超絶次元ゲイムネプテューヌ おーばーどらいぶ!   作:白宇宙

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さあ、波乱のライダーメモリー編も終盤に差し掛かってきました!

そして、いつの間にやら総UA数が15000を超えていました!
お気に入り件数も90件近くになり、100件まであと少し…

この作品を見てくださっている皆さん、こんな作者の作品を見てくださってどうもありがとうございます!

自分の趣味丸出しのこのライダー編もいよいよ終盤!

それではどうぞ、お楽しみください!


stage,26 俺と逆転の変身

 

 

 

「やめろぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 

喉が裂けんばかりの絶叫が、部屋の中に響いた。

 

俺の目の前で、その絶叫で短刀を止める様子もない戦闘員がいーすんに向かって腕を振り下ろし、刃が彼女の首―――――

 

 

 

 

 

 

 

――――――ではなく、

 

 

 

 

 

「イーーーーっ!?」

 

 

彼女の事を取り押さえていた右側の戦闘員の体を切り裂いた。

 

「………え?」

 

あまりの事で、俺は目を疑い、頭を左右に振ってもう一度目の前の光景を見るが、何度見てもそこにはいーすんを殺そうとしていた戦闘員が後ろの同じ戦闘員を短刀で切り付ける様子が目に映っていた。

 

大幹部や、ショッカーライダーの方も突然の事に驚きを隠せていない、目を見開いて処刑人となるはずだった戦闘員を睨む。

 

「貴様、何をしている!!」

 

ゾル大佐が鞭を戦闘員に向けて怒鳴るが、戦闘員は止まる様子もなく動揺していーすんを押さえつけていた腕の力を緩めたもう一人を続けて斬り倒すと、いーすんを縛っていた両手のロープを切った。

 

「はぁっ!!」

 

「イーっ!?」

 

突然、俺の後ろ側で鈍い音が聞こえた。

目線をなんとか後ろに向けて確認すると、仲間を切り捨てた目の前の戦闘員と同じように、もう一人の戦闘員が次々と俺達を拘束していた戦闘員を殴り飛ばし、ノックダウンしていた。

 

短刀を持っていたもう一人が俺を拘束していた二人に飛びかかり、右側を刺突で、左側を裏拳で倒し、地面に押さえつけられてた俺の腕の縄を切る。

 

 

「行ってやれ」

 

 

ただ、そう言って目の前で呆然としているいーすんの方を親指で指示した裏切り(?)戦闘員。

俺は戸惑いつつもすぐさま立ち上がっていーすんの元に駆け寄る。

 

「いーすん……」

 

その場にしゃがみ込んで、切り裂かれ、体の前が露わになっている服の代わりに俺のジャケットを彼女の体を覆い隠すように着せる。

未だに何が起こっているのか分からない表情をしているいーすんだったが、俺と目を合わせた瞬間…。

 

「そう……や……さん……っ」

 

目からぽろぽろと涙を流し始めた。

 

やっぱり、ああは言っていたけど怖かったんだろう…。

あたりまえだ、死の恐怖が怖くない奴なんているはずがない…。

 

俺は彼女を安心させる為に彼女の体を両手で包み込むように抱きしめる。

 

「………バカ野郎…無理しやがって」

 

「……ごめんなさい……ぅっ…ごめんなさい……」

 

「…もう大丈夫だ」

 

俺の腕の中で、いーすんが……あのイストワールが泣いている。

俺は彼女を安心させてやりたくて、ただただ、壊れやすいなにかを扱うように優しく抱きしめる。

しゃくり上げながら、静かに泣いている彼女の命が助かったことに感謝しながら…。

 

 

俺は彼女をなだめながらも状況を確認するべく、視線を周りに向ける。

 

すると、俺達を助けてくれた裏切り戦闘員の二人は俺達を捕まえようとしてくる新たな戦闘員を寄せ付けまいと奮闘していた。

そこに、体の自由が利くようになった進ノ介さんと紘汰さんの二人が参戦し次々と襲いかかって来る戦闘員を倒している。

 

それにしても、あの戦闘員は一体………?

 

俺達の事を助けてくれた裏切り戦闘員を見ながらそう考えていると…

 

 

「…宗谷さん、後ろ!」

 

 

いつの間にか顔を上げていた涙目のいーすんが俺の後ろを見ながらそう言った。

咄嗟に振り向くと、そこには一人の戦闘員が俺達目掛けて短刀を振り下ろそうとしていた。

 

まずい、反応が遅れた!

