超絶次元ゲイムネプテューヌ おーばーどらいぶ!   作:白宇宙

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今回は長いです。

纏めてたらそれなりに長くなってしまいました・・・

少し、休憩しながらでもいいので是非、お楽しみください!
それではどうぞ


stage,5 俺、変身!

え~、あの後なぜか俺までいーすんにお説教されました・・・。

 

『もっと注意してください!』とか『人の話はちゃんと聞いてください!』とか・・・、俺は逆に話す側だったんだけど?

あ、でも、最後あたりになるといーすんのかわいい瞬間が見れたからいいとしよう。

え?どんなかって?

 

仕方ない特別に見せてあげよう!

 

 

 

 

『・・・・・・お嫁に行けなくなったらどうしてくれるんですか・・・』(涙目頬赤もじもじのトリプルコンボ

 

 

 

 

もうこれはやばかったです、いーすんかわいすぎます、俺を悶え死にさせる気ですか?

そりゃあね、俺だって思春期ですもの、彼女いない歴18年ですもの、ラノベ愛読者ですもの、アニメ愛好家ですもの、こんなの見せられて何も思わない方がおかしいですって!

 

なあ、そう思わないか!?同志たちよ!!

 

少なくともあのときのいーすんは俺にとってはご褒美です!!!!!

 

「宗谷、また顔がにやけてるわよ」

 

「はっ!?いかんいかん・・・まったく、萌える瞬間を目にするとすぐこれだ・・・」

 

さっきのいーすんのかわいさの影響はとんでもなかったせいか、時折顔がゆるんでしまう・・・

全く落ち着けよ・・・今は仕事中なんだから・・・

 

俺達は今、教会の外、ラステイションの外にあるフィールドに出ていた。

理由はしごく単純、ネプテューヌがお説教のあとしぶしぶノワールさんの書類仕事を手伝ったわけなのだが全く片付かず、挙句さらに掃除と言う仕事を仕事を増やしたからだ。

 

なんで、デスクワークで部屋が汚れるのか・・・全く謎だ。

 

ちなみにいーすんは俺とネプテューヌのお説教が終わった後、向こうからブイホのリンクを落としてしまった、今頃教会で何してるんだろう・・・。

 

おっと、話がそれたな・・・で、これ以上ノワールさんに迷惑をかけないためにもと、アイエフが出したアイデアが『国民から寄せられたモンスター退治』と言うわけだ。

 

確かにネプテューヌはデスクワークとかちまちました仕事が苦手なのに対して、クエストや体を動かす仕事には向いているタチに俺は思う。

ほとんどそう言うのをゲーム感覚で楽しめるような奴だからだ。

 

と言うことがあって、全員一致で俺たち一同はモンスター退治に向かうことに決定したわけで・・・。

お?あれは・・・

 

 

「今回のモンスター退治は二か所、ナスーネ高原と近くのトゥルーネ洞窟、どちらもそう難易度は高くは・・・」

 

「お姉ちゃん・・・・・・誰も聞いてない・・・・」

 

「・・・え!?」

 

 

なんかノワールさんが言ってた気がするけど、聞こえなかったからいいや、今俺とネプテューヌの目の前にあるのは・・・

 

「おお!これは有名な裏から見ると読めない看板!」

 

「これってジャンプ切りしたら時間差で割れたりすんのかな?」

 

「・・・お姉ちゃん、看板ってみんなそうだと思うよ?宗谷さん、看板ってそのためにあるんじゃないよ?」

 

ゼル伝とか、ゲームくらいでしか見たこともない看板をしげしげと見つめる俺とネプテューヌ、そんな俺達にお手和らかなツッコミをありがとうネプギア。

なんかこう言うの見ると、まさにRPGの冒険って感じだよな~

 

「疲れたです~・・・」

 

「コンパ、大丈夫?」

 

俺達の後方ではコンパさんとアイエフの二人が休憩中、結構歩いたからね。

 

いや~、それにしてもきれいな森だ。

マイナスイオンがうまいぜ!うん最高!やっぱりアウトドア最高!クエストって最高!!

 

「ちょっとぉ!!」

 

あれ?今度はなぜかノワールさんに怒られた?

