今回はプルルート編の最後です。
前回、アイリスハート様の参戦によって流れを変えた宗谷達、ここから一気に逆転劇が始まる。
そして、謎の男と接触したハルキ、クロス・ジャスティスの方も……。
さらに、最後には新たな物語の序曲が鳴り響く……。
それではお楽しみください、どうぞ!
「ネプギアはあいちゃんをお願い、私はナスどもをやっつけるわ!」
アイリスハートの参戦によって状況がこちらに向いてきたと判断したパープルハートは自分を奮い立たせ、刀を構えて背中合わせに武器を構えるパープルシスターに指示を飛ばす。
その様子を見て、フォーチュン・リンク形態へと変身を遂げたクロス・ヴィクトリーも背中に納めていた赤剣を抜くと、目の前にいる二体のインべスに視線を向ける。
「そんじゃ、俺達はあいつらと決着をつけるか」
『宗谷さん、いつでも準備は出来ています』
「おっしゃ! あ、それとネプテューヌ、無理すんなよ?」
「え? ……ソウヤ、何がかしら? 別に私は無理なんか……」
クロス・ヴィクトリーの言葉にパープルハートはそう言って取り繕うとするが…。
「嘘つけ、微妙にだけど足が震えてるぞ」
「なっ!? ち、違うから! これはその………武者震いよ!」
彼からの指摘に、パープルハートは顔をほのかに紅葉させて片手を自分の足元に伸ばしてクロス・ヴィクトリーの視界から遮ろうとする。
何とか変身して奮起したとはいえ、ナスが嫌いなのは変わらないらしい。
「強がるなよ……しかたねぇ、ネプギア、サポートしてやってくれ」
「え?」
『スキルロードを開始、スキル NARUTOをロードします』
クロス・ヴィクトリーは嘆息を一つ溢すと、リンク・コネクターブレスを操作して、パープルシスターに向けてスキルロードを行った。
光がブレスから飛び出し、彼女の体に入り込むとパープルシスターの首元のプロセッサユニットに渦巻き状のシンボルマークが刻まれた。
「それなら、お前ひとりでもアイエフとネプテューヌの両方をカバーできるはずだ」
「あ、なるほど……これなら!」
クロス・ヴィクトリーの真意を理解したのか、パープルシスターはポンと手を叩くとさっそく目をつぶって精神を集中させる。
すると、彼女の周りに光が集まり、その光は人型を形成し始める。
次の瞬間にはその光が弾け、ネプギアの周りには4人の分身が形成された。
「やった! うまくいきました!」
『なるほど、分身能力のあるスキルを使って、ネプギアさんにナス嫌いのネプテューヌさんのサポートをさせようというわけですね』
「そういうことだ」
「よし! それじゃあ、右側の二人と左端の私はお姉ちゃんのサポートをお願いします! 残った一人は私と一緒に付いて来て下さい!」
「「「「わかりました!」」」」
早速とばかりに、分身の自分に指示を飛ばす本体のパープルシスター、分身たちは元気良く返事をすると三人はパープルハートの前に、二人はアイエフの方に視線を向けた。
「お姉ちゃん、私たちがついてるから!」
「辛くなったら、無理しなくていいからね?」
「お姉ちゃんには指一本触れさせないんだから!」
「………な、なんだか落ち着かないわね、ネプギアがたくさんいるのって……」
自分の目の前でバリケードよろしく、パープルハートを守るように陣形を組んだ分身シスターたち、だがその様子を見て、パープルハートは違和感を感じてか口元に苦笑いを浮かべた。
しかし、贅沢は言っていられないかと割り切ると自身も覚悟を決めて剣を握る。
その姿を横目で確認したクロス・ヴィクトリーは口元に笑みを浮かべると、再度赤剣を握る両手に力を込めた。
「……それじゃあ、行くとしますか!!」
クロス・ヴィクトリーの合図に、その場にいた全員が勝鬨の声を上げて目の前の敵へと突撃する。
後ろで、軽快な斬撃音とナスが切り刻まれる音を聞き、尾行にかすかなナスの匂いを感じながら、クロス・ヴィクトリーは目の前に迫ったコウモリインべスに刃を振り下ろした。
「影縫いの術!!」
林の中、黒いコートを着た赤髪の男によって召喚されたヤギインベスとカミキリインべスを相手にステマックスは奮闘していた。
木と木の間を蹴るようにして飛び上がったステマックスは地上にいる二体のインべスに向けてクナイを二本投擲する。
しかし、インべス達はその攻撃を軽々と避け、投擲されたクナイはすとん、と地面に突き刺さった。
ヤギインべスが反撃しようと身を仰け反らせ、唸り声を上げる。
そして、一歩前に踏み出そうと足を前に出そうとした時だった、なぜか足が全く動かないのである。
まるで石にでもなったかのように微動だにしない両足にヤギインべスとカミキリインべスは動揺し始める。
「無駄でござる、拙者のクナイがお主たちの影を縫い付けている限り、お主たちが動くことは出来ぬ」
地面に降りたったステマックスが目の前で必死に身動きを取ろうとするインべスに告げる、しかし、聞こえていないのか、そもそも言語を理解できないのかインべス達はもがき続ける。
「無駄と申しているのに……仕方ない、ハル殿の事も気になる故、恨みはないでござるが……」
