武藤カズキと津村斗貴子と無事に合流できたソウヤ君達の会話をモニタールームで聴きつつ、私の背後に立っているムーンフェイス達に溜め息を吐く。
「どちらのムーンフェイスですか?」
「私は離反組のムーンフェイスさ!奈落の送り込んだ妖怪に取り憑かれ、悪意を制御する術を失ってしまったから君を攻撃するのも仕方ない事だよ!」
「「そうとも!」」「私は悪くないのさ!」「「「「悪いのは奈落だ。だから君の命を私達に渡してくれたまえ!」」」」「「それがベストアンサーなんだ!」」
「「「「「ム~ン!!!」」」」」
三十人のムーンフェイスを面倒臭いと思いながらもモニター越しに見えるお坊っちゃま達の会話を聞くために彼らを破壊するために間合いを詰めようとしたその時、私とムーンフェイス達の間に誰かが割り込んできた。
「ハーハッハッハッ!漸くソウヤ達に追い付いたと思ったら多勢に無勢の大ピンチに遭遇するとは
そう言って「仮面ライダー1号」の決めポーズをするソウヤ君と同い年の男の子に驚き、ムーンフェイスを見るも彼らも男の子とは知らない様子だ。
「
「(今、変身って言ったような……?)」
右手を左斜め上に突き上げ、ゆっくりと半月を描くように右斜め上に持っていくと同時に左手を右斜め上に突き上げ、右拳を腰に当てた瞬間、彼のバックルは六角形の金属を吹き上げる。───それは核鉄を使用するときに起こる発光を伴って変身した。
銀と黒の仮面ライダーっぽいのを着た男がいた。
「オレの名は
…………キャプテン・ブラボーの息子ですね。
「ム~ン。まさかの予想外の展開にビックリしたけど、私達の夢のために君達にはこのまま此処で大人しく消えて貰おう!」
ムーンフェイスもノリに合わせて飛び掛かり始めてしまった。……男の人って、どうしてあんなに特撮に熱中できるんでしょうか。
「余所見禁物!」
「余所見ではありません。これは余裕です」
月牙単体を暗器として手の中に収めたまま殴り掛かってきたムーンフェイスの頭部を二重の極みを撃って粉砕し、増殖する前に二重の極みを連続で叩き込み、かかと落としで彼の身体を真っ二つに切り裂く。
チラリと視線を後ろに向ければブラボーパンチやブラボーチョップと叫んでムーンフェイスを一撃で殴り砕き、ムーンフェイスが一塊になったところに仮面ライダーっぽい武装錬金を纏った防人仁成───
「ブラボオォォ……キィック!!」
男の人って、こういうの本当に好きですよね。