超絶次元ゲイムネプテューヌ おーばーどらいぶ!   作:白宇宙

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どうも、お待たせしました。

最近忙しくなって更新が遅くなりました・・・。

それではどうぞお楽しみください。


stage,6 俺、のエクスカリバー

さて、前回のあらすじ・・・と言うわけではないが、俺が何故ラステイションに残るに至ったか、それに就いて簡潔に説明しようと思う!

 

それは、俺が今現在ナス―ネ高原付近の森で捜索しているものと関係している。

ちなみに、今はもう俺一人だ。ほかのみんなは一足先にプラネテューヌに帰ってもらった。ネプテューヌは「手伝おうか?」とか言ってくれたが、俺はそれを甘んじて受け付けなかった。

これはあくまで俺のやるべきことだ、こう言うのは自分で探してこそに意味がある!

 

 

でも、やっぱりせめて手伝ってもらえばよかった・・・

 

 

もう二時間くらいかな?

夕方になってきて空も赤くなってきている・・・

 

「・・・おかしいなぁ・・・たぶんこのあたりでベルトが反応したんだけどなぁ・・・」

 

そう、それはクエストでナス―ネ高原に向かうまでの道のりのことだった。

一瞬だが、俺の腰のベルトが妙な反応を示したんだ。

 

あの時、俺が初めて赤剣と出会ったように・・・

 

もしかしたら、ここにあるかもしれないんだ・・・

“ヒーローメモリー”が・・・

 

 

 

 

「お探し物はこれかしら?」

 

聞き覚えのあるきれいな声がした。

とっさに振り向いた場所には、今日、多大な迷惑をかけて、大いに萌えさせていただいたこの国、ラステイションの女神様、ノワールさんの姿があった。

しかも左手に握っているのは・・・!!

 

「ヒーローメモリー!?何でノワールさんが!?」

 

「あなたの後ろの茂みに隠れてたわよ?何で気付かなかったの?」

 

なんと、まさかそんなところにあるとは・・・

まさに灯台下暗し・・・

 

でも、これで現時点で手に入れたのは“二つ”になった。

 

あらかじめ手に入れた一つ目はプラネテューヌでクエストの途中に偶然発見したものだ

 

そして今回のこれで二つ目だ。

 

「で、何なのそれは・・・ヒーローメモリーとか言ってたけど?」

 

 

ノワールさんがそう聞いてきたので、俺はこれが簡潔に何なのかを説明する。

説明を終えると、ノワールさんは興味深そうにヒーローメモリーをしげしげと見つめてい始めた。

 

 

 

「なるほど・・・つまりこれが、今のあなたにとって重要なものってわけね」

 

「まあ、簡単に言うとそう言うわけです」

 

ご理解していただいたことで、俺はとりあえずラステイションの方へ向けて帰ろうとした・・・とこで俺はあることを思い出した。

 

 

「俺泊る場所ないじゃん・・・」

 

 

しまったぁ・・・メモリー探しに夢中になってて肝心の寝床を忘れていた・・・

参ったな・・・ホテルに泊まろうにも、俺今あんまり持ち前がないのに・・・

 

「あなた、そのままプラネテューヌには帰らないの?」

 

頭を抱えてその場にしゃがみこんで悩んでいた俺に、ノワールさんが俺と目線を合わせてそう聞いてきた。

あ、その体制かわいい・・・

こう、見えないように太ももの裏でスカートを抑えつつしゃがんで、俺に目線を合わせて小首をかしげながらのその体制・・・いい!

 

おっと・・・落ち着け俺・・・

今は萌えモードは禁止だ、今はノワールさんも真面目な話をしてくれてるんだから。

 

「はい・・・もしかしたら、この国にもいくつかヒーローメモリーがあるかもしれないんで、二三日この国にとどまって探すつもりなんです」

 

ちなみにその旨はすでにいーすんにはお知らせ済みだ。

条件として、定期連絡をつけられたけどな・・・まあ、たまにはいーすんの声も聞いときたいし、“いつでもいーすん”を使えばその場でいーすんと会話できるようなもんだしね。

 

「ふ~ん・・・なら・・・良かったら・・・」

 

そう言ってノワールさんが何やら目線を外してちょっともじもじしながら何か言いたげな態度を取り始めた。

 

ん?どうしたんだ?ノワールさんの考えていることが今回は読めないぞ?

何か言いたげなのは見て取れるが・・・何を言いたいんだ?