 

 

 

 

 

 

 

 

「イーっ!!?」

 

後ろでどこぞの戦闘員見たいな声を出したのはネプテューヌ、その背中には彼女に木の枝を突き立てるノワールさん。

どうやら看板に夢中でノワールさんがクエストの説明をしてくれたのを聞き逃したらしい、ほんとすいません・・・

 

クエストに出ると、妙にテンションあがるからな・・・反省

 

「もう~、ノワールは真面目なんだから~」

 

「悪い?」

 

「いっつもそれだと疲れちゃわない?」

 

「疲れるくらいどうってことないわよ・・・」

 

という会話が聞こえてきたのだが、ノワールさんはどうやら完全に仕事人間の気質らしいな。いい国を作るために頑張るのはいいことだと思うけど、それで過労とかで倒れなきゃいいけど・・・

よし、そうならないようにちょっと声かけとくか・・・

 

「でも、無理しすぎないでくださいね?」

 

「・・・確か、宗谷って言ってたわね?心配してくれるのはありがたく受け取るけど、なんで私を心配するの?」

 

「え?だって、当たり前でしょ?」

 

別に普通のことだと言いたげに答えると、ノワールさんも呆れたようにため息をつく。

 

「あなた心配するなら自分のこと心配しなさいよ、あなた、向こうに家族とかはいないの?」

 

「あ~、それなら大丈夫です」

 

俺は手をひらひらと振ってそう言うと、その場にいた全員が意外そうに俺の方に注目した。あ、そう言えばこの場のみんなには言ってなかったな。

 

弱ったな、あまり気分を落としたくないからこういう話はしたくないんだけどな・・・

 

 

「それってどういうこと?大丈夫なわけないでしょ?ご両親とかきっと今頃・・・」

 

「まあまあまあ、いいじゃないっすか!ほら!もう見えてきましたよ?」

 

 

俺は話を強引に終わらせて、俺達のはるか先を指差す。

よし、なんとか話題をそらすことができたみたいだ、少なくとも、今はこいつらに離す時じゃないからな、タイミング大事!絶対!

 

 

話しているうちに到着したのはナス―ネ高原近くの集落。

野原が広がる野原にポツンとある小さな集落だが、きれいな場所だな、ドラクエの最初の村のような雰囲気だ。

 

俺達が到着すると、なぜか歓声の様な声が聞こえた気がして、その方を見ると集落の住人がこちらに手を振っていた。俺達の間を横切ったノワールさんが人々に手を振る。

 

「あ、いけない!・・・アクセス!」

 

突然何かを思い出したようにノワールさんは慌ててそう言ってフィンガースナップを決める。

 

すると、ノワールさんの体を何か不思議な光が包み始めた。

 

「え~!?変身今やっちゃう!?」

 

何!?変身!?

と言うことは、この光の中ではノワールさんがあの女神の姿に変身しているということか!?

 

・・・・・どんなことになってるのか気になるな・・・・・

 

仮面ライダーやウルトラマンみたいな感じとは明らかに違うのは明らかだろうな、女の子だし・・・

とすると・・・常識的に考えて・・・もしや、服がはじけ飛んだりとかそんなエフェクトが!うわマジすか!?あれって合法的な露出プレイと何ら変わりないと思うんだけど、ノワールさん大丈夫なの!?

 

あ、そのための光か・・・

 

そうこうしているうちに変身が完了して、ノワールさんは俺が初めて会った時の白銀の神のあの姿、女神化した姿へと変身していた。服装も前のドレスとは打って変わって機械的なレオタードのようなコンバットスーツだ・・・。

 

なんか嬉しいような、そうじゃないような・・・複雑だ・・・

 

「女神の心得その二、国民には威厳を感じさせることよ?」

 

俺達の方を見てそう言った後、ノワールさんは集落の方へと飛んで行った。

 

威厳か・・・確かに変身したネプテューヌはいろいろと大人になってある意味威厳たっぷりだけど、少なくとも今の状態のネプテューヌには・・・威厳はないな、ノワールさん的確なこと言うな。

 

でも、一人の特撮ファンとして思うことが・・・

 

「目の前で変身しても、威厳とかなくね?」

 

「・・・俺もそれには激しく同意だ」

 

どんなヒーローでも、人々の目の前で変身するのはタブーだからな。

人知れず戦う、それがヒーローってもんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問題のナスーネ高原に到着するとあちらこちらにモンスターの姿があった。

といってもゲイムギョウ界では雑魚モンスター中のキングオブ雑魚のカテゴリに扱われている“スライヌ”だけなんだけどね?

どこの世界においてもキングオブ雑魚はスライム系か踏んで潰される茶色い木の子だか何だかわからんモンスターなのか・・・。

 

「スライヌが大量発生か・・・何が原因なんだろう」

 

「私たちも、朝起きたらこんなことになっていたので、分からないのです」

 

集落の人は困り顔でそう言うが、原因なしで急にこんなことになるはずだ・・・

一体何で・・・

 

「・・・とにかく、ここはこのスライヌ達を一掃しないことには始まらないわ」

 

女神化したノワールさん、ブラックハートって言うんだっけ?

