超絶次元ゲイムネプテューヌ おーばーどらいぶ!   作:白宇宙

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どうも、白宇宙です。

GWに入って実家に帰省。
せっかく時間があるので実家で最新話を書き上げました。

高校時代までは当たり前のように食べてた母のごはんが、異様においしく感じる……。
やっぱり、料理って大事…。

とまあ、そんな話は置いといて!

今回のお話は、前回のマジェコンヌ編から一か月後が舞台です。
この戦いで宗谷はある悩みを抱え込んでしまいました…。
果たしてそれが物語にどう影響するのか…。

それではお楽しみください、どうぞ!


激闘の末に、その後の俺と現れた魔神編
stage,48 悩む俺と四女神


 

 

 

リーンボックスでのあの戦いから、早くも1カ月が経とうとしていた………。

 

あの戦いを終え、俺と女神の四人はそれぞれに休養を取り、俺はリーンボックスの病院で腹に負った大けがの治療を行った。

あと少し当たり所がずれていたら、本当に危なかったとのことだ…。 仕方なかったとはいえ、無茶しすぎたな…。

 

そしてその後、何とか退院することができた俺は少なからず女神が捕まったという情報が出回った影響で各国のシェアの低下を懸念した。

だが、予想に反しシェアの低下は見られず、むしろ今までの状態をキープすることができた。

女神候補生の活躍によるものなのか、はたまたこの程度で女神への信仰は揺るがないという女神自身の人徳か…。

………いや、ネプテューヌに関しては違うか?

 

とまあ、プラネテューヌはいいとしてだ。

リーンボックスはベールがあの新作ゲームを一般販売して、ルウィーは“ブラン饅頭”なる物を売り出して大ヒット、ラステイションはノワールとユニの二人が頑張ってクエストをこなしているおかげで順調にシェアを獲得して、それぞれが失った以上のシェアを獲得しむしろ、順風満帆といった感じだった。

 

……ただ、俺の方は……いろいろと問題が残ってるわけで……。

 

 

「………はぁ」

 

 

自室で一人、ため息をつきながら窓から見えるプラネテューヌの景色を眺める。

外はこんなに晴れてるのに、今の俺の心境はかなりの曇天…。

 

 

その要因は、あの戦いで起こした………俺の暴走。

 

 

俺は数週間の治療の末にようやく塞がった腹の傷を手でなぞりその時のことを振り返っていた。

……あの時、俺の頭の中に響いていた声は何だったんだ……。

今でもあの時の声が頭から離れない…。 それに、あの時の感覚もだ…。

まるで別の何かに体そのものを支配されたみたいな……、ただ本能に従って暴れまわった俺のあの姿は……。

 

いや、たぶん……あの時の俺は……何者かじゃなくて、ある意味“俺自身”なのかもしれない。

 

俺は………やっぱり、殺意を乗り越えることはできなかったのか……?

 

だから、あんな暴走を引き起こす引き金になったのか……?

 

挙句の果て、俺はネプギア達や……いーすんにまで手を……!

 

そう考えだすと、もうきりがない……。

最近はこんな事ばっかり考えてて、嫌になってくる。

 

だからかは知らないが………ここ最近の俺はどこかみんなと距離を作っていた……。

 

「………くそ」

 

むしゃくしゃした俺は手に持ったブイホをベッドの上に放り投げて、俺自身もそのままベッドにダイブした。

非情にもやもやと何かが積ったままの俺の心、それが……今の俺の現状だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「う~ん……これはいけないよね」

 

「……いけないわね」

 

「………いけないわ」

 

「いけませんわね…」

 

とある一室のドア、宗谷が過ごしている部屋の前に立ち、こっそりと中の様子を窺っている四人の人物がいた。

言わずもがな、それはこのゲイムギョウ界を納める四女神こと、ネプテューヌ、ノワール、ブラン、ベールの四人だった。

こっそりと部屋のドアの隙間から中の様子を除く四人。

ちなみに今の宗谷はベッドの上に寝転がり、天井を仰ぎみている状態だ。

 

「最近かなり宗谷が悩んでるみたいって聞いたからどんな様子か気になってきてみれば……重症ね」

 

「いつもの宗谷らしくありませんわね、なんだかどんよりしていますわ」

 

「でしょ? なんだか最近ずっとこんな調子でさぁ…どうしたんだろ」

 

宗谷の様子を見たノワールとベールがどこか心配そうな表情を浮かべながらそう言う。

実際の所、ここ最近の彼はいつものような明るさが薄れているのがまるわかりなのだ。

ベールの言うように、どんよりしているのである。

 

「………無理もないと思うわ、なにせ……あんなことがあったんだから」

 

ブランはそう言って、先の戦いのことを思い浮かべた。

マジェコンヌとの戦いの際に宗谷が起こしたと言う暴走……。 それに関しては既に四女神も知りえていることだった。

その際に仲間にまで襲い掛かったことも……。

 