 

そしてその答えが出ないまま、ノワールさんが口にした言葉は・・・

 

 

「うちに、泊る?」

 

 

予想外すぎる提案だった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、言うわけで・・・俺はノワールさんの教会にお邪魔することになりました。

 

おいおい、マジかよ・・・知り合いの女の人のうちにお泊りって・・・俺、初めてだからどうすればいいかわかんないんだけど!?

 

・・・・・・あ、今住んでいるプラネテューヌの教会も俺ん家じゃなかった・・・・・・

 

 

「借りは作りたくないのよ、私」

 

そう言ってノワールさんは自分のツインテールを手でなぞりながら俺にそう言った。

 

「借りって言うと?」

 

「助けてくれたでしょ?その分の借りよ」

 

どうやらノワールさんは今日のエンシェントドラゴン戦の時のお礼と言うことらしい、まあ、そうですよね、そうじゃなきゃ俺みたいな男を家に招くはずないですものね?

 

・・・まあ、いいか、他に行くあてもないし・・・今回はお言葉に甘えさせてもらおう

 

「それじゃ、しばらくお世話になります!」

 

「ええ、ゆっくりしていきなさい・・・あ、しまった!ちょっとそこで待ってて!」

 

ノワールさんは何かを思い出したかのようにそう言うと、俺を教会の入り口のホールに残したまま、一人いそいそと中に入って行ってしまった・・・。

どうかしたのかな?

 

 

 

一時間後・・・。

 

・・・長い・・・

 

一体何をしていらっしゃるのかしら?もしかして、今さらになって服とか気にしているのかしら?そんなの気にしなくてもノワールさんは十分カワイイよ?

 

俺はその場でストレッチとか筋トレとか変身ポーズやら何やらをして時間を稼いではいるが・・・

何分一時間も待っているものでそろそろ限界だ・・・、いーすんに定期連絡しようかとも思ったけど、まだ予定時刻よりも早いから自粛しといた。

 

もういっそのこと風邪ひく覚悟でここで寝ようかとも考えていたその時、ノワールさんが戻ってきてくれた。

 

ていうか・・・え?

 

 

「さあ、入っていいわよ?」

 

「あの、ノワールさん・・・?」

 

「・・・何よ?」

 

 

 

「・・・・・・何故にメイド服?」

 

 

びっくりしたよ、だって何の恥ずかしげもなくメイド服とか着て出てくるんだもん!

 

いや、家に初めて男の子を呼ぶ女子が服装を気にして悩みに悩んで選んだ結果にしてもそれはどうかと思うよ!?明らかにそれコスプレ以外の何物でもないもの!!

 

でも、突然の登場で驚いたけど・・・すっげー似合ってるなぁ・・・

アキバとかそこいらのメイド喫茶のメイドとかもうどうでもいいくらいメイド服を着こなしている・・・。

つややかでなめらかな黒のツインテールに、これまた黒のメイドドレスに白エプロン、更にメイドカチューシャが彼女のツインテールによく生える・・・

ノワールさんの整ったきれいな顔立ちも相まって・・・これは素晴らしい・・・

 

 

「・・・似合ってないかしら?」

 

「とんでもないです!」

 

 

俺は即答で返すと、ノワールさんも少し嬉しそうな表情になった。

 

「そ、そう?これ、じさっ・・・作業着なんだけど、似合うかな~って心配だったのよ!」

 

作業着?一体何の作業をしていたのか気になるが・・・まあ、この際良しとしよう!こんな完璧にメイド服を着こなす人に出会えただけでも俺はもう死んでもかまわないと思えるよ!!

 

ていうか・・・普通ラノベや漫画のツンデレ系ヒロインならここはもっと強く当たる気がするんだが・・・それこそ、剣振り回したりとか・・・でも、やけに嬉しそうだなノワールさん・・・そんなに作業着が似合ってて嬉しいのかな?

 

 

・・・・・・まあ、いっか♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここがあなたの部屋よ、必要最低限のものしかないけどここにあるのは好きに使ってくれてかまわないわ」

 

ノワールさんに教会の仲を一通り案内してもらって、最終的に行きついたのは俺が寝泊まりするためにノワールさんが用意してくれたと思われる部屋だ。

確かにシンプルだ。

あるのはベッドとテーブルと冷蔵庫、簡易的なデスクにパソコンと、シンプルながらも設備は十分なものだ。

それにデザインもさすがノワールさんと言ったところだろうか。少なくとも、俺の前に住んでいたアパートよりもシックで落ち着いた雰囲気を感じさせるモノクロのデザインがまたかっこいい。

 

やっぱいいね、黒と白って!何よりも白は純粋で清潔感あふれる色!魅惑の三角の布を彩るシンプルな色としては申し分ない魅力がある!かといって黒もクールかつ、どこか怪しげな色が男心をくすぐってくれる・・・ちなみに俺はどっちも行ける!

