超絶次元ゲイムネプテューヌ おーばーどらいぶ!   作:白宇宙

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どうも、白宇宙です。

今回のお話は前回までの異変を聞いた宗谷がギャザリング・フォレストに向かます。
そこで、宗谷は新たな敵の姿を見る…。

それでは、お楽しみください。
どうぞ……。


stage,62 俺と新・犯罪神

 

 

ギャザリング・フォレストから少し離れた平原、枯れ果てたその森とは違い、まだ緑の植物で地面が覆われた平らな地面を、一台のバイクが走り抜けていく。

宗谷のバイク、マシンヴィクトラーだ。

後ろにはイストワールも乗っており、さらにその上をパープルハートとパープルシスターの二人が宗谷を先導するように飛行している。

 

ファルコムからの知らせを受けた彼らは、その後すぐにギャザリング・フォレストに向かうことになった。

ほかの国の女神からの協力要請を受けたのもあり、ギャザリング・フォレストで何が起こっているのか……宗谷たちはその謎を調査することにした。

もう既に他の女神たちはギャザリング・フォレストに到着している頃だろうか、宗谷はアクセルを握る手に無意識のうちに力を込める。

 

「ギャザリング・フォレストまであと少しよ」

 

パープルハートが後続の宗谷に知らせるようにそう言うと、ヘルメットをかぶった宗谷は頷いて返事を返した。

 

「………」

 

「………宗谷さん?」

 

さっきからなぜか黙り込んでいる宗谷に気付いたイストワールが彼の肩を叩きながら呼びかける。

その呼びかけん気付いた宗谷は目線を後ろにいる彼女に向ける。

 

「どうした、いーすん?」

 

「さっきから何もしゃべらなかったので……何か考え事ですか?」

 

彼女の言う通り、宗谷はゲハバーンの事を聞いてからと言うもの、なぜか口数が減ってしまっているのだ。

それに、表情もどこか険しい、何かを考えているのは明白だった。

当の宗谷は意識はしていてもやはり表に出てしまっていたのかと思ったのか、フルフェイスヘルメットの間から若干見える眉が曲がっているのがイストワールには見えた。

宗谷は首を再び正面に向けると、どこか重い口調でイストワールに話し始めた。

 

 

「………あの話を聞いてから、なんとなく嫌な予感がするんだ………」

 

「嫌な予感ですか?」

 

「ああ……“嫌な予感”だ……それこそ、こういう感じはこっちの世界に来る前も感じたことがあるから尚更な……」

 

 

宗谷はそう言うと、また無意識の内にアクセルを握っていた手に力を込めた。

 

彼の胸の中で今起こっているざわつきのような感覚、これは以前にリーンボックスで起きたマジェコンヌとの戦いが起こる前にも感じたことのある物だった。

そして同時に、彼の記憶の奥に今も根強く残っている、忘れられない深い傷…。

それを負ったあの時も、これと似たような感覚を感じたことがあった。

 

 

だからこそなのだろうか、宗谷はこれから起きることを危惧しているのだ…。

 

 

 

「………また、良くないことが起きるんじゃないかって……思えて仕方ないんだ」

 

 

 

あまり誇れることではないが、今の所、宗谷が嫌な予感を感じた時は決まって何かが起こり、そして、悲惨な出来事に繋がっていった。

 

先程から彼が感じているこの胸のざわめき、もしかしたら今度も何か良くない出来事が起こるのではないかと彼は気にかけていたのだ。

そんな彼の心境を察してか、イストワールもまたどこか不安そうな表情を浮かべる。

この時、彼女の脳裏にはある光景が浮かび上がっていた。

 

リーンボックスで、宗谷が起こしたあの暴走…。

 

結局、あの暴走がなぜ起こったのか、原因が何だったのかは分からず仕舞いだった。

彼の予感がまた当たるとしたら、またあの時のような悲劇が起こるのではないか……彼女は途端に不安になり、宗谷の腰に回していた両腕に力を込める。

 

(……もう、あんなことを繰り返したくない……だから、今度こそ守ってみせる……今の私には、それを成しえる力を持っている……)

 

自分の胸の内でそっと決意を固めたイストワール。

 

今度こそ、悲劇を繰り返さないために……。

 

イストワールは、祈るように右腕のブレスレット型アイテムを見つめる。

 

 

 

一方、マシンヴィクトラーを駆る宗谷を先導するパープルハートとパープルシスターの二人はここまで一切互いに会話を交わさない状態でここまで飛び続けていた。

女神化する前は子どもっぽい性格が前面に出るネプテューヌは女神化することで思考が一気に大人のそれに変わるため、多少の冷静さを得ることはできる。

だがしかし、喧嘩と言う事態に慣れていない彼女は冷静さを得たとしても、何を言い出せばいいのかわからないままでいた。

馴れないことはするものじゃないと、彼女は再度反省する。

 