「でも、宗谷自身はその暴走を止めようとしたのですわよ? むしろここまで気にすることは……」

 

「そうじゃないわ………むしろ問題は、宗谷自身の手でイストワールやネプギア達を襲ったという事実よ」

 

「………あいつにとってはかなり深刻な事よね、きっと」

 

少なからず、宗谷の人柄を知っているノワールはそう呟いた。

 

彼は自分よりも他人を優先する思考を持っている人間だ、そんな人間が自分の手で仲間を危ない目に合わせたという事実を知ったとき、どれだけ苦しむのかは想像に難くない。

恐らく今の彼は心の内でかなりの葛藤を繰り広げていることだろうとノワールは予想していた。

 

どうしたものか、四人がそれぞれに考えていると……。

 

―――がちゃり

 

部屋のドアが突然開いて、中から宗谷が出てきた。

四人は慌ててドアの前から離れる。

 

「あ………ノワール、ブラン、ベール、来てたのか」

 

「え、ええ、お、久しぶりですわね?」

 

「元気にしてた?」

 

「………まあ、な」

 

宗谷はそう言うと、四人の前を通り過ぎ廊下の奥へと進んでいった。

 

「………ネプテューヌ、俺ちょっとクエストしてくるわ、いーすんに伝えといて」

 

「う、うん、いってらっしゃーい……」

 

手を振って見送ったネプテューヌ、対する宗谷は少しだけ頷いてからそっとその場を後にした………。

 

「………重症ね、心が……」

 

「重症ですわね……」

 

「重症だわ………」

 

いつもの彼とは違った明らかな作り笑いを見た三人は一様にそう言った。

仕方ないと言ったら仕方ないのだが、このままではいけないのは確かだ……。

 

「やばいな~……ソウヤがあの状態のままだと、“明日”の計画がパーだよ」

 

ネプテューヌは頭を掻きながら唐突にそう言った。

 

明日、と言う単語に反応した三人はなんなのか気になり、ネプテューヌに問う。

 

「明日がどうかしたの?」

 

「うん、実はね、ちょっとみんな集合………」

 

ネプテューヌは四人を集めるとそっと、小さな声で耳打ちをした。

しばらくすると、

 

 

「なっ!? そ、それ本当なのネプテューヌ!」

 

「うん、間違いないと思うよ?」

 

「………だとすると、そうとう危ないわね」

 

「ええ…あのまま宗谷を放っておくのは、あまりにも危険ですわ!」

 

 

ネプテューヌの話を聞いた四人はより一層緊迫した表情を浮かべた。

明日、その日に起きることは、今の宗谷にとってかなり重要なことのようだ。

現に、今の四女神の表情はいつになく真剣そのものだった…。

 

「これは、なんとしてでも宗谷を元気づけなくてはいけませんわね?」

 

「そうね……これに関しては賛成だわ」

 

「私も異論はないわ……このチャンス……じゃない、重要なことを逃すわけにはいかないわ!」

 

「じゃあ、みんなのりのりってことで……作戦会議だよ!」

 

その言葉と共に…。

ここに、明日に起きる重要なイベントのために四女神が手を取った…!

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言うことで、緊急会議! “ソウヤを元気づけるにはどうすればいいか! 朝まで生とうろーん”!!」

 

どんどんどん、ぱふぱふー。

 

という音声が流れる中、なぜか蝶ネクタイを締めたネプテューヌがリビングに三人を集めてのりのりでタイトルコールをする。

ちなみに今は夜ではない、昼頃なのであしからず。

 

「なんでテレビ番組風なのよ?」

 

「そこはほら、気分ってやつ? だってここ最近めっちゃくちゃシリアスなお話が続いてたわけだしさ」

 

「……まじめにやりなさいよあなたはほんとに」

 

ノワールが呆れ気味にそう言って椅子に座りながら机に頬杖をついてため息をつく。

そんなノワールの愚痴は明後日の方向に置いておいて、進行役となったネプテューヌが早速マイク片手にベールに詰め寄った。

 

「それじゃあ、さっそくこの中で一番年ちょ」

 

「ネプテューヌ? 何か言いまして?」

 

「………ま、間違えた、この中で一番、バストと一緒で考えも豊かそうなベールにお話を伺おうと思います!」

 

ベールから放たれた笑顔の裏のとてつもない威圧感に気圧されたネプテューヌは言いかけた言葉を無理矢理抑え込んで別のセリフに切り替え、マイクをベールへと向けた。

女性に年齢関連の話をするのはタブーである、もちろんそれは女神も同様だ…。

 

「それで、なにかいい考えはある?」

 

「そうですわね………やはり、ここは好きなことをすれば自然と元気が出てくるのではないでしょうか?」

 

「好きなこと?」

 

首を傾げるネプテューヌにベールがこくりと頷いて返答する。

 

「ネプテューヌ? 前に聞きましたけども、宗谷とはたびたびゲームをすることがあるとか?」

 