 

せめていーすんを守るために彼女の体を隠すように強く抱きしめる。

 

「せいっ!!」

 

「イーーーっ!?」

 

しかし、いつまでたっても俺の体を襲うであろう痛みが来なかった。

代わりに聞こえたのは、凛とした美しい女性の声と、戦闘員の断末魔…。

 

この声は……

 

俺といーすんが後ろを向くと、

 

 

「ベール!」

 

「お二人とも、そうしているのは構いませんが、出来ればこの方達を片づけた後にできませんの?」

 

 

いつの間に目を覚ましていたのだろうか、ベールが槍を振りまわして俺達に近付く戦闘員達を次々と蹴散らしていた。

 

ベールの言葉に俺は強く頷いて答えると、いーすんの方を向き、真っすぐと彼女の目を見て、その肩を強く握る。

 

「いーすん……終わったら、ちょっとお説教だからな? ……もう二度とあんな事を言わないように……」

 

「………はい」

 

俺といーすんは同時にこくりと頷くと、立ち上がり急いで彼女の体を見ないようにして彼女が着ている俺のジャケットの前を閉める。

そして、彼女の手を取りながら、俺は赤剣を呼びだしベールの方に助太刀に入る。

 

「てぇっ!!」

 

目の前にいた戦闘員を縦に切りつけて、ベールと背中合わせになるように自分の体の向きを変える、いーすんは丁度俺とベールの間に立ち、いつも持っている本を開き、いつでもモード・アクティブを発動できるようにしている。

 

「どうやら、流れがこちらに向いてきたようですわね?」

 

「ああ、なんだかわからないけど…そうみたいだ」

 

ベールと俺がそうやり取りしつつも、近付いてきた戦闘員を寄せ付けまいとそれぞれの得物を振るう。

 

「えいっ! …それにしても、あのお二人は一体?」

 

モード・アクティブを発動させて、細剣で戦闘員を突きながらいーすんが言った。

 

そう言えば、と俺があの裏切り戦闘員の方を三度向くと、その内の片方が戦闘員ではなく大幹部たちのいる階段の方に向かって走って行くのが見えた。

 

「………俺の楽しみを邪魔するな!」

 

ショッカーライダーが裏切り戦闘員に向かって駈け出すのが見えた。

 

しかし、

 

「トオッ!!」

 

「なんだとっ!?」

 

奴が放った回し蹴りを、明らかに人並み外れた跳躍で回避した戦闘員は空中で身を翻しながら階段と、さらには大幹部たちの上を余裕で飛び越え、1号が閉じ込められている十字架マシーンの前に着地した。

 

「貴様、何者だ!!」

 

地獄大使が大声で問う。

それに伴って、俺達に襲おうとしていた戦闘員達も動きを止めてそちらの方を見る。

俺達も釣られて階段の上の方に視線を向けると…。

 

「………はっはっはっはっは! まさか、こんな古典的な方法に引っ掛かるとはな?」

 

高笑いした裏切り戦闘員が、そう言って自分の体を包み込んでいた黒ずくめのスーツに手をかけて勢いよくそれを脱ぎ捨てた。

 

宙を舞う戦闘員のスーツ、その下から姿を現した、俺達を救ってくれた人物を目にして、俺はその場で固まってしまった……

 

あれは……間違いない……1号と共に戦い、ダブルライダーと呼ばれる所以ともなった……

 

 

 

もう一人の仮面ライダー……

 

 

 

「“一文字隼人”だと!?」

 

 

 

ゾル大佐が驚きの声を上げる。

 

そう、俺達を助けてくれたのは、“力の2号”こと、“仮面ライダー2号”の一文字隼人さんだった。

 

「やられたと見せかけて俺達を探していた戦闘員を捕まえてなり済まし、紛れ込む……案外楽な仕事だったよ」

 

そう言って、俺達の近くに落ちていたあのバイクの前輪のデザインをした銃を拾い上げて言うのはもう一人の裏切り戦闘員。

 

同じように、スーツを勢いよく脱ぎ捨てて姿を現したその人物はその場でくるりとターンして銃口を大幹部たちに向ける。

 

あの人は………

 

 

 

「………だれ?」

 

「ええぇ~~!?」

 

 

 

はじめて見る人だから俺が思わず口にした言葉に白いパーカーが目立つその人は軽くずっこけた。

更には空気をぶち壊す発言をしたせいか、ベールやいーすんでさえ軽くよろける始末…。

だって、知らない人なんだもの…。

 

「あ~っと………こいつは“詩島剛”、俺の仲間で俺と同じタイプの仮面ライダー…」

 

見兼ねた進ノ介さんが簡単にそう説明してくれた。

同じタイプってことは、この人は俺がこの世界に来た後に登場した、ドライブの中での2号ライダーってことか?

 

剛さん、と言うらしいその人は苦笑いで、よろしく、と言って来たので俺は慌ててこちらこそ、と挨拶を交わす。

 

「おのれ…小癪な手を使いよって…」

 

「悪の組織に言われたくねーっての!」

 

ブラック将軍の言葉を一蹴した剛さん、そして、階段の上にいる一文字さんがマシーンの前に立ち、中にいる1号を見つめる。

 

「………待たせたな、本郷」

 

そう言うと、隼人さんは腰を落とし、拳を思い切り引く。

 

「いつまでも寝てる場合じゃ、ないぞ!!」

 

引いた拳を思い切り突き出し、マシーンを強く殴りつける。

すると、マシーンが殴られた所から火花を上げて黒煙を上げ始めた。

 

マシーンをこじ開けて、中にいた1号を一文字さんが引っ張り出したと同時にマシーンは爆発し木っ端みじんになった。

 

それと同時に1号は変身が解除されて、本来の姿である人間の姿…“本郷猛”さんの姿に戻る。

 

「ぅ………隼人、すまない…」

 