 

おっと・・・魅惑の三角の布の話をしている場合じゃない・・・

 

 

「ありがとうございます、ノワールさんわざわざお部屋を借りてしまって・・・」

 

「いいのよ、別に、部屋なら余るくらいなんだし・・・それじゃあ、私は仕事に戻るから、後は自由に使って」

 

 

ノワールさんはそれだけ言うと部屋を出て行ってしまう。

そんな彼女の背中を見送りつつ、俺はせめてもの気づかいに手を振りながら「無理のしすぎはしないでくださいね」、と言っておく。

ノワールさんは軽く右手を上げて了承の意を示してくれたのを確認すると、俺は部屋に入りいきなりベッドにドカッと座る。

 

 

「ぶっはぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~疲れたぁぁ~~~~~~~~~」

 

 

今までの疲労すべてを吐き出すように俺は壮大なため息を出す。

 

いや、正直疲れるんだよ、常に気を張るから・・・。

前にパーティーの時に、ノワールさんからはさん付けしなくてもかまわない的な了承は得ていたんだけど、今や俺はプラネテューヌ教会の立派な職員、他国の女神様相手にそんな態度で接していいわけないと肝に銘じた、俺が勝手に。

だって、よくわかんないけど・・・外交問題とかになったら怖いし、正直、ネプテューヌと一緒に来た時もそうならないか内心めっちゃドキドキしてたし・・・

 

え?気にしすぎじゃないかって?

バカ野郎、職場じゃ私事は通用しないんだよ。

 

「あ、いーすんに連絡しとかなきゃ・・・」

 

俺はジャケットを脱いでそれを近くのハンガーにひっかけ、ポケットからブイホを取り出すと“いつでもいーすん”を起動、いーすんにコールするとすぐに向こうは出てくれた。

 

「お、早いね」

 

『むしろ宗谷さんの連絡が遅いから待ってたんです!何十分待ったと思ってるんですか!?』

 

「予定してた時間の32分オーバーかな?」

 

『正確に記憶しているならせめてそれなりの態度を見せてください!』

 

「ごめんなさい」

 

俺はせめて謝罪の気持ちだけでも伝えようと頭を下げる。

まあ、遅れた原因はノワールさんに教会の中を案内してもらってたからなんだけどね?

 

「で、本題に入りたいんですが・・・」

 

『え!?もうですか!?・・・もっと、他にないんですか?ラステイションの街並みがどうとか・・・』

 

「ごめん、今日は街を回る余裕はなった、でも後悔はしていないそれよりもいいものが見れたから」

 

『・・・一体何を見たのか気になるのですが・・・まあいいでしょう』

 

いーすんは短くため息をついてしぶしぶ了解してくれたので、俺は今日手に入れたヒーローメモリーと、以前手に入れておいたもう一つのヒーローメモリーを出す。

 

片方は・・・これは渦巻き柄の絵柄が刻まれている、もう片方のは・・・たぶん髑髏のマークだ、しかもこれ麦わら帽子をかぶってるな。ということはこっちのヒーローメモリーは高い確率で“あの漫画”の主人公のデータが入っているんだろうな。

 

『これで、集まったヒーローメモリーは5つですね』

 

「ああ」

 

『今日はこれから始めるつもりですか?』

 

「まあ、一応ね、出来るかどうかは別にして、やっておかないといけないことなんだろうし」

 

『・・・注意してくださいね?』

 

「言われずとも」

 

いーすんが少し心配してくれているのかそう言ってくれた。俺はそれに笑顔で返すとホログラムとは分かってはいるが、彼女の頭をつつくしぐさをして見せる。いーすんはあまりこれを好んではいないようだが、今となってはこれは俺といーすんのコミュニケーションの一つになっている。何でかは分からないけど。

 

でも、いーすんの言うとおり、これから始まるのはおそらくまたとんでもない修行なんだろうな・・・分かってはいても正直緊張感は抜けない・・・。

 

そもそも、なぜ俺がこのヒーローメモリーを集めて力をつけなくちゃいけないんだ?

異世界から来た俺が・・・・・・一体何で?