「え? まあ、最近……というか、あんまり描写はなかったけど、確かにソウヤとは結構ゲームはしてたよ?」

 

ネプテューヌの言う通り、宗谷は確かにゲームも好きなため仕事を終わらせた合間にネプテューヌと一緒にゲームをプレイすることが結構あった。

対戦に、協力、なんでもござれである。

もちろん、彼女とは違って自分の仕事をきっちりやり終えてからではあるが……。

 

「つまり、宗谷はゲームが好き……ならば、ここは同じゲーマーである私の出番ですわね!」

 

そう言って勢いよく立ち上がったベール、ついでにたわわに実った胸のふくらみもプルンと揺れる。

 

「え! それってベール、いきなり抜け駆け!?」

 

「ゲームを知り尽くした私が出れば、もう怖いものなしですわ!」

 

「だからと言ってあなた一人でなんて………」

 

「そうよ! それに本当にそんなので宗谷が元気になるわけ!?」

 

ベールの突然の提案にほかの三人はそれぞれに抗議をするが、ベールは聞く耳持たずと言いたげにえへんと胸を張る。

 

「あなた方は指をくわえて見ていてくださいな、私が宗谷をばっちり元気にしてみせますわ!」

 

自信満々に宣言したベール、果たして彼女の考えはうまくいくのだろうか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず、簡単なクエストをこなしてきた俺はギルドから報酬を受け取った後、教会に戻った。

受けたクエストは簡単な討伐系、変身しなくてもこなすことのできる奴だ。

……でも、気分転換のつもりでクエストに挑んでもやっぱり、俺の心の中の靄は晴れないままだった。

答えが見つからないこの靄を、俺はどうしたら晴らすことができるのだろうか…。

そんなことを考えながら、俺は教会に帰還し、自分の自室へと…。

 

 

 

「おかえりなさいませ、宗谷♪」

 

 

 

………どういうことだ?

 

「あの……なんでベールが俺の部屋に?」

 

「まあ、細かいことはお気になさらずに」

 

「なんで俺の部屋に今までなかったゲーム機やらソフトの山があるの?」

 

「そんなの決まってるではありませんか……」

 

いつの間にか俺の部屋の様子をがらりと変えた張本人であろう、ベールはそっと立ち上がり、積まれたゲームソフトの中からソフトを一枚取り出すと俺に見せる様にかわいらしいイラストが描かれた妙にピンク色の塗装が強いケースの表紙を見せて、にっこりと笑った。

 

「一緒に、ゲームをするためですわ♪」

 

一体なんのつもりなのか、いつの間にか教会に訪れていたベールは俺の部屋に転がり込み、俺と一緒にゲームをしたいという願いを出してきた。

……いや、本当にどうしてこうなった?

 

呆気にとられ、その場に立ち尽くしている俺の疑問符だらけな思考なんぞ露知らずと、ベールは取り出したゲームソフト片手に俺がいつも仕事兼プライベートで使っているデスクにおもむろに座り、デスクの上に備え付けられているパソコンにそのソフトを挿入し、ゲームを起動しやがった。

 

「あの……ベール? いったいどういう考えで……」

 

「さあさあ、宗谷も早く! 始まってしまいますわよ!」

 

「お、おい、ちょ……俺の話を……」

 

俺の話を全く聞こうとせず、強引に腕を引いて俺を部屋の中に招き入れたベール。

そして、されるがまま、ベールの座っている席の隣に、いつの間にか追加されていた椅子に座ってパソコンの画面を覗き込んでみると……

 

 

 

「って、これエロゲじゃねぇか!!」

 

 

 

よりにもよってベールが起動したのは思春期男子オタクの強い味方、保健体育の復習にもなり、疑似的な恋愛シュミレーションも体験できる夢のアイテム、エロゲーだった。

 

「いきなり部屋に転がり込んでゲームに誘っただけならまだしも……よりにもよって男とエロゲっていったいどうしたんだよベール!?」

 

「あら? こういうゲームの方が喜ぶと思ったのですが、お気に召しませんでしたか?」

 

「嫌いじゃないっつか、むしろどストライクなジャンルだけども!」

 

まったく反省の色、というか恥じらいの色すら見せないベールの思考が……読めない……。

 

いったい、何を考えているんだ…。

いきなり俺の部屋にいたと思ったら一緒にエロゲってどんな展開だよ……。

 

それに………今はそんなゲームを楽しむ余裕なんて………。

 

「これがお気に召さないとなると、あとは四女神オンラインを五徹ほどしてプレイするくらいしか……」

 

「俺がお前ほどの廃人プレイヤーだと思ってたとしたらそれは大間違いだ……」

 

少々頭が痛くなってきた気がする……。

こいつは本当に何がしたいんだよ……。

 

「でしたら、一か八かやってみようではありませんか、それに……」

 

頭を抱える俺にベールがそう言うと、今度はゆっくりと俺に近づいてきた……。

 

………って、おいおいちょっ!? ち、近い近い!