ふと、ここでパープルハートが後ろの方に目線を向ける。

 

しかし、少し遅れたペースで飛び続ける妹、パープルシスターはすぐに彼女の視線に気づくと目線を反らした。

やはり、朝の一件や昨日の出来事が響いているのだろうか…。

 

(……気まずいわ)

 

珍しく自身に満ち溢れたイメージが強かった彼女が、ため息を溢した。

 

そんな彼女の悩みとは裏腹に、パープルシスターは彼女が目線を前に戻すとすぐに彼女の背中へと視線を向けた。

自分よりも少し前を飛び続ける彼女の背中を見つめる瞳、そしてその表情はどこか不安を感じさせる曇ったものだった。

 

(……あの夢に出てきた剣……)

 

その原因は彼女が今朝見た悪夢。

自分が禍々しい剣を握り、ネプテューヌをその手に掛けるという今まで見てきた人生の中で最悪の部類に入るであろう、あの悪夢だった。

そして、ファルコムから女神殺しの魔剣の話を聞いてからと言うもの、忘れようとしていたあの夢がまた脳裏に蘇って頭から離れない…。

それに、なによりも気になるのはその夢で自分がネプテューヌに手を掛けたということ…。

なぜ自分なのかと言う疑問を残してはいるが、それがよりネプギアの不安を高まらせる…。

 

(………お姉ちゃん)

 

例え喧嘩中であっても、ネプテューヌにはあの夢の様な事にはなってほしくない。

まだ、仲直りもしていないのにもしそんなことになったらと、パープルシスターはより一層不安に駆られることとなった。

 

もういっそ、自分から関係を修復をした方が多少は楽になるだろうか…。

 

あまりの不安からそう考えたパープルシスターは若干重く感じるその口を恐る恐る開こうとする。

 

 

 

 

「………おい、あれ!」

 

 

 

 

不意に後ろにいる宗谷が声を上げた、その声に反応した前の二人は一度後ろを振り返ると、声を出した本人である宗谷はマシンヴィクトラーを一旦止めて、ヘルメットを脱ぎ、自分たちがいる場所よりもさらに高い空に向かって指さしている。

 

 

それを辿るように二人がその方角を見上げると………。

 

 

そこには、既に自分たちを除く女神達が何者かと戦っている光景が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レイシーズ・ダンス!!」

 

空中で舞うように繰り出したブラックハートの剣撃、勢いがつき攻撃力を得た大剣の刃が猛然と目前の敵、ブレイブ・ザ・ナイトに迫る。

 

「むぅん!!」

 

だが、ブレイブ・ザ・ナイトは持っていた長剣を両手でしっかりと握り、下から跳ね上げるように振り上げてブラックハートの大剣の攻撃を弾き返す。

辺りに響く甲高い金属音、反動で伝わってきた衝撃にブラックハートは僅かに顔をしかめる。

 

「このぉ!!」

 

「おぉぉぉぉ!!」

 

だが、ここで引いては彼女の女神としてのプライドが許さない、負けじと大剣を何度も振り、連続の剣撃を繰り出した。

巨大な刃を軽々と、そして疾風の如く閃かせるブラックハートだが、対するブレイブ・ザ・ナイトもそれに通ずる実力を得ていた。

彼女が繰り出す強力にして俊敏な斬撃、それらすべてを長剣で迎え撃ち、反撃を織り交ぜていく。

 

「………あなた、ユニの話を聞く限りもう怪しい奴らと関わるような感じじゃなかったらしいけど?」

 

振り下ろした両者の剣がぶつかり合い、鍔迫り合いとなる。

その合間にブラックハートは自分たちの目の前に突然現れたかつての敵、ブレイブ・ザ・ナイトに問いかける。

 

ブレイブがユニとギャバン、日本一との戦いを経て何かを探したいと言って行方を眩ませたというのは彼女も聞いている。

その時の様子があの時の様な荒々しく、目的のために手段を選ばなかった時の姿ではなく、なにかを見つめ直すような雰囲気を漂わせていたことも…。

 

だが、目の前にいるブレイブ・ザ・ナイトはその影も形もない。

あの時の姿と何も変わっていなかった。

 

「知れたこと! 我が剣は新・犯罪神様のためにある! そして、この剣は貴様ら女神を排除するためにある!」

 

「子供たちの笑顔のために、剣を振るうって言ってたってユニから聞いたけど!」

 

「そんなことはどうでもいい! 子供の笑顔など、もはや興味などない!!」

 

いや、完全に変わっていた。

その信念が完全にゆがんでいた。

森を枯らすようなことをしているかもしれないような者のために剣を振るう、少なくとも彼はもうそんなことはしないとユニは感じていたはずだった。

 

故に、ユニは……ブラックシスターは信じられなかった。

あの時、最後に見た彼の姿と今の彼の姿があまりにも違いすぎていたから……。

 

「………このぉ!」

 