彼女はそう言うと、ネプテューヌとネプギアの方をちらりと見て口元に笑みを浮かべた。

 

「お隣の国のネプテューヌさんとネプギアさんが対処してくれるそうです」

 

「ねぷっ!?」

 

ああ、なるほどそう言うことね。

仕事はできるし、うまくいけばこっちのシェアの獲得にも繋がるチャンスをくれたってことか・・・。

 

素直じゃないのはツンデレの鉄則だからな、遠まわしにがんばれってことなのかな?

ちょっと小声だったけど、心得その三って言ってたしね、俺の聞き間違えでなければ“活躍をアピールすべし”のはずだ。

なんやかんやで、ネプテューヌに女神の心得を教えてくれるとこは友達思いだな。やっぱりこの人も、建前で条約を、結んだって訳ではなさそうに思える。

 

「まあいっか、スライヌくらいヒノキの棒でも倒せるもんね~」

 

最初はめんどくさいとか言ってたネプテューヌもストレッチをしてやる気になってるみたいだ。

一通りストレッチをした後、なだらかな下り坂を側宙やら前宙などのアクロバットで下っていく。

 

あ、一瞬緑と白の縞模様が見えた気が・・・

 

「やっちゃおうか!ネプギア、ソウヤ!」

 

着地して彼女がお得意の獲物、日本刀を抜刀したと同時にネプギアと同時に俺の名前も呼ばれたので驚いたが、ネプギアも俺の方を見て頷いたので、ここはお言葉に甘えることにする。

 

久々にストレス発散と行きますか?

 

「オーケー!行くぜネプギア!」

 

「うん、お姉ちゃん!宗谷さん!」

 

俺達もなだらかな坂を同時に駆け降りて行き、スライヌの群れへと突撃していく。

やっぱこう言うのは全力疾走で突っ込んでいくのが定石だろ。

 

「てやあああああああ!!」

 

おっと、どうやら先手はネプテューヌに取られたみたいだな。

呼びだした日本刀を大上段から振り下ろして一体目のスライヌを一刀両断したのが見えた。

 

「はあっ!!」

 

二番手はネプギアか・・・

 

もち前のレーザーブレードをコールして近くにいたスライヌを切り捨てる。

武器は同じ剣の類でも軽さが違う分、ネプギアの方が振るスピードは速いな、俺が見たころにはもうスライヌが光の粒となって消滅した後だった。

 

俺もうかうかしてらんないな。

俺はベルトの中央を軽く叩いて、俺の獲物を呼びだす。

 

「来い!」

 

すると、俺の右手にあの赤い剣が現れ、俺はそれを握る。同時に右手にだけ機械的な装甲が装着される。

未だに、この剣の名前は決まってないので、俺はとりあえず“赤剣”と呼んではいるが・・・近いうちにちゃんとした名前をつけてやんないとな。

 

俺は呼びだした赤剣を振り上げ、そのまま足もとに近づいたスライヌに叩きつけるように振り下ろす!

 

「ヌラぁっ!?」

 

スライヌは一瞬で消滅し、光の粒子となって消えた。

 

「まだまだ行くぜ!!」

 

俺はすぐに駈け出してすれ違いざまにスライヌを赤剣で切り裂いていく。

無双ゲーの如く、次々と消えていくスライヌ・・・ふぅ、快・感!

 

 

このくらいなら、別に“フルパワー”でやんなくても行けそうだな・・・

 

 

「さっすがネプギアと宗谷!我が妹と一番弟子よ!」

 

「うん、お姉ちゃん!」

 

「だれがいつお前の弟子になったんだ?」

 

互いに背中合わせになるように集合した俺達はネプテューヌの言葉に笑顔で返しながらスライヌ達を斬り伏せて行く。結構余裕そうだな、まだみんな疲れてなさそうだ。

 

ちょっとここいらでお遊びと行こうか?

 

「ネプギア行くぞ!」

 

「はい!」

 

「うらっ!!」

 

「ヌララっ!?」

 

俺は近場のスライヌをサッカーボールのように蹴り飛ばし・・・

 

「ギアナックル!」

 

「ヌラァァ!?」

 

それをネプギアがギアナックルなる技で空へ向かってトス、そして・・・

 

「来いネプテューヌ!」

 

「おいしいとこはもらったーーーー!!」

 

俺は地面に赤剣を突き立てて振り返り、こっちに走ってきたネプテューヌの手助けをしてやるために足を開き、両手を組み、構える。

 

「カンガルーのように!!」

 

「飛べぇぇぇえええ!!」

 

俺の両手のひらに片足を乗せたネプテューヌの勢いを殺さないように、そのまま上へと押し上げて、ネプテューヌを空中へと放り投げる!