「言うな本郷、当たり前のことをしただけだ」

 

二人はお互いに支え合うようにして立ち上がると、互いに頷きあって距離を離し大きく身を屈める。

 

「「トオッ!」」

 

そして、同時に高くジャンプし、空中で一回転しながら俺達の所へ戻ってきた。

 

「失敗作風情が……調子に乗りやがって」

 

ショッカーライダーが拳を握りしめて悪態をつく。

それを真っ向から受けるようにして、本郷さんが一歩前へ踏み出し拳を奴ら、宿敵の悪の軍団へと向けた。

 

 

「たとえ、貴様らが何度蘇ろうとも……正義を信じる者たちがいる限り、俺達仮面ライダーの魂は、誇りは…決して消せやしない!!」

 

 

その瞬間、本郷さんの体から眩い光が溢れだした。

その光は、進ノ介さん、紘汰さん、剛さん、そして一文字さんを包み込む。

 

すると、その場にいたライダー全員の腰にそれぞれのベルトが出現した!

 

「ベルトさん!」

 

『待たせたね進ノ介、遅れた分はハイスピードで返させて貰うよ』

 

進ノ介さんが自身のベルト、“ドライブドライバー”ことベルトさんに話しかける。

紘汰さんも自身の腰に巻かれた戦極ドライバーを懐かしむように手でなぞり、右手に持つ“オレンジロックシード”を強く握りしめる。

 

それぞれの変身能力を取り戻したライダー達が、一定の距離を開けて一列に整列する。

 

このパターンだと…遂に…!

 

 

「行くぞ!!」

 

「「「「おう!!」」」」

 

 

本郷さんの声に答えた四人がそれぞれの戦士の姿へと変身し始める…。

 

 

進ノ介さんがドライブドライバーについているイグニッションキーを回し、赤いスポーツカー型のアイテム、“シフトカー”をレバーに変形させて左腕のシフトブレスに装填し、作動!

 

「変身!」

 

『Drive! Type speed!』

 

袈裟がけに体に装着されたタイヤが特徴的な、赤いスポーツカーをデザインした戦士、“仮面ライダードライブ”へと…

 

 

紘汰さんは右手に持っていたオレンジロックシードを解錠し、

 

「変身!」

 

『オレンジ!』

 

叫ぶと同時にオレンジロックシードを戦極ドライバーに装着して、“カッティングブレード”と言うレバーを倒す!

 

『ソイヤ! オレンジアームズ! 花道 オン ステージ!』

 

頭上からオレンジアームズが降下し、紘汰さんが戦うための鎧へと変形!

 

紘汰さんの姿は戦国武将をイメージした戦士、“仮面ライダー鎧武”に…

 

 

剛さんは、どこからか走って来た小さなバイクを手に持ち、腰に巻いていた青いバイクのエンジンを思わせるベルトへと素早く装填!

 

『シグナルバイク! ライダー! マッハ!』

 

「レッツ、変身!」

 

電子音と共に、剛さんの体を白い装甲とスーツが包み込む。

右手に、あの特徴的な銃を構えた俺の知らない仮面ライダーへと変身した剛さん、さっきベルトが、マッハって言ってたから………“仮面ライダーマッハ”と言うのだろうか?

 

 

そして、この二人…

 

 

本郷さんと一文字さんの二人は同時に変身ポーズを構える。

本郷さんは左側に右手を、一文字さんは右側に両手を突き出し、ゆっくりと半円を描きながら反対へと移動させる。

 

「ライダー、変身ッ!」

 

「変身ッ!」

 

その時、辺りを風が包み込み、腰に巻かれた二人のベルトの風車が回る!

 

やがて二人の姿は、あの伝説のダブルライダー、“仮面ライダー1号”と“仮面ライダー2号”へと変わっていた。

 

 

 

「………生で見ちゃったよ、仮面ライダーの変身………」

 

目の前で行われた感動的な光景を食い入るようにして見ていた俺は、燃え上がるような興奮が渦巻いているのになぜかじっとしていられた。

それほどまでに感動しているんだと思う…。

ほら、感動のあまり泣き出しちゃう人とかいるだろ? あんな感じじゃないのかな?

 

すると、俺達を囲むようにしていた戦闘員達が仮面ライダーの前に立ちはだかるようにして集結し始めた。

 

それを見て、俺は急いでズボンのポケットに突っ込んでたブイホを取り出す。

 

「二人とも、今の内に安全なとこに!」

 

「え? 宗谷!?」

 

「宗谷さん!」

 

二人にそう言って、俺も仮面ライダー達の元に駆けつける。

1号の隣が開いていたのでそこに割り込むと、一度1号の方を向く。

 

「………俺も、一緒に戦います」

 

体の痛みなんてもう感じなかった、それが錯覚なのかただの根性なのかは知らないがとにかく俺は止まっているわけにはいかなかった。

俺の目をしばらくじっと見ていた1号が、やがてゆっくりと頷いた。

 

俺は同じように強く頷くと、ブイホの変身アプリをタップする。

 

「リンク………オン!!」

 

俺の体を再び、赤い装甲が包み込む。

 

「…怪人達よ!」

 

階段の上にいた死神博士が右手を振り上げてそう言うと、暗闇の中から様々な怪人たちが現れ、戦闘員達の前に並び立った。

 

数的に言うと、これでさらに圧倒的に不利な状況になっているわけだが……

 

なぜだか今の俺は目の前にいる軍勢を見ても負ける気がしなかった。

だって、こっちには俺が憧れた正義の味方達がいるのだから!

