魔法の世界で守る者達   作:妄想野郎

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8話

 朝食の時の喧騒がなくなった食堂に一つの丸いテーブルを囲んで左からフォーリー軍曹、サンドマン曹長、プライス、マクミランの四人が座っており、そして、一つの誰も座っていない席がある。

 

 「・・・でここに集めた理由を聞かせてほしんだが」

 

 プライスがマクミランに説明を求めると、マクミランは腕時計を一瞥すると顔を上げる。四人が集まってから30分経っていた。

 

 「一人来てないが始めるとしようか」

 

 フォーリーは背筋を伸ばしたまま綺麗な姿勢でマクミランに耳を立て、サンドマンはフォーリー程ではないがしせいを整えるが、プライスは深く座り腕を組んでいる。

 

 「私は先ほどここの責任者に協力要請を受け、私はそれを承諾した。そこで、諸君には今後出てくるであろう問題をここで出してもらいたい」

 

 「はっ、正気かそいつは?いきなり現れた俺たちに手伝ってくださいだと?それで、あんたはどう思っているんだ?ここの連中を」

 

 「・・・どうも思ってないな。ただ、子供を守るのは大人の役割だ。そして、育てるも然りだ。協力には応じる。協力には、な。他はそのうち時間が解決してくれるだろう」

 

 「・・・そのうち、か」

 

 「発言してもよろしいですかな?」

 

 話すタイミングを伺っていたフォーリーが、プライスの話が終わったのを見て、手を上げる。

 

 「ああ、済まないな軍曹。こいつのせいで少し時間がかかってしまったな。発言を許可する」

 

 「では。そもそも協力要請とありましたが、何に対しての協力ですか?できれば教えていただきたい」

 

 「その事なんだが、・・・諸君はキット・ウィリアムズの仮面舞踏会という本を知っているかね?大尉なら知っているだろう?」

 

 フォーリーとサンドマンはプライスを見ると、プライスは天井を見つめながら記憶を引っ張り出している。

 

 「仮面舞踏会・・・キット・ウィリアムズ・・・あの絵本のことか?」

 

 「絵本?」

 

 サンドマンが意外だと言わんばかりに聞き返す。

 

 「俺の国にあるウサギの首飾りを探すっていう絵本だ。なかなかに手が込んだ絵本らしいが・・・おい、まさかこの世界で宝探ししようなんて言うんじゃないだろうな?」

 

 「残念だが大尉、大正解だ」

 

 その瞬間、プライスが激しくテーブルを叩いた。その音は食堂に響き渡り、調理係が何事かと調理場から顔を出す。

 

 「俺たちはそのためにここに来たんだ!?そのことをさせるためにか!?あのジジイ殺してやる!」

 

 「落ち着け大尉。・・・すまんが曹長、あそこの調理係を下げさせてくれ」

 

 「了解」

 

 サンドマンは立ち上がるとそのまま調理場へ歩き出す。マクミランはそれを視界の端で確認するとプライスに視線を向ける。

 

 「何も本当に宝石を探す訳ではない。我々が探そうとしているの宝石よりもはるかに価値があり、そして危険なものだ」

 

 「何だ?核か?それは大変だな」

 

 「核ではありません」

 

 三人と戻ってきたサンドマンは声をする方、食堂の入口に顔を向けると、はやてが一人で入ってテーブルに近づいてくる。

 

 「そこからは私が説明させてもらいます」

 

 テーブルのそばに来たはやてはマクミランに断りを入れて三人を見て口を開く。

 

 「初めまして。私が責任者の八神はやて陸上二佐です」

 

 プライスら三人は驚きの表情を浮かべ、プライスはマクミランに顔を向けるが、マクミランはゆっくりと頷いた。

 

 プライスははやての異常な若さ、いや幼さに呆気に取られていた。

 

 「では、二佐。説明してもらおうか?」

 

 少しして、見かねた三人に変わってはやてに説明を求め、三人はマクミランの声に正気を戻す。

 

 「私達が探しているのは、貴方方の世界にある核よりもはるかに強力で、恐ろしい物です」

 

 はやてはそう言うとウインドを出してプライス達に見せるが、プライス達はいきなり現れたウインドに驚くが、さらに驚くものがそこに映っていた。

 

 「これが核よりも恐ろしいものだと言うのか?ただの宝石じゃないか」

 

 プライスはウインドに映る赤い宝石のうようなものに指を指してはやてに聞く。

 

 「はい。これが核よりも恐ろしいもの。ロストロギア、通称名レリックです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「・・・」」」

 

