び首を左右に振る。

そして、じっとイストワールの事を見つめると少し緊張気味なのか所々に間を開けながら言葉を続けた。

 

 

「……お風呂……入り、たかったし………それに……はやく………みんなと、仲良く………なりたい………わたしも、変わりたいから………」

 

「………シンシアさん」

 

 

その言葉とシンシアの表情を見て、イストワールは理解した。

これは彼女が無理やり連れてこられたから仕方なく言っているいいわけではなく、“彼女自身の頑張り”の一つなのだと…。

 

(……一人立ちして、不安もまだまだたくさんあるでしょうに……それでも頑張ろうとするなんて……)

 

何て健気なことなのだろう……と、心の内にイストワールは感じながら彼女の胸中の想いを察するとそれ以上は何も言うまいと決め、口元に微笑みを浮かべた。

 

「………わかりました、シンシアさんが言うのでしたら何も言いません」

 

「おぉ! いーすんからのお許しが出た! これでサービスシーンにさらに拍車がかかることが確定したね!」

 

イストワールの了承を得たとネプテューヌはここぞとばかりにご満悦な様子であり、ぐっと拳を握るとどこへともいうわけでもないが明後日の方向を向けてサムズアップを向ける。

 

 

 

「これ見よがしなサービスシーンを待ってたみんな! 残念ながら挿絵はないけどここからは妄想をフルスロットルさせてきゃっきゃウフフな入浴シーンを楽しんでいってね!」

 

 

 

カメラがあったならここで“ドヤァ!”と言った感じのカメラ目線が伝わったことだろう、しかしここはあくまで風呂場であり、監視カメラなどの類はもちろん厳禁なので意味がないことをご了承していただきたい。

まあ、要するに単にネプテューヌは言いたいことを言いたかっただけなのである。

 

「………何をしているのか知りませんけど、あんまり変なことはしないでくださいね?」

 

「わかってるわかってる、さすがに見せられないよってなりそうなことはしないから! たぶん! ってことで行くよシンシア!」

 

「ふえ……あっ……!」

 

「あ、待ってよお姉ちゃん!」

 

「むー…ねぷちゃんだけシンシアちゃんと楽しそうにするのずるい~! あたしのほうが早くシンシアちゃんと一緒にいたんだよ~!」

 

安心できないことを言い残したネプテューヌはそう言うと早速とばかりにネプギアの後ろに隠れているシンシアの近くへと移動すると、楽しそうにシンシアの手を引いてシャワーのある方へと向かった。

そしてそれに続くようにネプギアとプルルートの二人も一緒にシャワーの方へと足を運ぶ。

 

「はい座った座った~! やっぱりこういう場面ではみんな揃ってシャワーで体を流すのが定石だよね!」

 

「は………はい………?」

 

ネプテューヌに連れて来られるままにシャワーに辿り着いたシンシアは彼女の言葉に戸惑いつつもシャワーの手前に置かれたプラスチック製の椅子に腰を掛ける。

そしてその隣にネプテューヌが座ると、それに続いて反対側にプルルートが座り、っさらにネプテューヌの隣にはネプギアが座った。

四人一列に並んでそれぞれがどのシャワーを使うかを決めると、早速ネプテューヌ達はそれぞれに体を洗えるようにし始め、遅れてシンシアもまずは髪を洗おうとシャンプーのボトルを手に取り、シャワーの蛇口をひねってお湯を出し、自身の白い髪を濡らし始めた。

 

「ふんふふ~ん♪ やっぱり一日の締めはお風呂がないとね~、日ごろの疲れが取れないっていうかさ~」

 

「あれ? お姉ちゃん今日どんな仕事してたっけ? 一日中部屋でゲームしてたような……」

 

「ネプギア、世の中にはね部屋を守るために外に出ない自宅警備員っていう職業があってね……」

 

「それはあなたが一番なってはいけない職業ですよ、ネプテューヌさん……明日は今日の分もしっかり働いてもらいますからね」

 

そんなやり取りをしながら同じようにシャワーを浴び始める隣のネプテューヌとネプギア、二人とも近場にタオルを置いてシャワーから出て来るちょうどいい温度のお湯を堪能している。