 

「やれ!!」

 

ショッカーライダーの合図を皮切りに、ショッカーの怪人軍団と俺達は同時に地を蹴り、走りだした!

 

 

 

 

 

 

 

室内での戦いはたちまち乱戦へと変わり、それぞれがそれぞれの方へと移動しつつ戦いやすい場所へと移動し、宗谷とライダー達は分断されはしたものの激しい戦いを繰り広げていた。

 

剛が変身した仮面ライダーマッハは自分たちが潜入した廃屋の外へと飛び出して無数の怪人軍団を前に余裕綽々と言いたげな態度を見せていた。

 

「さぁて、いっちょやりますか!」

 

そう言うと、マッハは右手に持つ彼の愛銃、“ゼンリンシューター”をくるくると回す。

そして、

 

「追跡、撲滅、いずれも~………マッ、ハー!」

 

なぜか、次々とポーズを決めながら決め台詞を言い始め…

 

「仮面ライダー、マッハーーー!」

 

右手をぐるぐると回し、最後の決めポーズを決め、得意げに笑う。

 

突然のマッハの行動にいらついたのか、彼を追いかけてきた、ドクガンダー、“サラセニアン”、“サソリ男”、“蝙蝠男”と言った怪人達が今にも彼に飛びかかろうとしている。

しかし、マッハは慌てるような様子もなく、ゼンリンシューターを構えると怪人達に向かって走り出す。

 

「そうらっ!」

 

『ゼンリン!』

 

ゼンリンシューターの前輪型のパーツを回転させ、パワーを溜めてまずはサソリ男に一撃!

さらに、横合いから仕掛けてきたサラセニアンの蔓を鞭のように使った攻撃もあっさりと回避し接近して、ゼンリンシューターを叩きこむ。

 

「喰らえぇ!」

 

「おっと!」

 

ドクガンダーが放った小型ミサイルも持ち前の身体能力を全力で使い、アクロバティックに空中にジャンプして避け、着地と同時にゼンリンシューターのトリガーを引き、弾丸を打つ!

 

「ぐはっ!」

 

「さらに…こんなことも…」

 

マッハはそう言うと、黄色い小型のバイク、“シグナルバイク”を取り出しベルト、“マッハドライバー炎”にセットされている“シグナルマッハ”と呼ばれるシグナルバイクと入れ替えるように装填。

 

『シグナルバイク! シグナルコウカン! トマーレ!』

 

電子音が響き、マッハの右肩についているタイヤ、“シグナコウリン”に『stop』と書かれた標識が映し出される。

 

そして、上空から彼を後ろから襲おうとしていた蝙蝠男目掛けて振り向きざまにゼンリンシューターを発射、そして素早くベルトについているボタンを一回押す。

 

『シューター!』

 

『トマーレ!』

 

「な、なにぃ!?」

 

弾丸が蝙蝠男に命中すると、シグナコウリンに映し出されたマークと同じマークが空中に浮かびあがり、蝙蝠男の動きを止めた。

これこそがマッハの能力。ベルトにセットしたシグナルバイクに沿った能力を発動できる事が彼の最大の特徴である。

ちなみに、今ベルトにセットしたのは“シグナルトマーレ”と言う名前のシグナルバイク、能力は今示した通り、敵の動きを封じる事が出来る。

 

「できちゃうんだよね~♪」

 

『ヒッサツ!』

 

マッハはシグナルマッハをゼンリンシューターにセット、照準を未だに動く事が出来ない蝙蝠男に向けて、トリガーを引く。

 

『フルスロットル!』

 

高圧縮されたエネルギー弾が蝙蝠男を貫き、金切り声を上げながら蝙蝠男は爆散した!

 

さらに、マッハは止まることなく、次のシグナルバイクをベルトにセットする。

それは緑色をしていて、横に曲がるように指示する標識が描かれている。

このシグナルバイクは“シグナルマガール”と呼ばれている。

 

『シグナルバイク! シグナルコウカン! マガール!』

 

「不意打、上等!」

 

そう言ってゼンリンシューターを真上に向けて発射、同時にベルトのボタンを今度は四回押す。

 

『キュウニ、マガール!』

 

すると、弾道が急に放物線を描きながらマッハの背後へと落下、彼を背後から不意打ちしようとしていたサソリ男の頭に見事に着弾した。

 

怯んだサソリ男に後ろ回し蹴りから上段回し蹴りを二発続けて撃ち込み、止めにゼンリンシュータで殴り飛ばす!