 

「シューーーーーートォ!!」

 

「ヌラァァーーーーー!!?」

 

「「「「「ヌララララァ!?」」」」」

 

そのまま、空中に放り出されたスライヌをオーバーヘッドキックでシュート!

地上にいた数匹のスライヌを巻き込んで倒した!

 

これぞ、俺考案の必殺コンビネーション、『超次元サッカー風コンビネーション』!

 

地面にうまいこと着地したネプテューヌとハイタッチをかわして俺は赤剣を手に取り肩に担ぐ。

 

「いやぁ、ぶっつけだけどうまくいったね!」

 

「何度か練習してたかいがあったな!」

 

俺達が笑いながら談笑に耽っているが、それでもスライヌ達はまだまだわいて出てくる。

こりゃきりがないな・・・

 

その時、俺達の方に近づいてくる二つの人影が見えた。

あれは・・・

 

「アイちゃん!こんぱ!これで百人力だね!!」

 

「助っ人っ登場ってわけか・・・燃えるなこれは!!」

 

仲間の危機にさっそうと現れる仲間、これぞ、バトル漫画やヒーロー物の鉄板だ!

俺の心にさらに熱が入った気がして、俺はさっきよりもテンションが上がり、次々とスライヌ達を赤剣で無双していく。

 

すると、俺の隣にアイエフがジャンプしてきて俺の後ろに近づいていたスライヌ達を切り捨てた。

おっと、後ろがおろそかになっていたみたいだな。

 

その近くではコンパさんがでっかい注射器でスライヌを串刺しに・・・うわ何あれ怖い注射怖い・・・

 

「サンキュー、アイエフ、コンパさん」

 

「油断禁物です、宗谷さん?」

 

「熱くなりすぎよ?こう言う展開好きなのは知ってるけど」

 

「よくご存じで!!」

 

俺はそう言いながら近づいてきたスライヌを蹴っ飛ばす。

 

だって俺はヒーロー大好きだから!!

そして、この状況ほど燃えるものはないだろ!多勢に無勢でも信じた仲間がいるから頑張れる!今、俺なんかヒーローっぽい!

それが俺の疑似体験なのはわかっている、でも、俺はそれでも十分だ、こんなことを現実で体験できるなんて、向こうの世界じゃめったにできなかったからな。

 

 

でも、現実とはそう簡単にはいかないもので・・・・・

 

 

「わぷっ!!?」

 

「宗谷!?ひゃ!?」

 

俺の顔面に数匹のスライヌが覆いかぶさって、俺はあまりの不意打ちに仰向けに倒れてしまう。

隣でアイエフのなんかかわいい声が聞こえた気がするが・・・一体何が起こってるんだ!?前が見えん!!

 

「へ、変なとこ触るなぁ!!」

 

「気持ち悪いです~・・・ひゃっ!?」

 

「そ、そんなとこ・・・入ってきちゃだめぇ・・・っ!」

 

「あははっ!あは!笑い死ぬ!あは、あははははははは!!」

 

 

な、何が起こっているんだ・・・?

ま、まさか今、この全く見えない視界の向こうでは・・・この先、一生見れるかどうかわからないむふふなイベントが展開されているのでは!?

 

俺は心のモードを“燃えモード”から“萌えモード”にシフト、とにかく俺の体の上のスライヌを引っぺがすことに専念することにした!

 

スライヌ、美少女四人、戦闘中・・・この三種の神器揃いしとき、出来ることと言えば・・・

 

あれしかないだろう!!どろどろのスライムが服の中に入ってきてぐっちょぐちょになって、ネプテューヌのスラっとした体が・・・ネプギアの発達途中の体が・・・アイエフのほぼ未発達ボディが・・・コンパさんのわがまま爆弾ボディが・・・・・・ぐっちょんぐっちょんのどろどろで、ファァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

「ふぐぐぐぐううううううう!!!」

 

どけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!邪魔をするなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!俺の道を阻むなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

俺はもがくも、スライヌはいっこうにどいてくれない・・・

 

くそ、こんなことでめげて溜まるものか!俺はこのイベントをたの・・・いやいや、不健全かどうかをこの目で確かめに行くんだぁぁぁぁぁぁあああああ!!

ちくしょおおおおおおおおお!!18歳思春期なめんなぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 

 

「「あああああああああああああああああああ!!!!」」

 

 

一瞬たぶんアイエフと声が被った気がするがなんとか口元のスライヌは引っぺがすことに成功した。

でも、いっこうに体にまとわりついてくるスライヌがとれない・・・ちくしょおおおおおお!!誰かこの邪魔な奴をどけてくれええええええええええええええええええええ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

結局ぐちょぐちょのどろどろは見れなかった・・・ガッデム!