ステマックスが右手に持つ手裏剣を、後ろに大きく振りかぶり、腰を深く落とす。
深く息を吐くように肩を二回上下させ、ぐっと腕に力を籠める。
「御免!!」
腕に込めた力を解放し、右手に握っていた大型の手裏剣を思い切り投擲した。
まるで竜巻の如く回転する手裏剣はインべス達に迫り、やがてその距離を0にまで縮めると、容赦なくその鋭利な刃をインべスの強靭な肉体に突き立てた。
最初はカミキリインべス、次にヤギインべスの胴体が有無を言わさず両断される。
手裏剣が大きく弧を描き、まわりに生えている木を切り倒すこともなく旋回し、見事にステマックスの手元に戻ってきた瞬間、二体のインべスは同時に倒れ、爆散した。
鈍く、辺りに広がるような轟音が木々の間に響き渡り、林の中のとある一点を震えさせた。
ナス畑から少し離れた林の中で、クロス・ジャスティスと赤髪の男は激しい肉弾戦を繰り広げていた。
「ふっ…!」
赤髪の男が横薙ぎの蹴りを放ち、クロス・ジャスティスに攻撃する。
しかし、クロス・ジャスティスはその攻撃を右腕で受け止め、押し返すと赤髪の男の肩を持ち、軽やかに地面をけった。
「っ!」
ただでさえ近かった二人の感覚がさらにぐっと縮まり、鼻と鼻の先まで近づく、不意に男は胸のあたりに僅かに押されるような感覚を感じた。
そして遅れて左肩にも同様の感覚を感じた時には、目の前にいた青い仮面の姿が天高く、真上へと舞い上がった。
赤髪の男の体を土台にして男の真上へと駆け上がるようにして跳躍したクロス・ジャスティスは丁度、上に生えていた太い木の枝を掴むと勢いをそのままにぐるんと回転させながら身を持ち上げ、木の枝に足を下ろし、そのままもう一度跳躍した。
目の前に迫る太い木の幹を強く蹴り、自身の軌道を反対側へと反転させる。
視界には既に赤髪の男の姿を捉えていた。
「ハイィィィィヤァァァ!!」
裂帛の気合いと共にクロス・ジャスティスが身を翻し、後ろ回し蹴りを見舞う。
跳躍の勢いをプラスさせた強力な一撃だ、喰らえば一溜りもないだろう。
「……惜しいな」
「っ!」
しかし、彼の渾身の一撃は赤髪の男が身を屈めたことであっさりと躱された。
空を切る感覚、遅れて空気を斬る音が聞こえ、背中に衝撃が走った、次の瞬間にはクロス・ジャスティスは地に体をつけてしまった。
不覚にも攻撃を回避され、カウンターを喰らってしまった様だ、男は自分に背を向けて裏拳を撃ち込んだ体制で制止している。
クロス・ジャスティスは仮面の下で舌打ちをすると素早く身を持ち上げた。
「……貴様も十分な力を秘めている、あの天条 宗谷に勝るとも劣らない力を」
男がクロス・ジャスティスの方を向いて何かを話し始める。
「だが、お前は俺には勝てない……そして、天条 宗谷もな……」
「……自信満々、と言いたいようだな」
「自信ではない、紛れもない事実だ」
男はそう告げると、右手を握りしめて力を籠めるような動作を見せる。
すると、どういうわけか彼の右手の周りの風景だけがゆらゆらと揺れ始める。
温度が高い空間で起こる蜃気楼の一種の、陽炎という現象のようにゆらゆら揺れる男の右腕。
クロス・ジャスティスはそれを目にした瞬間、反射的に脳内に危険を知らせる警報が鳴り響いた気がした。
「これはその証明だ……次の瞬間、お前の身体は惨めに霧散するだろう……」
その言葉を告げた瞬間、男の姿が目にも止まらぬ速さで近づいてきた。
瞬きした瞬間には、既に男の拳はクロス・ジャスティスの目の前にあった。
『スキルチェイン、行きます!』
『Skill Chain! Katekyo hitman REBORN! MARIO!』
「ビックバン・アクセラレートォ!!」
クロス・ヴィクトリーのガントレットに包まれた右腕が赤熱化し、炎を纏いながらセイリュウインべスの体表を打つ。
炎による超高温に、ブーステッド・フィアンマの推進力を上乗せした凄まじい威力の一撃は、セイリュウインべスの固い表皮と言えどその衝撃には耐えられなかったのだろう、セイリュウインべスは大きく後ろに吹き飛び、地面に倒れ伏した。
「もういっちょ、頼むぜいーすん!」
『了解です!』
『Skill Link! GAVAN!』
クロス・ヴィクトリーはすぐさま次の標的に狙いを定めると、一体化しているイストワールに指示を飛ばし、新たなスキルを発動する。
右手に纏っていた装備が消滅し、クロス・ヴィクトリーは左手に握っていた赤剣を両手に持ち替え、後ろに振り返った。
視線の先にはコウモリインべスが金切り声を上げながら、ゴム質の黒い翼をはためかせて近づいてきている。
しかし、慌てる様子を見せないクロス・ヴィクトリーは落ち着いてタイミングを見計らい、大きく息を吸うと背中の翼を展開させ、地面を蹴り、飛翔する。
そして同時に、彼の握る赤剣の刃が白銀に発光し、その刃をひときわ大きく輝かせた。
「ダイナミック………ザンパーーー!!」
裂帛の気合いと共に、肉薄したコウモリインべスの爪を弾き返し、白銀に輝く刃を持って一閃!