 はやての話を三人は終始黙ったまま聞いていた。そして、はやては話を終わると開いていたウインドを消して姿勢を正す。

 

 「どうか、私に、私たちに協力していただけないでしょうか。お願いします」

 

 そう言うとはやては頭を下げる。

 

 「「「・・・」」」

 

 「私は貴男方にしたら小娘です。ですが、私はこの部隊、そして、この世界のすべてが好きなんです。そして、守りたいんです。この身に変えてでも。この気持ちに嘘偽りはありません。ですから、どうか。どうか、私たちと一緒に協力をおねがいします!」

 

 はやてはさっきよりもさらに頭を深く下げて懇願する。

 

 「「「・・・」」」

 

 サンドマンとフォーリーはお互いアイコンタクトすると、プライスの方を見る。

 

 プライスはサンドマンとフォーリーの顔を見て、ため息を小さく吐く。そして、マクミランを一瞥して、はやてに声をかける。

 

 「二佐、顔を上げてくれ。顔が見えないんじゃ話のしようがない」

 

 そう言われたはやては顔を上げる。

 

 「二佐。我々は軍人だ。軍人にとって命令は絶対であり、上官の言うことは絶対だ。そして、ここにいる司令が我々のトップだ。よって、この司令が貴官に協力すると言ったから我々は貴官に協力する」

 

 そう言った途端、はやては嬉しい表情を浮かべ「ありがとうございます」と言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人だけになった食堂でプライスとマクミランはまだ座っていた。

 

 「納得がいかんな」

 

 プライスは口を開くとそんなことを言い出した。

 

 「何がだ?」

 

 隣にいるマクミランは理由を求める。

 

 「あのレリックとやらが危険なものというのは理解できた。だが、それで何故俺たちが必要なのが分からん」

 

 あの時一応賛成の姿勢を見せたプライスだが、やはり腑に落ちないらしい。

 

 「・・・ジョン。おそらくだが、あれを狙っている連中がいるのだろう」

 

 「何故そう思う?」

 

 「強大な力を求める奴はいつもいるって事だ。あれを集めて売ればかなりの額になるだろう。それに、覚えているだろう。この世界に来て始めに襲ってきたあれを」

 

 「そんな直ぐに忘れるはずはないだろう」

 

 「これは憶測なのだが、あれがもしレリックを集める道具だとしたらどうだ?相手は作ればいくらでも出てくる道具だからな。これならば我々を戦力として欲するのも理解できるだろう?」

 

 確かにな、とプライスは思った。

 

 それぞれの部隊の練度には多少の差があるかもしれんがそれでも精鋭部隊には違いはなく、十分なほどの銃火器に車両やへり。それが一気に現れたとなれば手に入れたいのは当然のこと。

 

 もしこれがあの爺さんが望んでいたことならばこちらとしたら都合が良いのだ。探す手間が省けたというものだからだ。

 

 ただ、プライスが一番懸念しているのは・・・

 

 「俺たちを使えるだけ使って、はいさようなら、みたいなことにはならんよな」

 

 「さぁな」

 

 マクミランは肩をすくめてお手上げのポーズをする。

 

 「まぁ、その時はこの手で首を絞めるだけだ」

 

 

 

 

 

 

 「で?あんたは実際どう思ってるんだ?」

 

 「ん?何がだ」

 

 「惚けるな。あの八神とかいう娘のことだ」

 

 食堂を出た二人は並んで歩き話す。マクミランは歩きながらはやてを思い浮かべ思案する。

 

 「・・・今はまだ何とも言えんな。今は、な。ただ、無能ということはないだろう」

 

 「何か根拠があってそんな事をいうんだろう?」

 

 「そう突っかかるな。しかし、これと言った根拠はないな。だが、人間半世紀近く生きて、四半世紀もこの仕事していれば自ずと分かるってもんだ。お前もそれなりに経験して来たのだから分かるだろう?見た目からは分からんがな」

 

 「話を変えようとするな。・・・それに、結構気にしているんだ」

 

 プライスは珍しく弱々しい反応をすると、マクミランはそれに食いつく。

 

 「ほう?お前が気にすることもあるんだな。私としては若くなったのが羨ましい限りなのだがな?」

 

 「言ってろ」

 

 「で、実際何が気に食わないんだ?」

 

 マクミランは動かしていた足を止めて問いかける。プライスも数歩遅れて止まるがマクミランの方を見ないでいる。

 

 「気に入る気に食わないとかいう問題ではない」

 

 「ではなんだ?」

 

 「時には遠慮しないと若いもんに嫌われるぞ」

 

 「お前に嫌われるぐらい痛くも痒くもないわ」

 