 

 

 

「その気になったら、いつでも“私を使ってくれて”かまいませんのよ?」

 

「っ!?」

 

 

 

腕にベールの豊満な胸を押し当てられながら言われた言葉の意味を、俺は無意識のうちに理解した……。

……っていうか、悩んでいる状態でも、俺ってこういう言葉にはちゃんと反応するのね……。

なんというか、人としてどうかと思う…。

 

いったい、何をどうしたいんだよベール! もう訳がわかんねぇよ!

 

「あ、あのさ……ベール、だから、俺……今は」

 

「さ、宗谷……お手を……」

 

そう言ってベールは俺の右手を手に取り、パソコンのキーポインタを動かすためのマウスに手を伸ばし、画面に表示されたエロゲのスタートの意味を示す文字へと……。

 

 

 

 

「はいそこまでー!!」

 

「あうっ!?」

 

 

 

 

危うくクリックする一歩手前でいつの間に部屋の中にいたのか、ノワールが巨大なハリセンをベールの頭に叩きこんだ。

 

………っていうか、助かったには助かったけど、大丈夫か?

ハリセン特有のスパーンっていう音じゃなくて、なんかゴキッていう音がしたんだけど…?

ベールがピクリとも動かないんだけど……?

 

「ご、ごめんなさい宗谷、ベールったらここ最近またゲームの徹夜でちょっとおかしくなってたみたい!」

 

「……お、おお……ていうか、ノワールはいつの間にここに?」

 

「そ、それじゃあ、私たちちょーーーっとベールと話があるから!」

 

「あ、おい!?」

 

そう捲し立ててベールを担いだまま俺の部屋を出て行ったノワール。

残された俺はBGMが流れるパソコンの画面を前にしてどうしていいかわからず、ただその場に座ったまま、頭に疑問符を浮かべるばかりだった……。

 

それよりか、せめて出て行く前にこの部屋を片付けて行ってほしかったな……。

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ、頭と言うよりも首が痛いですわ……」

 

「あんたねぇ、任せなさいとか言っておきながらなに色気で宗谷を釣ろうとしてるのよ!」

 

「千載一遇のチャンスは逃したくありませんから……」

 

「だからって、エロゲを一緒にプレイしようとするんじゃないわよ! 宗谷終始途惑ってたじゃない!」

 

監視していたノワールの手によって会議室となっているリビングに強制送還されたベールは鈍い音が鳴った首を抑えつつ数十分後に起き上った。

しかし、起き上がった途端に待っていたのはいかにもご立腹の様子のノワールによる説教だった。

 

「殿方の趣向に合わせて、誰でも楽しめるものを用意したのですけれど……」

 

「その結果がエロゲって言う時点ですでに間違っているのよ!」

 

落ち込むベールを叱りつけるノワール。

まあ、確かに落ち込んでいる青年を元気づけるために性的な興奮を利用するのはいささか、というかだいぶ間違っている気はする……。

 

「最初の作戦は失敗みたいね………」

 

「ソウヤはまた仕事に出かけたみたいだから、今のうちに次の作戦を考えとかないとね? それじゃー次はブラン! 行ってみよー!」

 

怒られているベールを尻目に、ネプテューヌは早速ブランに次の作戦の提案を任せた。

するとブランはふむと、あごに手を当てて何かを考える仕草を見せる。

そしてしばらくするとあることを思いついたように顔を上げた。

 

 

「………ベールの言う通り、彼の好きなもので元気づけるというのは私も一理あると思うの、だから今度はゲームではなく……宗谷が一番好きな“ヒーロー”を使ってみるのはどう?」

 

 

ブランが出した提案、それを聞いたネプテューヌはふむふむと首を縦に振った。

 

「なるほどね、宗谷は確かにヒーロー好きだから効果はあるかも!」

 

「憧れのヒーローに励まされれば、おのずと元気も取り戻すと思うわ……」

 

「でも、どの肝心なヒーローはどうやって用意するのよ?」

 

「そこは私が何とかするわ………、それで、ネプテューヌに聞きたいんだけど」

 

「ねぷ?」

 

突然話を振られたネプテューヌは首を傾げる。

 

「彼が一番心に残っているヒーローがどんなのか、知ってる?」

 

ネプテューヌは実質、この中で一番宗谷とともにいる時間が長い。 普段の生活を共にしているだけあって何かしらのヒントは多く得ているはず、ブランはその可能性に賭けてネプテューヌに質問したのだ。

問われたネプテューヌはうーん、と腕を組んで考え込み最近、宗谷がまだ元気だったころに何かそういう話をしていなかったかを思い出そうとする。

すると、彼女はあることを思いだし、手をぽんと叩いた。

 

 

「たしか、前にあいちゃんと話をしていた時に“仮面ライダー鎧武”っていうヒーローの話をしてたよ!」

 

「鎧武………それはどんなヒーローなの?」

 