“スキル ギャバン”による強力無比な斬撃を放つスキル アビリティ、“ダイナミックザンパー”を持ってしてコウモリインべスをすれ違いざまに切り付けた!
クロス・ヴィクトリー地面に着地した瞬間、コウモリインべスは地面に落下しごろごろと転がった後、セイリュウインべスを巻き込む形で爆発した。
「やったか……みんなの方は?」
クロス・ヴィクトリーが一度息を整えた後、女神達の方へと視線を向けた。
分身したパープルシスター達とネプテューヌが奮闘してくれたおかげか、畑を覆い尽くさんばかりの数がいたナスライダー達はいつの間にか全滅したようだ。
そして……
「そぉれぇ♪」
「ぐぁぁぁあああ!?」
アイリスハートとマジェコンヌの方も、そろそろ終わりが見えてきたようだ。
アイリスハートの一撃がマジェコンヌを打ち据え、その体を思い切り地面に叩きつけた。
昏倒するマジェコンヌが、気力を振り絞る様に目を見開き上にいるアイリスハートを睨み付ける。
「もうちょっと楽しめるかと思ったけど、所詮は負け犬ね?」
「くっ……油断しただけだ! ……お前の存在を知っていれば!」
「負け犬っていい訳ばっかりするのよねぇ、キャンキャンキャンキャン耳障り……」
空中に腰かける様に鎮座し、つまらなさそうな表情を浮かべながらそう言ったアイリスハートの言葉にマジェコンヌがぎりっと歯ぎしりをする。
「これ以上やっても絶頂に行けそうにないしぃ………そろそろとどめ、刺しちゃおうかしら♪」
さっきまでつまらなさそうな表情を浮かべていたというのに、また楽しそうな表情を浮かべたアイリスハート。
言葉だけでなく同時に表情を使い分けることで相手を挑発するのを完全に心得ているようだ。
しかし、この状況だとマジェコンヌに抵抗するほどの戦力はもう残されていない、この場合は挑発と言うより追い詰めていると言った方が正しいだろう。
「ぷるるん待って!」
しかし、そこにパープルハートと分身を解除し、一人に戻ったらしいパープルシスターが合流し、遅れてクロス・ヴィクトリーも合流した。
「もう、それくらで……これ以上はちょっとかわいそうというより、見るに堪えられないわ……私たちが……」
「あぁ、もう十分懲らしめたろうしさ、もういいだろ……正直、俺も耐えられるかどうかわからないし……」
「あらあら、二人とも甘ちゃんねぇ……こういうのはきっちりお仕置きしておかないとわからない物なのよ?」
((むしろ、今のあなたが怖いから止めてるんですけど……!!))
アイリスハートの戦い、という名の蹂躙ショーを目の当たりにした者だからこそ分かる言い知れぬ恐怖を感じながらパープルハートとクロス・ヴィクトリーの二人が心中でシンクロした叫びをあげる。
「クックックックック………!」
だが、この状況下でマジェコンヌが不敵な笑いを浮かべた。
「散々私をコケにしおって………まさか、私に奥の手がないとでも思ったか?」
「なっ! お前まだやる気か!?」
クロス・ヴィクトリーが身構え、マジェコンヌを警戒する。
これ以上抵抗しても、この状況ではどうしようもないだろうに……一体何をしようというのか?
その奥の手というのは、それ程までに強力な物なのだろうか?
「見よ! 私の新たな力を!!」
その言葉の後に、マジェコンヌの体が紫色に発光する。
まるで燃え上がる太陽のフレアのように迸る光をまじまじと見つめる四人。
やがて光は大きく膨らみ始め、上昇し、四人の目の前まで来ると、光が一際大きく膨らんだのを皮切りに弾けるように霧散した。
その光の中から姿を現したマジェコンヌの奥の手とは……!
