転生ダイの大冒険 作:ジャガン大好き民
「なん……だと!?」
ナイフがバラン父ちゃんの腹に深く突き刺さる。
どうやら
まあ
そして
「まさか記憶が復活しただとぉ!?」
「絶対に忘れるわけにはいかないからね!」
そして俺はパプニカのナイフを舐める。
これは別にサイコパスアピールではない。
ナイフについた父ちゃんの血を摂取しているのだ。
古来より伝説の竜の血を飲んだ存在は不死身の力を得る。
そしてバラン父ちゃんは
ちなみに竜化した自分の血を摂取しても力を得れなかった。
「完全に記憶を消去したはずなのに信じ難いことだ」
「父親なら酷い事しないでよ!」
「黙れッ! 人間と奴らに味方するものは全て根絶する! お前も私の息子ならそれに従え!」
「イヤだッ!」
「ならば再び記憶を消してやる! 二度と蘇ることのないようにな! ぬおおおおっ!」
父ちゃんは再び紋章が共鳴を起こして脳を破壊しようとする。
もう、記憶は消させない。
なぜなら俺の罪は絶対に消すことは不可能だからだ。
「さあ全て忘れてしまえディーノッ! そして真の我が子となるのだっ!」
俺は
これで共鳴が起きても脳に悪影響はない。
そしてドラゴンキラーを装備した。
武器に魔法を充填する暇はないので今回はプレーンな一撃だ。
さあ、勇者の奥義を喰らえ!
「アバンストラッシュッ!」
勇者の奥義がバラン父ちゃんの胸に炸裂する。
父ちゃんは胸を深く切り裂かれて、傷口からは赤い血がとめどなく流れている。
今回は
「やはり一撃で限界か……!」
ドラゴンキラーの刀身は腐食している。
まあ
しかも俺の場合は右腕に全パワーを集中させている。
短い付き合いだが、ご苦労だった。
「なっ、なんだとッ!? 紋章の共鳴で記憶を失わないだとぉ! 額にあるはずの紋章はどこにいった!」
「探し物はこれかな?」
俺は右手を天高く掲げる。
そこには竜の紋章が光り輝いていた。
「ディーノの紋章が拳に!? バカなッ! ありえん! 絶対にありえないッ! 数千年に及ぶ長い
バラン父ちゃんは驚きを隠せない。
そして竜騎衆も主君が傷ついたことで揺らぐ。
さあ、ここからが本番だ。
「ベタン!」
ポップの
ネームド達は耐えてくるだろうが、スカイドラゴンを除いた騎乗竜達は一網打尽のはずだ。
「グウウウッ! 潰れろッ! 潰れちまってくれぇっ!」
ポップは高重力のフィールドを展開し敵を押し潰す。
しかしソレは途中で止まることになる。
なぜならスカイドラゴンが攻撃してきたからだ。
「ヒュウ! よく拾い上げてくれたな。助かったぜ!」
ガルダンディーはスカイドラゴンの手綱にぶら下がっている。
原作通り彼だけは間一髪で攻撃を避けたようだ。
すると押しつぶされた残りのメンツが地面の中から這い上がって来た。
「フン! ひ弱な竜どもめがっ! だらしない!」
「さあ、我ら竜騎衆の強さを見せてやるとしよう!」
竜騎衆は武器を構えた。
原作と違って主君の前なので舐めプをすることはないだろう。
つまり状況は非常に悪い。
だから工夫を凝らしてみた。
「獣王激烈掌!」
「なにィッ!?」
突如として地面から闘気の渦が出現しバラン父ちゃんと竜騎衆を襲う。
デパートの地下に伏兵としてクロコダインを潜ませていたのだ。
完全な奇襲だったので相手は泡を食って隙を見せる。
もちろん俺達はソレを見逃さない。
「お前はコッチだ!」
「ぬおおおおっ!」
地面から出て来たクロコダインの腕によってボラホーンは地下へと連れて行かれた。
おそらく濃密なプレイ(意味深)が始まるのだろう。
「ベギラマ!」
ポップの
これでガルダンディーはポップを執拗に攻撃することになるだろう。
「ル……ルード!」
「さあ、お前の竜を殺した仇はこっちだぜ!」
「許さねぇ! 切り刻んでやる! 拾い集められねぇくらいバラバラにな!」
ポップは挑発しつつデパートの中へと逃げていった。
そしてガルダンディーは激昂しながら追跡を開始する。
これで海戦騎と空戦騎は分断できた。
「ガルダンディーめ、先走りよって……」
「まあ、良い。戦いを始めるぞ!」
そう言いながらバラン父ちゃんは真魔剛竜剣を抜く。
流石にこれ以上の奇策は通用しないだろう。
「ルーラ!」
「待たんかァ!」
なので
そこにはマァムが待機している。
もちろん父ちゃんも
まあ敵の狙いは俺だからな。
そしてラーハルトとヒュンケルはデパート前の大通りで戦闘を開始する。
みんな、どうにかして竜騎衆を倒してくれよ。
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【side三人称】
「何処に行きやがったぁ!」
空戦騎ガルダンディーは激昂する。
なぜならば兄弟同然だった
すると声に反応してポップが彼の前に出てくる。
「おれならここだぜ!」
「死ねェッ!」
ガルダンディーは羽を投擲してくるが、ポップはデパート内にある遮蔽物を利用してソレを防御する。
(チッ! 建物内だと自由に飛べねェし、ここは遮蔽物も多いから羽も当たらねぇ。もしかすると誘い込まれたか?)