 

弾道を曲げることのできるシグナルマガールを使い、見事に不意打されるのを逃れ、反撃することが出来たマッハ。

地面を転がるサソリ男を中心に、他の二体が集まったのを確認すると、新たなシグナルバイクをベルトにセットする。

今度は赤色で危険を示すようなマークが描かれた“シグナルキケーン”だ。

 

『シグナルバイク! シグナルコウカン! キケーン!』

 

「危ないよ~?」

 

そう言ってマッハは集まった三人の怪人達に向かって弾丸を乱射、そしてベルトのボタンを四回押すと…

 

『トテモ、キケーン!』

 

撃ちだされた何発もの銃弾が、巨大で獰猛な牙を持つ魔獣へと変化した。

驚く怪人達に、魔獣達は容赦なく持ち前の牙で噛みつく!

 

「だから言ったでしょ? 危険だって」

 

そして、ついに力尽きたのか、怪人達はそれぞれに悲鳴を上げて次々と爆発していった。

四人の怪人達を倒し、一段落したかに思われたが、マッハの前に最後の強敵が立ちふさがる…。

 

「よくもやってくれたな………仮面ライダー」

 

彼の前に立ちふさがったのはブラック将軍、彼は憎々しげにマッハを睨むとその姿を改造人間の姿へと変える。

 

現れたのは醜く、ぎょろりとした目玉を持ち、両手に鋏と銃口の様なものを装備した怪人、“ヒルカメレオン”だ。

 

「貴様の相手はこの私だ、覚悟しろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、紘汰が変身した仮面ライダー鎧武はショッカーがアジトにしていた廃屋の屋上に移動し、こちらも激戦を繰り広げていた。

 

彼を追いかけてきた戦闘員達を持ち前の武器、“無双セイバー”と“大橙丸”で次々と切り伏せていく。

 

「ここからは俺のステージだ!!」

 

鎧武はそう言って、自分を追いかけてきた改造人間、“ジャガーマン”の爪攻撃を弾き、反撃の蹴り込みを打ち込む。

さらに、追い打ちで左右に持っている二本の刀を交互に振り下ろし、ジャガーマンを追い詰めていく。

 

『ソイヤ! オレンジスカッシュ!』

 

戦極ドライバーのカッティングブレードを一回倒し、止めの一撃をジャガーマンに叩きこむ!

 

「セイハァーーーーー!!」

 

「ぐおぉぉぉおおお!?」

 

強力な一太刀、“大橙一刀”で体を両断されたジャガーマンはオレンジの断面を体に浮かび上がらせながら爆散!

 

しかし、続けざまに上空から謎のガスが鎧武に襲いかかる。

 

そのガスを吸わないように後ろに後退した鎧武が上空を見上げると、カラス型の怪人“ギルガラス”が有害なガスをこちらに向けて口から放っていた。

上空にいるこちらに対し、向こうは接近戦が主体で有効な手立てがないと思っての攻撃だろう。

 

だが…

 

「上にいるなら叩き落としてやる!」

 

『レモンエナジー!』

 

鎧武が透き通った水色をした新たなロックシード、“レモンエナジーロックシード”を解錠し、戦極ドライバーの左側に新たにセットしたアタッチメントに装填、再びカッティングブレードを下ろす。

 

『ミックス! オレンジアームズ! 花道 オン ステージ! ジンバーレモン ハハーッ!』

 

さっきまで身に着けていたオレンジアームズが新たに現れたもう一つのレモン型の鎧と一体化し、黒い重厚な鎧となって再び鎧武の体を覆った。

 

鎧武は強化装備の“ジンバーレモンアームズ”になったことで新たに現れた赤い弓矢型装備、“ソニックアロー”を構え、狙いを上空のギルガラスに向ける。

 

『ソイヤ! オレンジスカッシュ! ジンバーレモンスカッシュ!』

 

カッティングレバーをもう一度倒し、ソニックアローにエネルギーを溜めて…。

 

「こいつで……どうだ!」

 

思い切り引いた矢尻となっているトリガーを離し、光り輝く矢がレモンとオレンジの断面を突き破りながらギルガラスに迫り、見事に命中! ギルガラスは激しい火花を上げて地面に落下し、爆炎を上げた。

 

だが、攻撃の手が休まる事はない。

続けて現れた“毒トカゲ男”と“サイギャング”の二大怪人に鎧武はソニックアローに付いている刃と無双セイバーを巧みに操り、応戦する。

 

サイギャングの角を使った突撃をジャンプで回避し、背後に降りると同時に切り付け、横合いから襲いかかって来た毒トカゲ男も切り払い、距離を取る。

 

『カチドキ!』

 

そして、新たに取り出した重厚なデザインのロックシード、“カチドキロックシード”を解錠しドライバーにセット、更にパワーのある新たな姿へと強化変身する!

 

『オー! カチドキアームズ! いざ、出陣! エイエイ、オー!』

 

他のアームズよりもさらに重厚な鎧を身に纏った超強化形態、“カチドキアームズ”へと変身した鎧武は、背中に装備された日本の旗、“カチドキ旗”を取り出し迫る二体の怪人を迎え撃つ。

 

「はっ! おら! そぉぉらっ!!」

 

二振りの旗を器用に使い、二体の怪人に攻撃を加える鎧武。

パワーも更に増した分、怪人達は近付く事も出来ない。

 

そして、二体の怪人を同時にカチドキ旗で突き飛ばすと、それを地面に突き立て、固有武装である巨大な銃、“火縄大橙DJ銃”を取り出し、それにカチドキロックシードをセットする。

音楽と共に、銃口に強大なエネルギーがチャージされていき、

 

『カチドキチャージ!』

 

「喰らえぇぇぇええええ!!」

 

二発連続で強力な威力を誇る砲撃を二体の怪人に撃ち込む!