「私はナス力を取り込んでナスと一体化となった……人呼んで“ナスコンヌ”!!」
あまりにも巨大なナスに機械の翼が生えた異形の姿だった。
まさかの奥の手と言うだけあって、大きさのインパクトは十分……しかし……。
「「「「………」」」」
「………なんだ、その薄い反応は?」
その姿を目の当たりにした四人は、驚くこともなく何か声を上げるでもなく、ただただ無表情にナスの異形、否、ナスコンヌを見つめていた。
まあ、それもそうだろう、散々引っ張っておいて出した奥の手が巨大なナスにマジェコンヌが変身と言うものだったのだから。
それに…。
「そこまで大きいとナスって感じがしないわ、ただの紫の物体ね」
「なっ!?」
「ていうか、苦手な物を大きくすればめちゃくちゃ怖いっていう考え方って、今どきの小学生でも使わないと思うぞ?」
「なんだと貴様ぁ!!」
パープルハートとクロス・ヴィクトリーの容赦のない発言にナスコンヌは激昂した。
だが、実際に効果がないうえに、向こうは無表情だがやる気満々である。
「ちぃ……こんなはずでは! ………ん?」
このままではとナスコンヌが思考を巡らせる。
すると、ナスコンヌが視界に何かを捉えたのか、ナス畑の方に視線を向けた。
その視線の先にいたのは、セイリュウインべスだった。
どうやら、コウモリインべスに巻き込まれて戦闘不能になったかに思われたがなんとか生き残っていたらしい。
よろよろと動きながら、ある地点に向かっている。
すると、セイリュウインべスは身を屈めると両手で何かを拾い、それを口に運んだ。
それは、アイリスハートとの戦いで最後の一撃を受けてうっかりマジェコンヌが手放してしまったロックシードだった。
セイリュウインべスはまるで食べ物を食い漁るかのように、ロックシードを飲み込んでいく。
すると、突然セイリュウインべスの身体が淡い緑色に発光し、その体を膨張、巨大化させたではないか!
―――ギャォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオ!!
まるで東洋の竜の如く巨大化したセイリュウインべスは鋭い牙を生やしたあぎとをガバッと開いて咆哮を上げる。
「なに、今のは!?」
「げっ!? あいつまだ残ってたのか! しかも、巨大化してやがる!」
巨大インべスの存在に、気付いたクロス・ヴィクトリーたちは動揺し、警戒をインべスの方に向ける。
「はは………ははははははは!! 最後に笑うのはこの私だ! まだ私は終わっていなかったのだ!」
予想外の展開にナスコンヌが高笑いを上げる。
今の彼女にとって、巨大インべスの登場はまたとないチャンス、巡ってきた最後の切り札だったのだろう。
意気揚々とナスコンヌが巨大インべスに指示を飛ばそうと腕を振り上げる。
「さあ、我が僕よ!! 女神と憎たらしい小僧を纏めて地獄に……」
だが、
「やばい、来るぞ!! みんな躱せ!!」
目の前にいた四人が突然方々に散った。
そして、その代わりに自分目がけて燃え盛る青白い炎が飛んできたではないか。
まだ指示は出しきっていないはずなのに……ナスコンヌが困惑する中、次の瞬間……。
「なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああすっ!?」
巨大インべスが放った青い火球が、ナスコンヌの巨大なナスの体をこんがりと丸焼きにした。
ナスコンヌがそのまま地表に落ちていくのを見ながら、クロス・ヴィクトリーが息を飲んだ。
「やっぱりな……ロックシードを手放したから、コントローラを失って暴走してる……今のあいつが暴れて、街の方にでも向ったら大惨事だ!」
ここからプラネテューヌの街までそう距離は離れていない、このまま巨大インべスが街にでも向ったら被害は甚大、ただでは済まないだろう。
このままこの巨大インべスを放置しておくわけにはいかない、マジェコンヌになぜロックシードを手に入れたのかを聞きそびれたが……今はそのことを気にしてはいられない。
「こうなったら、こっちも奥の手だ! ネプテューヌ、行くぜ!!」
「ソウヤ………ええ、分かったわ!」
クロス・ヴィクトリーの合図にパープルシスターが首肯する。
二人はすぐさま横に並ぶと、腕を互いに上へと振り上げ、交差させる。
「「フォーチュン・リンク!! パープルハート!!」」
『Cross over!! Purple heart Active!!』
叫び、並んでいた二人の身体が一つになる。
そして、その光は宙を滑空し始め、巨大インべスの周りを飛びまわり、インべスの注意を引く。