「えっと………あ、そうだ! フルーツを頭に被って変身するらしいよ?」

 

「ふ、フルーツ……?」

 

 

ネプテューヌから出されたのはあまりにも予想外なヒーローの話だった。

フルーツを頭に被って戦うヒーロー……ブランには決して想像がつかない、未知なる領域のヒーローだった。

 

「ほ、本当にそれはヒーローなの……?」

 

「うーん、私も話を聞いただけでどうかはびみょーなんだけど」

 

「私、鎧武さんなら、以前にお会いしましたわ」

 

困惑するブランとネプテューヌにベールが割って入った。

確かに以前、ベールは宗谷とイストワールと共に仮面ライダーのメモリーワールドに飛び込んだ際に実際に仮面ライダー鎧武に出会い、共に戦っている。

 

「それは本当なの? ベール……」

 

「はい、確かにオレンジを頭に被って変身してましたわ」

 

「オレンジ………?」

 

「あ、それと、宗谷の話によるとオレンジの他にバナナとブドウとメロンの仮面ライダーもいるんだって!」

 

「バナナ………ブドウ………メロン………?」

 

二人の情報を前にブランはますます困惑してしまう。

本当にそんなヒーローが実在するのか、というかそれをヒーローと呼んでいいのか…。

しかし、宗谷が進んで話をしたくらいだ、彼のお気に入りなのは間違いないだろう。

 

 

 

「………ここは、それで行くしか……ないようね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベールが俺の部屋に襲来して、ノワールに気絶させられて強制退出させられた後、俺は部屋を簡単に片づけて再び教会の仕事に向かった。

仕事と言っても今後行われるプラネテゥーヌのゲーム関連企業のイベント打ち合わせだ、こういうのも大切な仕事らしい。

………それにしても、あの時のベールとノワールは結局何をしたかったのだろう?

 

まあ、それはいいとして………。

悩んでいてもやらなきゃいけない仕事はやっておかないとな、これ以上いーすんやみんなに迷惑はかけられないし。

 

俺は若干の疲れを感じつつ、ドアを開けて教会に帰還、再び自室の方へと向かいドアノブを回して中へ……。

 

 

 

「……………」

 

「「「「………」」」」

 

 

 

………入ろうとしたけどやっぱやめてドアを閉めた。

 

………なんだあれ?

なんで俺の部屋の中に頭に果物の被り物をした不審者が四人もいるんだ!?

なんか怖ぇよ!! 無言でこっち見てたのがすっげー怖ぇよ!!

 

「………疲れてんのかな?」

 

そうだ、これはきっと幻覚だ…。

きっと、ここ最近悩みながら仕事をしてたから疲れやらストレスが溜まってついには幻を見たんだ。

そうに違いない、うん、きっとそうだ、そうだと言ってくれ。

 

 

 

「おかえり~」

 

「ぎゃああああああああああああああああ!?」

 

 

 

俺が心を落ち着かせるべくドアに背を向けて自答が何気に多い一方的な自問自答をしていたら、いつの間に部屋から出ていたのかみかんの被り物をした何者かが俺の肩に手を置いてきやがった。

いきなり触られたことでびっくりした俺は飛び上がり、後ろに数歩後ずさる。

 

 

「ま、まっていたわ……いたぞ!」

 

「バナナ、バナ、バナナぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!?」

 

「な、誰がバナナよ! 私はノ……じゃなくて、そうよ私はバナナよ! 文句ある!?」

 

 

変なツンデレのバナナにまで後ろを取られた俺は驚きながら再度二人のフルーツ不審者と距離を取るが…。

 

「ブドウよ………」

 

「め、メロンですわー…」

 

「こっちにもいたぁぁぁぁぁああああ!?」

 

更にはブドウとメロンの被り物をした二人組にまで後ろを取られ、俺は遂に四方を囲まれてしまった。

な、なんなんだこのフルーツの被り物をした不審者たちは! なに! 俺の幻覚はどうしたいの!? 俺自身をどうしたいの!?

 

(な、なんか怯えているんだけど……どういうことなのよ!?)

 

(いや、私に聞かれてもわかんないよ! どうなのブラ……ブドウ!)

 

(知るわけねーだろ! 最終的に考えてこんなんになったんだよ!)

 

(少なくとも私が見た限りではこんなカオスな姿ではありませんでしたわ…)

 

壁際に追い詰められて警戒する俺を前にして四人のフルーツ不審者はこそこそと何かを話している。

い、いったいなんなんだ……。

でも、逃げ出すなら今か!