 

「はあ・・・はあ・・・」

 

あの後、ぶちギレて厨二へと覚醒したアイエフがオラオラしまくったおかげでほぼこのあたりのスライヌは一掃、俺達の体にまとわりついていたスライヌも全部取り除かれた。

 

せめて、最期じゃなくて最初に助けてほしかったぜ、アイエフ・・・

 

 

あ・・・でも、若干解けたスライヌの破片を体に付かせて、疲れ切った表情のコンパさんとネプギアが見れたから良しとしよう・・・

 

 

「うー・・・しばらくゼリーとか肉まん見たくないぃ・・・」

 

「・・・俺はもう一度くらいやりたいな・・・次こそはぐちょぐちょのどろどろを・・・」

 

「ん?宗谷なんか言った?」

 

「いや別に何も!」

 

危ない危ない、また本音が出るところだった・・・

 

「どうして女神化しないの!?変身すればスライヌくらい・・・」

 

肉体精神共に疲労困憊な俺達にそう言って来たのはブラックハートに変身したままのノワールさん。

ずっと遠巻きに俺達のことを見ていたのだろうけど、変身くらいは解かないのかな?あ、女神の心得その二があるからか・・・

 

でも、彼女の言うとおり、ネプテューヌが女神化してしまえばこれほど手間取ることもなかったのは事実だろう、スライヌが束にかかっても余裕で完封しちゃえるくらいなはずだ。

 

「でも、まあ、なんとかなったし・・・」

 

「他の人になんとかしてもらったんでしょ!?そんなんだからシェアが・・・せいぜいそこで休んでおきなさい!」

 

彼女は怒った様子でその場を後にし、集落の人たちにトゥルーネ洞窟の場所を教えにもらいに行ってしまった。

 

まあ、彼女の言うことは間違っていない、実際、最終的な頑張りはアイエフのものだったしな・・・。

 

「わ、私も」

 

「大丈夫よ、あなたはネプギア達の介抱をしてあげて」

 

「う、うん・・・」

 

ユニちゃんが一緒に行こうとしていたらしいけど、ノワールさんはそれを拒否したご様子、何でだ?一緒に行けば効率も上がるだろうに・・・ユニちゃんだって全く戦えないわけじゃないだろうし・・・

 

「あ~・・・またノワールってば一人で行こうとしてる・・・」

 

「・・・さすがに危なくないか?」

 

「ん~、たぶん大丈夫だろうけど・・・けどなんであんなに素直じゃないんだろう?ツンデレには困ったもんだよ」

 

ネプテューヌもやれやれと言いたげだ。

ツンデレ、それはもう確実にそうだろうし・・・彼女の性格を考えると・・・

つまり、さっきユニちゃんの申し出を断ったのも、やさしさの裏返し、と言うわけか?

 

確かに妹に無茶させたくないのは分からなくもないけど・・・

 

でも、さすがに一人は無茶すぎだろ・・・、何かあった時に頼れるやつがいる、それがみんなでいることが重要性なんだ。

 

俺は小さくなっていくノワールさんの背中を見ながらネプテューヌの肩を叩いた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

うかつだった・・・。

 

トゥルーネ洞窟に到着した私は女神の職務を果たすべく、出くわしたモンスターたちを次々と片っ端から倒していった。

大したレベルじゃないし、余裕で終わるかと思っていた・・・。

 

思っていたのだけれど・・・

 

まさか、危険種であるエンシェントドラゴンに出くわすなんて思わなかった。

仮にも女神、そう簡単にやられるわけがないと私は思っていた、今までにも戦ったことのあるモンスターだし、今回も楽勝、かと思っていた・・・

 

でも、エンシェントドラゴンの頭に潜んでいたヤンキーキャットと言うモンスターに不意打ちされて、私は窮地に立たされることになった。

 

 

壁に叩きつけられたと思ったら、急に体の力が抜けて変身が解除されてしまった・・・。

訳も分からないままの私は逃げようにも後ろは壁、逃げ場もない・・・。

 

こんなところで、私は・・・

 

「あ・・・ぁあ・・・・・」

 

はじめて感じた恐怖と言う感情に私は目をつむることしかできなかった・・・。

悔しい、こんな奴にこんな形で負けるなんて・・・。

防御しても無駄だとわかっていたけど、ないよりかはましと思って身構えじきに来るであろう衝撃に備えた・・・その時だった・・・

 

「諦めるなっ!!」

 

不意に聞こえた声、確かこの声はネプテューヌと一緒に来ていた異世界から来たあの男・・・

でも、なんで?