ガルダンディーの懸念通り、ポップは相手にとって不利な戦場を選んだ。
もちろんソレに気付いたとしても、
「メラゾーマ!」
「チィッ!」
ポップの
だが、本命の攻撃はソレではない。
「ギラ!」
「伏兵だとォッ!?」
棚の裏から現れたレオナは閃熱を放つ。
これによりガルダンディーは肩を撃ち抜かれた。
「ッゥ! ドブくせえ人間ごときがぁ!」
「バラン
「うるせぇなぁ! オレは人間を殺せるならそれでいいんだよォッ!」
そう言いながらガルダンディーはレオナへと斬りかかる。
もちろん、それはポップの
「さっきは油断したが、もうテメェらの攻撃には当たらねェよ!」
ガルダンディーは2人の集中攻撃をサラリと躱していく。
情報と環境と数で不利であるが全く怯む様子はない。
これこそが三界の覇者たる竜騎衆の実力だ。
しかし人間達も負けてはいない。
「「ヒャダルコ!」」
ポップとレオナが
目標はガルダンディーでなく彼の足場だ。
これによりデパートの床はスケートリンクのようにツルツルになった。
つまり、まともに歩くことは不可能である。
「肩を貫かれたアナタは満足に空を飛べないはずよ! そして足場が凍り付いているから満足に攻撃も躱せない!」
「クククッ! 空を飛べねぇのはテメェらもだろうが!」
ガルダンディーは白い羽を手に取りニヤリと笑った。
フロアの床全体が凍っているので条件自体は同じ、むしろ
だが実際には違う。
「トラマナ!」
レオナの
これによりガルダンディーのみが動きにくくなるという状況が完成した。
「小癪な真似をッ!」
もしもボラホーンやラーハルトなら床の氷を粉砕して対応してくるだろう。
だがガルダンディーはパワータイプではないのでソレが出来ない。
「これで終りね、ギラ!」
「ベギラマ!」
「ウギャアアアッ!」
こうして攻撃を躱し切れなくなったガルダンディーは焼き鳥になった。
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「ぬおおおおおおっ!!」
「がああああああっ!!」
デパートの地下では獣の王と海の王が激闘を繰り広げていた。
巨大な斧と錨が火花を散らすと、銅鑼を鳴らしたかのような轟音が鳴り響く。
そして彼らが大地を踏みしめる度に地鳴りが発生する。
クロコダインとボラホーン。
どちらも巨躯と怪力が自慢のパワーファイターだ。
だが彼らの間には圧倒的な格差がある。
「天下無双の怪力とやらはその程度かぁ!」
「お、おのれぇッ!」
原作ヒュンケル曰く、クロコダインの腕力はボラホーンの倍はある*1。
なのでボラホーンは攻防を重ねる度に疲弊していく。
だが彼は焦ってはいなかった。
なぜならば奥の手があるからだ。
「プハァッ!!」
ボラホーンは
マヒャド級の威力を誇る攻撃で凍り付いた所を錨で砕く、それこそが海戦騎の必勝戦法だ。
だが今回は相手が悪い。
「カアァーッ!!」
クロコダインも大きく顎を開き
敵が冷気でくるなら此方は熱で真っ向から迎え撃つとでも言わんばかりだ。
互いの息が衝突し熱量を削り合う。
こうして第二ラウンドはブレス対決となった。
そして原作の
つまりマヒャドと同等の
(相手の武器は斧でワシは鎖。射程的に有利なのは此方だ!)