シンシアもまた頭にかかる水滴を存分に味わいながら、髪全体を濡らすことが出来る様に頭を動かしたり、手で髪を撫でたりする。

 

そんな時、なにやらプルルートがシンシアの方へと目を向けた。

 

「シンシアちゃんの髪、真っ白で綺麗だよね~」

 

「え? ……そう、かな……白い髪って、変じゃないかな……?」

 

「うぅん、なんだか真っ白でぬいぐるみに詰める綿みたいでかわいいよ~、もこもこじゃないけど~」

 

「………わた?」

 

恐らく褒めてはいるのだろうけど、何か違う気がするのを感じながらシンシアはシャワーを浴びながら首を傾げる。

すると二人のやり取りを聞いていたのか、ネプギアとネプテューヌの二人もまたシンシアの方へと目を向けた。

 

「そう言えばシンシアさんみたいに真っ白な髪をした女の子って、あんまり見ないですよね? なんだか不思議な感じですけど、綺麗な髪だと私も思います」

 

「白髪、ロリ、しかも人見知りで恥ずかしがり屋で、だけど実はエッチなイラスト描くのが好きで、さらにドジっ子なうえに前回からメイド要素が加わって、何気にシンシアは萌え要素の塊だね! まさにてんこもりのクライマックスだよ!」

 

姉妹なのにどこか離れたことを言っているが、おそらくこの二人も自分に対していい印象に対する感想を言ってくれてるのだろう。

めちゃくちゃいい笑顔でサムズアップを向けて来るネプテューヌを見るあたり、間違いなさそうだ。

だが、それを自覚した瞬間シンシアはどうしようもなく顔が先程以上にぐん、と熱くなってしまった、おそらくだが今の自分の顔は先程よりも赤くなっているのだろう、他人にそんなことを言われたのは初めてだし、なによりどう返していいのかわからず戸惑いがこうして気恥ずかしさとして出てきてしまう。

これはどうしても抜けないシンシアの癖、というか体質のような物だった、褒められ慣れてないからどうしようもなく照れてしまう……。

 

そのためシンシアはなんとか赤くなった顔を隠そうとシャンプーのボトルからシャンプーを出して手で鳴らすと急いで自身の髪を手で洗い始めた。

彼女の手に付いた泡が彼女の手が動くたびに泡立ち、どんどん膨らんでいく。

 

わしゃわしゃと髪を洗うついでに赤くなった顔を隠そうというのが狙いだ。

 

 

「そ~れ~に~……てい!」

 

「ひにゃっ!?」

 

 

だがその狙いを明後日の方向に投げ飛ばして、今度は違う恥ずかしさがシンシアの頬を赤く染め上げた。

 

「ちっこい体に見合った大きさだけど、確かにふくらみのあるこのパイ! ネプギアやコンパの発育チェックをしてきた私によればサイズはBと見た!」

 

「おぉ~、ねぷちゃんすぐにわかっちゃうんだ~」

 

「ひぁぁっ…ちょ、やっ……ひぅっ……ん!」

 

さりげなくシンシアの背後に周って不意打ち気味に後ろから抱き付き、両手でシンシアの胸にある控えめな二つの膨らみを遠慮なしに両手でがっしりと捕まえたネプテューヌは両手をわきわきと動かしてシンシアの小ぶりな双丘をしっかりと揉みしだいたのである。

ネプテューヌが動かす手に合わせて胸を中心に体を掛ける刺激にも似ているがその中にある甘い感覚、こそばゆいような何とも言えないこの感覚にシンシアは溜まらず声を上げて泡だらけの髪から手を離し彼女の手から離脱しようとする。

 

しかし、体に走る刺激的かつ甘い感覚はシンシアの動きを鈍らせ、彼女がネプテューヌの手から逃れようとするのを許さない。

 

「なんだか楽しそう~……あたしもやる~!」

 

「ふえっ!? プルちゃ、やぁっ!?」

 