光が巨大インべスの目の前で止まり、淡く輝く光が収まると、そこには再び紫の女神と赤き勇者の力が一つとなった、新たな戦士が姿を現した。
「クロス・パープル! 見参!」
右手に刀を、左手に小太刀を握った紫の勇士、クロス・パープルは方向を上げるセイリュウインべスを前にして身構える。
巨大インべスは突如として現れた、敵を前にして低く唸ると牙が並ぶ巨大な顎を大きく開き、クロス・パープルを食い殺そうとする。
しかし、クロス・パープルは巨大インべスの攻撃を軽やかに身を翻して躱すと、そのまま宙を滑空し、巨大インべスの体をすれ違いざまに刀で切り付けて反撃する。
攻撃を受けたインべスは激昂し、巨大な尻尾や、火球による一撃でクロス・パープルを撃ち落そうとするも、空中を飛び回るクロス・パープルはその攻撃をかすりもせずに跳び続ける。
「むぅん!」
巨大インべスが放った火球を両手の刀で切り裂くようにして霧散し、クロス・パープルが大きく息を吐いた。
「悪いが、私がこの姿で居られるのはおよそ“3分”が限界でな……すぐに決めさせてもらう!」
クロス・パープルが両手の剣を強く握り、宙を力強く蹴る。
凄まじい勢いで前へと飛び出したクロス・パープルに巨大インべスが応戦しようと口を開き、火球を放とうとする。
青白い炎が揺らめき、その大きさをどんどん膨らませていく。
もし、少しでもタイミングがずれれば先程のナスコンヌ同様、彼の身体は丸焦げにされるだろう、しかし、ここで止まるわけにはいかない。
そうならないためにどうするべきか、答えは簡単だ。
―――雷撃の如き速さで、切り抜ければいい……!
「ここからは、私の晴れ舞台だ! 紫電・乱舞……コンビネーション!!」
凄まじい雷光の如き刃の閃きが、巨大インべスの顎を横に切り裂き、そのまま次々にその長い体が切り裂かれて行く。
迸る紫のスパーク、駆け抜ける剣閃、そしてクロス・パープルが巨大インべスの背後に抜けた時のを合図に、巨大インべスの体は余すところなく切り刻まれ、爆散した。
「ふぅ………これにて、一件落着か」
クロス・パープルが呟くと、その体が再び光に包まれる。
そして、光が晴れるとパープルハートとクロス・ヴィクトリーの二人が分裂し、無事に元の状態に戻っていた。
「あぁ……やっぱ、合体は疲れるなぁ……まさかあいつの小物感半端ない作戦でこの力を使うとは……やべぇ、体がすっげー重い……」
「お疲れさまソウヤ、それにいーすんも……」
『もうしばらくはナスもコウモリもトカゲも見たくありません……』
疲労困憊の様子のクロス・ヴィクトリーにパープルハートが気づかいの言葉を掛ける。
そこへ、アイリスハートとパープルシスターの二人も合流した。
「お姉ちゃん、宗谷さん、大丈夫!?」
「もう、せっかくのおいしいところをねぷちゃんとそーくんに持ってかれちゃったわ」
二人を心配するパープルシスターの後ろでアイリスハートがどこか悔し気な表情を浮かべる。
どうやら最後は自分も戦いに参加したかったようだ。
「ま、まあまあ、ぷるるん……なんとかなったんだし、ここは抑えて、ね?」
「あたしにお預けなんて、ねぷちゃんも偉くなったわねぇ……でもごめんなさい、あたし我慢って、苦手なのよねぇ……だ・か・ら……♪」
パープルハートの言葉に、アイリスハートが答えると彼女はそっとクロス・ヴィクトリーのもとに近づき、ぴとりとその豊満な体を彼の体に密着させた。
「なっ、ぷ、プルルートなにを!?」
「うふふ……あたしが満足するまで、代わりにそーくんといーすんの二人に頑張って貰おうかしらねぇ……♪」
「ひっ………ひぃぃぃぃいいいいいいい!? ぷ、プルルート様! あれだけは! あれだけはどうかご勘弁を!?」
『あわわわわわわわわわわわわわわわわ………!』
ぴったりと体に押し付けられた柔らかな感触とか、ほのかに鼻腔をくすぐるいい匂いとかそう言うのはどうでもいい。
ただ底冷えするような恐怖とぞわぞわとした悪寒がクロス・ヴィクトリーと、彼と一体化しているイストワールの背筋を駆け巡った。
特にアイリスハートのあの容赦のない戦いを目の当たりにしたクロス・ヴィクトリーは反射的に股間を抑えて身を震わせる。
反射的に彼女から距離を取り、身を震わせるクロス・ヴィクトリーを前に、アイリスハートはにやりと笑みを浮かべると………。
「………まあ、でも、それはまた今度にしてあげるわ」
「………え、マジで?」
『た、助かったのでしょうか……』
予想外の返しに呆気にとられるクロス・ヴィクトリー、あれだけ戦いを楽しんでいたアイリスハートのことだからこのまま本気で何かされると覚悟していただけに、あまりにも予想外だった。