再び両者の剣が何度も何度も連続で衝突する、剣と剣がぶつかり合うことで起こる、金属質の独特な衝突音。

空中を縦横無尽に駆け、二人は一進一退の攻防を繰り広げていた。

その姿はまさに空を駆ける二羽の鷹、獲物を狩るか、獲物として狩られるかの攻め合い。

 

「やあぁっ!」

 

剣撃の押収の中、ブラックハートが一層に力を込めた力強い横薙ぎの斬撃を繰り出す。

女神化した彼女の渾身の一撃だ、まともに喰らえばダメージを負うのは必須。

 

しかし、ブレイブ・ザ・ナイトは転生する目前から並の敵ではなかった。

 

横薙ぎに迫る斬撃、それを身を屈めて回避する。

渾身の一撃を躱されたブラックハート、一瞬だけ動揺を見せた彼女にブレイブ・ザ・ナイトは反撃の体当たりを撃ち込んだ。

 

防御しきれずにその攻撃を受けた彼女は後ろに押し込まれ、よろめいた。

その隙を見逃すまいと、再びブレイブ・ザ・ナイトが長剣を振り上げて彼女に迫る。

 

「させない!」

 

だが、その間を一閃の閃光が駆け抜けた。

横合いから放ったブラックシスターの銃撃による援護だ、僅かに反応が早かったブレイブ・ザ・ナイトはすぐに後ろに跳び退りその攻撃を回避する。

ブラックシスターはブレイブ・ザ・ナイトとブラックハートの間に立つように立ちふさがり、ブレイブ・ザ・ナイトにX・M・Bの銃口を向ける。

 

「………あなた、本当にブレイブなの………?」

 

「………」

 

「一体どういうつもりなの! あんたはあの後、何を見たの!? あなたが探してみたくなったものって結局はこういうことなの!?」

 

銃口を向けながら、ブレイブ・ザ・ナイトを問いただすブラックシスター。

一度受け、答えたからわかる、今ノワールと打ち合っていた時の剣技は紛れもなく彼の物だったと…。

だが、その変わってしまった信念がどうしても許せなかった。

やり方は間違っていたかもしれない、けどその心は悪人とは違った……それなのに……。

 

だからこそまた再びこうして自分たちの前に敵として現れた彼に、ブラックシスターは強く問い詰めた。

彼は自分のやり方を見つめ直し、去って行ったのではないか、それなのになぜここにいるのかと、なぜ再び剣を自分たちに向けるのかと…。

しかし、彼女の問いかけにブレイブ・ザ・ナイトは答えることなく長剣の切っ先を再び彼女たちに向ける…。

 

「余計な口を挟むな………今の俺とお前たちは、敵同士なのだ!」

 

「そんな……ブレイブ……あなた……」

 

「……ユニ、気持ちはわかるけど今は集中しなさい……話ならあいつを倒してからでも十分にできるでしょ」

 

「お姉ちゃん………っ!」

 

どうやら、今のブレイブ・ザ・ナイトには何を言っても無駄だと判断したブラックハートの指摘を受けて、ブラックシスターは心の内で迷いながらも頭を振ってそれを振り払い、トリガーに指を掛ける。

 

「俺が使える、新・犯罪神様のためにも……貴様らは俺が斬り捨てる!!」

 

同時にブレイブ・ザ・ナイトも持っていた長剣を天高く振り上げて構える。

 

「秘剣! ブレイブ・カリバぁぁぁぁぁぁあああああ!!」

 

「……X・M・B!!」

 

ブレイブ・ザ・ナイトの振り上げた長剣の刃に光が灯り、それがまるで強力なビーム砲の如き勢いで放たれ、それを迎え撃つべくブラックシスターも得意技とする砲撃を撃ち出す。

 

空中でぶつかり合った二つの光の束は戦いの場には不釣り合いな、花火のような閃光と火花を散らせながら空中に瞬いた。

 

 

 

 

 

 

 

一方、ホワイトハートとホワイトシスターはトリック・ザ・ルークとの戦いに身を投じていた。

以前に誘拐されてひどい目に会って以来、ホワイトシスターたちにとっては因縁の相手となったトリック、そのトリックが姿を変えて突然自分たちの前に現れたため、二人とその姉のホワイトハートも気の抜けない必死の戦いを強いられることとなった。

何せ相手はまさに生粋の変態だ、油断をすれば二人に何をされるかわかったものではない。

故にホワイトシスターは最初から全力で挑むことを心に誓った。

 

「うおぉぉぉらぁぁああああ!!」

 

その誓いを体現するかの如く、威勢よく咆哮を上げて戦斧を振り下ろすホワイトハート、曲刀を二振り持つトリック・ザ・ルークの脳天目がけて勢いよくその刃を振り下ろす。

大地をも割り裂かん勢いと戦斧を振り下ろすことで発生する空気の唸りがその威力を物語る。

そしてその一撃は見事にトリック・ザ・ルークの脳天へとめり込んだ。

 

 

―――ボフン!