更にはそこにプルルートまで加わったものだからシンシアはどんどん逃げ場を失くして行ってしまった。

背中側をネプテューヌがしっかりとホールドしているためか、シンシアの前へと来たプルルートはがら空きのシンシアの無防備なお腹を指でつんつんと突き始めた。

 

「シンシアちゃん、小さくて体もほっそりしてるけど、お腹やわらか~い……ぷにぷに~」

 

「や、やらぁ……くすぐった……ひんっ!」

 

「むむっ! この感じ……このパイから感じる感覚、私やぷるるんみたいに女神化前のこの身体に比べて少し大きなこのパイに秘められた躍動感……このパイ、まさかまだ成長する見込みがあると言うのか! シンシア、大きくなったら巨乳になる可能性大だよこれ! なんとなくだけど私のゴッドハンドのシックスセンスがコンパに似たエネルギーのような物を感じてるよ!」

 

「ふえ………ほ、ほんと……ふにゃっ!?」

 

「この感度は間違いないよ! だから今のうちに育てなければ~!」

 

プルルートにはお腹を突かれ、ネプテューヌはシンシアの胸に隠された可能性を感じ取った様な気がしたためか、ここぞとばかりに胸を揉む手を激しく動かし始める。

シンシアの体を駆け巡る二つの激しく、刺激的で甘い感覚、シンシアはその感覚に嫌がるような動きを見せていた物のその感覚の波に流されはじめ、どんどん体から力が抜けていくのを感じた。

 

「じゃあ、あたしは~………こんどはおへそ~♪ くりくり~」

 

「ひゃぁぁぁあ! そ、そこ…ほじっちゃ……くひぃん……も、もう……ゆるしてくらひゃ……」

 

「お、お姉ちゃん、プルルートさんももうその辺にしといてあげよ、なんだかすごい……いけないことをしてる気が……」

 

「まあまあそう言わずに、ネプギアも触ってみなよ! シンシアの肌すっべすべで赤ちゃんみたいだよ! 生まれたてだよ、まるで!」

 

「えぇっ! 私も!? ………で、でも………確かに、前からシンシアさんお肌綺麗だな~って思ってたから気にはなってたけど………ちょ、ちょっとだけならいいかな?」

 

「ま、まって………もう…もう、りゃめ…りゃめぇ……!」

 

もはや限界も近い、二人からのこのスキンシップだけならまだしもそこに更にネプギアまで加わってしまったらもう本当にどうにかなってしまいそうだ。

そうなる前にとシンシアはもういろいろと必死になって涙目になりながらも懇願する、だが興味と好奇心に突き動かされたネプギアはシンシアに近づき………そっと、その手を彼女の太ももへと伸ばしていく……。

 

 

今まさに、まるで穢れを知らないような儚い少女の肢体が、三人の少女によって隅々まで撫でまわされようとしていた……。

 

 

 

―――ゴチンッ!

 

「ねぷぅぅっ!?」

 

 

 

だがそれを、鈍い音が制止した。

 

その音と共に頭を両手で押さえて声を上げたネプテューヌが、何事かと痛そうな表情を浮かべながら後ろを振り返ると…。

 

 

「……三人ともやりすぎです、ていうかさっきの私の注意を聞いてなかったんですか! やりすぎないようにと言いましたよね私!」

 

 

もはや伝家の宝刀とも言われるくらいに物理的攻撃力が異様に高い、彼女の本、イストワールの本を呼び出し、片手に持ったイストワールがさぞご立腹の様子でネプテューヌの後ろに立っていた。

この一連のことにさすがにやばいと感じたのか、イストワールは彼女たちを止めに入ったのである。

 

「うぅぅ……それはソウヤが受けるべきお約束なのに、前もだけどなんで私に向くのかな……私それで一回気絶したんだよね~」

 

「今回はちゃんと手加減しました、はい、プルルートさんもネプギアさんもシンシアさんから離れてください! まったく、ネプテューヌさんが調子に乗ると皆さんまで巻き込むんですから……」

 

「え~、もうちょっとシンシアちゃんと遊びたかったのにな~…」

 

「わ、私、一瞬なんかすごいいけないことをしようとしていたような……だ、大丈夫、変なことは考えてない……考えてない、はず……」

 