 

「「ダブル!キィーーーーーークッ!!!」」

 

横合いから二人の人影が飛び込んで来て、エンシェントドラゴンの顔を蹴り飛ばした。

 

一瞬見えた、二人の人影、一人はさっきまで一緒にいた隣の国女神、ネプテューヌ・・・そしてもう一人はさっきの声の主の、天条宗谷・・・私はその時見た彼の姿は・・・・・まるで、ピンチの時に駆けつけてくれる、“正義のヒーロー”のようにも見えた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

間に合ってよかった・・・。

あの後、やっぱり心配になった俺はネプテューヌと一緒に彼女のあとをつけて行ったんだ。

洞窟の中に入った時はモンスター戦を覚悟していたけど・・・ノワールさんが一通り片づけてくれてたおかげで楽に進めた、おかげでなぜかピンチに陥っていたノワールさんを助けられたし、今日はついてるぜ。

それに・・・

 

「やっぱ、登場シーンに飛び蹴りは欠かせないよな?」

 

「やっほー、ノワール!・・・あれ?何で変身解けてるの?」

 

俺とネプテューヌはそれぞれの武器を持って着地、エンシェントドラゴンを牽制しながら距離をとり、ノワールさんの急所を優先するようにする。

 

ネプテューヌの言葉を聞いて、俺も彼女の方を向いたら、確かにそこには女神化状態ではない方のノワールさんが地面に座り込んでいた。

エネルギー切れか?さっきまで長い間変身してたしな・・・

 

「わ、私にもわからな・・・ネプテューヌ!!」

 

ノワールさんが慌てた様子で沿線とドラゴンのいる方へと顔を向けた。

ドラゴンが不意打を仕掛けてきたようだ・・・。

 

でもそこはさすがネプテューヌ、日本刀でドラゴンの拳を受けとめて、はじき返した。

あんな小さな体にこれほどまでのパワー、やっぱりお前は凄い奴だよ・・・

 

「ソウヤ、ここは・・・二人でいく?」

 

「・・・ああ、そうだな、協力プレイと行くか?」

 

俺はジャケットのポケットからブイホを取り出し液晶画面に指を添える。

 

「二人でって・・・ネプテューヌ、何考えてるの!?いくらなんでも宗谷はまだ戦いになれてないじゃない!」

 

ノワールさんは必死にそう言ってくれるが、正直言うとそれは俺にも分かりきっていること。

さっきの戦いだって、赤剣の振るい方もほぼがむしゃらに剣をふるってただけだ。

 

でも、そんなことはどうでもいい・・・

だって、負ける気がしない理由が“二つ”あるからな。

 

「ノワールさん、俺は確かにあなたからしたら、まだまだただの人間風情ですよ」

 

俺はそう言いながらブイホの一番最初のアプリをタッチし、起動する。

 

 

「でも、ここからの俺は・・・少なくとも初めて会った時の俺じゃなくなる・・・」

 

 

俺の周囲に赤い光のさまざまな文字や数式が浮かび上がり、俺の周りで円を描く。

これが・・・俺の負ける気がしない理由の一つ・・・。

 

あの修行でキリト達からもらったこの力・・・

 

そして・・・

 

「それに、俺だけじゃなく、ネプテューヌもいる・・・これだけで十分です」

 

隣にはほほ笑むネプテューヌがいる。

 

そう、一人じゃない、ここには俺と彼女の二人がいる。

たとえどんなに難しいステージでも、協力プレイでクリアすることができる。

ゲームと言うのは一人だけでやるものじゃない、みんなでやって楽しむものだ。それはおそらく、戦いの場でも同じ・・・。

一人よりも、みんなでいれば、心強い。

 

 

「ノワール、変身って言うのはね、こう言う時に使うものだよ!」

 

「行くぜ!ネプテューヌ!!」

 

 

「括目せよっ!!」

 

「リンク・オン!!」

 

 

俺達は同時に叫んで“変身”を開始する。

隣にいたネプテューヌは眩い光に包まれ、その姿を女神、パープルハートへと変化させていく。

 

かく言う俺も、体の周りに浮いていた赤い光が一気に集中・・・。

 

―――ガシャン!ガシガシっ!

 

―――カシュゥゥゥン・・・

 

―――キュィィイン!