 

 

少なくとも、前にウルトラマンが言っていた言葉・・・来るべき時のため、って言うくらいにはおそらく俺にも何らかの役割があるはずだ。そして、そのためにはこれを集めて力をつけないといけない・・・

 

 

謎は深まるばかりだけど・・・今は考えていても仕方がない、それを解き明かすためにもどっち道ヒーローメモリーを起動させなくちゃいけないんだし。

 

 

「・・・じゃ、俺そろそろ始めるから」

 

『・・・分かりました、せめて無茶だけはしないでくださいね?精神世界と言えど、何があるのかわかりませんから』

 

「ラージャ、それじゃおやすみ、いーすん」

 

『おやすみなさい、宗谷さん、どうかお気をつけて・・・』

 

 

いーすんはそう言ってブイホとのリンクを落とした。

いーすんには本当に心配をかけてばかりだ、帰ったら何かお礼してあげよう。

 

俺はブイホをジャケットのポケットにしまい、今日回収した二つのヒーローメモリーを取り出すとベッドにそれらを握ったまま横たわる。

 

ヒーローメモリーはどう起動させるのかは未だにわからないが・・・あの時の感覚で振ったりぶつけたりしてみるか・・・

 

と、思ってたら・・・

 

 

「あれ・・・・・・もう始まったの?」

 

 

気付いたらもうそこは別世界だった。

いや、手間が省けたのはいいんだけど・・・もうちょっとこう、心の準備的なものが欲しいな・・・

 

あたりを見渡すと今回は前に来た野原とは全く違う、今日は・・・海岸か?

俺の後ろ側には森、正面には海が見える。

森のさらに奥の方に目を凝らすと小さな山が見え、海の向こう側には何もない。砂浜の左右どちらを見ても砂浜だが遠くに行くにつれて波打ち際が徐々に曲線を描いて行っているのが見える。

 

ここは、小さな島なのかもしれないな・・・

俺が呑気なことにもそう考えていると・・・

 

 

『お、やっと来たな!待ってたぜ?』

 

 

どこからか聞き覚え大ありな、あの声が聞こえてきた・・・

海の方からか?

俺は水平線をよく目を凝らして見る・・・すると、向こうからなにかがやってくるのが見える。

 

あれは・・・船だ。船体には特徴的なかわいらしい顔をしたライオンのシンボルが見える。所々に赤い色合いが施され、一見すると遊覧船のようにも見えるその船の帆には黒い布地によく目立つ、大きな“麦わら帽子をかぶった海賊のどくろマーク”・・・

 

「サウザンドサニー号・・・」

 

その船の名を、俺は無意識に口に出していた。

歓喜と緊張が入り混じった感覚に、俺はその場で立ち尽くしていると、船の上から何かがこちらに飛んできた!

 

「うぉっ!?」

 

とっさに身をかがめてなんとかそれを回避した俺が見たのは・・・とんでもない距離から飛んできた、いや、“伸びてきた腕”。

それは俺の後ろに生えていた手頃な気を掴む。

そして、それに続いてその腕の持ち主がこちらにとてつもないスピードで船から飛び出してきた。

 

赤色の長袖ベスト、黄色い腰巻、青じの半ズボン、頭には彼のトレードマークの・・・“麦わら帽子”・・・。

 

彼は砂浜に辿り着くと手を木から離し、その場にうまく着地した。

着地はしたが・・・ものすごいスピードで飛んできたから砂がかなり舞い上がったけどね・・・。

 

でも、その砂埃の奥から姿を現した時、俺は・・・言葉を失った・・・。

 

 

・・・『モンキー・D・ルフィ』。

 

 

海賊王を目指した男を前に、俺は言葉も出ないままただ立ち尽くしていた。

 

 

『よ、結構見つけるの速かったな?』

 

 

ルフィは満面の笑みを見せてそう言ってくれたが、俺は返す余裕もないくらいだ・・・。

キリトの時もそうだったが、本物の主人公を目の前にしているんだ。誰だって歓喜のあまり騒いだりするだろうが、今回は次元が違いすぎる・・・。

あの時は突然だったが、今回は分かってたぶん、驚きも興奮もとてつもない・・・。

 

 

『じゃあ、早速修行・・・始めるってばよ!!』

 

 

二度目の突然の声は・・・後ろの森林からだった。

俺が振り向くと、その声の主は森から飛び出し、見事に空中で身を翻し、ルフィの隣に着地した。

とっさのことで誰か理解するのに時間はかかっけど、もうあのしゃべり方で分かった。

 