 

溜まらず二体の怪人は倒れ、爆散。

それを見た、鎧武が一息ついてから武器を下ろすと…

 

「はああああああ!!」

 

「っ!」

 

突然、どこからか鎧武になにかが襲いかかって来た。

咄嗟に火縄大橙DJ銃で防御したそれは電気を帯びた鞭だった。

 

鞭が飛んで来た方向を鎧武が見ると……。

 

「これ以上好きにはさせんぞ仮面ライダー!!」

 

そこには怒りの表情を顔に浮かべた地獄大使がいた。

そして、地獄大使の体が暗い闇で包まれ、その姿は怪人としての真の姿、蛇型の改造人間、“ガラガランダ”へと変わった。

 

「それはこっちのセリフだ! これ以上好き勝手にはさせない……お前たちは、絶対に許さねぇ!!」

 

鎧武は新たな鈎型のアイテム、自分を最強の姿へと変えるためのロックシード、“極ロックシード”を取り出し、ガラガランダと対峙する…。

 

 

 

 

 

そして、進ノ介が変身した仮面ライダードライブは廃屋の外に出て、近くにあった廃工場へと敵をおびき出した。

廃工場の中に入り、戦闘員を次々とスピーディーな格闘で倒していくドライブ。

 

「さあ、反撃開始だ……ショッカー! ひとっ走り付き合えよ!」

 

腰を落として、目の前に現れた怪人達を見据えるドライブは言い終えると同時に走り出し、目の前に立ちふさがった怪人、“ギリザメス”に膝蹴りを打ち込んで、さらに後続のもう一体“ナマズギラー”を拳で叩き伏せる。

 

立ち上がったギリザメスがドライブに掴みかかるが、ドライブは刑事での訓練仕込みの柔術であっさりとギリザメスを投げ飛ばし、一度後退する。

 

「熱く行こうぜ、ベルトさん!」

 

『ああ、まさに燃えるように、だな!』

 

左腕のシフトブレスに新たなシフトカー、燃えるような炎の装飾が特徴的な“シフトマックスフレア”へと交換し、作動させる。

 

『タイヤコウカーン! Max Flare!』

 

そして、どこからか炎の様な装飾が施されたオレンジ色のタイヤが飛んできて、ドライブの体に装着される。

ドライブの能力はタイヤを文字通り、交換することで能力を強化できるのだ。

 

炎を纏ったパンチをギリザメスに連続で打ち込み、さらにタイヤから炎を発射して追撃する。

 

「次はこいつだ!」

 

『タイヤコウカーン! Funky Spike!』

 

続けてシフトカーを緑色の刺々しい装飾の“シフトファンキースパイク”へと入れ替え、棘の付いたタイヤ、“ファンキースパイクタイヤ”へと交換する。

ナマズギラーの電磁鞭をジャンプして回避し、背後に回るとドライブはナマズギラーを羽交い絞めにし、右手でシフトレバーとなったシフトカーを三回倒す。

 

『Sp Sp Spike!』

 

「ちょっと、ちくっとするぜ?」

 

途端に棘付きのタイヤが高速回転し、ナマズギラーの背中を削る!

激しい火花が上がり、ナマズギラーは痛さのあまりその場を転がりまわる。

 

「よく見とけよ?」

 

『タイヤコウカーン! Midnight shadow!』

 

さらに、新たなシフトカーをセット、今度は濃い紫の“シフトミッドナイトシャドウ”だ。

 

飛んで来たのは紫の手裏剣の様な形をしたタイヤ。

体に装着すると、ドライブは両手に手裏剣の様な形のタイヤ型のエネルギーを生成し、二体の怪人に向けて投げつける!

火花が上がって、二体の怪人がダメージを負うと、止めを刺すためにドライバーのイグニッションキーを回し、シフトブレスのボタンを押す。

 

『ヒッサーツ!』

 

そして、レバーを素早く倒して更にパワーを上げたエネルギー手裏剣を勢いよく怪人達に投げつける!

 

『フルスロットール! shadow!』

 

エネルギー手裏剣が二体の怪人の体を真っ二つに両断、激しい爆炎を上げて二体の怪人を倒した。

 

「アビィーーー!」

 

「!」

 

だがまだ全滅とまでは行っていない、新たに現れた青い蟹の改造人間、“シオマネキング”が口から発火性のある泡を出してドライブに襲いかかる。

しかし、ドライブはその攻撃を素早く受け身を取って躱し、シオマネキングと対峙する。

 

「やりやがったな!」

 

『進ノ介、ここは激しく、ワイルドに行くとしよう』

 

「ああ、分かった!」

 

そう言うと、ドライブは新たに黒色のシフトカー、強化変身用の“シフトワイルド”をシフトブレスに装填する。

レバーを作動させ、ドライブはその姿を黒く、重厚な姿をしたパワースタイルの“タイプワイルド”へと変える。

 

『Drive! Type Wird!』

 

“シフトワイルドタイヤ”が右肩に装着され、変身を終えたドライブはシオマネキングに向かって走り出す。

 

「来い、ハンドル剣!」

 

自分の武器、車のハンドルが付いた特殊な剣、“ハンドル剣”を呼びだしシオマネキングの鋏と打ち合わせる!

