白髪の私の息子、信君は少し斜に構えている様にも見えますが聞き分けも良く私達の言うことは素直に聞いてくれる。とても良い子なのは間違いないです。
今も姉弟で仲良くしています。
「姉ちゃん、やめてよぉ…」
「私より背を伸ばすから悪いのよ!くっ、巧にも身長も胸も負けているのに弟にまで身長が負けたら姉としてのプライドはズタズタになっちゃうじゃない!」
ヨジヨジと木登りをするように身体に登った倫さんに押し込まれて困ったように眉を下げる信君ですが、凄まじく体幹を鍛えているのか。倫さんを乗せたままバランスを崩さず、とても器用に歩いている。
血筋を感じますね。
「黒髪の私、素敵なので写真を撮りましょう」
「では、私はハンディカメラを構えておきます」
「賛と賛は今日も生き生きとしているな。やはり仕込む日程を早めるのもありか?」
「お坊っちゃま、エッチなのはいけませんよ」
そう言ってペチペチと息子と娘の戯れを眺めるお坊っちゃまの眼差しは穏やかですが、この光景をお母様が見たら嬉々として二人の事を髪の毛の中に取り込みそうですね。
やはり自分の子供は、可愛いものです。
しかし、お坊っちゃまに似て信君は色白の様にも思えますが、筋肉はあるようですね。
「ママも何か言ってよ!」
「倫さんは小さくてキュートですよ」
「ありがとう!でも、そうじゃないのよ!」
「信君も重かったら退けて良いのよ?」
「白いママも酷いわ!ソウヤに慰めて貰う!」
ただの口実を作るために利用されただけなのでは?と私達は小首を傾げつつ、信君の事を労ってあげます。きっと、これは弟の宿命というものです。
次郎くんもきっと信君の苦労も分かってくれるとは思うものの、白髪の私の息子だと知ったら怒り狂って攻撃し始める可能性もあり得ますね。
彼は私を欲しがっていただけですから。
「賛、此方に来てくれ」
「白髪の私、呼ばれていますよ」
「フフ、なんでしょうね♪︎」
フンスと同じサイズの胸を張って嬉しそうにお坊っちゃまに歩み寄った白髪の私は顔を赤く染めて帰ってきました。おそらく破廉恥な事を言われたのでしょう。
お坊っちゃまのそういうところはダメです。いけないところは注意していますが、最近は注意しても何がダメだったのかを詳しく説明するように言ってきます。
エッチなのはいけないことです。
「お父さん、子供の前でそれはやめようよ」
「何を言う。いずれお前も俺のように蝶・サイコーな妻を娶ることになるんだ。こういうことは覚えておいて損はないだろう!」
愛さえあれば何でも出来ますからね。