もう一人は、金髪の髪をした頭のおでこに黒い布に鉄製の額当てが巻かれ、丁度正面には渦巻きマークの葉っぱの様なマークがあしらわれている。

服装はオレンジと黒のジャージのような服、近代的な服装をしてはいるが・・・彼は立派な“忍者”だ。

 

そう、火影を目指した・・・忍・・・

 

『うずまき ナルト』

 

 

 

 

「・・・・・・はは、あはははははははははははは!!」

 

 

もう、あまりのことでつい笑い出してしまった・・・。

そりゃ、目の前にあのジャンプヒーローの二人を目の前にしてたら、もう涙流すか笑い出すかくらいしか感情を表現できない・・・。

それほどまでに俺は歓喜、興奮、そして・・・緊張感も臨界点を突破していた。

 

「ははは、はっ・・・はぁ・・・すいません、ちょっとトリップしてました」

 

『ん?とりっぷ?なんだそりゃ?』

 

「気にしないでください、それよりか、早く始めましょう・・・リンク・オン!」

 

俺はそういうといつの間にか来ていたジャケットのポケットからブイホを取り出して、変身アプリを起動、頭と両手に装甲をつける。

 

『うおぉーーーー!すっげーーーー!かっけーーーーー!!』

 

「あ、ありがとうございます・・・」

 

予想通りの反応をしてくれるなルフィ、ナルトの自信たっぷりの笑顔のまま俺を見てくれている。

俺は赤剣を右手で握り、両手で握って、切っ先を彼らに向ける。

 

 

「じゃあ、お願いします!!」

 

『にししっ!おう!任せとけ!』

 

『俺達の力、渡せる相手かどうか・・・しっかり見極めてやるってばよ!!』

 

 

俺は息をいっぱいに吸い込んで、止める。

そしてそれを気合と共に体全体にしみわたらせて、体全体の活力にする。

 

俺が走りだすと同時に二人も構え、俺に向かって走ってくる。

 

海賊王を目指す男と火影を目指す男、これ以上ないほどの主人公に歓喜してやまないが、本気でぶつからないとヤバい相手でもある・・・。

俺は変身によってあがった身体能力の出せる限りを尽くして、二人に向かって走る!!

 

 

修行、二回目がスタートした・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・あ~~~~・・・死ぬかと思った」

 

俺はベッドの上で座り込んで大きくため息をつく。

いや、ほんと、今度のはガチで死ぬと思った、マジで・・・

 

修行の内容はもう、皆さんのご想像にお任せします・・・、もう俺ははっきり言って思える余裕がありません!

 

何?JET銃って早すぎて見きれなかったんだけど?螺旋手裏剣とかでかすぎて防ぐのすら無理ゲーだったんだけど?

もうね、本当、漫画のキャラの攻撃って現実にしたらとんでもないと実感した。うん、改めて実感した。

でも、本物の技を食らってちょっと嬉しかったりしたけどさ・・・いや、俺は決してドМではいから。

え?どうやって切り抜けたのかって?・・・もう、がむしゃらで覚えてないわぁ・・・。

 

まあ、とにかくなんとか修行は終わった。

修行の内容はもう覚えてない、それほどまでの極限状態だったんだろうな・・・。なんとか最後の方は覚えてるけど・・・もう体中ボロボロで息するのがやっとだった。それなのに、あの二人には多少ダメージを与えられたくらいでまだまだ余裕そうだった・・・。

 

いや、むしろただ身体能力が多少上がった程度でダメージを与えられた分、まだよくやった方だと思う。

魔王に銅の剣で挑むようなもんだよ、まさに・・・。

 

でも、ボロボロになりはしたがきっちり全力は出し切った。おかげで二人には認められて、俺自身もパワーアップを果たせた。

ブイホには新しいスキルリンクアプリが二つ追加されたしね。

試してみないことにはこのアプリにどんな力があるのか分からないけど・・・

 

「・・・とりあえず風呂入りたい」

 

精神的には相当疲労がたまっているので、早く風呂に入りたくてたまらなかった。

向こうでは何カ月か、へたすりゃ何年か経ってるはずだ。腹が減ったりとかそういう生理現象はないが、精神的な疲労と汗の感覚はいやがおうにも感じるわけで・・・

 

用するにもう何年かぶりの汗を流したいわけで・・・。

 

そう言えば、今何時か気になったのでブイホで時刻を確認すると・・・。

 

「あれ?5時間くらいか?」

 

修行を開始したのが丁度夜七時、今は深夜の二時だ。

とすると、今回の修行は割かし速く終わったのかな?最初の時は逃げ回ってる時間があった分、長くかかったのかも・・・。

俺はそんなことを考えつつ、あらかじめ用意していたジャージを手に教会を案内されたときに覚えた記憶を頼りに風呂場を目指す。

 

 

「おっと、ここだここだ」

 

 

俺の部屋から結構離れていたが、何とかたどり着いた。

俺は期待に胸を膨らませて風呂場のドアを手にとって・・・ゲートオープン開放!!

