【本編完結】黒死の蝶の唯一留まる花   作:SUN'S

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太陽に願いを 急

「ムーンフェイスッ!!」

 

「私達のラブラブの未来のために消えなさい!」

 

倫さんの発言は不適切なのでは?と疑問に思いながらも常に三十人という人数をキープして戦闘を続けるムーンフェイスの武装錬金の強さに改めて感心し、あの赤銅色の満月は何だったのかと小首を傾げる。

 

ソウヤ君の突撃槍の形状は内蔵型のエネルギーを放出する瞬間に三叉鉾に変形し、三体のムーンフェイスを同時に突き刺し、横薙ぎに振るって彼らの身体を砕く。その死角をカバーし合うように倫さんと巧さんが鉄拳と噴進する拳をムーンフェイスに叩き付けている。

 

「まだまだ増えるさ、月だもの!」

 

「ソウヤ!アレやるわよ!」

 

「分かった!極限まで加速しろ、オレのライトニングペイルライダー!!」

 

ムーンフェイスが何度目になるのかも分からない増殖をしようとしたその時、倫さんを背負ったオレンジと青色のマフラーを靡かせ、ソウヤ君の姿が残像を残して増え続けるムーンフェイスの身体を粉々に破壊していく。

 

おそらく、この目視不可能の速撃はソウヤ君の武装錬金「ライトニングペイルライダー」は瞬間的に超加速を行える特性を有し、倫さんの武装錬金「噴竜」によって加速と軌道修正を行えるスラスターでスピードを落とさずに駆け抜けているのでしょう。

 

「巧、止まるわよ!」

 

「受け止めるわ!」

 

「いや、このまま突き抜ける!!巧も来い!」

 

そう言って止まること無くスピードを落とさずに片手を突き出すソウヤ君に巧さんは駆け出し、三人が重なるように巨大な鉄拳に包まれ、鉄拳は合掌するように両手を重ね、空気抵抗を殺して推進力を更に積み重ねる。

 

「すごいですね、三位一体ですよ」

 

「私に振るな。だが、相性の良い武装錬金だ」

 

合体技を披露するソウヤ君達にワクワクしている武藤カズキとお坊っちゃまの後ろ姿を眺めつつ、私は傷付いた身体を支えてくれる津村斗貴子に身体を預ける。

 

「「「突き抜けろ!俺達の武装錬金!!」」」

 

「まだ、私は消えるわけにはアァッ!!!?」

 

いつぞや津村斗貴子と武藤カズキも言っていたセリフにクスクスと笑いながら、彼女の事を見つめると「未来でも言っているのか」と頬を赤らめている。

 

しかし、これでアナザータイプのムーンフェイスは完全に消滅してしまいましたね。そう長いようで短かった未来の子供達との共闘は終わりを────。

 

そういえば、どうやって帰るのかしら?

 

「完全勝利よ、流石は私達ね!」

 

「ソウヤのプロポーズ、素敵だったわ」

 

「プロポーズなんてしていないぞ!?」

 

「プロポーズなら私にもしてよ!?」

 

……まあ、追々考えれば良いですね。

 

 

 




【概要用語解説】

本作の単語や転生者、その親族を解説します。

【武藤ソウヤ】

本名「武藤ソウヤ」。
年齢は17歳。身長173cm。
「さよなら絶望先生」および「るろうに剣心」に登場する血筋を受け継ぎ、「武藤カズキ」と「津村斗貴子」の間に生誕した現地人。又従姉妹の「秋葉倫」と「火渡巧」と交際(尚、二人の証言です)している。

錬金の戦士として多忙な両親と過ごしているが「地球月面化計画」を企てていたムーンフェイスATを倒すため、パピヨンの協力を得て過去へとやって来た。

又従姉妹のダメンズ認定した理由は「自己肯定感の低さ」「戦闘時以外の頼り無さ」「守ってあげたくなる雰囲気」「人見知りなのに、極度の寂しがり屋」である。



三叉鉾(トライデント)の武装錬金「ライトニングペイルライダー」
武藤カズキの武装錬金「サンライトハート改」に酷似したエネルギー内蔵型の突撃槍形態とエネルギー展開時の三叉鉾形態を使い分ける。特性は超加速。


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