 

 

だがその瞬間、目の前にいたトリック・ザ・ルークの体がまるで風船よろしくあっさりと割れてしまった。

 

「なっ!? またはずれかよ!」

 

毒づくホワイトハート、すぐさま辺りを見回して“本物がどれか”を確認する。

 

 

「アッグググググググ! ざーんねーん、はっずれ~!」

 

 

何処かで挑発の様な言葉を発するトリック・ザ・ルーク、だがどのトリック・ザ・ルークが発した言葉なのかはわからない。

 

そう、今ホワイトハートの周りにはトリック・ザ・ルークが何人も浮遊しているのだ。

分身能力、その厄介且つトリッキーな戦い方に彼女は苦戦を強いられていたのだ。

 

「ちくしょう! ややこしいことしやがって!」

 

「ほらほらどうした? 来ないのならこっちから行くぜぇ!!」

 

「お姉ちゃん、危ない!」

 

翻弄されるホワイトハート、その後ろから二体のトリック・ザ・ルークが曲刀を振り上げて迫ってきた。

だが、それにいち早く気付いたホワイトシスターの二人はホワイトハートの背後に周り、迫る攻撃を得意の魔法で迎え撃つ。

それによってなんとか攻撃を凌ぐことはできたが、迎え撃った二体はどちらとも分身だった。

 

「また分身!? あーもうどれが本物なのよぉ!」

 

「キリがないよぉ……」

 

自分たちを取り囲む分身たち、一体この中のどれが本物なのか見分けるのはとても難しく、三人は防戦一方に周ってばかりだ。

 

「あーーー! もうめんどくせぇ! こうなりゃ片っ端から叩き潰す!!」

 

「あ、お姉ちゃん!」

 

「行っちゃった……」

 

その事に我慢がならなかったのか、遂にホワイトハートが戦斧を次々に振り下ろして宣言通り片っ端から分身に攻撃を加えて行った。

次々と消えていく分身たち、しかし、それでも本体はなかなか出て来ない。

 

「くそっ!! いい加減でてきやがれ!!」

 

「おーおー、そんなに大暴れしちゃってまぁ、あの二人のお姉様は過激だねぇ」

 

まわりにいる分身を攻撃しているブランの耳に、再びトリック・ザ・ルークの粘着質な声が聞こえてくる。

と、同時に………。

 

 

 

「こんなにかわいいお尻を持ってるのになぁ…♪」

 

「ふやぁっ!?」

 

 

 

突然、彼女の臀部にこそばゆく、それでいて気味の悪い感触が走った。

あまりにも急なその感触に慌てたホワイトハートは片手で自分の臀部を隠すように抑えてすぐさま後ろを振り向く。

するとそこには片手をワキワキと動かすトリック・ザ・ルークの姿があった。

 

「アッググググ! 前の俺様なら合法ロリには興味なかったが、今の俺ならあんたも魅力的に感じるぜぇ、お姉様?」

 

「て、テメェ………! ぶっ殺す!!」

 

「おぉっと!!」

 

セクハラ紛い、というか完全にセクハラそのものな行動に激昂したホワイトハートは顔を真っ赤にして今まで以上の力を込めた攻撃をトリック・ザ・ルークに打ち込もうとする。

だがそれを予測していたのか、トリック・ザ・ルークは得物の曲刀を取り出すとその二本の鋏のように交差させて、彼女の攻撃を真正面から迎え撃った。

二人の武器がぶつかり合い、何度も火花を散らす。

 

「「アイスコフィン!」」

 

途中でホワイトシスターたちの魔法による援護が加わった。

トリック・ザ・ルークに向けて氷の塊が放たれる、だがトリック・ザ・ルークはそれに対して空中を飛び跳ねるような動きであっさりと回避し、ホワイトハートとも距離を置くと、ホワイトシスターの二人に向き直り大きく体を大の字に広げた。

 

「アグググググ! 頂きぃ!!」

 

「え……ひゃぁ!?」

 

「ラムちゃん!? やぁっ!?」

 

「っ! ロム! ラム!」

 

途端に、トリックの顔を模したような胸がガバッと開き、そこからぬらぬらと怪しく動く長い舌が飛び出しホワイトシスターの二人に巻き付いて身動きを封じた。

舌先が怪しくうごめき、二人の体を締め付けると同時にまるでアイスキャンディを舐めるかのごとく、二人の体を舌先がすべるように這う。

 

「ちょっ……バカ、なにしてんのよぉ!」

 

「ふえぇ……これ嫌なのぉ……!」

 

「アグググ! やっぱり幼女は最高だぜぇ! ついでに幼年もいればより最高だったぜぇ!」

 

「テメェ! 二人を離しやがれ!」

 

捕らえられた二人を助けるべく、ホワイトハートが戦斧を振りかぶって迫る。

だが…。

 