 

「逃げるが勝ちだ!!」

 

「あ、ちょ、ちょっと待って!」

 

ブドウの不審者に引き留められたが、俺は何とか四人のフルーツ人間の隙をついて逃げ出すことができた。

いや、ていうか誰しも目の前に変な被り物をした不審者がいたら逃げるって絶対……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局失敗してるじゃない!」

 

「う、うるせーな! 私だって考えたけど結局こういう形で落ち着いたんだよ!!」

 

「だからって果物そのままの被り物をかぶった人って、誰がどう見ても不審者じゃない!」

 

再びリビングにリターンした四人が帰ってきた途端、ノワールとブランはかぶっていた果物の被り物を投げ捨て口喧嘩を始めた。

まあ、言いたいことはわかる……今回は情報が少なすぎたのだ。

 

「ゲームもダメ、ヒーローもダメかぁ……う~ん、後は何が残ってるかなぁ?」

 

「ふぅ…この被り物、結構熱かったですわ……次は、ノワールに意見を聞きましょうか」

 

今度はノワールに白羽の矢が立った。

ブランと睨みあっていたノワールはそれを聞き、いったん睨みあいを中止すると前の二人と同じようにいい案がないかを考えだした。

宗谷が好きなもの、それは何か……。

考え出してしばらく、あることを彼女は思い出した。

 

彼が初めてラステイションの教会に訪れたとき、とある出来事がきっかけで自分が着替えているときに彼が部屋に入ってきてしまったときがあった。

その後、なぜか彼はテンションが上がり……最終的には自分の趣味の秘密がばれた。

 

あの時はまるで典型的なアニメや漫画などのイベントシーンかと思ったが…。

 

「………宗谷は確か、アニメとか漫画とかラノベとかにありそうなシーンが好きだったわよね?」

 

ふとそんなことを思いついたノワールはネプテューヌに聞く。

 

「まあ、確かに宗谷はそう言うイベントが好きだけどさ、それをどうするの?」

 

「う~ん、典型的イベントシーンで宗谷を元気づけるとか考えてみたけど……さすがに難しいかしら?」

 

自分の浅はかな考えに秘められた難しさにノワールが唸っていると…。

リビングのドアが開き、そこからさっきまで宗谷とは別件の教会の仕事で出かけていたイストワールがリビングに入ってきた。

 

「あ、いーすんおかえり~」

 

「あ、みなさんちょうどいいところに! あの、誰か宗谷さんがどこに行ったか知りませんか? 部屋にもいなくて……」

 

そう言って困った顔を見せるイストワール。

そんな彼女の姿を見て……

 

「………あ!」

 

珍しく、ネプテューヌに天啓来たれり……!

 

 

 

「そうだ! これだよ!!」

 

「………はい?」

 

 

 

突然イストワールの肩を掴んだネプテューヌに対し、イストワールはただただ首を傾げるだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの……ネプテューヌさん? この格好はいったい…?」

 

教会にあるネプテューヌたちも御用達の浴場に備えられた脱衣所、そこにイストワールを含めた宗谷を元気づけるために集まった5人が集結していた。

ちなみに、イストワールだけさっきまでとは服装が違うという変化があるが……。

 

今、イストワールが来ているのは………下着だった。

 

 

細かく言えば、白の“ビスチェ”と“ガーターベルト”。

イストワールが絶対に着ないであろう、大胆すぎる下着だった。

 

 

頬を朱に染めて体を隠すように両手を体の上でもじもじとさせながらイストワールがこれを用意させたネプテューヌに質問した。

対するネプテューヌは自慢げにえへんと胸を張り…。

 

 

「題して、“ドキッ! 男の子はいつだってラッキースケベが大好き作戦!”」

 

 

どーんとガッツポーズをして自信満々に作戦名を発表したネプテューヌに、ノワールがすぐさま抗議に入る。

 

「ちょっと! 確かに私が漫画やラノベにある典型的なシーンのアイデアを提案したけど、なんでベールと同じように色気に手を出してんのよ!」

 

「いやいや、考えてもみなよノワール、あの宗谷だよ? 目の前でこんなラッキースケベなイベントが起きたら元気なくても飛びつくって」

 

「だとしてもなんでイストワールにあんなカッコさせてんのよ!」

 

「わかってないなぁノワールは、いーすんだからいいんだよ!」

 

「いや、まったく意味が分かんないんだけど!?」

 

びしっ、ともじもじと体を動かすイストワールを指さすノワール。

そこへ、ベールが二人の間に割って入りこほんと一つ咳ばらいをした。

 

「このビスチェとガーターベルトは私がネプテューヌの提案した作戦のために、急いで我が国の技術を総動員させて作らせた最高級の品ですわ」

 

「はあ?」

 

「ビスチェは全体的にフリルを多くあしらい、バストがAのイストワールでも可愛らしく見えるデザインに、ガーターベルトは彼女のすらっとした足を傷つけないためにベルト部分にゆとりを持たせ素材にはシルクを使用、またショーツも彼女らしく清楚なデザインを求めましたが、意外性を求めて紐パンにしてみました………結果、よ、予想以上の、こ、効果が……はぁ、はぁ…」

 

「なんであんたが興奮してるのよ!! 絶対これ、あんたの趣味でしょ!!」

 