 

いかにもと言う感じの機械音と同時に、右手の装甲と同じ装甲が展開、装着されていく。

頭にはシンプルなデザインのフルフェイスタイプのマスクアーマーが装着され、額にはおそらく今頃、Vとパソコンの起動マークが合体したような紋章が刻まれているだろう。

そしてそれを最後に、そう時間はかからずに俺達の変身は完了する・・・。

 

 

 

「女神の力!見せてあげるわ!」

 

「さあ、ゲームスタートだ・・・コンティニューは効かないぜ?」

 

 

 

・・・・・・・決まった・・・・・・うん、かっこいい!この変身後のセリフかっこいい!これ決め台詞にしといてよかった!!

 

「かっこつけてんじゃないわよ!!」

 

あれ?

いつの間にか、空に飛んでいたネプテューヌに襲いかかっきた猫だか何だかわからんモンスターをノワールさんが片手剣を呼びだして切り捨てた。

不意打とは卑怯な・・・こっちはまだ決め台詞のあとなんだぞ?空気読めよ・・・

 

地面に華麗に着地するノワールさん、なんだ結構元気じゃん。

すると、すぐに近くにいた俺に気付いたのか視線を俺に向ける・・・何だその微妙そうな目は・・・

 

 

「・・・あなた・・・変身したのは驚いたけど・・・・・・・何で頭と両手だけなの・・・?」

 

「・・・・・・それだけは気にしちゃダメっす・・・・・」

 

ああ・・・やっぱり気付きます?

そう、そうですよ悪いですか?確かに現時点では、頭のフルフェイスのヘルメットと両手の装甲だけしか展開できませんよ!!

 

俺だって何でか分かりませんよ!!これじゃどこぞの溝の口発の真っ赤な天体戦士じゃないですか!!

まあ、似たような形式で仮面をかぶった高校教師の仮面の先生もいますけどね!そっちの方がかっこいいし!デザインもちょっと似てるからこれはこれでありだと思っていたのにぃ!!

 

 

「・・・助かったわ、後は私たちに任せて」

 

ああ・・・女神化したネプテューヌのクールな声が何か心に来る・・・。

俺にもあなたみたいなスルースキルが欲しい・・・。

 

「ほら、ソウヤ?落ち込んでないで、一気に決めるわよ?」

 

「はいはい・・・分かりましたよ」

 

俺は精神的に落ち込んだ自分自身に鞭うって左手でブイホを操作する。

あまり、時間がかからないように、すぐにアプリを選んでタップし、ネプテューヌと視線を合わせる。

 

互いに頷いて、剣を握り、同時に・・・地と天を翔ける!!

 

まず、ネプテューヌの刀がエンシェントドラゴンの脇腹を斜めに切り裂く、そして、俺は横合いから地面を走る。俺の右手に握る赤剣に青白い光が集中するのを確認して、その光が最高潮に達した時、さらに力強く地を蹴り、ドラゴンの懐へと飛び込む!

 

 

『Skill Link! Sword art online』

 

 

ブイホから聞こえた電子音声に続くように、俺の右手が電光石火の如く閃きドラゴンの体を次々と切り刻んでいく。

 

 

これが、キリト、リュウ、ウルトラマンからもらった俺の戦う力・・・

“スキルリンク”・・・

 

 

さっきまではがむしゃらにしか触れなかった剣が、今ではまるで長年一緒に戦い続けてきたかのように、スムーズに、正確に動かすことができる。

 

この力は、『ソードアート・オンライン』の主人公《ヒーロー》、キリトの力だ。

決して、俺自身の力じゃない・・・

けど、今は・・・あんたの力を貸してくれ!

仲間と一緒に、戦うために!

仲間を、助けるために!!

 

 

「てぇええええええええええええええ!!!!」

 

 

連続7連撃をドラゴンに打ち込み、とどめに俺は体を駒のように回転させて勢いをつけた剣撃でドラゴンの腹を切り裂いた!

 

「ラストアタック!決めろネプテューヌ!!」

 

地面に着地して、俺の頭上を飛んでいたネプテューヌにそう言うと、彼女は大きくうなずいて次々と剣撃を叩きこんでいく。

隙を与えることのない連撃は、修行の時に見たキリトの剣に勝るとも思わないものだ・・・。

 

とどめを刺すつもりか、彼女はドラゴンの頭上に飛び、大きく刀を振りかぶる。

 

「クロス!コンビネーション!!」

 

今までで一番重い一太刀がドラゴンを切り裂いた!

 

そして轟音と共に、エンシェントドラゴンは光の粒子となって爆散、それはまるでちょっとした爆弾のような威力だった・・・。

 

 

 

 

ドラゴンが消滅し、洞窟には今のところ、俺達しかいない状態になった。

このクエストは、一応これで一件落着ってとこかな?