「なんだか、向こうの方で汚らしいネズミがちゅーちゅー盛ってるみたいだから、そっちで我慢しておくわ」
「お、おぉ……」
アイリスハートはそういうと、クロス・ヴィクトリーの前を通り過ぎてナス畑の近くにある小屋へと向かって行ってしまった。
「………?」
その際に、彼女の首元できらりと光る何かがあったのをクロス・ヴィクトリーは見た。
それは、彼女が変身前の姿の時も身に着けていた、ペンダントだった。
「………変身しても付けたままなのか、あのペンダント………よっぽど大事なのか?」
肌身離さずつけている様子の彼女のペンダント、なぜ彼女はあのペンダントを宝物にしているのかクロス・ヴィクトリーは気にしつつも、離れていく彼女の背中を見送った。
その後、アイエフを無事に救出し、静けさを取り戻したナス畑でネズミの断末魔の様な叫びとアイリスハートの笑い声が木霊したという。
そして、さらにその後、アイエフと同時に捕まったコンパもアイリスハートによって無事に救出された。
なぜか、アイリスハートが満ち足りた表情を浮かべていたが、宗谷達は聞くのが怖かったから気にしなかったそうな……。
クロス・パープルが巨大インべスを相手取っていたのと同じころ。
林の中はしんと静まり返っていた、さっきまで二人の人物が壮絶な戦いを繰り広げていたとは思えないほどの静けさだ。
その中で、赤髪の男は拳を振り抜いた体制のまま静止していた。
足元には、数滴の血が滴っている。
真っ直ぐに撃ち抜いた彼の拳は、確実にクロス・ジャスティスの顔面に包まれた顔を捉え……。
「惜しいな……」
鼻先数センチ手前で拳を止めていた。
地面に膝をつけた状態でまっすぐに右手を伸ばすクロス・ジャスティスはその体制のまま、男と睨みあっていた。
少しでも動けばどちらかがやられる、まさにその瀬戸際だったから。
その理由は拳を打ちだした赤髪の男の頬に添えられた、“青白く輝く光の刃”が物語っていた。
クロス・ジャスティスの右腕から伸びているその光の刃は男の頬をかすめて、そのすぐそばで制止している。
少しで動けば、この刃が今度はお前を切り刻むと言わんばかりに……。
「危機的状況こそ、逆転のチャンスが生まれる……カウンターで流れを掴んだつもりだろうが、詰めが甘かったな……」
「………まさか、咄嗟にこんな隠し玉を使うとはな………」
クロス・ジャスティスが右腕に持つ、光剣。 これが何なのかを説明するとしたら、赤髪の男の背後にある木にあった。その幹には、最初の一撃を受けてクロス・ジャスティスの手から弾かれた彼の武器、ライバランスが深々と突き刺さっていた。
そして、三叉に分かれた矛先に連結した端末、Jデバイザーには一枚のカードが挿入されていた。
『ライバルカード! リード! ウルトラマン ウルトラマンアグル!』
それは、“根源的破滅招来態”と呼ばれる物から地球を守るために立ち上がった大地の巨人、“ウルトラマンガイア”と時には衝突し、最後には共に戦った、青き海の巨人、“ウルトラマンアグル”の力が秘められたカードだった。
クロス・ジャスティスは男の拳が振るわれる直前に、咄嗟にこのカードを背後に刺さっていたライバランスに投擲し、装填、このカードの効果を使って光の剣“アグルセイバー”を作り出し、この状況へと持ち込んだのだ。
咄嗟とはいえ、何とか命を拾ったクロス・ジャスティス。
そんな彼を見下ろす赤髪の男はふんと鼻を鳴らす。
「………そろそろ終わったか」
男はそう言うと、素早く拳を引いて後ろに下がろうと地を蹴った。
「させるか!」
クロス・ジャスティスは追い縋ろうと足に力を籠めるが…。
「はぁ!」
「くっ……!?」
男はその瞬間、一度引いた拳を勢い良く突き出して、“空気を殴った”。
それによって発生した空気の衝撃がクロス・ジャスティスを押し返し、後ろに後退させる。
拳圧だけで彼を押し返した男は、距離を取ると身に着けていたコートのポケットに両手を再び突っ込んだ。
「いずれ貴様とも会いまみえる時が再び来るだろう………だが、その時は貴様と……あの男の最後だと思え………」
「っ………待て!」
クロス・ジャスティスが再び男に追いすがろうと迫る。
しかし、それよりも早く男は木の上に跳躍して飛び移ると、次々と木々の間を飛び移りながらクロス・ジャスティスから距離を離していった。
「………何を考えているんだ、あいつは」
気配を完全に見失い、張りつめていた旨の息を吐き出すように嘆息したクロス・ジャスティスは木の幹に突き刺さっていたライバランスを手に取り、Jデバイザーを分離させると変身を解除し、元のハルキ・ラピスリーとしての姿に戻った。