イストワールの姿を見て、息を荒げるベール。

まったく国家技術の無駄遣いである…。 これを作らされた技術者たちはさぞかし疑問を抱いただろう。

だが、結果的にベールの無駄遣いはイストワールがその身に纏うことで輝きを放っていた。

いつもの彼女とは違う、どこか小悪魔的ながらも清純なイメージを残している今の彼女の姿はまさに色香の黄金比を体現したかのようだ。

 

「ちなみに作戦内容は、まずいーすんがこの姿のままお風呂場に待機、次にソウヤが帰ってくる、この時間帯のソウヤはクエストやらなんやらの疲れを汗と一緒に流すために一回シャワーを浴びに風呂場に入るからお風呂場に向かう、そして脱衣所の中に入るとそこにはなんとセクシーな下着のいーすんが!!」

 

「………まさに、ラッキースケベね」

 

「何でブランまで冷静に分析してんのよ! だから、そういう問題じゃなくてこんなイベントで宗谷が元気を出すなんて思えないんだけど!?」

 

「わ、私もそう思います……確かに宗谷さんには元気になってもらいたいのは私も同じですけど……さすがに、こんなえっちなのは…」

 

なぜかノリノリなネプテューヌとベール、そして冷静なブランにノワールとイストワールが反対意見を述べるがネプテューヌががしっとイストワールの肩に手を置きじっと彼女を見つめる。

 

「いーすん、確かに恥ずかしいかもしれないけど……これは、明日のためなんだよ!」

 

「うっ……で、でも……」

 

「いーすんだって、ソウヤをあんな状態のまま明日を迎えさせるのがいやでしょ!? だったら、そのために少しでも小さな可能性に賭けてみようよ! 明日はソウヤにとっても大事な日なんだよ! いーすんだって笑顔で迎えさせたいって言ってたじゃん!!」

 

「…っ」

 

無駄に熱くイストワールを説得するネプテューヌ、その瞳の奥には燃え上がる炎のような幻影が見える。

現在進行形で熱くなっている彼女の熱弁だが、やっていることはある意味大間違いな気がする。

しかし、

 

「………わかりました」

 

「え! 本気なのイストワール!?」

 

そんな彼女の熱意に押されてか、彼女は承諾した。

 

「いやいやいや、待って待って! 冷静になって考えてイストワール! だって、こんなので宗谷が元気になったらなんかいろいろと思うところあるでしょ!? むしろ、私は宗谷を減滅するしかないわよ!?」

 

「……でも、これで宗谷さんが元気になってくれるなら…私は…!」

 

「目を覚ましてイストワール!! ネプテューヌの無駄に熱い発言に乗せられたらダメーーーー!!」

 

必死にイストワールを説得するノワールだが、なぜか彼女は断ろうとしない。

彼女もまた宗谷を元気づけたいという思うからいろいろと必死になってしまっているのだろうか…人の熱意と言うものは時に恐ろしいものである。

 

すると、遠くの方で玄関のドアが開く音がした。

 

「あら、宗谷が帰ってきたみたいですわ」

 

「ほらほらノワール、せっかくいーすんが乗り気になったのに邪魔しちゃだめだよ!」

 

「間違ってる! こんなの絶対間違ってるんだからー!!」

 

「………もうこの際どうにでもなれだわ」

 

未だ抵抗するノワールをベールとネプテューヌが担ぎ上げて四女神はその場を退散した。

そして、残されたイストワールは一人、深呼吸をして脱衣所の方に戻り、扉を閉める。

 

正直、まだ恥ずかしさが抜けたわけではない。

本当はこんな姿を宗谷に見られるなんて死ぬほど恥ずかしいことなのだ。

だが、“今回に限ってはそうは言ってられない”。 何せ明日はそれほど重要な日なのだ、なんとしてでも宗谷を元気づけなければ意味がないのだ。

そのためにも、このくらいの恥は忍んでみせなければ……。

 

「………よし」

 

より、自然な雰囲気を出すためにまだ脱いでいる途中ですと言うアピールのため、ガーターベルトの片方を外し、ツインテールに結わえていた髪も下ろす。

 

すると、こちらに近づいてくる足音が彼女の耳に響いてきた。

 

恐らくいつもの時間通りに宗谷がシャワーを浴びに来るのだろう、もう後戻りはできない…。

 

覚悟を決めたイストワールは高鳴る胸の鼓動を抑えつつ、ネプテューヌとの打ち合わせで提案された例のセリフを脳内で復唱し、心を落ち着かせる。

そして、遂に、足音と気配が脱衣所の扉の前で止まった。

 

脱衣所のドアが、ゆっくりと開き始め……

 

 

「き…きゃー、宗谷さんのえっちー……」

 

 

明らかな棒読みだが、言えた。

ここまでは予定通り………だが、

 

 

 

「………え?」

 

 

 

相手が、違った…。

 

入ってきたのは、ターゲットである宗谷ではなく、アイエフだった。

 

 

 

「………」

 

「………」

 

 

 