数回ドライブの剣とシオマネキングの鋏が激突し、火花を上げる。

互角の刃のぶつけ合いが続いたが一瞬の隙を見極め、ドライブが左手でシオマネキングを殴りつけ、怯ませる。

 

『ターン! ドリフトカイテーン!』

 

そしてすぐさまハンドル剣のハンドルを一回回して、クラクションを叩き刃にエネルギーを溜める。

 

「はあああああああああっ!」

 

自分の体ごと高速で回転し、シオマネキングの体を両断する!

シオマネキングは後ろに倒れて爆発し、三体目の怪人を倒したドライブ、だが彼の前に新たな怪人が三度現れた。

 

今度は、鎖鎌を持った怪人、“かまきり男”だ。

 

「まだいるのかよ…しつこいなぁ…」

 

『こう言う時こそ冷静に、クールな心を忘れるな?』

 

「ってことはこいつだな?」

 

ドライブはそう言うと緑のトラック型のシフトカー、“シフトテクニック”を新たにシフトブレスへと装填し、作動する。

 

『Drive! Type Technique!』

 

ドライブの体を新たな角ばった緑の装甲が包み込み、胸に新たなタイヤ、“シフトテクニックタイヤ”を真横に装着し“タイプテクニック”へと変身するとドライブはじっと目の前のかまきり男を睨む。

 

「ドア銃!」

 

ドライブはもう一つの武器、ドアのデザインをした銃、“ドア銃”を呼ぶと銃口をかまきり男に向ける。

 

かまきり男は鎖鎌を投げつけ攻撃を開始する、ドライブは冷静に飛んで来た鎖鎌を狙い銃口の向きを変えて、トリガーを引く。

 

放たれた弾丸が鎖鎌を撃ち返し、かまきり男の手に鎖鎌が返って来る。

 

負けじとかまきり男が何度も鎖鎌を投げるが、ドライブはいたって冷静に、そして精確に鎖鎌に弾丸を撃ち込んで返し続ける。

 

『チャージ!』

 

弾切れになると同時に、ドライブはドア銃のドアを開けて、閉め、弾をチャージする。

 

再度飛んで来た鎖鎌を撃ち返して、残りをかまきり男に休みなく乱射して攻撃する!

 

「こいつで、止めだ!」

 

シフトテクニックをドア銃に装填、狙いをかまきり男へと再度向ける。

 

『ヒッサーツ! フルスロットールtechnique!』

 

そして、ドア銃のトリガーを引きエネルギーを更に上げた最後の一発をかまきり男に発射し、かまきり男を打ち抜いた!

 

目の前で爆散したかまきり男に背を向けたドライブ、するとそこに……ゾル大佐が現れる。

 

「次の相手は私だ…」

 

「………あんましつこいと、あんたら嫌われるよ?」

 

ゾル大佐は被っていた帽子を高く放り投げると、その姿は一瞬にして変った。

その姿を黄金の毛を生やした怪人、“狼男”へと変えたゾル大佐とドライブが対峙し、最後の決戦が始まる…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、廃屋の外の開けた場所では、1号と2号の黄金コンビが既に怪人達と戦いを繰り広げていた。

 

「トオッ!」

 

「ドオッ!」

 

1号は得意の徒手格闘で戦闘員達を次々と倒していき、2号は持ち前のパワースタイルの豪快な攻撃で戦闘員を倒していく。

 

やがて、二人の目の前に新たに四人の怪人が現れる。

“イソギンジャガー”、“ガニコウモル”、“サソリトカゲス”、“ワシカマギリ”の四体だ。

 

「行くぞ、隼人!」

 

「おう!」

 

しかし、1号と2号は果敢にも四人の怪人達へと向かって行った。

 

1号は先制攻撃の飛び蹴りをガニコウモルに叩きこむと、横合いから攻撃してきたサソリトカゲスの腕の鋏攻撃を受け止めそれを横に払い、水平チョップを数回サソリトカゲスに打ち込む。

 

「ライダーチョップ!」

 

さらに、鉄をも切り裂く強力なチョップをサソリトカゲスの頭にヒットさせる。

そして、空へと飛びあがってこちらに炎を吐いて攻撃してきたガニコウモルの攻撃を回避すると、地面に倒れ伏したサソリトカゲスを無理やり起き上らせ、ガニコウモルに狙いを定めてきりもみ状に投げ飛ばす!