呼び出した本をまたどこかへと戻しながらイストワールはネプギアとプルルートに促がすと、プルルートは渋々と言った様子で、ネプギアは我に返ったように頭を振りながらシンシアから離れた。

それにより三人の拘束から解放されたシンシアは頬をまだ赤く染めながら、息を乱す。

 

「はぅ……はぁ……はぁ……」

 

「大丈夫ですか、シンシアさん? ごめんなさい、ネプテューヌさんが調子に乗ったばかりに……」

 

そんな彼女に合わせてその場にしゃがみ込んだイストワールは、シンシアに申し訳なさそうに謝罪する。

すると、それを聞いたシンシアは息を整えながらもイストワールを見ると、少し間を開けてから小さく首を左右に振った。

 

「………大、丈夫………ちょっと、びっくりしたけど……」

 

「だといいのですけど……ネプテューヌさんも悪気があったわけではないので、あんまり気にしないでくださいね?」

 

「………ぅ………大丈夫………それに……」

 

唐突にシンシアは呟きながらほんの少し顔を俯かせる。

イストワールからは表情が見えない角度ではあるが、僅かに見える彼女の頬はまだほんのりと赤い。

 

 

 

「………気持ち………よかったから………」

 

「え? シンシアさん、今何か言いましたか?」

 

「な、なんでも………なんでもない………」

 

 

 

声が小さくて聞き取れなかったものの、なにか呟いたように感じたイストワールは首を傾げる。

まあでも、本人が何でもないなら何でもないのだろう、そう言うことにしたイストワールはシンシアに微笑みを浮かべると泡にまみれた彼女の髪を優しく撫でる。

 

「………ぁ」

 

「さあ、シャンプーも流して体を洗ったら湯船に入りましょう、今度は私も一緒に居ますので……ネプテューヌさんたちがまた変なことをしないように、見張るのもかねて」

 

「ちょっとしたスキンシップだったのに~……いーすんは本当大きくなってもお堅いまんまなんだから」

 

「またあんなことがあってシンシアさんが逆上せたりでもしたらどうするつもりなんですか! 女神ともあろう人ならその辺もしっかり理解してください!」

 

文句を言うネプテューヌを軽く叱りつけたイストワール、するとその様子を見ていたシンシアはじっとイストワールのことを見つめる。

 

「……? シンシアさん?」

 

その視線に気づいたのか彼女がシンシアの方へと向き直ると、彼女はまた頬を赤く染め上げた。

そして、何やら恥ずかしそうに視線を下へと向けるともじもじと胸の前で両手を合わせながら、またゆっくりと顔を上げ……。

 

 

 

「………ありがとう………イストワール………」

 

 

 

小さい声ではあるが確かにそう言ったのだった。

 

 

 

その後、4人はイストワールの見張りの元、ちゃんと頭と体を洗い流し湯船に浸かった。

そこで5人は和気あいあいと話したりして浴場で交流をし、新たな面子を加えた裸の付き合いは盛り上がりを見せた。

 

そして、その後は何が起こるわけでもなく湯船から上がった5人は脱衣所へと戻ると濡れた体をタオルで拭き、その場を後にする準備を始める。

そしてその頃には……

 

「シンシアちゃん、髪の毛乾かしてあげる~」

 

「………ぅ」

 

「やっぱりお風呂あがった後はキンキンに冷やしたプリンシェイクだよね! あ、シンシアは何がいい? いちご牛乳と、コーヒー牛乳と、フルーツ牛乳があるけど? あ、プリンシェイクは私のだからね?」

 

「………いちごがいい」

 

「わぁ、シンシアさんのパジャマ可愛い! いいなぁ…それどこで買ったんですか?」

 

「………ヤエさん……知り合いが作ってくれたの………」

 

あの人見知りで最初は彼女たちともうまく話せなかったシンシアは、もうすっかりネプテューヌやネプギアとも会話が出来るようになっていた。

その様子をイストワールは微笑ましく思いながら見つめる、そしてその中であることを感じていた。

 