ボラホーンの得物は錨つきの鎖なので射程が長く、ブレスを使ったまま攻撃が出来る。
つまり第二ラウンドは圧倒的に彼が有利……なんてことはない。
「唸れ! 真空の斧よ!」
クロコダインの得物は真空の斧という伝説の装備。
刀身中央部には魔法玉が埋め込まれており、これにより真空呪文が発動できる。
そしてソレを使い
両者は実力だけでなく武器にも大きな差があった。
「うおおおおっ!」
ブレス対決に競り負けたボラホーンはブレスに被弾して体が麻痺してしまう。
こうなっては逆転することは不可能、ただ攻撃を受けるのを待つだけだ。
なのでクロコダインはゆっくりと腕に闘気を充填する。
「獣王痛恨撃!」
「うがあああッ!」
獣王の奥義がクリーンヒットする。
こうしてボラホーンは敗北した。
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「ラーハルトよ、オレの名前はヒュンケルだ」
「……貴様が魔王軍を裏切ったという不死騎団長か」
デパート前の大通りでヒュンケルとラーハルトが対峙している。
「お前の過去は知っている。半人半魔の身で迫害を受けてきたのだろう?」
「なっ……なぜそれを!?」
ラーハルトは魔族の父親と人族の母親との間に産まれた混血児だ。
だがソレを知っているのは親代わりであるバランのみ。
他の者が、ましてや人間が知っているなど信じられようはずも無い。
「他にも色々と知っている。お前の槍はオレが持つ鎧の魔剣と近い存在であること、とかな」
「…………」
その言葉にラーハルトは押し黙る。
一方のヒュンケルは話を続ける気だ。
「オレにはバランとお前の気持ちが良く分かる……かつてはオレも人の世界に失望していた。だが気づいた……いや仲間達が気づかせてくれたんだ。人の世界もまだまだ捨てたもんじゃないってことをな! だから今度はオレがお前達に教えてやりたい!」
それが彼の本心からの説得であった。
だが言葉で解決するほど世の中は甘くない。
ラーハルトは槍を構えた。
「……
その言の葉により魔槍は帯状に展開され、ラーハルトの全身を包み込む。
ヒュンケルが身に付ける全身鎧とは違うデザインであり、防御力よりも機動性を重視しているように見える。
そして鎧を身に付けたということは彼の意思は改めて確認するまでもない。
「お前なんぞに何が分かる!? バラン様の心の痛みがお前らなどに消せるほど軽いものだとでも思ったか!」
「やむを得んか……
ヒュンケルも鎧を身に纏い臨戦態勢に入る。
「はぁッ!」
ラーハルトは疾風のごとき速度で槍を突き立てる。
そして穂先がヒュンケルの兜を貫かんとする直前、手持ちの剣がソレを防いだ。
「……予想以上に速いな」
「今の一撃を防ぐとはな……流石はバラン様の僚友だっただけはある」
そう言ってラーハルトは目の前の相手の評価を改める。
一方のヒュンケルも予想以上の実力に驚嘆した。
「ならば、これは防げるか!?」
ラーハルトは跳躍すると、手にした魔槍を掲げて高速回転させる。
これこそが陸戦騎最強の一撃……
「ハーケンディストール!」
魔槍から弧を描いた衝撃波が発生した。
ラーハルトの実力×魔槍の攻撃力×高速回転による遠心力=圧倒的な破壊力だ。
その一撃は大地を大きく両断しながらヒュンケルに襲い掛かる。
「見切った!」
「バカなっ!?」
衝撃波自体はヒュンケルに当たりはしたが、なんとか致命傷は避けることに成功する。
原作の彼はバランと対戦する時の余力を考えていた。
なので必要以上に大きな間合いで攻撃を躱そうして、無駄に被弾してしまっていた。
だが今の彼は『喰らってもかまわん』という覚悟でラーハルトの攻撃を受けている。
なのでダメージはそれほど深くはない。
「さあ、行くぞッ!」
「おのれぇッ!」
純粋な白兵戦ならラーハルトに分がある。
だが彼は精神的に動揺している。
なのでヒュンケル相手に防戦一方だ。
※最強の戦法
レオナ「あたしのお腹にはダイくんの子供がいるのよ!」
バラン「私の孫だとぉ!?」
竜騎衆「これは手が出せん」
あまりにも卑劣すぎるので没です。
まあ騙し討ちも大概ですけどね。