 

 

・・・そう都合よくノワールさんがいるわけないよね・・・

 

 

多少なりとも不可抗力で風呂場ばったりを期待した俺がバカだった・・・。

いや、やっちゃいけないことなんだけど・・・いいじゃんか、こっちはもう長い間燃えてはいたが萌えてなかったんだよ、そう言うのに忠実に生きて悪いか!?

 

俺は風呂場の脱衣所の電気をつけて中に入り、ドアを閉める。

さ~て、早速友情努力勝利の証である青春の汗を流すか!

 

まずはジャケット、シャツを脱いでズボンを脱ぐ前にベルトをはずす、これ着脱可能でよかった。別に絶対外れないわけなのでご了承いただきたい。

さて、ベルトを置いてズボンを脱ぎ、そして先に靴下を脱ぐ。

 

 

・・・先に言っておくけど、すいませんねこんな野郎の脱衣シーンなんて、誰も求めてないよね・・・。でも仕方ないんだ、女の子の脱衣シーンなんて、そうそう見れるもんじゃないんだ・・・。認めたくないものだな・・・・。

 

 

心の中で懺悔しながら、最後のトランクスを脱いで籠の中に投入、さて!いよいよ今日一日と何カ月何年かの疲れを両方いやしてくれる永久の楽園へといざ行こう!!

 

 

 

―――ガラっ!

 

 

それは怒るべくして起こったこと・・・。

 

だれしもが何度か憧れたはずの、お風呂で仲のいい女の子とばったり遭遇・・・。

 

それは誰しも夢見た永遠の夢、永久に消えることはないであろうだれしもが持つ理想・・・。

 

だが、それがもし、現実に存在したとして・・・俺達は・・・男達はある可能性を見て見ぬふりしていた・・・。

 

そう、それは女性にばかり限定したイベント、と言うわけではない・・・。

 

お風呂場で着替えるのは女の子だけではなく、もちろん俺達男も着替えるわけで・・・。

 

つまり、それは・・・

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

・・・逆のパターンもありえるのだと言うこと・・・。

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

脱衣所の開け放たれたドアの前で立ち尽くしているのは、今日お世話になって寝る場所も提供してくれたノワールさん。俺も立ち尽くす。

手にはおそらく着替えと思われる服がある。俺のすぐそばにも寝巻のジャージがある。

 

今頃になってお風呂に入りますか?もしかして今までお仕事してたんですか?もし、早く終わっていてくれたらこうしてばったり出会うはずもなかったのに・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

ノワールさんの視線がゆっくり俺を上から下へとスキャンする。

俺の顔に始まり、胸、腹、へそときて・・・・・・まずい・・・

 

それ以上はいけない!!このままだと俺の聖剣が!醜悪なるエクスカリバーが!!

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!??」

 

 

ノワールさんの目にっ!!

 

 

「きゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

絹を裂く悲鳴と共にノワールさんは顔を真っ赤にしてその場を走り去って行った・・・。

 

ああ、終わった・・・なんかいろいろ終わった・・・。

 

そうか・・・とっさに裸を異性に見られるのって・・・こんな感じなんだ・・・。

 

 

「・・・・・あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

 

 

俺はやり場のない感情を声にして、その場に両手と両膝をついた・・・。

 

 

 

 

この日、俺は二回目の修行を終えて・・・・・・ノワールさんに俺のエクスカリバーを見られました・・・・・・死にたい・・・・・・。

 




いかだでしたか?


・・・もうね、一回彼には痛い目を見てもらおうと思いまして、人生の厳しさじゃないですけど、そうそううまくはいかないぞというメッセージを込めたかったわけです・・・

ちなみに、私自身あまりワンピースやナルトは見てないので今回彼らをちゃんと表現できたかがあいまいです、申し訳ございません・・・

次回、宗谷のエクスカリバーを見たノワールにこうご期待!
それではまたお会いしましょう。
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