小柄になり、見ていた景色が低くなったのを感じながらも、ハルキは既に馴れているのか違和感を感じることもなくJデバイザーをパーカーのポケットに忍ばせた。
「あのお兄さんのことを知ってるみたいだったけど……いったい、何者なんだろう……」
謎の男の事を疑問に感じつつ、ハルキはいったん落ち着こうと好物のチョコバーを懐から取り出そうとする。
しかし、その前にはたとあることを思い出したのかその手を止めた。
「あ、そうだ……それよりも、人攫いの方だ」
本来の目的を思い出したハルキは、林の中を掻き分けて本来向かっていた方へと脚を進めた。
幸いにも戦いの最中に目的地に近づいていたようで、林はすぐに終わりを迎え、木々の間からは広大なナス畑が見えた。
そして、そこで何が起こっているのかを目にしたとき……ハルキは反射的に、息を飲んだ。
「っ!!」
遂に、見つけたのだ。
標的を……自分が倒すと決めた相手……プルルート……アイリスハートを。
「プルルート………!」
目を見開き、標的に狙いを定めたハルキはすぐさまJデバイザーを取り出そうとパーカーのポケットに手を伸ばした。
表情をより一層険しいものに変え、鋭い目つきでアイリスハートを見据えながら、ポケットから手を引き抜く。
「ハル殿、落ち着くでござる!」
しかし、その手を止める者がいた。
ハルキが今先程まで戦っていた男が召喚したインベスと戦いを繰り広げていた仲間、ステマックスだ。
腕を掴み、ハルキを押しとめたステマックス、しかし彼はその腕を強引に振り払う。
「離してよステマックス! あいつが………あいつがいたんだ!」
「分かっているでござる、しかし、ここで焦るのは禁物でござる! どうかお気をお沈めくだされ!」
「落ち着いてなんかいられないよ! あいつは………あいつだけは……!!」
ライバランスを呼び出そうと、ハルキがJデバイザーに手を伸ばす。
「ハル殿!!」
だが、それを強い声と共にステマックスが止めた。
反射的に動きを止めたハルキが、荒く呼吸を繰り返しながらゆっくりとステマックスを見上げる。
そんな彼に、ステマックスはゆっくりと頷くとその手を優しく包み込む。
「………ハル殿の気持ちは、よくわかるでござる………しかし、ここで焦るのは愚の骨頂でござる……プルルート殿がどれほどの力を持っているか、ハル殿が一番知っているでござろう?」
そう言われ、ハルキは不覚荒い呼吸を徐々に弱めながら、少しずつ落ち着きを取り戻し始めた。
そうだ、確かに彼女がどれほど強いかは自分が一番知っている。
それこそ、勇者の力を得た今の自分ですら対等に渡り合えるかわからないほどだ。
わざわざ彼女を追ってこの世界にまで足を運んだのに、ここで焦り、返り討ちにでもあったら元も子もない。
思考を落ち着け始めたハルキは自分にそう言い聞かせると、逸る気持ちを抑え込み、大きく深呼吸した。
「………そうだったね………ごめん、ステマックス」
「気にしなくてもよいでござる……それよりも……」
「………うん、これでプルルートがこっちの世界に来ていることはわかった……そして」
ハルキはそう言うと、視線をアイリスハートから少し離れた位置にいる、パープルハートとクロス・ヴィクトリーに向けた。
「あいつがプラネテューヌに身を置いているということも……」
鋭い目つきで彼らを睨むハルキ、その目には強い思いを感じさせる何かが込められていた……。
こうして、マジェコンヌが仕掛けた事件を中心にした騒動は幕を閉じた。
彼女によってさらわれたアイエフとコンパは無事に救出されたのだが…その後、この事件の一番の被害者となったアイエフがナス恐怖症となったのは言うまでもない…。
そして、この事件を期になぜかプラネテューヌではナスが人気となり始めたという。
なんでも、近くにおいしいナスを提供してくれる農家が出来たとかで、品質も良く新鮮なナスの味を売りにして繁盛しているそうだ。
まあ、もともとナス嫌いなネプテューヌや新たにナス恐怖症となったアイエフにとっては耳にも入れたくない話なのだが…。
とにもかくにも、この事件はこれにて幕を閉じた……。
だが、同時に動き出す“闇”があった……。
夜に包まれたプラネテューヌの街に建つ、高層ビルの屋上。
人気を感じさせないその場所に、二人の人の姿があった。
「予想通り、あのマジェコンヌじゃ、本物のロックシードを使わせても意味がなかったな?」
「……すべて想定内なのだろう、なら問題はない」
クロワールと、ハルキと一戦を交えた赤髪の男の二人だ。
二人は夜に包まれたプラネテューヌの街を見下ろしながら、言葉を交わす。
「わざわざ世界を飛んで本物を集めたんだけどなぁ、どうだ? 情報は集まったのか?」