「ほいさぁ!!」

 

「なっ!? うわっ!?」

 

トリック・ザ・ルークは舌に巻き付けた二人をそのままホワイトハートに向けて投げ捨てるように放った。

迫る二人の体を弾き飛ばすわけにもいかず、動揺したホワイトハートは受け止めることも間に合わずホワイトシスターと衝突し、そのまま地面に向けて落下していった。

 

 

「アッググググ……! 生きのいい幼女は俺様も好みだけど、あの二人は息が良すぎるからなぁ……大人しくなるまで、遊ばせてもらうぜぇ?」

 

 

胸から伸びる舌を戻し、トリック・ザ・ルークが再び曲刀を取り出して三人に追撃を仕掛けるべく、降下した。

 

 

 

 

そして、グリーンハートとジャッジ・ザ・ビショップの戦いは壮絶と言う言葉がまさに的を突くものだった。

 

「はぁっ!」

 

「………!」

 

頑強な黒の鎧に身を包むジャッジ・ザ・ビショップのモーニングスターとグリーンハートの鋭い槍の一撃が交差し、互いの攻撃を押し切らんとせめぎ合う。

ガツンガツン、と言った重い音と共に鉄球と槍の矛先が真っ向から衝突しあう。

 

グリーンハートは力勝負では押し切れないと判断するとすぐに持ち前のスピードを槍による連続攻撃を生かした戦い方へと移行した。

大きく横薙ぎに振られたジャッジ・ザ・ビショップの攻撃を後ろに身を翻しながら躱し、すぐさま槍を振り回しながら勢いをつけ、持ち前のスピードをフルに使い一気にジャッジ・ザ・ビショップに迫る。

 

「レイニーラトナビュラ!」

 

槍の必中範囲にジャッジ・ザ・ビショップを捉えた所でグリーンハートが嵐の様な怒涛の連続突きを放つ。

一連の戦いの流れで彼女はジャッジ・ザ・ビショップは完全なパワーファイターであり、同時に動きも鈍いことが分かった。

故に、正確な攻撃と反撃を許さないほどの連続攻撃を浴びせれば押切ことが出来ると判断した。

 

連続で放たれる槍の雨霰、それをジャッジ・ザ・ビショップは両腕を交差させるようにして防御する。

だが、いくら防御しても攻撃は攻撃、いくら耐え忍ぼうとしても限界が来るはず。

 

そして、彼女の予想通りジャッジ・ザ・ビショップの防御が一瞬だけ緩んだ。

 

「………もらいましたわ!」

 

緩んだ防御の合間に正確無比な彼女の一撃が刺さった。

腕の間をすり抜けたその一撃はジャッジ・ザ・ビショップの胸の装甲を捉え、その大柄の体を大きく揺らし、後ろへと押し込んだ。

攻撃を受けた部分を左手で押さえるジャッジ・ザ・ビショップ、このままさらに追い打ちをかけようと再びグリーンハートがとどめの一撃を撃ち込む体制に入る。

 

「これで決めさせていただきますわ! キネストラダンス!」

 

彼女がとどめの一撃として放ったのは、疾風の如く駆け抜け、すれ違いざまに敵を切り刻むという一瞬にして強力な攻撃だった。

そして、休む隙を与えないように打ち出されたその一撃をジャッジ・ザ・ビショップは躱しきれなかった。

 

頑強な装甲に駆け抜ける槍先。

すれ違う際にグリーンハートは確かな手ごたえを感じた。

 

「……?」

 

だが、同時に違和感を感じた。

 

なぜ今、ジャッジ・ザ・ビショップは防御しようとすらしなかったのだろうかと…。

 

普通なら今の攻撃を前にして何もしない方がおかしい、必ず防御や回避を思わせる行動を見せるはずなのに、ジャッジ・ザ・ビショップはそれをしなかった。

不可思議に思ったグリーンハートがすぐさま後ろに振り返る。

 

「………」

 

すると、ゆっくりとだがジャッジ・ザ・ビショップもこちらに振り返った。

 

「………排除」

 

そして、何かを呟いたと同時に持っていたモーニングスターの先端についてあった棘付きの鉄球と持ち手を分離させた。

鎖で繋がった鉄球がだらんとぶら下がり、ゆらゆらと揺れる。

 

「排除……排除……排除……」

 

排除、という言葉を何度もつぶやきながらジャッジ・ザ・ビショップはモーニングスターの先端についた鉄球をぶんぶんと振り回し始めた。

鎖が唸り声を上げて、鉄球が大きく回る。

 

 

 

「排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊撲滅撲滅撲滅撲滅撲滅撲滅撲滅撲滅撲滅撲滅撃破撃破撃破撃破撃破撃破撃破撃破撃破撃破……!」

 

 

 

そして、壊れたラジオのように特定の単語を繰り返すジャッジ・ザ・ビショップ。

その言動は異質であり、同時に不気味としか言いようがない。

 