(……ネプテューヌさんが唐突に考えたことに巻き込まれたとはいえ、それで結果的に仲良くなって……やっぱり、ネプテューヌさんにはこういうことが特異な面があるんですね)

 

遠慮もなく、余裕で他人の領分に足を踏み入れるネプテューヌ。

一見すると無茶苦茶に感じるかもしれない、けどそれでもいつの間にか周りにいる人物たちは彼女のペースに巻き込まれ、仲良くなっている…。

 

これもまた“絆”の繋がり………そう、彼、天条 宗谷が大事に思っている絆という心のリンク、それを作るのが得意なのはこの教会の中でいえば、おそらく彼女……ネプテューヌなのだろうと感じたのだ。

 

(だからこそ、新・犯罪神の時もあんな奇跡が起こせたりしたのかもしれませんね……)

 

やはりこの世界にとってネプテューヌは欠かせない存在なのだと、イストワールはこの時、再確認したのだった。

 

誰かを想い、誰かと繋がり、誰かのために力を尽くす、今後は自分も宗谷やネプテューヌと同じようにそれをもっと大切にしよう……。

 

そう彼女は胸に誓いながら、寝間着へと袖を通すのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その翌日、いつものように教会の仕事を熟していた宗谷とイストワール、今回は昨日言った通りネプテューヌも仕事に加わり、執務室は大忙しとなっていた。

 

「うぅ~……疲れた~、しんどい~、ゲーム~……」

 

「おいネプテューヌ、まだ仕事残ってんのにもうダレるには早いぞ?」

 

彼女のためにと用意したデスクの上でもうウンザリと言った様子でだらけるネプテューヌに宗谷は注意しながら自分の仕事を進めていく。

今日の仕事はまだ始まったばかり、終わらせるにはまだまだ時間がかかりそうだ…。

そして、そんなだらけるネプテューヌの傍に、どん! とさらなる書類の山が置かれる。

 

「そうですよ、あなたはプラネテューヌの女神なのですから、やるべきことはしっかりやってもらいませんと!」

 

「うわぁぁぁああああああん! いーすんがいつにもなくノリノリだよ~! 仕事させる気満々だよ~!」

 

昨日、改めてネプテューヌの中にある、彼女のいいところを再確認したイストワールは改めて彼女に他の部分を磨き上げて貰おうといつもより張り切っている。

それによってさらなる仕事を課せられてしまったネプテューヌの嘆きの叫びが執務室に木霊する。

 

その様子を見ながら彼女の性格を知っている宗谷はやれやれと苦笑いを浮かべると再びデスクに向き合う。

 

 

 

―――~~~♪~~~♪

 

 

 

その時、突然彼のデスクの上に置かれていたV.phoneが着信音を鳴らしながら小刻みに震えはじめた。

どうやら誰かが電話を掛けてきたようだ、それに気づいた宗谷はV.phoneを手に取ると画面に指を走らせる。

 

どうやらかけてきたのは今日はまだ来ていないハルキからの様だった。

 

丁度どうしたのかと気になっていた宗谷は早速通話ボタンを押して電話に出る。

 

「もしもし、ハルキか? お前どうしたんだ、今日は遅れてるみたいだけど」

 

『あ~、その事なんですけどね……先輩、落ち着いて聞いてくださいね?』

 

電話口で何やらひそひそとした感じの小声で話すハルキ、一体どうしたのかと宗谷が片眉を上げると彼の耳に再び、ハルキの声が聞こえてきた………。

 

 

 

 

 

『ボク………どうやら強盗事件に巻き込まれたみたいです………どうしましょう?』

 

 

 

―――バァン………!

 

 

 

 

 

………遠くから、それでいてはっきりと一緒に聞こえた、“銃声”と共に………。

 

 

 

 

 

この日、俺の後輩が強盗事件に巻き込まれたそうです…。

 




如何でしたか?

いやー、最近はり合うも忙しくなって期間が開いてしまったこと、本当に申し訳なく思っております…(汗

さてさてそんなことより(丸投げ

次回は、何やら事件に巻き込まれたハルキ、その連絡を受けて宗谷達は現場に急行、そこではなにが起きていたのか!

それでは次回もお楽しみに!
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