沈黙する両者、二人とも目を合わせたままピクリとも動かない。

だが、しばらくしてその沈黙はアイエフによって破られることとなった。

 

「えっと……意外ですね? イストワール様がそう言う下着つけてるなんて…」

 

「~~~~~っ!!」

 

その言葉を聞いた瞬間、イストワールの顔がイチゴ以上に真っ赤に染まった。

想定とは違う人物に見られた上に、あらぬ誤解をされた、恥ずかしさがピークに達するには十分である。

 

「こ、これは……ち、違うんです!!」

 

「わぁっ!?」

 

羞恥のあまり、アイエフを突き飛ばす勢いでその場から逃げ出したイストワール。

だがここで、二つのアクシデントが起きた。

 

一つは、慣れない紐パンと言う未知の領域の下着を身に着けていたために結び目が緩んでいることに気付かず勢いよく走ったために彼女の緩めていたガーターベルトの間から白の紐パンがその場にはらりと落ちたこと。

彼女は所謂、“ノーパン”と言う状態に陥ったのだ。

 

そして、二つ目は……

 

「っ!?」

 

 

 

廊下の曲がり角に、宗谷がいたこと…。

 

 

 

「おわっ!?」

 

「きゃっ!」

 

 

 

出合い頭にぶつかり、互いに盛大なしりもちをついてしまった宗谷とイストワール。

 

「いっててて………おい、だいじょ……ぶっ!?」

 

「うぅ………へ、宗谷さ………っ!!」

 

そして、宗谷は見てしまった。

 

しりもちをついたために、俗にいう“Ⅿ字開脚”のような体制になったイストワール。

 

ビスチェとガーターベルトと言う男としてはかなり色気を感じてしまう下着を身に着けたイストワール。

 

そして………紐パンを脱衣所に落としたために“ノーパンになったイストワールの下半身”を………。

 

 

 

「い、い………いーす……ん?」

 

「あ……あぁ………あぁぁぁ…」

 

 

 

ようやく今の自分の状態を察したイストワールが赤面した状態でうわ言のように声を漏らす。

対する宗谷はいきなり刺激の強いものを見てしまったせいで思考がもうオーバーヒート寸前になっていた。

 

 

 

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!」

 

「おぶっふぉぉぉぉ!?」

 

 

 

羞恥のあまり、イストワールはどこから取り出したのか、いつも彼女が持っている本を振りかぶり鋭い角度で宗谷の眉間にその角を叩きつけた。

その衝撃で宗谷は横に吹き飛び、壁に頭を激突………気を失ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ぐす……宗谷さんに………宗谷さんになんて姿を………ひぐっ…」

 

「だから言ったじゃない! ろくなことにならないって!!」

 

リビングの片隅、元の服に着替えて体育座りをしたまま静かに泣くイストワールをノワールが慰めながら事の発端のネプテューヌを叱りつける。

 

「いやぁ……まさか、今日に限ってソウヤが一緒に帰ってきたあいちゃんに先にシャワーを譲るとは思わなくて……」

 

「そもそもこういう作戦自体が間違っていたのよ! こんなことで宗谷が元気になるなら苦労しないわ!」

 

「可愛そうに……イストワール? ほら、こっちにいらっしゃい? 泣きたければ私の胸でお泣きになって、さあ」

 

「この作戦に協力して彼女にあんな姿をさせたベールが言っても、説得力がないわね………」

 

すべての作戦が失敗し、イストワールさえも撃沈するという二次被害まで起きてしまった。

このままでは明日の計画がパーになってしまう…。

そんな、困り果てたネプテューヌの元に……。

 

「あ、お姉ちゃん!」

 

「ネプギア? あれ、買い物に行ってたんじゃ…」

 

さっきまで買い物に出かけていたはずのネプギアがタイミングよく帰ってきたのだ。

その手には買ってきたものであろう機械の部品やらなんやらと、右手には数枚の何かのチケットのようなものが握られている。

 

「今日ね、買い物したら福引券が当たってそれで福引したらこれが当たったんだよ!」

 

「えー!? 何その典型的なフラグ!? 見せて見せて!」

 

そう言ってネプテューヌがネプギアが握っているチケットを受け取ってそれに記されている内容を確認する。

 

「えっとなになに……え!? これ、うちで最近できた遊園地のチケットじゃん!」

 

「しかも、枚数は10枚あるわね………」

 

その10枚のチケットを見つめる四女神…。

 

そして、今度は四女神全員に天啓が舞い降りた…。

 

「こうなったら、もうここに行くしかないよ!!」

 

 

 

 

 

4女神の奮闘は、まだまだ続く……。

 





いかがでしたか?

いやね、前回までシリアス続きだったんで、清涼剤が欲しかったんですよ…。

次回は、チケットを手に入れた女神たちが宗谷を連れまわす!
果たして、宗谷にとって大事な明日とはいったい何なのか! その謎も明らかに!

次回でお会いしましょう、それでは……。
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