そしてよく見れば頑強な鎧にはこれと言った傷などがついていなかった。

しかも、あれだけの攻撃を受けてなおも動けるということは、今までの攻撃ではダメージに至らないということの表れでもある。

 

「………厄介ですわね、性格的にもステータス的にも」

 

目の前の明らかに異質な衝動を表に出す、恐ろしい防御力とタフさを誇る敵にグリーンハートは警戒を強めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつらが、四天王ってやつか……?」

 

女神達と戦いを繰り広げる謎の三人。

彼女たちと互角に渡り合う四天王と思われる三人に、宗谷だけでなくネプテューヌ達もより一層警戒を強める。

 

ファルコムの情報では恐ろしいまでの強さを持っていたというが、あながち間違いではない、いや、まさにその通りと言えるだろう。

それぞれの戦い方に特徴があるが、その特徴は実力に合わせた独特の戦法であり、その者の強さの証明ともいえる。

実際に女神と互角、下手をすればそれ以上の戦いを見せる四天王の強さは本物と言えるだろう。

 

「……ネプテューヌさん、ネプギアさん、急いで皆さんの加勢に!」

 

このまま戦いが長引けば女神達が不利になると考えたイストワールはパープルハートとパープルシスターに指示を出す。

二人もまたこのままでは危ないと思っていたため、イストワールの言葉に頷いて答えるとそれぞれの武器を構えて援軍に向かおうとする。

 

 

 

「そうは行かん……」

 

 

 

その時、身構えたパープルハートとパープルシスターに向けて無数の火の玉が襲い掛かってきた。

咄嗟に反応した二人は迫る火の玉を切り落とし、それが襲い掛かってきた方向に目を向ける。

 

「………貴様らの相手は私だ、紫の女神達よ」

 

その先には、まさに死神の持つ鎌の様な武器を携えた女性がいた。

血のように赤いツインテールをなびかせてその鎌を地面に突き立てるのは、新・犯罪神四天王の最後の一人…。

 

「あなたは……?」

 

「私は新・犯罪神四天王………マジック・ザ・クイーン………」

 

マジック・ザ・クイーンはそう名乗ると再び無数の火の玉を作り出す。

 

「貴様らの命、新・犯罪神様のために………狩らせて貰おうか!」

 

左手を前に突き出すと同時に、空中を漂っていた無数の火の玉がパープルハートとパープルシスターに襲い掛かる。

だが、その攻撃を持ち前のセンスと反射神経を駆使して武器で斬り捨てた二人はすぐさま飛翔し、目前に現れた敵に向けて空中からの奇襲を仕掛ける。

 

「はぁぁぁああああ!!」

 

「やああああ!!」

 

二人が挟み撃ちをするように左右両側から攻撃を仕掛ける。

袈裟懸けに振り下ろされる二振りの刃、V字を描くように軌道を描くその一閃がマジック・ザ・クイーンに迫る。

 

「………ふっ」

 

僅かに、マジック・ザ・クイーンが微笑んだ。

その瞬間、目前にさっきまであったマジック・ザ・クイーンの姿が煙のように消失してしまった。

 

「消えた!?」

 

目標を見失い、空を切る二人の武器。

一体どこに行ったのか、パープルハートがあたりを見回そうとすると…。

 

「遅いぞ……!」

 

「っ!?」

 

背後から声が聞こえた、後ろを取られたのだ。

瞬間移動か、高速移動か、どちらかは定かではないがあまりにも一瞬の間に背後を取られ油断したパープルハート咄嗟に後ろに視線を向けると既にマジック・ザ・クイーンが鎌を振りかぶっている態勢に入っていた。

 

ギラリと光る刃が、パープルハートの視界に入る。

そして、僅かにその鎌が自分に向けてまっすぐに弧を描いて動き始めた瞬間をパープルハートは見た……。

 

 

 

 

『させるかよぉ!!』

 

 

 

 

だが、同時に横合いから彼の声が聞こえてきた。

時間差で目の前を駆け抜けた銀色の影、丁度マジック・ザ・クイーンとその影が重なった瞬間に聞こえた衝突音。

そして、横合いに流れるようにして移動したその影をパープルシスターは目で追った。

 

「………女神以外の物が邪魔をするか?」

 

『ああ、邪魔させてもらうぜ……なんせ、目の前の仲間のピンチに何もしないのは性分じゃないからな!』

 

そう言ったのは、宗谷とイストワールが新たに手に入れた姿、イストワールの体に宗谷の意思が加わることで完成する、白銀の戦士の姿だった。

白銀の戦士は右の拳を突き出し、対するマジック・ザ・クイーンは開いている左手でその一撃を受け止めていた。

両者は互いに睨みあい、一度距離を取ると白銀の戦士はそのまますぐさまマジック・ザ・クイーンに迫り再び拳を振るう。

 