 プライスは後ろの上官が諦めない様子を悟ると軽くため息を吐いて天を仰ぐ。

 

 「・・・・・・辛いだけだ」

 

 「・・・」

 

 「確かに若くなったのは嬉しいさ。この身体なら多少遊んでも無理が利きそうだからな。そして、何より時間が出来た。・・・時間がな」

 

 マクミランはプライスが何が言いたいのかを理解し、今度は逆にマクミランが弱々しい返事をする。

 

 「そうか・・・」

 

 「ひょっとしたら、俺の片道旅行はまだ続いているかもしれん」

 

 そう言うとプライスは困ったような笑みを浮かべて足を進めるが、後ろにいるマクミランは顔をが見えず、その背中をただ見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時計の針が二時を指した頃、ロビーにはスターズとライトニングにマクミラン達の全員が集まっていた。

 

 片や緊張した顔の六課前線チーム。片や、顔中に青あざのある男を見て笑う男たち。

 

 「ソープ、ククッ、どうしたんだ、プククッ」

 

 「・・・階段から落ちた」

 

 「「「「ワハハハハ!!!」」」」

 

 主に笑っているのはSASの隊員達であり、他の隊は肩を震わせ声を抑えている。

 

 ただ、TFの部隊だけが笑わず、逆に哀れみの目でソープを見ている。

 

 そして、ソープの肩に誰かの手が置かれ、ソープその方を見るとゴーストがいる。

 

 「マクタヴィッシュ、お前って本当に運がないというか、なんというか。女性に運がないよな」

 

 実はソープ、好意を持たれた女性に叩かれるなどの身体的に攻撃を受けることがよくあるのだ。その中でも、左目の傷跡は女性に引っ掻かれたあとという噂があるとかないとか。本人はそれを否定はしている。

 

 ましてや本人は英国紳士らしく女性を助けたのだが、その度に何かを受けるのである。

 

 ちなみに、本人は女性に好意を持たれることに敏感である。在り来りな鈍感君や唐変木ではないのであしからず。

 

 

 

 「コホン!」

 

 お立ち台の隣に立ったマクミランが大きめな咳払いをすると、隊員達はさっと静かになる。

 

 「それじゃこれより新しい部隊編成の説明をしますので、よく聞いてくださいね。と言っても、六課は大して変わらんから安心してな」

 

 すると、六課側の隊員、主にフォワード陣が安堵の息を吐く。

 

 「では、言いますね――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「では、改めて挨拶とさせて頂きます。私はサンドマンと申し、ここにいる十一人の指揮官をしております。以後、よろしく頼みます」

 

 サンドマンを先頭にしてデルタチームが整列をする。

 

 「こちらこそよろしくお願いします。私がライトニング隊隊長のフェイト・テスタロッサ・ハラオウンです。こちらが副隊長のシグナムで、その隣がエリオ・モンディアルにキャロ・ル・ルシエです」

 

 「シグナム二等空尉だ。こちらこそよろしく頼む」

 

 「エリオ・モンディアル三等陸士です!エリオと呼んでください!」

 

 「キ、キャロ・ル・ルシエ三等陸士です。私も、キャロと呼んでください。それから、この子はフリードリヒです。フリードと呼んであげてください」

 

 「キュクルー!」

 

 フリードは羽を広げて小さく動かす。

 

 「・・・失礼だがお嬢さん。その生き物は何かな?」

 

 「え?この子はフリードですけど?」

 

 「・・・いや、そうでは無くてだな」

 

 「?」

 

 キャロはサンドマンが何を聞きたいのかが分からず首を傾げて、隣にいるフリードも主人と同じように首を傾げる。対してサンドマンはどう聞いて良いのかが思いつかず悩んでいる。

 

 「フリードはキャロが使役してる竜なんですよ」

 

 見かねたフェイトがサンドマンが求めているであろう答えを教える。

 

 「竜?」

 

 「そうです。ね、フリード?」

 

 「キュルー!」

 

 フェイトが話しかけるとフリードは羽を広げて答える。

 

 その様子をサンドマンの後ろで見ていたグリンチが小声で隣にいるトラックに話しかける。

 

 「(なぁ、トラック。竜とドラゴンって違いあるのか?)」

 

 「(んなもん知るか。黙ってろグリンチ)」

 

 「(俺てっきり竜とかドラゴンは爬虫類の類だと思ってたんだが、どう思う?)」

 

 「(だから黙ってろ!)」

 

 その時、聞こえていたのかサンドマンが軽く咳払いをする。二人はその音に反応し直ぐに会話をやめて前を向く。

 

 「そうですか。ではこれか「その前に」?」

 