 

俺は剣を担ぎながら小さくため息をついた。

 

「あなた・・・一体・・・」

 

俺のすぐそばにいつの間にか近づいていたノワールさんが俺を見てそう呟いた。

俺はメットの越しに彼女を見て、最初に見せた、あのサムズアップをして・・・

 

「俺にもわかりません!」

 

とだけ言って見せた。

さすがにノワールさんはあっけにとられた顔をしてたけどな・・・。

そこへ、ネプテューヌがゆっくりと降りてきた。

 

「ベ、別に助けてもらわなくても・・・一人でできたわよ」

 

あ~あ~、もう顔を赤くしてそんなこと言って・・・

リアルツンデレご馳走さんです。

 

「でしょうね、でも、助け合うのも仲間だわ」

 

「そうでなきゃ、俺もあいつには勝てなかったでしょうしね?」

 

ノワールさんの肩に手を置いてネプテューヌが言った言葉に俺の言葉もかぶせておく。

これは割かしマジだ、今回はあいつがいたから勝てたってだけ・・・実際、あの変身は確かに俺に身体能力を上げるものだが、ただ上げただけで、全部が上がるわけじゃない。

 

肝心の体には何も装備されてないから防御力は上がっていない、だから、一撃でも食らったらアウトだったと思う。

 

でも、一人じゃなく、二人だから勝てた、そういう意味を込めて俺はマスク越しに笑顔をノワールさんに向けてそう言って見せた。

まあ、分かんないだろうけど・・・。

 

 

「別に仲間だなんて思って・・・」

 

「ツンデレ乙」

 

「え!?」

 

おっと、ついうっかり、本音が出ちまった・・・。

まあ、いっか、この際・・・さっきのノワールさんの一言でかっこよさとかそういうのはいろいろどうでもよくなった・・・。

 

「わざわざ敵と思ってる奴に、わざわざプラネテューヌの国境付近でのクエストなんて提案しないでしょ普通?噂になってすぐに国に伝わりやすいって可能性があるのに、あなたみたいな人がそんなデメリットを見逃すはずがないでしょ?」

 

「な!そ!そそそそんなことっ!」

 

図星、だな。

 

顔真っ赤にして、本当に分かりやすいツンデレだなこの人・・・。

でも、それがいいんだけどね!!

 

「ふふっ、ソウヤはもうお見通しだったみたいね?」

 

「このクエストのことを聞いた時からな?」

 

「あら、さすがね♪」

 

・・・ネプテューヌが大人っぽい顔で俺に笑みを浮かべてきた。

 

あ、ヤバい・・・すっげー美人・・・

何でこいつ、変身前と後でこんなにギャップがあるんだ?

 

18歳思春期男子にその笑顔は核爆弾級ですよネプテューヌさん?もういっそこのまま変身したネプテューヌの我がままバディにダイブしようかとも思ったが・・・それは自粛することにする。さすがに不可抗力ではないからだ・・・

 

 

 

さて、後はさっきの集落に帰って、報告するだけだな・・・・・・

たぶんこの後ネプテューヌが変身解除して、ノワールさんをいじりだしてひと悶着ありそうな気がするが・・・・・・

 

 

 

その後、集落に戻る前に変身解除したネプテューヌがノワールさんが負けかけたということまで報告しようとしたので、外交問題になる前に俺が脳天チョップでそれを制止、外交問題になるのを未然に防いだ。

 

集落に戻ると、なぜかネプテューヌとノワールが協力してモンスターを退治したということになっていて、まあ、結果オーライにはなっていたんだが・・・

なんで俺のことはスルー?

せめて従者とかお付きとか、入れてくれてもいいんじゃない?

 

 

 

・・・とにもかくにも、これでラステイションにいる理由はなくなったわけなのだが・・・

 

 

 

俺はワイワイと談笑に耽っているネプテューヌ達から離れて、木の陰に入る、そしてブイホの通話機能を開いて、相手をいーすんに選択。

三回コールしたところでいーすんは出てくれた。

 

『何か御用ですか・・・?』

 

「・・・まだお怒りで?」

 

「別になんでもありません、で、ご用件は何ですか宗谷さん?」

 

完全にまだ、ご機嫌斜めだな・・・でも、これは伝えなきゃいけないことだ。

俺がやらなくちゃ行けないことがあるし、個人的にしりたいこともあるからな・・・

俺は少し息を吸い込んで、意を決し・・・要件を言う。

 

 

 

 

 

「俺、ラステイションにしばらく残るよ」

 

 

 

 

 

『・・・・・・へ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日、・・・・・ある目的のために、ラステイションに残る決心をしました。

 




いかがでしたか?

ちなみに、宗谷の変身した姿ですが・・・スペック的には相当アンバランスなものとなっています。


ラステイション編はまだまだ続きます、それでは次回でお会いしましょう
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