通常の宗谷の変身した姿の時以上の素早く打ち出された拳、銀色の残滓を纏わせるほどの一撃がマジック・ザ・クイーンを捉えるが、マジック・ザ・クイーンは鎌でその攻撃を防御していく。

 

負けじと何度も拳を振るう白銀の戦士、だがマジック・ザ・クイーンはその攻撃を寄せ付けず正確無比な防御で次々と放たれる攻撃を流していく。

 

「ダメです攻撃が通りません…!」

 

『くそっ! ならいーすん、赤剣だ!』

 

「はい!」

 

打撃では相性が悪いと判断した白銀の戦士は宗谷の愛剣、赤剣を呼び出すと今度は武器による近接戦闘に切り替える。

赤剣を右手に出現させた白銀の戦士はそれを強く握り、下から上へと跳ね上げるようにしてマジック・ザ・クイーンに攻撃を仕掛ける。

 

「甘い……!」

 

だが、その攻撃はあっさりと躱され、逆にカウンターを入れられてしまった。

 

「うぁっ!?」

 

『ぐっ……!』

 

バック転よろしく、後ろに大きく体を反らしたマジック・ザ・クイーンはそのまま足を勢いよく跳ね上げて白銀の戦士の顎を正確に蹴りあげた。

空中に浮かび上がる白銀の戦士の体、顎を蹴り上げられて二人の意識が大きく揺れ、僅かに意識が薄れた。

その隙を見逃さず、マジック・ザ・クイーンはさらに追撃を撃ち込む。

 

「シッ!」

 

短く息を吐き、着地と同時に横薙ぎに振った鎌による斬撃、空中に浮かび上がった白銀の戦士の胴の部分の装甲を切り付け激しい火花を上げる。

強烈な連続攻撃を受けた白銀の戦士は大きく後ろに吹っ飛び、地面を数回転がる。

 

「うっ………ぁぅ」

 

『……ってぇ……! ……いーすん、大丈夫か?』

 

「……は、い………まだ行けます!」

 

『………悪いいーすん、もう少し付き合ってくれるか?』

 

「最初からそのつもりですよ、宗谷さん…今は戦いに集中を…」

 

『………わかった』

 

ダメージを受けながらも、何とか立ち上がった白銀の戦士。

この体は本来イストワールの物、そのため変身を維持できるのも戦えるための体力の問題も、すべて彼女の体を基準としている。

能力は向上しているとはいえ、イストワールは宗谷と比べると当然撃たれ弱い、故に宗谷に耐えられる攻撃でも下手をすればイストワールが耐えられない場合があるのだ。

その事を心配する宗谷が彼女のことを気に掛けながらも、彼女に言われ意識を再び戦いに向ける。

だが、目前にいるマジック・ザ・クイーンの実力は相当なものだ、パワーアップを果たしたこの姿を一蹴する強さ、一筋縄ではいかないのは目に見えている。

 

「ソウヤ、いーすん、無茶をしないで!」

 

「私たちも戦います、一人………じゃなくて、二人して頑張りすぎないでください」

 

赤剣を構える白銀の戦士の両隣に、パープルハートとパープルシスターが並び立つ。

一人では無理でも、三人、いや、四人ならとここは協力して挑むことを提案するパープルシスター。

 

『……悪い、気が付いたら体が動いてた』

 

「と言っても、その体はいーすんのでしょ? あまり無茶はさせないであげて?」

 

「……気にしてくれてありがとうございます、ネプテューヌさん…でも、私は大丈夫です、私もこうなることは覚悟の上でしたから」

 

「いーすんさん………」

 

イストワールの発言を気に掛けるパープルシスター、彼女はあまり戦いなれた方ではないはず。

それなのにどうしてとパープルシスターは疑問を抱く。

 

「話は済んだか? 三人で来るなら、早くかかってくるがいい…」

 

目前に立ちふさがるマジック・ザ・クイーンがそう言って手招きをする。

それを見た三人は武器を構え、再び戦闘態勢に入る。

 

緊迫した空気があたりに漂い始める………。

 

目の前にいる敵は今までの敵とは比べ物にならない強さを見せている。

少しの油断が敗北を招くかもしれない。

三人が覚悟を決め、意識を集中させる。

 

 

 

 

 

その時………。

 

 

 

 

 

『………!? なんだ!?』

 

「これは……地震!?」

 

「でも、どうして急に!?」

 

 

突然周囲の地面が大きく揺れ出したのだ。

あまりにも突然の地震に、四人は動揺の色を隠せない。

 

「………遂に来たか」

 

だがそれに対して、マジック・ザ・クイーンは慌てるような様子を見せずにそう呟くと視線を森の奥の方へと向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の奥、そこに広がるのは巨大な円形のサークル。