 サンドマンの話しを遮ったシグナムは、サンドマンの顔を見て話しかける。

 

 「その口調は素ではないだろう?生憎こいつはそういうのは気にしないタイプだからな。気にするだけ無駄というわけだ」

 

 「シグナム!何を言うんですか!?」

 

 「ん?違ったか?」

 

 慌ててシグナムを止めようとするが、当の本人は暖簾に腕押し如く振舞うがその顔は少し笑っている。

 

 「も~、いじめないでくださいよ、シグナム」

 

 「すまんな。ま、そういう訳だからよろしく頼む。それに貴官等の方が年上だろうし、敬語だと何かと不自由だろう」

 

 「よろしんで?」

 

 サンドマンは一応としてフェイトに確認を取ると、フェイトは頷いて返した。

 

 「ええ、まぁそちらの方が私としてもやりやすいですし。それに、私が貴方の指揮官という訳ではないので」

 

 

 

 今回の部隊編成は上記ではやてが言ったように六課側の変化はなく、マクミラン側が既存の六課の部隊に組み込まれたのだ。

 内容は・・・

 ・スターズ分隊にソープ含めTF十四人

 ・ライトニング分隊にサンドマン含めデルタ十二人

 ・ロングアーチ隊にマクミラン含めSASとレンジャー、ユーリ、プライスの十七人

 となっている。

 総指揮官は八神はやてとなっており、マクミランはその参謀という位置にいる。

 また、各分隊の指揮官はなのはとフェイトとなっているが、これは表向きでありソープ達は独立行動ができる。その為、コードネームもソープの場合、『スターズ2-1指揮官』、ということになり、なのはの場合は、『スターズ1-1』、となる。そして何故ソープに『指揮官』が付いているのかというと、戦闘員だけでも四十八人いるので通信士の混乱を防ぐため、予め一緒にしている。

 もちろんそこから隊を分けることもできる。その場合は、『スターズ2-2指揮官』、となる。

 これはライトニングも適用である。

 

 次に、マクミラン達だが、マクミランははやての参謀の位置について、プライス達はマクミランの指揮下に入る。それでも、はやての命令を第一とする。

 

 そして、ソープ達の立場は、地上支援部隊、ということになっている。これは、六課の地上行動における補佐及び支援をする、という内容であり、当然前線に出ることもできる。

 

 だが、本当の目的は室内戦を主とする。これは、これから起こるであろう室内におけるガジェットとの戦闘においてスバル達が対抗できる程の練度に達していないのが原因だ。

 

 また、ソープ達の使用する銃火器は六課技術部(主にシャーリー)により質量兵器ではなく、一種の魔導兵器であることが判明したが、詳しいことはまだ分かっておらず、AMMOも然りである。

 

 子細に問題はあるもののひとまずは行動はできるようになっている。

 

 残るはオスプレイ等のヘリ部隊なのだが、これには運用に慣れているマクミランが司令になった。

 

 

 

 

 

 余談ではあるが、TFの一部の隊員がこの発表を聞いた際に、ガクガクブルブルと体を震わせ、冷や汗を出しだのは秘密である。そして、フェイトがチラチラとゴーストを見ていて、ゴーストが違うスターズに行った時には顔には出してないが、内心悲しんだのは本人のみが知っている。

 

 なのははフルスイングしたあと、ティアナとスバルを追いかけ説明し誤解は無事解決したとさ。

 

 しかし、シャマル先生が気絶しているソープを発見し説教された。

 

 ローチ?結局あの時クッキー全部食べたけどピンピンしてる。なぜかって?それはローチって言う言葉に意味があるんだぜ。

 

 分かりやすく言えば(コック)ローチ=Gのことだな。作者はググらない事をおすすめする。




ここまで来るのにすごく時間がかかってしまった。戦闘に入るのはいつになるやら・・・。

最近、MW2のアレンを出そうか悩んでおります。どこに出すべきか・・・。

そろそろ、敵キャラを出さなければ、と思っているけど、ここはオリ敵を出すか。それとも、マカロフ等のMWキャラを出すか。

 正直に言えば、マカロフルートのシナリオが思いつかない。あれ過激な愛国主義者だもんな。その点、オリ敵は筋道がある程度出来てる。

 皆さんはどちらを希望で?①マカロフ、②オリジナル
 よろしけば回答していただくと作者的に助かります。


 追記:来月からお仕事することになるので更新が不定期になる可能性があります。お許し下さい。
 ですが、作者はやめるつもりはありません。





 5秒の信管は、残り3秒しかない。 ―― インファントリー・ジャーナル誌
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