 

「ライダーきりもみシューーート!!」

 

回転しながら投げ飛ばされたサソリトカゲスにガニコウモルは炎を吐いて迎え撃つが、威力が足らずに激突、ガニコウモルはそのまま地面へと落下し、サソリトカゲスは炎をもろに浴びた事もあってか空中で爆散した。

 

地面に落ちたガニコウモル、1号はその隙を見逃さず身を低く屈めて大きくジャンプ、空中で前に一回転し……

 

「ライダーキィック!!」

 

数々の怪人達を葬って来た彼の得意技、“ライダーキック”をもろに喰らったガニコウモルは、大きく吹き飛んで爆発した。

 

 

一方の2号はイソギンジャガーとワシカマギリと対決していた。

 

腕に絡みついてきたイソギンジャガーの触手攻撃を、持ち前のパワーを生かして引きちぎり、近付いてきたワシカマギリの鎌攻撃を受け止め、押し返し腹部を連続で殴りつける。

そして、怯んだワシカマギリを掴み…

 

「ライダー投げっ!!」

 

一本背負いで地面に叩き伏せると、続けざまに強く握りしめた拳をワシカマギリに振り下ろす!

 

「ライダー……パンチ!」

 

ワシカマギリの体を彼の最も得意とする技、“ライダーパンチ”が貫く。

さらに、他の怪人がやられたことで一人逃げ出そうとしていたイソギンジャガーを見つけると、そうはさせまいと大きくジャンプする。

 

「逃がすかよ!」

 

1号と同じように空中で前に一回転し、右足を前に突き出す。

 

「ライダーキーーーック!!」

 

2号の強烈なライダーキックを背中に浴びて、大きく吹き飛んだイソギンジャガーは体を貫かれたワシカマギリと全く同じタイミングで爆散した!

 

彼らの前に立ちふさがった怪人達を倒したダブルライダー、しかし、その前に最後の強敵が現れる。

 

「……まさか、こうして再び戦えるとはな? 仮面ライダー……」

 

「死神博士……」

 

「俺達は、会いたくもなかったがな?」

 

2号の言葉にほくそ笑んで答えた死神博士が、体を覆っていたマントで体を隠し、すぐさまそれを取り去る。

そして、一瞬で自身の姿を烏賊型改造人間“イカデビル”へと変え、1号と2号を敵意むき出しの目で睨む。

 

「ゲーソッゲソゲソ! 決着をつけようぞ! 仮面ライダー!」

 

「望む所だ!」

 

ダブルライダーとイカデビル、因縁の対決が始まる………。

 

 

 

 

 

 

 

一方、ショッカーアジト内に残った宗谷は、ショッカーライダー・パーフェクトと対峙していた。

既に自分に襲いかかって来た戦闘員達をすべて撃退し、残るは自分とショッカーライダーのみ……。

 

無言で睨み合う二人、そこへイストワールとベールが駆けつけた。

 

「いーすん、ベール、逃げろって言わなかった?」

 

宗谷が二人に振り返る事もなく言うが、二人は顔を見合わせて互いに頷く。

 

「いいえ、周りがうるさくて聞こえませんでしたわ、ね?」

 

「はい、よく聞き取れませんでした」

 

実は、そう言いつつも宗谷の言いつけはしっかりと聞いていた二人なのだが、それを破り宗谷と同じようにアジトに残って戦っていたのだ。

そして、あらかた片付いたのを見計らい、宗谷と合流したというわけだ。

 

それを知ってか知らずが宗谷は小さく笑うと、赤剣を肩に担ぐように構える。

 

「………じゃあ、丁度いいや……いーすん」

 

宗谷は首を横に向けて、ヘルメットの下から目線をイストワールへと向ける。

 

「俺、今すっげー聞きたい言葉があるんだ………だから、お願いしていいか?」

 

そう言われたイストワールはすべてを察し、一瞬小さく微笑むとしっかりと頷く。

彼の聞きたい言葉、きっとそれはこの状況で、彼が一番燃え上がるであろう、彼をさらに燃え上がらせる最高の着火剤…。

 

彼が言っていたヒーロー達が、何度もこの言葉を聞いて、立ち上がって来たはずの言葉……。

 

 

 

「宗谷さん、………頑張ってください!」

 

 

 

その言葉をしっかりと聞いた宗谷は、ヘルメットの下で“勝ち誇った”笑顔を浮かべた。

右手に持つ赤剣の切っ先をショッカーライダーに向ける。

 

 

「よお、聞いたか? 今の“勝利フラグ”………」

 

「なに?」

 

 

何を言っているのか分からないと言いたげなショッカーライダーに、宗谷は尚も強気な口調で迫る。

 

 

 

「もう、今ので俺のテンションが………Maxに燃え上がった」

 

 

その瞬間、右手に握っていた赤剣が今まで以上に激しく光り輝く!

 

そして赤剣の鞘の中央に、四角い、丁度“スマートフォンが入るくらいのくぼみ”が現れる。

 

それを見た宗谷が左手に持っていたV.phoneを横向きにしてそこへスライドして刺し込む。

すると、ブイホの画面に一列の英文が表示され、宗谷の体を更に眩い光が包みこむ!

 

 

 

『Perfect Transu!』

 

 

「さあ、ゲームスタートだ………コンティニューは、効かないぜ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、俺の完全覚醒!

 




いかがでしたか?

実はライダーの皆さんの変身のあたりをもっと細かく描写していたのですが、文字数がとんでもないことになりそうだったので簡単にまとめました…(汗


次回、遂に宗谷が完全な変身を遂げる!

それでは、次回でお会いしましょう…
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