怪しい光を放ちながら明滅を繰り返すそのサークルは所謂魔方陣と言うものだ。

その傍らにはその魔方陣を静かに見下ろす新・犯罪神。

そう、これは、新・犯罪神が次の段階へと自らの駒を進めるために用意した、大いなる扉なのだ。

そして、今まさに時が満ちた。

 

「………来る」

 

そう呟いた新・犯罪神は魔方陣の中央へと移動し、手にしていたゲハバーンをゆっくりと天に向けて振り上げる。

その瞬間、明滅を繰り返していた魔方陣が一際激しく輝きだした。

同時に周囲の地面が揺れ始め、さながらそれは地震の様だ。

 

「………“繋がった”………」

 

新・犯罪神が確信した、今まさにこの魔方陣の“向こう側”と“こちら側”が完全に繋がったことを…。

 

 

 

 

 

 

 

『あれは……!』

 

 

ギャザリング・フォレストの奥から怪しい光が天に向かって登って行くのが見える。

宗谷はその光景を食い入るように見つめた。

それは周囲にいた者たちも同様だった。

 

「おお! あれは!」

 

「何よ、あれ……」

 

「光……?」

 

「おっと、もうそんな時間か?」

 

「何が起きてやがんだ……!?」

 

「え、なになに!?」

 

「……なんだか、怖い……」

 

「………」

 

「何かが、出てきている…?」

 

それぞれの反応を示す一同、すると徐々に光が弱まり始め、光が小さくなっていく。

そして、完全にその光が止んだ時、そこには信じられない物があった。

本来、そこにはなかった物、突如として現れたそれを前にして、女神達と宗谷は目を疑った。

 

壊れた機械のパーツを積み上げて無理矢理その形へと仕上げた様な歪な造形、だがその形は洗礼されてはいないが形としては十分にそれを思わせる姿に整っていた。

 

『………城、だよな』

 

「……はい、おそらくは……」

 

そう、それは歪ながらも“城”と見て間違いなかった。

 

禍々しくも、その怪しげな存在感を主張するジャンクパーツで組み上げられたようなその城を目にした宗谷は敵がどれだけの強大さなのかを危惧した。

 

 

 

「控えよ!!」

 

 

 

マジック・ザ・クイーンの声が静まり返ったその場に響き渡った。

反射的にマジック・ザ・クイーンの方にその場に居合わせた全員の視線が行く。

マジック・ザ・クイーンはそれを確認すると、右手に持つ鎌の先を勢いよく森の奥に突然現れた巨大な城の頂点に指した。

 

「我らが主君、そして居城………“ギルティキャッスル”の君主! 新・犯罪神様の御前である!」

 

そう宣言したマジック・ザ・クイーン、その宣言を聞いて宗谷はそこで初めてその物の姿を見た。

 

 

“ギルティキャッスル”と呼ばれた城の頂点、その上に立っていた一人の人影。

 

体を紫の甲冑に包み、顔を仮面で覆い、右手に禍々しい光を放つ一振りの剣を握るその人物の姿を………。

 

『あいつが……』

 

宗谷はその姿を見て一種の強烈な威圧感を感じた。

新・犯罪神、その名を聞いただけでも警戒を強めるほどのインパクトを与えるその存在を前にした宗谷はそれが名ばかりでない存在であることを知った。

 

そして、何故にその存在がこれほどの迫力を出しているのかも………。

 

目を離さないようにイストワールの体を通して新・犯罪神の姿を見据える宗谷、だが次の瞬間、あまりにも突然すぎたその行動に宗谷は………いや、その場にいた全員が気づくことはできなかった。

 

『………!』

 

消えたのだ。

 

 

まるで幻のように……あまりにも突然に。

マジック・ザ・クイーンが見せた動きとは違い、本当に消滅するかのように姿を消した新・犯罪神。

宗谷を含め、女神達も突然姿を消した新・犯罪神の姿を探すために辺りを見回す。

だが、どこにもそれらしき姿は見えない、一体どこに行ったのだろうか。

 

 

 

しかし、あまりにも自然に消えたように姿を消したからだろうか……。

 

 

 

それ故に、気付くことが出来なかった。

 

 

 

 

 

 

「………がぁっ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

グリーンハートの背後に、既に新・犯罪神が回り込んでいたことに………。

 

 

 

 

『………え?』

 

 

 

 

気付いたときにはもう遅かった。

 

僅かに聞こえたグリーンハートの声、それに導かれ宗谷達が目線をグリーンハートのいた方に動かしたときには、既に新・犯罪神が持っていた剣でグリーンハートを背後から貫いた後の光景が広がっていた。

 

 

 

 

 

『ベー……ル………ベールぅぅぅぅぅぅぅぅぅううう!!』

 

 

 

 

 

そして………悲劇が、始まる。

 




いかがでしたか?

次回、あまりにも突然の襲来と襲撃。

遂に姿を現した新・犯罪神。
その存在が新たな悲劇の始まりを告げる。

それでは、次回でお会いしましょう…。
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