「………まだ足りんな、奴の新たな力を知るにはまだ足りん」
「だよなぁ……まあ、そう言うと思ってたんだけどよ」
男の言葉にクロワールはにやりとした笑みを浮かべると、背中に羽を広げてふわりと宙に浮かび上がった。
男の周りをにししと楽し気な笑みを浮かべ、飛び回るクロワール。
それに対し、男は反応を示すこともなくただただ街を見下ろし続ける。
「心配しなくても、もう次の奴が動き回ってるぜ? ロックシードを集めるついでにわざわざ別の世界からこっちに呼んできた奴がな?」
「………ほう」
クロワールは世界を飛び越える力を有している。
故に、ロックシードも彼女が世界を飛んで集めてきたのだ。
だが、それはどうやらロックシードだけではないようだった。
子どもの様な無邪気な笑みを浮かべるクロワールの背後に、夜の闇を照らす月が雲の間から顔を覗かせた。
普段ならきれいに見えるであろうその月だが、なぜかこの夜だけは不気味に見えた…。
「さあ、そろそろあいつの“食事”の時間だ……」
夜の闇に沈む、プラネテューヌの街。
怪しく、独特の空気を匂わせる怪しくも美しい時間、人は時に夜に魅了され、夜に惑わされ、夜の闇に身を任せる。
時にそれは甘美な時間ともなるだろう、だが忘れてはいけない……。
夜は本来、闇が地上を覆う時間なのだということを……。
そして、今宵、夜に紛れて姿を現した“闇”が牙を剥く…。
―――きゃぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!
夜も深い、人は皆床に入り、寝静まるころ。
夜の暗闇に包まれたプラネテューヌの街の路地裏で、突然女性の叫び声が木霊した。
人気の少ない路地裏で、しかも人が少なくなる時間帯で聞こえたその叫びを聞く者は誰としていなかった。
ただ、一人を除いて………。
叫び声が聞こえた路地裏、そこにどこからか光り輝く一つのクリスタルが宙を浮かびながらその中に入って行った。
ふわふわと宙を飛びながら路地を進んでいくクリスタル、そしてやがてある場所でその動きを止めた。
そこは丁度行き止まりになっていた。
入り組んだ路地裏で行き止まりなんてざらにあるだろう、しかし、そのクリスタルが止まったのには訳があった。
地面に広がる、おびただしい量の血…。
真っ赤に咲いた花のように広がるその鮮血は、もはや致死量と言っても過言ではないだろう…。
しかし、不思議なことに辺りにはその血の持ち主である遺体のような物の姿は見受けられない。
あるのは地面に広がる血溜まりだけ、なんとも奇怪にして不気味な状況だった。
すると、この場の様子を見定める様に宙を浮遊していたクリスタルが淡く輝き始めた。
クリスタルの中心に刻み込まれた狼を象ったような紋章が強く輝きを放つ。
そして、その輝きが収まると、そこにはクリスタルではなく一人の青年が立っていた。
「………」
血溜まりを見つめる青年の目は、どこか冷たく、冷酷なイメージを与えるように鋭かった。
上下に纏った黒い衣服の上に白いロングコートを羽織り、右手には赤い鞘に収まった細身の長剣が握られている。
「………まさか、奴らが………」
『ああ、間違いねぇな』
呟いた青年の声に答えるようにどこからか声が聞こえる。
すると青年は自分の左手を見下ろした。
『微かだが、確かに気配が残ってる……本物のな』
青年が見下ろした左手、その中指には不気味な骸骨の装飾が施された指輪が嵌められていた。
しかも、その指輪はカチカチと音を鳴らして喋っている。
しかし、青年はそれに驚くようなそぶりも見せない。
「奴らがこの世界に紛れ込んだのか………」
『どういうわけかは知らないが、そうらしい……数は多くないはずだが……どうする?』
「……決まっている」
青年はそう言うと、月が顔を出した夜空を見上げる。
「俺自身が“本物”ではないとしても……俺の役目は変わらない……奴らを……“ホラー”を狩るのが“魔戒騎士”である、俺の務めだ」
『………まあ、そう言うと思ったぜ………お前ならな』
『……“鋼牙”……』
その者、闇に蔓延る魔を斬る“狩人”。
“魔戒騎士”と呼ばれ、その身に纏う黄金の輝きで人の世に蔓延る“闇”を狩ってきた者。
人が恐れる闇を切り払い、人知れず人々の希望を守ってきた彼の名は…。
“冴島 鋼牙”。
“黄金騎士 牙狼”の名を受け継ぐ、“守りし者”。
ヒーローメモリーに選ばれた、異界の勇士の一人である。
いかがでしたか?
新たなヒーローメモリー、鋼牙が動き出す時、新たな物語が幕を開ける!
というわけで次回より……牙狼編、スタート!
それでは次回でお会いしましょう。